X(旧Twitter)はやみくもに運用するだけで成果は得られません。効果的にアカウントを運用するには、入念な準備や運用のコツを把握することが大切です。
一方で「アカウントを運用し始めたけどコツが分からない」「企業アカウントの効果的な運用方法が知りたい」とお悩みの方もいるでしょう。
この記事では、X(旧Twitter)アカウントを運用するコツや、事前準備などについて解説するので、ぜひ参考にしてください。

X(旧Twitter)アカウントを運用する際の事前準備
X(旧Twitter)は集客に適したSNSではあるものの、やみくもに投稿するだけでは大きな成果は得られません。
集客や売上アップなど、企業の目標を達成するには、あらかじめ入念な準備をすることが大切です。
- 運用目的や目標を設定する
- ターゲットやペルソナを明確にする
- 競合アカウントの調査・ベンチマークを行う
- 運用体制をととのえる
ここでは、企業がTwitterを運用する際の事前準備について解説します。
運用目的や目標を設定する
まずはX(旧Twitter)運用の目的や、ビジネスにおける目標を設定しましょう。
自社商品・サービスの認知拡大を目指す、Webサイトの流入数を増やす、ファンとの交流やカスタマーサポートとしての運用など、運用目的を決めておくことが重要です。
目的を明確にしないまま運用を始めると、どのくらい成果が出たかを検証することができず、曖昧な運用になってしまいます。
明確なKPI(最終目標)についても決めておければベストですが、実際に運用し始めてから気づくことも多くあるでしょう。
まずは運用目的とともに直近3ヶ月〜半年程度の目標や運用スケジュールを定めるのがおすすめです。
競合アカウントの調査・ベンチマークを行う
X(旧Twitter)の運用を成功させるには、競合アカウントの調査とベンチマークの設定が欠かせません。
業種やターゲット層が近い企業や個人アカウントを複数確認し、投稿内容や頻度、反応が多い投稿の傾向を分析しましょう。
たとえば、どのような表現や構成がエンゲージメントにつながっているかを分析することで、自社アカウントにも活かせるヒントが得られます。
独自性を高めるには、参考にする相手の強み・弱みを整理したうえで、自社ならではの切り口を見つけることが重要です。
継続的に比較・分析を行えば、運用改善の精度も高まるでしょう。
ターゲットやペルソナを明確にする
自社のX(旧Twitter)をどのような人に見てもらいたいか、自社商品やサービスにおけるターゲット層はどういった人かを明確にしましょう。
ただし、ターゲット層といっても30代女性では曖昧で、投稿内容や施策にブレが生じてしまいます。
そのためどのようなライフスタイルか、性格や趣味はどうかなど人物像を明確にする「ペルソナ」を設定しましょう。
ペルソナの定め方や例については、下記の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
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SNSマーケティングで重要なペルソナ設定とは|具体例や作成のコツを紹介

運用体制をととのえる
X(旧Twitter)を効果的に運用するには、運用体制を安定させることが重要です。
SNS運用は他の業務と兼任して行う場合が多く、日々の忙しさに追われてX運用が疎かになってしまうケースも少なくありません。
そのため、あらかじめ運用担当者を複数名設定したり、投稿スケジュールを作成したりと、事前に運用体制をととのえることを心がけましょう。
コンテンツ考案や予約投稿、効果検証などをおこなう場合は、X分析ツールの利用も検討してみてください。
■関連記事
X(旧Twitter)分析ツールのおすすめ10選|無料で使えるツールや選び方のポイントを解説
X(旧Twitter)運用で重要な5つの指標とは?
X(旧Twitter)運用では、おもに下記の5つの指標について把握する必要があります。
インプレッション
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ツイートが表示された回数
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プロフィール遷移率
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インプレッションに対してプロフィールに遷移した人の数を示す割合
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フォロー率
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プロフィール遷移数に対して何%の人がフォローしたかを示す割合
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フォロー率エンゲージメント
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いいね・リツイート・返信・プロフィール遷移数、投票・ハッシュタグのクリックなどユーザーのアクション
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リンククリック数・率
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ツイートに貼ったリンクのクリック数
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これらの数値は、X公式が無料で提供する分析ツール「Xアナリティクス」でチェックできます。
「ホーム→もっと見る→Creator Studioのアナリティクス」から確認しましょう。
Xアナリティクスの使い方や分析方法などを詳しく知りたい方は、下記の記事をぜひ参考にしてください。
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Xアナリティクスの見方・使い方とは?分析方法5選と運用のコツを徹底解説
ここからは、それぞれの指標について解説します。
1. インプレッション
インプレッションは、ツイートが表示された回数のことを指します。ユーザーにツイートが何回表示されたかを把握できる数字です。
ただし、タイムラインに表示されるだけでインプレッションは増加するため、実際にツイートをしっかり見ているとは限りません。
インプレッションが多いツイートは、多くの人のタイムラインに表示されているということになります。
反対に、インプレッションが伸びていないツイートはRTやいいねなど、ユーザーからのアクションが少ないということです。
X(旧Twitter)の運用目的が「認知拡大」なら、インプレッションは非常に重要な数値となります。インプレッションがなければ拡散やCVにもつながらないため、Twitter運用で一番にこだわる指標とも言えるでしょう。
2. エンゲージメント率
エンゲージメントとは、いいねやリツイート、リプライ、ハッシュタグのクリック、プロフィール遷移、投票などユーザーのアクション数のことを指します。
エンゲージメント率は、インプレッションに対してどのくらいの割合でアクションされたかを表す数値です。
X(旧Twitter)のエンゲージメント率は、フォロワーが増えるほど下がっていく傾向にあります。自社アカウントのエンゲージメントは、Xアナリティクスから確認してみましょう。
3. プロフィール遷移率
プロフィール遷移率は、インプレッションに対して、プロフィールに遷移した人の数を示す割合です。
Xアナリティクスに表示されない数字なので、以下の計算式で算出することができます。
▼プロフィール遷移率の計算方法
たとえば、インプレッション数が10,000のうち、プロフィール遷移率が100の場合は、プロフィール遷移率は1%となります。
プロフィール遷移率は、フォロワー数につながる重要な数値のひとつです。
ツイートを見てどのようなアカウントか興味を持ってもらえれば、プロフィール遷移率が高まるでしょう。
4. フォロー率
フォロー率は、プロフィール遷移数に対して何%の人がフォローしたかを示す割合を示したものです。X(旧Twitter)アナリティクスでは確認できないため、次の計算式で算出しましょう。
▼フォロー率の計算方法
たとえば、プロフィール遷移数が100のうち、フォロー数が2の場合は、フォロー率は2%になります。
こちらもフォロワーを伸ばすために重要な数値のひとつです。プロフィールや固定ツイート、タイムラインなどがフォローの判断要素となるでしょう。
5. リンククリック率
リンククリック率は、ツイートに貼ったリンクのクリック数を指します。
オウンドメディアや商品ページなど、別ページに誘導する際にどれくらいリンク先に遷移したかを把握できる数値です。
X運用を通じて自社サイトに遷移させたいという目的がある場合は、リンクのクリック数やクリック率は非常に重要になります。
▼リンククリック率の計算方法
リンクのクリック数×各ツイートのインプレッション×100
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X(旧Twitter)運用でインプレッションを増やすコツ
ここでは、X(旧Twitter)運用でインプレッションを増やすコツについて解説します。
投稿する時間帯を意識する
X(旧Twitter)運用でインプレッションを増やすには、投稿時間を意識することが大切です。
アクティブユーザー数が多い時間帯を狙って投稿すれば、より多くのユーザーの目に留まり、さらに多くのユーザーへと拡散を広げられます。
最適な投稿時間帯について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
■関連記事
X(旧Twitter)の投稿時間のおすすめは?曜日別の傾向や運用のコツも
トレンドの話題を取り入れる
X(旧Twitter)にはリアルタイムで話題になっていることが分かる「トレンド」機能があります。
トレンドを投稿に取り入れたりすれば、アカウントの注目度を高めやすくなるでしょう。
毎年話題に上がる「○○の日」や季節性の話題などを取り入れるために、1年を通じて投稿スケジュールを作成するのもおすすめです。
日頃からトレンドワードをチェックして、投稿に取り入れられそうな話題があれば積極的に取り入れましょう。
インフルエンサーの力を借りる
インプレッションを増やすには、フォロワーを多く抱えているインフルエンサーの力を借りることもコツです。
インフルエンサーのツイートに対してリプライや引用RTをおこない、それに対してさらにアクションをもらえば、インプレッションが大幅に増加します。
ただし、あからさまな宣伝目的だと思われないように、インフルエンサーのツイートに対して共感を示したり、意見を述べたりすることがおすすめです。
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インフルエンサーマーケティングとは?効果やメリット・事例などを徹底解説
伸びているツイートにアクションする
インプレッションを増やすためには、伸びているツイートにリプライや引用リツイートなどのアクションをしましょう。
前述で紹介したインフルエンサーマーケティングに似ている節がありますが、一般人のツイートであっても注目されることがあります。
同業界・業種内で注目されているツイートに反応すれば、自社のアカウントのターゲット層に合ったインプレッションを獲得できるでしょう。
X(旧Twitter)運用でエンゲージメントを高めるコツ
次に、X(旧Twitter)運用で重要なエンゲージメントを高めるコツを解説します。
画像や動画などメディアを活用する
画像・動画・GIFなどのリッチメディアが含まれたツイートは、テキストだけのツイートに比べて目立ちやすく、ユーザーの目を惹きます。
実際に、下記のような統計も報告されているようです。
- 動画付きのツイートは、視覚的要素のない投稿に比べて10倍のエンゲージメントを集める
- GIFを使用したツイートは、使用していないツイートに比べて55%のエンゲージメントを獲得する
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参考:What Do We Know about Twitter Engagement?
画像や動画などのメディアは積極的にツイートに取り入れて、視認性を高めつつ、ユーザーが目で楽しめるような投稿を心がけましょう。
ユーザーと積極的に交流する
ユーザーと積極的にコミュニケーションを取ることで、いいね・RT・リプライなどのアクションが増えるので、自然とエンゲージメントが高まります。
自社商品の口コミに対して自らアクションしたり、ユーザーに問いかけるようなツイートを投稿したりして、エンゲージさせるきっかけを作りましょう。
ユーザーに親近感が生まれたり、信頼関係を構築できれば、顧客ロイヤリティが向上してファンやリピーター獲得につながります。
コンセプトに合わないツイートは避ける
エンゲージメントを高めるには、自社アカウントのコンセプトに合わないツイートはしないようにすることも大切です。
アカウント運用前に定めた目的やターゲット層に適した情報発信の内容がブレると、ユーザーの知りたい情報を提供することができません。
ユーザーのニーズを満たせないと、エンゲージメントが下がり、インプレッションされにくくなる場合があるため注意しましょう。
質問やクイズなど問いを含める
ツイートのエンゲージメントを高めるには、ユーザーに対して問いを含めたツイートを作成することがコツです。
たとえば、質問やアイデア募集などコミュニケーションのきっかけになるようなツイートをすると、ユーザーからのリプライを促すことができます。
ユーザーと積極的な交流を図ることで、アカウントへの信頼性や忠誠心が高まるため、企業とユーザーの関係性構築にもつながるでしょう。
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Twitterのエンゲージメント率とは?計算方法や高めるコツ5選も紹介
各ツイートのエンゲージメントを分析する
エンゲージメントを高めるには、ツイートごとのエンゲージメントをこまめに確認することが大切です。一口にエンゲージメントと言っても、いいねやリツイート、リプライなどの種類によって、講じるべき施策が変わります。
いいねを獲得しやすいツイートか、リツイートされやすいツイートかなど、特徴を細かく捉えたうえで、対策を練ることが必要です。
Twitterのエンゲージメントは、Twitterアナリティクスからツイートごとの数値を確認できます。エンゲージメントの多いツイートの傾向を分析して、どんなツイートにすべきかを検討しましょう。
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X(旧Twitter)アナリティクスの見方・使い方とは?分析方法5選と運用のコツを徹底解説
X(旧Twitter)運用でプロフィール遷移率を高めるコツ
続いて、プロフィール遷移率を高めるコツを紹介します。
有益なツイートをする
有益なツイートをすれば、他のツイートが気になったり、どのような企業が発信しているのかが気になったりするユーザーも多くいます。
商品やサービスを宣伝するばかりでは、ツイートを流し読みされてしまい、プロフィールへのアクセスどころかエンゲージメントを得ることも難しくなります。
ユーザーにとって価値のある情報や、感情を動かす人間味のあるツイートなど、発信するコンテンツを工夫しましょう。
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分析ツールを利用する
プロフィール遷移率を高めるには、こまめに遷移率をチェックすることが大切です。
とくにツイートごとのプロフィール遷移率を計測できれば、プロフィール遷移数が増えたツイートの傾向を把握しやすくなります。
どのようなツイートでプロフィール遷移数が高まるか理解できなければ、数値を改善できず運用における効率が悪くなる可能性もあるのです。
まずはXアナリティクスを利用して、より詳細な分析を行いたい場合は有料の分析ツールを検討してみましょう。
人間味のあるツイートをする
X(旧Twitter)運用では、数字だけにとらわれると、冷淡なツイートばかりになってしまう恐れがあります。
大切なのは、自社の宣伝だけにとどまらず、コミュニケーションの一環としてTwitterを活用することです。失敗談や共感を呼ぶエピソードを通じて、人間らしい一面を見せることも有効です。
ただし、企業のブランドイメージを考慮することも大切です。ブランドのイメージを損なわないよう、バランスを調整しながら人間味のあるツイートを心がけましょう。
固定ツイートを活用する
魅力的な固定ツイートを設定することで、フォロー率が高まる可能性があります。
自社アカウントで実施しているキャンペーンなどのお得な情報を固定ツイートにしたり、フォローするメリットを分かりやすく提示するのもおすすめです。
古いツイートを固定ツイートに設定し続けるのではなく、常に最新の情報をユーザーに届けておくことで、アクティブなアカウントであるとアピールできます。
固定ツイートを活用していないという企業の方は、少しでも見てもらいたいツイートがある場合は設定すべきと言えるでしょう。
X(旧Twitter)運用でフォロー率を高めるコツ
続いて、フォロー率を高めるコツについて解説します。
魅力的なプロフィールを作成する
いくら有益な情報を発信しても、プロフィールが魅力的でないとフォローにつながりにくくなります。
プロフィール欄の文字数は160文字まで入力可能です。簡単なコンセプトを記載すれば、X(旧Twitter)アカウントの魅力が一目で伝わるでしょう。
企業アカウントの場合は、Webサイトへのリンクや会社情報なども忘れずに記載するようにしましょう。

フォロー・フォロワー比を意識する
フォロー率を高めるには、フォロー・フォロワー比(FF比)を意識するのもおすすめです。
フォロー・フォロワー比が同じくらいだと、相互フォローによってフォロワーを稼いでいるという印象を抱かれてしまいます。
アカウント運用を始めたばかりでない限りは、フォロワー数に対してフォロー数の比率が大きくなりすぎないように注意が必要です。
自社アカウントのフォロワー数によっても変わりますが、フォロー数とフォロワー数の比率は、10:1から10:5程度に抑えるといいでしょう。
X(旧Twitter)広告を出稿する
X(旧Twitter)広告を出稿することによって、フォロワーの増加を狙うことが可能です。
Xにはさまざまな種類の広告が用意されています。中でも、「フォロワー獲得広告」と呼ばれる広告を出稿するのがおすすめです。
年齢、性別、地域などを細かくターゲティングしたユーザーに対してアカウントをPRすれば、認知拡大やフォロワー獲得を効率よく進められるでしょう。
しかし、広告によってフォロワーを獲得したい場合は、費用対効果についても十分に検討することも重要です。
X広告については、下記の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
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X(旧Twitter)広告の出し方・手順は?広告の種類やポイントについて解説
キャンペーンを実施する
X(旧Twitter)上でキャンペーンを実施するのも有効です。フォロー&RTで応募できるキャンペーンであれば、効率的にフォロワーを増やすことができます。
ただし、キャンペーンを実施する際は、普段のX運用にも力を入れることが大切です。
キャンペーンを実施するだけではフォロワーが離脱してしまう可能性があるので、ターゲット層のニーズに合わせてコンテンツを発信し続けましょう。
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【2025年最新】X(旧Twitter)キャンペーンの成功事例7選|面白い事例から見る成功のポイントとは?

X(旧Twitter)運用でリンクのクリック率を高めるコツ
最後に、リンクのクリック率を高めるコツを紹介します。
リンク先の内容を説明する
リンクのクリック率を高めるためには、リンク先がどのようなページであるかを明記しましょう。
投稿にリンクだけを貼っても、どのような内容のページかが分からなければ、ユーザーはリンクをクリックしてくれません。
たとえば、企業のオウンドメディアの記事である場合は、アイキャッチ画像とタイトルを含めてツイートすることで、リンクに遷移してもらいやすくなります。
ECサイトが商品の販売ページのリンクを貼る場合は、商品名や簡単な商品説明をしておけば、ユーザーは安心して販売ページに遷移できるでしょう。
ユーザーに信用してもらうためにも、リンク先の説明は忘れずに行いましょう。
リンク先に飛ぶベネフィットを記載する
リンクのクリック率を高めるには、リンク先に飛ぶベネフィット(利益や恩恵)を記載するといいでしょう。
たとえば「商品ページはこちら」だけでなく「手軽に短時間で使える○○はこちら」など、商品を使用することでもたらされる効果や価値について記載するのが効果的です。
むやみにリンクを貼りつけない
リンクのクリック率を高めるためには、リンクを貼りつけすぎないように注意が必要です。
Twitterのアルゴリズムでは、外部サイトへのリンクが多いツイートは、Twitterからの離脱要因と捉えられるため、インプレッションが伸びない原因となります。
Twitter運用やツイートの目的に合わせて、適度にリンクを貼るようにしましょう。
予告ツイートをおこなう
予告ツイートとは、新商品のリリースやキャンペーンの開始などを数日または数週間前からアナウンスすることです。
急に新商品を宣伝したりキャンペーンを開始するよりも、事前に数回にわたって予告ツイートを行うことで、リンクのクリック率を高めることが期待できます。
新商品の情報を小出しにしながらツイートすれば、盛り上がりを見せられるでしょう。期待感を高めた後に、新商品情報が掲載されているリンクを掲載すると、多くのユーザーの注目を集められます。
この手法は、クリック率を向上させるだけでなく、エンゲージメント促進にもつながります。何か重要な発表がある際には、ぜひ予告ツイートを活用してみましょう。
Twitterカードを設定する
Twitterカードとは、ツイートにアイキャッチ付きのリンクを添付できる機能です。Webサイトやブログ記事、動画などを効果的にアピールすることができます。
Xカードを活用するメリットや種類、設定方法などは下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
■関連記事
Xカードとは?種類や作り方、表示されないときの対処法を解説
スレッド形式を活用してリンクへの導線を作る
X(旧Twitter)でリンクのクリック率を高めるには、スレッド形式の投稿を活用するのが効果的です。
リンクだけを単発で投稿するよりも、複数のポストに分けて順序立てて伝えることで、読者の興味を引きやすくなります。
スレッドの1投稿目で問題提起や共感を誘い、2~3投稿目で情報の深掘りを行い、最後にリンクを提示する構成にすると、クリックまでの流れが自然になるでしょう。
読み進める中で「詳しく知りたい」と感じたタイミングでリンクが提示されるため、遷移率の向上が期待できます。
X(旧Twitter)運用で炎上やトラブルを未然に防ぐコツ
X(旧Twitter)運用では、炎上やトラブルを未然に防ぐことも重要です。以下の点に注意して運用することで、リスクを最小限に抑えることができます。
- ブランドアカウントとしての立場と一貫性を保つ
- 炎上の火種となる話題に触れない
- ダブルチェック以上の体制にする
- フェアな交流を心がける
ここでは、それぞれのコツについて順に解説します。
ブランドアカウントとしての立場と一貫性を保つ
X(旧Twitter)を運用する際は、ブランドとしての立場や一貫性を保つことが、炎上や誤解を防ぐうえで重要です。
投稿ごとにトーンや内容がブレてしまうと、意図しない形で誤解を生んだり、フォロワーからの信頼性を損ねる原因になります。
特に、企業や団体としての発信では、あくまで「組織としての視点」であることを意識しましょう。
投稿前に「この内容は自社のブランドイメージと整合性が取れているか」をチェックすることが基本です。
日常の投稿からキャンペーン時まで、言葉遣いや発信内容のトーンを統一することで、安定したブランドイメージを築くことができます。
炎上の火種となる話題に触れない
企業としてX(旧Twitter)アカウントを運用する場合は、炎上の火種となりやすい話題には触れないようにしましょう。
たとえば、次のようなものが該当します。
- 政治
- 宗教
- 地域格差
- ジェンダー・セクシャリティ
- スキャンダル
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自社商品・サービスや業界に関連する話題でない限り、炎上を防ぐためにも極力触れないようにしましょう。
Xで炎上して不適切なツイートが拡散されると、ネット上に永遠に残り続けるので注意が必要です。企業の信頼を大きく損ねてしまう可能性もあるので、炎上につながる話題は避けましょう。
ダブルチェック以上の体制にする
炎上を未然に防ぐためには、ツイートに不備がないか、不適切な内容でないかを確認するために、ダブルチェック以上の体制を整えておきましょう。
個人アカウントと間違えてツイートしてしまったり、安易なツイートをしたりすることで、企業の印象が大きく下がってしまう恐れもあるためです。
投稿前に、広報やマーケティングを担当する方が2人以上でツイートを確認できるよう、連携を取るようにすれば安心です。
問い合わせやクレームへの体制を整える
X(旧Twitter)では、リプライやDMを通じて問い合わせが送られてくることがあります。また、自社のワードを出して厳しい意見をツイートしているケースもあるかもしれません。
そのような内容の問い合わせが届いたときに、Xで直接やり取りをするのか、問い合わせ窓口に誘導するかなどをあらかじめ決めておくと、スムーズに対応できます。
Xとは別に問い合わせ窓口を用意している場合は、「Xでは問い合わせに対応していない」という旨を記載しておくのがおすすめです。
X(旧Twitter)運用で気を付けたいよくある失敗
X(旧Twitter)の運用では、成果を出そうとするあまり判断を誤ってしまうケースも少なくありません。
- 数字(KPI)だけを追ってしまう
- 話題性を優先して発信の軸がぶれやすくなる
- 表面的な交流が目的化してしまう
- 自社アカウントらしさが消えている
- 投稿した後の振り返りが後回しになりやすい
ここでは、運用担当者が陥りやすい代表的な失敗と対策を紹介します。
数字(KPI)だけを追ってしまう
インプレッション数やフォロワー数など、数値の変化は運用成果を可視化する指標として欠かせません。
ただし、数字ばかりを追いかけてしまうと、投稿の中身やユーザーとの関係性が置き去りになるリスクがあります。
たとえば、フォロワーが急増しても、エンゲージメント率が著しく低ければ意味がありません。数値はあくまで結果であり、コンテンツの質や運用方針との整合性も重要です。
KPIの変化を参考にしつつ、「なぜ増えたのか」「どう受け取られたか」といった背景を読み解く視点を持ちましょう。
話題性を優先して発信の軸がぶれやすくなる
X(旧Twitter)では、トレンドに乗ることで投稿の拡散力が高まるため、話題性を意識すること自体は有効です。
ただし、バズを狙うあまり、本来の発信テーマやアカウントの世界観がぶれてしまうと、フォロワーの期待とのズレを生む可能性があります。
たとえば、急に関係のない時事ネタやネタ系投稿を繰り返すと、ブランドの信頼性を損なう原因にもなりかねません。
運用の目的やターゲットを踏まえたうえで、話題性のある投稿も「自社らしい切り口」で発信することが大切です。
表面的な交流が目的化してしまう
エンゲージメントを高めるために「いいね」やリプライでの交流を増やすことは効果的です。しかし、表面的なやり取りだけに終始してしまうと、フォロワーとの関係性が深まりにくくなります。
大切なのは、投稿への反応にしっかり目を通し、自分たちの言葉で返信したり、意図のあるコメントを交わすことです。
一つひとつの交流に丁寧さを意識することで、信頼性とファンの定着率が高まります。
自社アカウントらしさが消えている
競合の成功事例やバズ投稿を参考にするのは、X(旧Twitter)運用において効果的な運用方法の一つです。
しかし、他の投稿を真似することに偏りすぎると、自社の個性や独自性が失われてしまいます。
たとえば、他社と似たような投稿が並ぶと、ユーザーにとって印象が薄くなり、記憶にも残りづらくなります。発
参考にする際はあくまで軸をぶらさず、自社の価値観に沿ってアレンジを加えることが重要です。
投稿した後の振り返りが後回しになりやすい
日々の投稿を続けていると、どうしても発信だけで手いっぱいになり、振り返りや分析の時間が後回しになりがちです。
しかし、過去の投稿の反応をしっかり見直すことで、「どのような内容が届きやすいか」「改善すべき点は何か」といったヒントが得られます。たとえば、似たテーマの投稿でも、表現の仕方や画像の有無によって成果が変わるケースはよくあります。
X(旧Twitter)にはアナリティクス機能が備わっているため、週1回でも定期的に確認し、振り返りの時間を設けましょう。
X(旧Twitter)を運用するコツをふまえて成功に導こう
X(旧Twitter)運用では、本記事で紹介した5つの指標について重要視することが大切です。さらに、事前の入念な準備をおこなった上で、運用体制をしっかり整えましょう。
X運用で悩んでいる方や、Xキャンペーンなどの実施を検討している方は、ぜひOWNLYまでご相談ください。
