プロモーションとは、自社商品やサービスを宣伝し、販促や売上アップにつなげるための活動です。近年は面白いプロモーションで話題となっている企業も増えており、工夫次第で大きな利益に結びつくこともあるでしょう。
「面白いプロモーション事例を知りたい」「プロモーションを成功させるコツを知りたい」
この記事では、企業による面白いプロモーション事例5選や、戦略を練る際に参考になる具体的な手法、成功のポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。
企業の面白いプロモーション事例10選
まずは、企業による面白いプロモーションの事例を紹介します。
1. 株式会社タイミー|Xで認知拡大
スキマバイトアプリ・タイミーの公式Xアカウントでは、フォロー&リポストで期間中に毎日参加できるTwitterキャンペーンを実施しました。
応募するとその場で当選結果が分かるインスタントウィンキャンペーンで、応募者の中から抽選で10名にAmazonギフト券10,000円分がプレゼントされます。
参照:#もっと知ってタイミー フォロー&RTキャンペーン|OWNLY導入事例
Twitterは拡散性が高いという特性があるため、キャンペーンを実施することでブランドやサービスの認知拡大につながります。
本ツイートの本文にはアプリのリンクも含まれており、スムーズなアプリのインストールを促進していることも特徴です。
SNSキャンペーンについては、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
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2. 株式会社湖池屋|診断コンテンツ
株式会社湖池屋では、「ピュアポテト ブランド芋くらべ」シリーズの発売を記念して、X(旧Twitter)上で完結する診断コンテンツによるプロモーションを実施しました。
対象のキャンペーン投稿から診断に参加し、診断結果をシェアすると、抽選で20名に同社商品(ピュアポテト)の詰め合わせが当たるという内容です。
参照:あなたはどのタイプ?#ピュアポテト診断キャンペーン|OWNLY導入事例
診断の中で質問に答えるとおすすめのピュアポテトが紹介されるため、診断コンテンツを通じて商品の理解促進、販売促進などにつながっています。
数種類のピュアポテトの魅力を発信しつつ、ユーザーの投稿を効果的に促進することで、ブランドに関する投稿(UGC)を増加させています。
3. JA全農にいがた|レシートキャンペーン
参照:新潟茶豆 たくさん食べてご馳走を当てようキャンペーン|OWNLY導入事例
JA全農にいがた/にいがた園芸農産物宣伝会では、新潟茶豆のプロモーションを目的に「新潟茶豆 たくさん食べてごちそうをあてよう!キャンペーン」を実施しました。
対象商品を購入したレシートを撮影し、メールアドレスまたはLINEでエントリーすると応募できるというもの。また、はがき応募にも対応することで、幅広い層からの応募を狙いました。
レシート応募によって購買を促し、豪華賞品をプレゼントにすることで新潟茶豆の認知拡大にもつながっています。
4. 株式会社毎日放送|視聴者参加型キャンペーン
株式会社毎日放送が提供する、地上波デジタル番組「謎解き日本一決定戦X 2022」では、番組視聴を通したインスタントウィンキャンペーンを実施しました。
放送日の告知・謎解き番組の出題・番組をリアルタイム視聴しながら参加できるといった、ユーザーが楽しめるプロモーションになっています。
参照:謎解き日本一決定戦X 2022 Twitterインスタントウィンキャンペーン|OWNLY導入事例
どのキャンペーンも参加者を楽しませる仕様になっており、放送前の番組認知・拡散、盛り上げからリアルタイム視聴への誘導までを可能にしています。
5. 伯方の塩|二代目声優オーディション
参照:Twitterで話題沸騰! 開始早々15,000件以上の関連投稿が寄せられる 「伯方の塩 二代目声優オーディション
伯方の塩では、CMでお馴染みの「は・か・た・の・しお」のフレーズの二代目声優オーディションを実施しました。
一般人でも参加できることで、応募数は2,600件を越えており、X(Twitter)では関連ポスト数が1万5,000以上と大きな反響を生んでいます。
SNSを使って情報を拡散することで、オーディションが広く認知され、ブランドのプロモーションやイメージの向上にもつながりました。
6. 佐賀県|YouTube広告の活用
佐賀県は、YouTube広告を活用してインバウンドの旅行客を拡大するための施策を展開しました。佐賀市の強みである豊かな自然を撮影し、海外の視聴者に刺さる動画広告を制作。
動画広告として、YouTubeの「TrueView広告」を採用し、2,000万回以上の再生につながりました。
また、広告で興味を持った人に対して、佐賀市への来訪意欲を促すLPページへの導線も設計し、当初の目標である250万回視聴を達成。
佐賀市に訪れた外国人を対象にアンケートを実施したところ、2割以上の人がYouTube動画広告を見たことがあると回答しており、インバウンド旅行客の拡大につながっています。
7. Zoff|デジタルサイネージの導入
引用:Zoff横須賀モアーズシティ店にLEDビジョンを導入しました。|PRTIMES
眼鏡の量販店・Zoffでは、店頭でのポスターをデジタルサイネージに置き換え、効果的なプロモーションを図りました。
店舗数の増加に伴って、各店舗のポスター管理や提示に負荷がかかっており、店舗独自の対応や外国語対応が難しいという課題がありました。
そこで、デジタルサイネージを導入することで、店舗でのポスター張り替え作業が不要になり、業務効率化の実現につながったそうです。
また、店舗ごとの出し分けや内容の変更もスムーズに対応できるようになったことも成果のひとつです。
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8. 薬用石けんミューズ|TikTokキャンペーン
引用:薬用石けんミューズによる「#手洗いチャレンジ」実施。4ステップで正しい手洗い方法を啓発
レキットベンキーザー・ジャパン株式会社は、薬用石けん「ミューズ」を用いたTikTokのプロモーション「#手洗いチャレンジ」を行いました。
同社では、既に正しい手洗い方法をテーマにしたTikTokグローバルチャレンジ「#handwashchallenge」を実施しており、日本でも実施することに。
オリジナルの楽曲やダンス、エフェクトを用いて正しい手洗い方法が分かるコンテンツとなっており、正しい手洗い方法の啓発や衛生管理の徹底につながっています。
このような企画を展開することで、ブランドイメージの向上や商品の認知拡大を実現しています。
9. 株式会社ライオン|オウンドメディア運用
株式会社ライオンでは、暮らしに関する情報を発信する生活情報Webメディア「Lidea」を運営しています。
暮らしに役立つオリジナル記事の発信を中心に、生活の困りごとを解決するテクニックや好奇心を刺激するアイデア、癒しとなるストーリーを届けています。
Lideaには、会員登録によって利用できる様々な機能があり、プレゼントに応募できるポイントプログラムを用意していることが特徴です。
Lideaサイト内のアクションでポイントが貯まるようになっており、オウンドメディアにアクセスしたり、記事へのエンゲージメントを高められるという効果が期待できます。
10. ワールド・ファミリー株式会社|UGC活用
参照:お客様の声の活用でサービスの親近感と信頼性を高める|OWNLY導入事例
ワールド・ファミリー株式会社では、OWNLYのUGC埋め込み機能を活用して、Instagram上の投稿を公式サイトに掲載しました。
公式サイトにUGCを表示し、イベントに参加して楽しんでいるお客様の様子をリアルに届けています。
また、サイト来訪者に対してサービスの魅力を訴求することで信頼性や親近感の向上につなげているのもポイントです。
第三者のInstagram上の口コミを参考に、サービス利用を検討できる環境を整えることで、サービス利用の後押しにつながっています。
プロモーション戦略の種類2つ
プロモーション戦略の手法は、主にプッシュ型とプル型の2種類に分かれます。
プッシュ型は押す戦略、プル型は引き出す戦略を意味し、それぞれの対照的な戦略を上手く使い分けることが大切です。
ここでは、プロモーション戦略における「プッシュ型」と「プル型」についてそれぞれ解説します。
プッシュ型
プッシュ型は、消費者となるターゲット層に積極的にアプローチを仕掛け、商品・サービスを売り込むプロモーション戦略です。
たとえば、DM(ダイレクトメール)やテレアポ、チラシ、通販番組、広告などが挙げられます。
商品・サービスをまだ知らない層に対してプッシュ型で訴求することで、認知してもらえるきっかけを作ることができます。
商品・サービスを購入してもらうためには、まずは認知してもらうことが必要です。プッシュ型のプロモーションは、認知度向上に有効な手法といえるでしょう。
プル型
プル型は、プロモーションを通して消費者の興味関心をより引き出し、購買意欲を高める戦略です。
代表的なものとしては、WebサイトやSNSでの発信、口コミ、新聞広告などが挙げられます。
限定品やお得なキャンペーンを打ち出したり、ブランドイメージ広告を出稿したりします。
ただし、プル型のプロモーションは既に広く認知されており、競合と差別化されている必要があります。
ブランド認知度が低い場合、大規模なプル型のプロモーションを行っても、望む成果が得られない可能性があるためです。
既に商品・サービスを認知しており、検討段階にいる顧客に対して「購入したい」「試してみたい」と感じてもらい、購買を促すことが重要です。
プロモーション戦略に効果的な手法7つ
代表的なプロモーション手法として、以下の5つが挙げられます。
- SNS
- 広告
- 広報
- 動画
- イベント
- オウンドメディア
- アプリ
それぞれの手法について順に解説します。自社でプロモーション戦略を練る際はぜひ参考にしてください。
1. SNSプロモーション
SNSプロモーションは、X(旧:Twitter)やInstagram、LINE、FacebookなどのSNSを活用してプロモーションを行うことです。
SNSは拡散性が高いプラットフォームなので、認知拡大や新規顧客の開拓に適しています。販売促進の前段階である「ブランディング」「エンゲージメント向上」などに大きな役割を果たすのがSNSの特徴です。
アカウントは誰でも無料で作れるので、低コストでプロモーションを実現できるでしょう。
自社のマーケティングをどのプラットフォーム上で行うべきかお悩みの方は、こちらの資料をご覧ください。資料では以下の内容をメインに解説します。
- Twitter/Instagram/TikTok/LINEなどの様々なSNSの強みや特徴
- 各SNSの利用層の詳細
- 各SNSに最適なキャンペーン施策の詳細
無料でダウンロードいただけるので、SNSやマーケティング担当者の方は、ぜひご活用ください。
2. 広告
広告を出稿することも、プロモーション戦略において効果的な手法のひとつです。
広告宣伝を行う媒体としては、下記が挙げられます。
- テレビCM
- ラジオCM
- 新聞広告
- 雑誌広告
- Web広告
- SNS広告
どの媒体で広告宣伝を行うべきかは、自社の商材やブランドのターゲット層や目的などによって変わります。
また、各媒体によって必要な予算も大きく異なるので、あらかじめ費用対効果を検討しておく必要があります。
3. 広報
広告と混同しがちな言葉に「広報」が挙げられますが、広告とは異なるプロモーション手法のひとつです。
広報は、経営方針や社会貢献、業務内容など、会社の取り組みや情報を開示することを指します。たとえば、記者会見やプレスリリースなどがひとつの例です。
企業に対する信頼性や好感度を高める効果があり、主にSNSと組み合わせて実施されることの多い手法と言えるでしょう。
4. 動画プロモーション
動画プロモーションは、YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームを利用して、自社商品・サービスやブランドの宣伝・広報を行うことです。
以前までは専門機材やノウハウが必要でしたが、現在は気軽に撮影や視聴ができるようになったため、動画を使った発信のハードルが低くなっています。
動画を活用するプロモーションは、短時間で消費者の印象に強く残りやすい点にあります。また、インフルエンサーの起用とも相性が良く、拡散されればプロモーション効果が高まるでしょう。
5. イベント
イベントは、企業や商品、業界に興味を持つターゲットを集めて行うものです。たとえば、セミナーや展示会、オンラインイベントなどが該当します。
イベントを開催することは、見込み顧客であるターゲットを自社の顧客にするのが目的です。
また、オフラインのイベントであれば直接顧客と交流できるため、関係性を構築しやすく、商談化しやすい点もメリットとして挙げられます。
6. オウンドメディア
オウンドメディアは、自社で保有・運営するメディアのことを指します。自社商品やサービスの紹介を含め、さまざまなコンテンツを発信する手法です。
自社のターゲットが抱える悩みや疑問を解消するコンテンツを発信し、自社商品について訴求することで集客や販促につなげることができます。
また、ブランディング効果も見込めるので、ユーザーのファン化を促せる効果も期待できるでしょう。
7. アプリ
自社アプリを開発・運営し、既存ユーザーにアプリを利用してもらう手法です。
スマートフォンの普及によってアプリを使ったプロモーション戦略が注目されています。
しかし、アプリの開発は莫大なコストがかかるので、費用対効果を慎重に検討する必要があります。
下記の記事では、アプリのプロモーション戦略について詳しく解説しているので、ぜひチェックしてください。
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プロモーションの目的3つ
プロモーション戦略には、主に以下の目的があります。
ここでは、それぞれの目的について解説します。
集客
消費者に商品・サービスを購入してもらうには、まずは集客する必要があります。集客もプロモーション戦略の目的のひとつです。
また、近年はオンラインによる集客も増えており、Web広告やオウンドメディア、SNS、インフルエンサーを起用した施策などが注目されています。
販売促進
プロモーションの目的のひとつとして、販売促進が挙げられます。商品・サービスの認知度を高めて集客し、消費者の購買意欲を高めることで購入を促します。
たとえば、キャンペーンやクーポン配布などお得なイベントを開催したり、展示会などでアプローチしたりする方法があります。
ブランディング
プロモーションは、ブランディング効果も見込めます。ブランディングとは、企業やブランドのイメージを向上させるための活動です。
ブランディングで消費者に良いイメージを持ってもらったうえで、商品・サービスの購入を促すことで満足度向上につながります。
プロモーションを成功させるポイント6つ
プロモーション戦略を成功に導くには、以下のポイントを意識しましょう。
- 目的を明確にする
- 気軽に参加できるよう工夫する
- 拡散されやすい仕組みを作る
- ユーザーに主体性を持たせる
- 費用対効果を意識する
- 効果分析を行う
ここでは、それぞれのポイントについて解説します。
1. 目的を明確にする
プロモーションを成功させるには、どのような目的で施策を実施するかを明確にすることが大切です。
頻繁にプロモーション施策を展開しても、目的が明確になっていない場合はプロモーションの成果が曖昧になります。
プロモーションを行う目的を明確にすれば、次に取るべきアクションが分かるため、目的達成に向けて最適なプロモーションを展開できるでしょう。
2. 気軽に参加できるよう工夫する
プロモーションを成功させるには、ユーザーが気軽に参加できる仕組みを用意することが不可欠です。
たとえば、キャンペーンを実施する際に、ユーザーにとって負担のかかる応募条件を設定すると参加してもらいにくくなってしまいます。
参加の敷居を下げるためにシンプルな参加方法を設定したり、負担をかけないような手続きを整えましょう。
たとえば、簡単なアンケートへの回答や、SNSでのシェアなど、手軽な参加方法を提供することで、より多くの人々が参加しやすくなります。
3. 拡散されやすい仕組みを作る
プロモーションの成功には、拡散されやすい仕組みを構築することが重要です。
効果的に拡散してもらうには、SNSや口コミを活用したり、UGCを生み出しやすくなる土台を醸成したりする方法が挙げられます。
キャンペーンやイベントの参加者が自身のSNSでシェアできるような仕組みを作ることで、参加者による自発的な拡散が期待できるでしょう。
X(Twitter)で拡散させるには、さまざまな要素を満たす必要があります。もしXでの拡散を狙いたい場合は、以下の記事もぜひチェックしてください。
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Twitterで拡散させる方法は?拡散されやすい時間や運用のコツを解説
4. ユーザーに主体性を持たせる
プロモーションの成功においては、ユーザーに主体性を持たせることが重要です。参加者が自分の意見やアイデアを活かせるような場を提供しましょう。
たとえば、参加者が投稿するフォトコンテスト形式のキャンペーンを実施したり、意見を投稿したりする機会を設けるのがおすすめです。
参加者がより積極的にプロモーションに参加することで、さらに「自分も参加してみようかな」と思ってもらえるきっかけになります。
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5. 費用対効果を意識する
プロモーション戦略を立てる際は、施策を考えると同時に費用対効果も検討しましょう。
目標とする成果とかけるコストに差があると、どれだけ戦略を立てても継続が難しくなってしまいます。
初期費用や継続にかかるランニングコストもしっかり把握したうえで、無理なく継続できる手法でプロモーションを行うことが大切です。
6. 効果分析を行う
プロモーション戦略を実行して終わりではなく、効果検証を行うことも重要です。
市場の動向やトレンドは常に変化するので、時期などの要因でプロモーションの成果は大きく変わります。
施策にどのような成果があったかによって、必要に応じて柔軟に施策を改善していきましょう。
施策の実行と分析改善を繰り返し、PDCAを回すことで、効果的なプロモーション戦略としてアップデートできます。
まとめ
プロモーション戦略を行う手法はさまざまです。自社の商品やサービス、予算などによって最適なプロモーションを練るようにしましょう。
また、プロモーションでは「お得感」を打ち出すだけでなく、顧客の心を掴み楽しませる内容が増えており、より魅力に感じてもらえるにはどうするべきかを検討することが重要です。
SNSを活用してプロモーションを展開したいとお考えの方は、ぜひSNSマーケティングツール「OWNLY」をご活用ください。
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