Instagramキャンペーンは、Instagram上でキャンペーンを実施することで、認知度向上やフォロワー獲得を目指せるマーケティング手法のことです。
ユーザーにビジュアルで訴求できるため、化粧品・食品・旅行ツアーなどの商品やサービスと特に相性が良いと言われています。
当記事では、Instagram(インスタ)を活用してキャンペーンの成功事例を8つ紹介します。キャンペーンを実施するメリットや注意点についても解説するため、ぜひ参考にしてください。
Instagramキャンペーンは規約で禁止されている?
Instagramでキャンペーンを実施する際、「規約に違反しないか?」と心配する方は多いでしょう。特にInstagramのコミュニティガイドラインには以下の記載があります。
「いいね!」、フォロー、シェアを人為的に集めたり、同じコメントやコンテンツを繰り返し投稿したり、利用者の同意を得ずに商業目的で繰り返し連絡したりしないでください。スパムのない環境を維持しましょう。「いいね!」やフォロー、コメントを含むやり取りの見返りに、現金や現金同等物の提供を申し出たりしないでください。
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参考:コミュニティガイドライン|Instagram
ガイドラインの記述をふまえると、キャンペーンを実施する際には注意が必要です。ただし、キャンペーン自体を行うことはInstagramの規約で禁止されていません。
規約では、「フォロワーやいいね!」と引き換えに現金や現金同等物を提供することが禁止されています。
そのため、「フォローしてくれたらギフト券をプレゼント」などの形式は違反に該当する可能性が高いため注意しましょう。
たとえば、以下の形式であれば規約に違反しません。
- フォロワー限定キャンペーン
- コメントで参加型:「ほしい商品をコメントしてください」「お気に入りの投稿をシェアしてください」などの手法
- プレゼント内容の工夫:自社商品やサンプル、サービスの体験などをプレゼントする
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Instagramのガイドラインは変更される可能性があるので、キャンペーンを計画する際には最新のコミュニティガイドラインを確認することをおすすめします。
Instagramキャンペーンの種類
Instagramキャンペーンは、下記5つの種類があります。
- コメントで応募
- いいねで応募
- フォローで応募
- フォトコンテスト形式で応募
- ストーリーズのシェアで応募
ここでは、それぞれの種類について解説します。
コメントで応募
コメントで応募する形式は、投稿に対して「ほしい商品を教えてください」「使いたいシーンを教えてください」など、特定のコメントを求めるキャンペーン形式です。
応募者がコメントを通じて直接参加できるため、エンゲージメントを高める効果があります。
さらに、コメント内容からターゲット層の興味やニーズを把握するのにも役立ちます。例えば、プレゼント商品への要望やブランドイメージに関するフィードバックが得られることもあります。
メリット
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デメリット
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- 応募が簡単で参加のハードルが低い
- コメント内容でユーザーの嗜好を把握可能
- エンゲージメントが上がりやすい
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- 応募者管理が手動の場合、手間が増える
- 不適切なコメントの投稿リスクがある
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いいねで応募
「いいね!」を押すだけで応募できる形式は、Instagramキャンペーンの中でも特に手軽で参加のハードルが低い方法です。
応募条件がシンプルなため、多くの人を巻き込みやすく、投稿自体のリーチ拡大も期待できます。
ブランドや商品の認知度向上に向いていますが、エンゲージメントが一時的な「いいね!」にとどまりやすいという面もあります。
長期的なフォロワーの増加や顧客育成を目的とする場合には、他の形式と組み合わせることが効果的です。
メリット
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デメリット
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- 応募が簡単で多くの参加者を集めやすい
- 投稿のリーチが拡大する可能性がある
- 運用が簡単で管理コストが低い
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- 参加者の質を把握しにくい
- ユーザーとの双方向の交流が少ない
- フォロワー数の長期的な増加には効果が薄い
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フォローで応募
アカウントをフォローすることを応募条件とする形式は、フォロワー数の増加を目的としたキャンペーンに適しています。
特に新規アカウントやフォロワー増加を目指す段階のアカウントで効果を発揮しやすいです。
フォロワーを一時的に増やすだけでなく、継続的に良質なコンテンツを提供すれば、ブランドのファン育成にもつながります。
ただし、キャンペーン終了後にフォローを解除されるリスクもあるため、長期的な戦略を持つことが重要です。
メリット
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デメリット
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- 新規フォロワー増加につながる
- アカウントの認知度が向上する
- 長期的なリーチ効果が期待できる
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- キャンペーン後にフォロー解除が発生する可能性がある
- 既存フォロワー向けの価値が薄い
- 応募条件が厳しいと参加率が下がる
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フォトコンテスト形式で応募
フォトコンテスト形式は、参加者が特定のテーマに沿った写真を撮影し、指定のハッシュタグを付けて投稿する方法です。
ユーザー生成コンテンツ(UGC)の収集に役立ち、ブランドイメージの強化や他のユーザーへの影響力を高める効果があります。
特にクリエイティブな参加者を巻き込むことで、ユニークで高品質な投稿が集まりやすくなります。
一方で、写真投稿が応募条件になるため、参加のハードルが高くなる場合もあります。
メリット
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デメリット
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- UGCを活用してブランド価値を向上できる
- ブランドへの参加意識を醸成する
- 高品質な投稿で新規ファン獲得に貢献できる
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- 応募のハードルが高い
- 参加者数が少ない可能性がある
- 投稿内容の管理が必要になる
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Instagram(インスタ)キャンペーンの成功事例13選
ここでは、Instagramキャンペーンを活用した企業の成功事例を紹介します。
どのキャンペーンも魅力的な事例となっているため、キャンペーンを設計する際の参考にしてください。
1. 横浜ランドマークタワー
横浜のみなとみらいにある超高層複合ビル「横浜ランドマークタワー」公式Instagramでは、2024年7月に31周年を迎えることを記念したいいね!キャンペーンを実施しました。
公式アカウントをフォロー&いいねすると応募でき、抽選で合計60名にホテルペアランチ券など豪華な賞品がプレゼントされるというものです。
キャンペーンを通じて、横浜ランドマークタワー公式アカウントのフォロワーが増加し、施設の認知度向上につながっています。
公式アカウントでは横浜ランドマークタワーのさまざまな情報が掲載されており、施設のPRや来店を促せます。
2. モンテ物産株式会社×キッコーマンこころダイニング
モンテ物産株式会社×キッコーマンこころダイニングの公式Instagramでは、「イタリアン×発酵プレゼントキャンペーン」を実施しました。
両方のアカウントにフォロー&投稿にいいね!すると、抽選で10名にマンチーニパスタ3品とサクサク3種の豪華セットが当たるというものです。
キャンペーン投稿のキャプションでは、各社商品のポイントを訴求しており、投稿を見たユーザーに商品を知ってもらうきっかけになっています。
いいねキャンペーンは、ユーザーにとって参加ハードルが低いため、多くのユーザーに参加してもらいやすいのがメリットです。
3. 【公式】PYKES PEAK(パイクスピーク)
アウトドア用品を販売するパイクスピーク公式Instagramでは、フォロー&いいねで応募できるキャンペーンを実施しました。
アカウントをフォロー&いいねすると、大人気のブラックとピンクカラーのマルチドームテントのいずれかが当たるというものです。
また、「希望カラーがある場合はほしいカラーをコメント」と記載することで、フォロワーからのエンゲージメントが高まります。
また、ストーリーやリポスト投稿で当選確率がアップするといった条件も設けることで、拡散性が低いInstagram上でも多くのユーザーに投稿を見てもらいやすくなります。
4. HANDSUM+(ハンサム)
メンズ美容メディア・HANDSUM+(ハンサム)公式Instagramでは「神泡プレゼントキャンペーン」と称したキャンペーンを実施しました。
GENTS公式InstagramとHANDSUM+公式Instagramをフォロー&いいねすると、抽選で3名にGENTSバブルケアシャンプー&コンディショナーが当たるというものです。
本キャンペーンはフォロー&いいねで気軽に参加できますが、コメント・タグ付けによるストーリー&投稿での拡散で当選率がアップするとしています。
このように、当選確率がアップすることをアピールすることで、拡散やコメントなどのアクションをもらいやすくなり、キャンペーンの成果を高めやすくなるでしょう。
5. ホテルニューオータニ大阪
ホテルニューオータニ大阪では、施設内にナイトプール「THE WATER TERRACE」がオープンすることを記念し、2つのキャンペーンを同時開催しました。
フォロー&いいねで計10名にナイトプールに招待するキャンペーンと、フォロワーを全員対象にして来場時にドリンクチケットをプレゼントするキャンペーンを開催しています。
招待キャンペーンをフックに、ナイトプールについて知ってもらうきっかけを与えつつ、ドリンクチケットを景品とした来場キャンペーンを実施することで、フォロワーの来場を効果的に促すことができます。
6. 株式会社渡邊工務店
株式会社渡邊工務店の公式Instagramアカウントでは、フォロー&来場で当たるプレゼントキャンペーンを実施しました。
アカウントをフォローの上、展示場に来場すると、今治ハンドタオルと檜ボールを3つがプレゼントされるというものです。

参照:Instagram「ご来場&フォロー」でプレゼントキャンペーン|株式会社渡邊工務店
キャンペーンを通じて来場を促しており、展示場の認知度向上につながっています。
また、渡邊工務店がこだわりを持つ「木」にまつわるプレゼントも提供することで、ブランディング効果も期待できます。
7. 大阪商店街
大阪商店街魅力発見サイト「ええやん!大阪商店街」公式Instagramでは、わたしのおすすめ商店街Instagram投稿キャンペーンを実施しました。
おすすめ商店街の魅力的なスポットや店舗など、おすすめスナップ写真をハッシュタグ付きで投稿すると、抽選で14名にプレゼントが当たるというもの。

また、本キャンペーンは、Instagram公式アカウントのフォロワー限定でプレゼントキャンペーン、公式X(Twitter)でリポストキャンペーンも同時開催されました。
拡散性の高いX(Twitter)とキャンペーンを同時開催することで、より多くのユーザーにキャンペーンを認知してもらいやすく、参加者を増やせます。
8. ファミリーマート|フォロー&コメントキャンペーン
株式会社沖縄ファミリーマートでは、沖縄ファミリーマート限定企画として、フォロー&コメントキャンペーンを開催しました。
指定の投稿に、お気に入りのカスタマイズを投稿することで、抽選で「アーモンドミルクラテ5杯分クーポン」を抽選で50名にプレゼントするという内容です。
ファミリーマートの「ファミカフェ」では、3種類のシロップでカスタマイズできます。
日頃から飲んでいる方はもちろん、まだ飲んだことがない方にも同社商品をアプローチし、商品購入のきっかけづくりとなっている事例です。
9 アイリスオーヤマ|ハッシュタグキャンペーン
アイリスオーヤマ公式Instagramで実施されたハッシュタグキャンペーンの事例です。
自宅にあるクッキングケトルを使った様子を「#クッキングケトル」で投稿すると、抽選で100名に同社商品をプレゼントするという内容です。
このキャンペーンは、クッキングケトルが使用されやすい冬季に実施されました。
キャンペーンを実施することで、アカウントのフォロワー増加や自社商品の宣伝にもつながっています。
10. Galaxy |フォトコンテストキャンペーン
サムスン電子ジャパンでは、「Galaxy Instagram フォトコンテスト」と題した投稿キャンペーンを実施しました。
Galaxyで撮影した写真を「#Galaxyカメラ部」というハッシュタグを付けて投稿することで、キャンペーンに参加できるというものです。
本キャンペーンは、Galaxyの認知拡大・エンゲージメント向上・顧客ロイヤルティ向上・価値向上を目的として実施されました。
期間ごとに応募テーマが定められており、テーマごとに優秀作品を選定。想定を上回る反響を呼んだことで、2回目の開催も行われました。
11. エレガンス|フォロー&コメントキャンペーン
エレガンス公式Instagramでは、同社の人気商品「ラ プードルシリーズ」が30周年を迎えることを記念して、フォロー&コメントキャンペーンを実施しました。
公式アカウントをフォローして、対象の投稿に「ラ プードルへの想い」をコメントすることで、同社の人気商品とフラワーボックスの2点をプレゼントするという内容です。
人気商品ラ プードルを入口に、エレガンスの商品全体への認知拡大につながる事例となりました。
さらに、既に使用しているユーザーによる好意的なコメントをきっかけに、新規フォロワーの獲得や推奨につながっています。
12. 楽天トラベル|フォトコンテストキャンペーン
続いて紹介するのは、楽天トラベル公式InstagramのSNS活用事例です。日本国内の宿で撮影したフォトジェニックな写真を募集して、優秀賞には豪華ホテル無料宿泊券をプレゼントするという内容です。
募集テーマを用意して豪華なキャンペーンを用意することによって、ユーザーが自発的にUGCを投稿したくなる工夫が施されています。
投稿された写真を特集ページで紹介する旨を記載し、オリジナルハッシュタグ「#楽天トラベル絶景宿」をつけて投稿してもらうことで、UGC活用に成功している事例です。
Instagramはこうしたフォトコンテスト型式のキャンペーンと相性がよく、認知拡大のほか、効果的にUGCを生成・収集できるメリットがあります。
13. アクア株式会社|アンバサダーキャンペーン
続いて紹介するのは、アクア株式会社で実施された「セカンド冷蔵庫アンバサダーキャンペーン」です。同社製品の冷蔵庫をPRするアンバサダーを募集するという内容です。
アカウントをフォローの上、希望の商品をコメントすると応募でき、当選者は冷蔵庫がプレゼントされ、11〜1月の間に毎月1回商品に関する投稿を行います。
当選すると「自分が使用するかもしれない」という気持ちから、キャンペーンの応募段階でユーザーの商品の認知・理解度が深まることが本キャンペーンの特徴です。
さらに、自社商品をPRしてもらうアンバサダーを発掘することにより、ブランドカラーに合ったユーザーを起用できるのも魅力。キャンペーン終了後もアンバサダーによる投稿で商品がPRできる素晴らしいキャンペーン設計となっています。
Instagramキャンペーンを開催するメリット

Instagramキャンペーンを開催するメリットは以下の通りです。
- フォロワーが増える
- エンゲージメントが向上する
- UGCを収集できる
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ここからは、それぞれのメリットについて解説します。
フォロワーが増える
Instagramキャンペーンは「フォロー&いいね」や「フォロー&コメント」などを条件とすることが一般的です。
そのため、フォロワーの増加に伴い、いいねやコメントなどのエンゲージメントが向上する点がメリットとして挙げられます。
さらにキャンペーンで獲得したフォロワーが、ブランドや商品に対して興味を持つことで、購買や来店促進につなげられるでしょう。
以下の資料ではすぐに実践できるInstagramのフォロワーの増やし方を解説しています。
フォロワーの増やし方だけでなく、Instagramで獲得したユーザーにサービス認知させる方法もご紹介。
資料の内容は以下です。
- Instagramでフォローしてもらえるアカウントを作りたい
- Instagramでエンゲージメント率を高めたい
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Instagramでフォロワーを増やす方法が少しでも気になった方はぜひ無料でダウンロードください。

認知度向上
キャンペーンが話題になると、多くの人に商品やブランドを知ってもらうきっかけになります。
自社商品やサービスの認知度が向上することで、滞在顧客へのリーチにつながる点がメリットです。
直接売上に結びつかなくても、今後のマーケティング活動に良い影響を与えるでしょう。
UGCを収集できる
ハッシュタグやメンションを条件とするInstagramキャンペーンを実施すると、効率的にUGCを収集できます。
UGCとは「User Generated Content」の略称で、一般ユーザーが生成したコンテンツのことです。
InstagramにおけるUGCは、「指定のハッシュタグをつけた投稿」「メンションをつけたリポストやストーリー」「商品写真の投稿」などが該当します。
UGCが増えることで、アカウントへの信頼性や認知度が向上します。さらに、UGCの情報を参考にして購買決定するユーザーが増えるため、売上アップが期待できるでしょう。

Instagramキャンペーンを開催するときの注意点

Instagramキャンペーンを開催する際は、以下の点に注意しましょう。
- 現金や現金同等物をプレゼントしない
- プロモーションガイドラインを遵守する
- なりすましアカウント対策をする
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ここでは、それぞれの注意点について解説します。
現金や現金同等物をプレゼントしない
Instagramでは、現金・商品券・ギフトカード、金や投資商品といった現金同等物などをプレゼントすることは禁止されています。
割引クーポンは、お金として利用することができないことから、プレゼントとして利用できるとも考えられます。
しかし、景品表示法などの法律もかかわってくるため、自社で関連する法律を確認したうえで、プレゼントを選定しましょう。
プロモーションガイドラインを遵守する
Instagramにはプロモーションガイドラインが定められています。
規約を守らなかった場合、アカウントが停止されてしまう可能性があるため、必ず目を通して遵守するようにしてください。
実施するルール、参加資格・条件、プレゼントなどキャンペーンにかかわる内容は合法的な範囲で設定し、わかりやすく明記しましょう。
また、コンテンツと関連性のないInstagramアカウントをタグ付けしてもらうよう促すことはできません。
加えてInstagramキャンペーンには、Instagram社が関与していない旨も明記する必要があります。
なりすましアカウント対策をする
Instagramキャンペーンでは、悪意を持ったなりすましアカウントによって、ユーザーの個人情報を抜き取る事件が発生しています。
キャンペーン実施期間中はとくに、なりすましアカウントが発生していないか監視し、注意喚起を行いましょう。
また公式マーク(認証バッジ)を取得することで、なりすまし対策に効果的です。認証バッジは誰でも申請できるため、早めに申請しておくといいでしょう。
Instagramキャンペーンの成功事例まとめ
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