LINEは幅広い世代のユーザーに利用されているSNSで、LINEの前年代の利用率はSNSサービスで最も高いという統計があります。(※1)
LINEを活用したキャンペーンを展開することで、友だち登録者数を増やしつつ、効果的に自社商品やサービスの販促、認知拡大につなげられるでしょう。
この記事では、LINEの友だち登録キャンペーンの成功事例や、メリット・デメリットについてそれぞれ解説します。
(※1)総務省 令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
以下の資料ではLINEを活用したマーケティング施策を検討中の方に、LINEを活用したマーケティング手法と、LINEを活用した企業の成功事例を紹介しています。
資料の内容は以下です。
- LINEマーケティングに注力すべき企業の特徴
- LINEを活用した販促から顧客管理まで一気通貫できる方法
- LINEを活用した企業の成功事例
今後LINEを活用した販売戦略をご検討中の方は是非ご参考ください。
LINEの友だち登録キャンペーンとは
LINEの友だち登録キャンペーンは、LINEを通じて参加してもらうキャンペーンのことです。
LINEキャンペーンは「オープンキャンペーン」と「クローズドキャンペーン」の2種類に大きく分かれます。
友だち登録だけで応募できるものはオープンキャンペーンに該当します。LINEアカウントさえあれば誰でも参加できるため、参加ハードルが低いのがメリットです。
クローズドキャンペーンとは、実物商品の購入後にLINEを通じて応募するキャンペーンのことです。対象商品を購入したレシートやQRコードを使って、キャンペーンに参加できるようになっています。
LINEの友だち登録キャンペーンの成功事例9選
ここからは、LINE友だち登録キャンペーンの成功事例を紹介します。
1. Pasco超熟国産小麦
参照:あなたはどっち派!? 超熟 国産小麦 〈山型派?角型派?〉投票キャンペーン
まずは敷島製パン株式会社が提供する「Pasco 超熟国産小麦」のプレゼントキャンペーン事例です。
山形と角型の2種類のうち、どちらか食べたいほうの食パンを選んでLINEのトーク画面で選ぶだけで、簡単に応募できます。
抽選で合計1,000名に各景品をプレゼントするほか、ダブルチャンスとして抽選に外れた人向けに景品を用意しているのも魅力的です。
このキャンペーンはTwitterやInstagramなどのSNSでも開催されており、簡単なアンケートとして機能している点も特徴的と言えます。
2. グランツリー武蔵小杉
続いては、グランツリー武蔵小杉のLINE友だち登録キャンペーンです。LINE友だち・新規友だち限定で抽選で100名に商品券がプレゼントされるという内容です。
応募期間中に対象店舗で3,000円以上のレシートを撮影し、トーク画面のメニューから「お応募する」ボタンを押して、レシート写真を送信すると応募できます。
LINEの友だちであればレシート1枚につき1回参加できるため、友だち登録数増加にくわえて商品の販売促進につながる点が大きなメリットです。
3. 株式会社そごう・西武
続いては、株式会社そごう・西武のLINE友だち登録キャンペーンです。このキャンペーンは、LINEとTwitterで同時に開催されました。
LINEでは、友だち登録後に抽選で「nanacoギフト omni 500円分」が2万名に当たるプレゼントキャンペーンを実施しました。すぐに当落通知が届くため、気軽に参加しやすいことが特徴です。
当選者数は2万名と非常に多いことから、「自分も当たるかもしれない」という気持ちにさせることができるため、多くのユーザーに参加してもらいやすくなります。
またTwitterでは、豪華賞品がその場で当たるキャンペーンが同時開催されており、キャンペーンの認知拡大・参加者増加に貢献していると言えるでしょう。
4. 株式会社グランバー東京ラスク
続いては、株式会社グランバーが提供する「東京ラスク」のLINE友だち登録キャンペーンの事例です。
こちらのキャンペーンもTwitterと同時に開催されており、ダブルで応募することでチャンスが2倍になると謳っていることが特徴です。
Twitterではフォロー&リツイートで気軽に参加でき、LINEでは友だち登録のうえ、キャンペーンページからエントリー、アンケートで応募が完了します。
本事例はSNSアカウントとアンケート結果を合わせて取得できるようになっており、顧客分析に役立てられるのがメリットです。
5. Food Nations 肉フェスTOKYO
参照:http://nikufes.jp/
日本・世界各国の肉料理を集めるフードイベント「Food Nations 肉フェスTOKYO2015春」のLINE友だち登録キャンペーンの事例です。
友だち登録数が増えるごとにお得なクーポンが当たる抽選券が発行されるというもので、指定人数に達する度に何度でも抽選に参加できます。
肉フェス公式キャラクターがQRコードを持って会場を歩いたり、LINE@ブースを配置したりとキャンペーン実施の宣伝活動が行われました。
短期間のイベントでは異例の約4万5000人に友だち追加されたようです。
6. WILLER TRAVEL
WILLER株式会社が運営する高速バス「VWILLER TRAVEL」のLINE友だちキャンペーンの事例です。同社ではLINE友だち限定の高速バスセールを実施しました。
公式LINEで配信されるページからのみバスを予約できるようになっており、最大39%OFFが適用される豪華なキャンペーンです。
同社ではLINE連携によるクーポン配信やくじ引きなども実施されているほか、セール開始時のメッセージ配信などお得な情報が多く配信されています。
7. 宅配寿司 銀のさら
参照:宅配寿司 銀のさら「銀夏祭 公式アプリ限定デリポイントプレゼント」|OWNLY導入事例
宅配寿司「銀のさら」公式LINEでは、友だち追加で参加できるプレゼントキャンペーンを実施しました。
LINEの友だち追加によって、抽選で最大1,000デリポイントが当たるというもので、ハズレなしでお得なクーポンが必ず当たる内容になっています。
銀のさら公式アプリをダウンロードのうえ、公式LINEの友だち追加をするとくじを引くことができ、その場ですぐに当選結果が分かるという流れです。
当選結果をすぐに確認できる形式にすることで、ハードルが下がるため、ユーザーの参加意欲を高められます。
8. カメラのキタムラ
参照:カメラのキタムラ
カメラのキタムラ公式LINEアカウントは、新規お友だち登録キャンペーンとして選べるクーポンをプレゼントする施策を行いました。
LINEの友だち登録とキタムラネットの会員連連携で、すぐに使える選べるクーポンをプレゼントするという内容です。
キャンペーンを通じて友だち数を増やしつつ、カメラのキタムラで使えるお得なクーポンを配布することで、サービスの利用促進やファン獲得につながっています。
カメラのキタムラ公式LINEでは、写真プリントの注文なども行え、既存顧客にも喜ばれる割引クーポンも配信されています。
9. キッズアライズ
参照:子育て応援グッズプレゼントキャンペーン2024|キッズアライズ
キッズアライズ公式LINEでは、LINEで友だちになると抽選に応募できるプレゼントキャンペーンを実施しました。
豪華な子育て応援グッズがラインナップされており、すべての子育てグッズに応募できるという嬉しい内容になっています。
応募条件にアンケート回答を含めることで、ユーザーの情報やニーズの把握につながり、今後の商品開発やマーケティング施策に活かせます。
また、同社アカウントはX(Twitter)において宣伝も行っており、他SNSからLINEへの流入を促していることもポイントです。
LINEの友だち登録キャンペーンを実施するメリット
LINEの友だち登録キャンペーンを実施するメリットは以下の通りです。
- 幅広い層に向けてアプローチできる
- LINEの友だちを低コストで増やせる
- 新規顧客を獲得しやすい
- クローズドな空間でアプローチできる
- ブロック回避につながる
ここでは、それぞれのメリットについて解説します。
幅広い層に向けてアプローチできる
LINEは、日本国内で圧倒的なシェアを誇るコミュニケーションアプリで、10代から60代まで幅広い世代が利用しています。
そのため、LINEの友だち登録キャンペーンを実施することで、ターゲットを絞らずに幅広い層に向けてアプローチが可能です。
また、LINEは性別や地域、興味関心などによってターゲティングが行えます。そのため、ターゲティング広告を活用すれば、より効率的にターゲット層に情報を届けられるでしょう。
幅広い層に向けてメッセージを配信できるため、新規顧客の獲得や既存顧客のエンゲージメント向上に効果的な施策といえます。
LINEの友だちを低コストで増やせる
LINEの友だち登録キャンペーンを実施することで、友だち登録者数を増やせることが最大のメリットです。
LINEはクローズドSNSなので、他のSNSのように拡散力がありません。そのため、キャンペーンを開催することで友だち登録者数を効率的に増やしやすくなります。
なお、他のSNSと合わせてキャンペーンを開催することで、LINE公式アカウントの存在を周知できるうえに、多くのキャンペーン参加者を集められるでしょう。
新規顧客を獲得しやすい
LINEはユーザー数が多く、国内の月間アクティブユーザー数は約9,200万人にも上ります。(2022年9月時点)そのため、新規顧客を獲得しやすいSNSと言えるでしょう。
普段利用していないSNSでキャンペーンに参加するとなると、アプリをインストールしてアカウント登録するなどの手間がかかります。
一方LINEであれば普段から連絡手段として利用しているユーザーも多いため、友だち登録で簡単に応募できるキャンペーンであれば、参加者が多くなるでしょう。
クローズドな空間でアプローチできる
TwitterやInstagramは、フォロー外であっても他アカウントが発信する情報をチェックすることができますが、LINEの発信は友だち登録者でなければ閲覧できません。
クローズドな空間だからこそ発信できる内容の幅も広がり、特別感を演出しやすいことも特徴です。
たとえばお得なクーポンやタイムセール情報を流したり、LINE連携によってお得に買い物できるなど、さまざまな工夫を凝らすことができるでしょう。
ブロック回避につながる
LINEの友だち登録キャンペーンは、一度友だちになってくれたユーザーのブロック回避につながる点もメリットです。
新規友だちに限らず、既に友だち追加しているユーザーすべてが応募できるようにすれば、
定着率が高まりファン育成の効果が期待できるでしょう。
また、友だちに直接メッセージを送ることができるため、開封率やクリック率も高くなります。
このように、LINEの友だち登録キャンペーンを定期的に実施することで、ブロック回避にもつなげられるという点がメリットです。
キャンペーンをはじめ、LINEマーケティング施策に力を入れたいと考えている方は、ぜひ以下の資料をご覧ください。
LINEの友だち登録キャンペーンのデメリット
LINEの友だち登録キャンペーンは、メリットだけでなくデメリットも存在します。デメリットを把握したうえで対策を施しておくとキャンペーン設計時に役立つでしょう。
- 拡散力がない
- ブロックされやすい
- 友だち登録までのハードルがやや高い
ここからは、LINEの友だち登録キャンペーンのデメリットについて解説します。
拡散力がない
LINEで情報発信できるのは、友だち登録をしている人だけになるため情報の拡散力が少ないのがデメリットです。一方で特別感を演出しやすいのは大きなメリットと言えるでしょう。
またLINEのタイムライン上などで情報がシェアされると、友だち登録者以外の人の目にも留まりやすくなります。
LINE単体では拡散力が少ないため、他のSNSを活用してLINE@の存在を周知したり、キャンペーン情報を流したりするのが効果的です。
ブロックされやすい
LINEはブロックされやすいデメリットもあります。友だち登録した相手との個別のトーク画面が作られるため、送られてきたメッセージや通知が溜まってしまうことがあります。
そのため、メッセージ配信数が多く気になる場合にブロックされてしまう可能性が考えられるのです。
そのため、メッセージの内容や送信頻度などを工夫して、ブロック数を減らすための取り組みも必要になるでしょう。
友だち登録までのハードルがやや高い
LINEは、他のSNSのようなフォローとは異なり、友だち登録までのハードルがやや高いことがデメリットとして挙げられます。
LINEアカウントはプライベート用に1つのアカウントしか持っていないユーザーが多く、企業アカウントを追加したくないと考えている人も一定数いるためです。
そのため友だち登録者を集めるために苦戦する可能性も考えられます。効果的な成果を上げるためには、ユーザーがメリットに感じるキャンペーンを実施するのがおすすめです。
LINEの友だち登録キャンペーンを成功させるポイント
LINEの友だち登録キャンペーンを成功させるには、以下のポイントを意識しましょう。
- X(旧Twitter)を組み合わせる
- 参加意欲を高める仕組みを作る
- 応募方法のハードルを下げる
ここでは、それぞれのポイントについて解説します。
X(旧Twitter)を組み合わせる
LINEとX(旧Twitter)は、それぞれ異なるユーザー層を抱えています。そのため、両方のプラットフォームを活用することで、より多くのユーザーにアプローチしましょう。
LINEの友だち登録キャンペーンをより多くのユーザーに参加してもらうには、Xで告知して拡散を狙うことがおすすめです。
具体的には、LINEの友だち登録キャンペーンをX)で告知したり、Xのフォロワー限定の特典を用意したりすることで、相乗効果を狙うことができます。
参加意欲を高める仕組みを作る
せっかくキャンペーンを実施しても、参加者が少なければ意味がありません。
とくにLINEは拡散力が弱いため、一人でも多くのユーザーに参加してもらうことが重要です。
具体的には、以下のような施策が有効です。
- 魅力的な景品を用意する
- 期間限定のキャンペーンにする
- ゲーム性を取り入れる
- スマホ・PC・ハガキなど複数の応募条件を用意する
- ユーザー参加型の面白い施策を展開する
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LINEキャンペーンの面白い事例8選!やり方や成功させるコツを解説
応募方法のハードルを下げる
応募方法が複雑だと、参加者は応募を面倒と感じてしまうため、参加率の低下につながります。多くのユーザーに参加してもらうため、応募方法のハードルを下げることが重要です。
具体的には、以下のような点に注意しましょう。
- ステップを少なくする
- 必要な情報を簡潔にする
- ゲーム性を取り入れる
- スマホで簡単に応募できるようにする
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LINEの友だち登録キャンペーンの事例まとめ
数多くあるSNSの中でも、LINEは国内ユーザーの利用率が最も高いSNSです。
友だち登録キャンペーンは気軽に導入しやすく、その後のマーケティング施策にも大きく役立てることができるでしょう。
OWNLYでは、LINEをはじめとするさまざまなSNSキャンペーンの実施をサポートしています。SNSキャンペーンの実施を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。