日々の話題やニュースがリアルタイムで更新されるTwitterは現代の情報収集手段として多くのユーザーに利用されています。
Twitterの特性を上手く活用して、企業のプロモーション活動や新規顧客獲得を行っている事例も増えています。
様々な業界や業態でTwitterが活用されていく中で、Twitterアナリティクスを使った分析は重要な要素のひとつです。
Twitterアナリティクスを利用することでターゲットとするユーザーがどのようなツイートに共感し、反応してくれるのか理解することができます。
今回はTwitterアナリティクスの見方や分析方法をご紹介します。Twitterの運用に困っている方やアナリティクスをまだ使ったことがないという方は参考にしてください。
X(Twitter)アナリティクスとは
X(旧Twitter)アナリティクスは、自身の投稿やアカウントのパフォーマンスを可視化できる公式ツールです。ツイートごとのインプレッションやエンゲージメント、フォロワーの増減などを数値で把握できるため、SNS運用の効果測定や改善に役立ちます。現在は利用に制限があるものの、正しく活用すれば発信力の強化やマーケティング施策の最適化につながります。
X(Twitter)アナリティクスが表示されない?現在はプレミアム加入者のみ
2023年以降、X(旧Twitter)は仕様を大きく見直し、アナリティクス機能の利用条件も変更されました。
以前はすべてのユーザーが無料でアクセスできましたが、現在はプレミアムプラン(旧Twitter Blue)への加入が必須です。
プレミアムユーザーであれば、Xアナリティクスにアクセスすることで、自身のアカウントや投稿のパフォーマンスを詳細に確認できます。
たとえば以下のように、アナリティクス画面の上部タブを切り替えることで、各種指標をカテゴリ別にチェック可能です。

X(Twitter)アナリティクスで確認できる項目
X(旧Twitter)のアナリティクスでは、上部タブを切り替えることで以下6つのカテゴリ別にデータを確認できます。
- 概要
- オーディエンス
- コンテンツ
- 動画
- ライブ
- スペース
ここでは、各セクションでチェックできる主な指標と活用のポイントを紹介します。
概要

「概要」タブでは、アカウント全体のパフォーマンスをひと目で把握できる指標が一覧で表示されます。SNS運用の成果をざっくり確認したいときに便利な機能です。
確認できる主な指標は以下のとおりです。
- 認証済みのフォロワー数: 青いチェックマーク付きのフォロワー数
- インプレッション数: 投稿がタイムライン上で表示された合計回数
- エンゲージメント数: 投稿に対するリアクションの合計(いいね、リポスト、返信など)
- エンゲージメント率: インプレッション数に対するエンゲージメント数の割合
- プロフィールへのアクセス数: プロフィールページを訪れたユーザーの数
- 返信: 投稿に対して寄せられたコメント数
- いいね: ユーザーから「いいね」された回数
- リポスト: 拡散目的で投稿がリポスト(旧リツイート)された回数
- ブックマーク: 投稿が保存された回数
- Shares(シェア): DMや外部共有ボタンを通じて投稿が他者に共有された回数
画面上部では表示期間を7日・2週間・4週間・3か月・1年の中から自由に切り替え可能です。
運用全体の成果をざっくり確認するのに適しており、特にキャンペーン実施前後や月末のレポート作成時などに役立ちます。
オーディエンス

「オーディエンス」タブでは、フォロワーや投稿を閲覧したユーザーの傾向を把握できます。
ユーザーの年齢・性別・国・使用端末といった属性情報のほか、アクティブな曜日・時間帯がヒートマップ形式で可視化できるのが特徴です。
画面上部のプルダウンから指標を切り替えることで、それぞれの反応に対して「いつ誰がどのくらい関わったか」が視覚的にわかります。
- 年齢/性別/国/端末: ユーザーの基本的な属性情報
- アクティブな時間帯: エンゲージメントが多い曜日・時間帯を視覚的に表示
- アクション別の行動傾向: 「いいね」「リポスト」などの指標ごとに分析可能
- フォロー中の傾向: 他にどんなアカウントをフォローしているか
オーディエンスは、フォロワーの行動傾向を理解し、より精度の高いターゲティングや投稿時間の最適化を目指す際に有効です。
コンテンツ

「コンテンツ」タブでは、自身が発信した内容の種類ごとに、反応を詳細に確認できます。画面左上のプルダウンを切り替えることで、以下4つのカテゴリから分析対象を選べます。
- ポスト: 通常のタイムライン投稿だけを表示
- ポストと返信: 自分が発信した投稿+他ユーザーへの返信をまとめて表示
- 返信: リプライのみを抽出して表示
- コミュニティポスト: 参加中のコミュニティでの投稿内容を表示(※対象者のみ)
それぞれの投稿に対して「インプレッション数」「いいね」「返信」「リポスト」などの指標が表示されます。表示期間も7日、2週間、4週間、3か月から選択可能です。
動画

「動画」タブでは、X(旧Twitter)に投稿した動画コンテンツに関する視聴データを確認できます。
動画ごとの再生回数だけでなく、平均再生時間や完了率など、視聴の質を把握できるのが特徴です。
下部には各動画の一覧が表示され、視聴傾向を比較できます。
- 再生数: 動画が再生された回数(自動再生も含む)
- 再生時間: 全体の視聴時間を合計したもの(時間単位)
- 完了率: 視聴者が最後まで動画を見た割合(%)
- 平均再生時間: 1再生あたりの平均視聴時間
- 動画再生完了率: グラフで視聴完了度の分布を確認可能(例:25%、50%、75%、完了など)
こうしたデータをもとに、冒頭で惹きつけられているか、離脱が早すぎないかなどを分析できます。特にPR動画やインフォメーション投稿を行うアカウントにとっては、重要な分析対象です。
ライブ
「ライブ」タブでは以下の指標を確認できます。
- 再生回数(ライブ視聴数)
- 同時視聴者数
- 総視聴時間
- 視聴維持率など
ライブ配信中や配信後に、どれだけの人が視聴し、どのくらい滞在したかを把握できます。ライブ配信の内容や時間帯と視聴者の反応を分析する際に非常に重要なデータです。
スペース
「スペース」タブでは、音声配信(旧Twitter Spaces)に関する以下の指標を確認できます。
- ライブ参加者数
- リプレイ再生回数
- 合計チューニング数
- コホスト数/スピーカー数
- 配信時間(Duration)
これらのデータを見れば、リスナーがどれくらい関心を持っていたのかや、どのくらい参加してくれたかがわかります。配信の内容や出演者を考えるうえで、次回に向けたヒントにもなります。
Twitterアナリティクスの目的別分析方法3選

Twitterアナリティクスをただ確認するだけではなく、表示されているデータをもとにTwitterを運用する目的に応じて5つの分析方法を紹介します。
1.フォロワーを増やすための分析方法
フォロワーを増やすには、インプレッション数(表示回数)とエンゲージメント(反応)率、プロフィールクリック数に注目して分析すると良いでしょう。
インプレッション数はツイート回数を増やしたり、リツイートされるような投稿をすることで伸ばすことができます。
どのようなツイートがユーザーからの反応(いいね、リツイート数)が多いのか、Twitterアナリティクスで表示されたデータを見ながら分析し改善のヒントを得ましょう。
また、プロフィールクリック数は多いのにフォロワー数が増えない場合はプロフィール設定を見直してみましょう。
ツイートの固定機能を使って、紹介文やトップツイートを見やすいように掲示しておくのもおすすめです。
以下の資料では、Twitterの企業アカウントで企業担当者の方が知っておくべきポイントを解説しています。
企業公式アカウントの運用における始め方と注意点から、Twitterの運用効果の具体的な測定方法を解説しています。
- 興味を持ってもらえるプロフィールを作りたい
- 投稿が見てほしいターゲット層に届かない
- 企業公式アカウントの運用における始め方と注意点が分からない
上記でお悩みの方は是非ご参考ください。

2.WEBサイトへの流入を増やすための分析方法
WEBサイトへのアクセス数を増やしたい場合は、URLクリック数を確認しましょう。
どんな文言を添えてリンクに誘導すれば流入が増えるかや、どのようなページだとURLがクリックされるのかなどを分析し傾向を見極めることが大切です。
3.エンゲージメントの増減要因を知るための分析方法
ツイートアクティビティから各ツイートに対するエンゲージメント数やエンゲージメント率を確認することができます。どのツイート内容がユーザーから多くの反応があったのかを確認し、傾向を分析する必要があります。
一度反応が良かったからといって、同じような投稿を繰り返しツイートするのは注意しましょう。
効果があった投稿方法は条件を変えて何度か試してみて、それでもユーザーからの反応が良かった場合はエンゲージメント数を上げる方法として取り入れましょう。
仮説が複数ある場合は、二つ以上を同時に試すと改善が見られたとしてもどの改善案が有効だったのか判断ができないため、一つずつ実行に移しましょう。
Twitterアナリティクスの見方まとめ
Twitterアナリティクスの見方・使い方と分析方法・活用方法について紹介しました。
Twitterアナリティクスを利用して確認するだけではなく、ターゲットや目的に合った分析方法を選び活用することによってTwitter運営の効果を上げることができます。
誰でも使える無料のツールなので、是非利用してみてください。
