企業が自社製品やサービスを宣伝するために実施される写真投稿キャンペーン。口コミの増加やブランドイメージ向上など、さまざまなメリットがあります。
SNS運用担当者の中には「写真投稿キャンペーンのメリットは?」「企業のキャンペーン事例が知りたい」とお考えの方もいるでしょう。
この記事では、写真投稿キャンペーンのメリットや成功事例、始め方や実施するポイントなどについて徹底解説するので、ぜひ参考にしてください。
写真投稿キャンペーンとは?
SNSの写真投稿キャンペーンとは、企業のSNSマーケティング戦略の一環で、ユーザーに特定のテーマや商品に関連した写真を投稿してもらうキャンペーンです。
参加者には景品や割引などのプレゼントを用意することで、参加を促します。
ブランドの拡散や自然な口コミを増加させるだけでなく、ユーザーエンゲージメントの向上やコミュニティの形成にもつながります。
さらに、写真投稿キャンペーンはブランドとユーザーの双方向のコミュニケーションを促すため、関係性構築にも効果的です。
写真投稿キャンペーンのメリット
写真投稿キャンペーンには、次のようなメリットがあります。
- 口コミの収集・拡散につながる
- 投稿の二次利用ができる
- イベントとの相性が良い
ここでは、それぞれのメリットを順に解説します。
口コミの収集・拡散につながる
写真投稿キャンペーンは、参加者が商品やサービスの写真を自らの体験とともに投稿するため、SNS上の口コミ(UGC)が増加します。
実際に商品やサービスを使用した様子を写真とともにシェアすることで、他のユーザーに製品やサービスの良さを伝える手段となるのです。
口コミが増加することで信頼性が高まり、新たな顧客を獲得しやすくなるでしょう。
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- 企業の広報・マーケティング・SNS運用担当者
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投稿の二次利用ができる
写真投稿キャンペーンでは、参加者が提供した写真を企業やブランドが二次利用できるのもメリットです。
広告やSNS投稿、Webサイトなどで活用することで、顧客目線のコンテンツとして製品やサービスの魅力を効果的にアピールできます。
さらに、参加者の投稿を活用することで、ブランドと顧客とのコミュニケーションを深めることにもつながるでしょう。
投稿を二次利用する際は、ユーザーとのトラブルに注意しましょう。あらかじめキャンペーンの規約等に二次利用の旨を記載しておく必要があります。
イベントとの相性が良い
写真投稿キャンペーンは、イベントとの相性が良いメリットがあります。
イベントに参加した顧客が、その場で撮影した写真を投稿することで、イベントの魅力や楽しさをSNS上で広めることができます。
これにより、イベントの盛り上がりが増し、次回のイベントへの参加意欲が高まる効果が期待できるでしょう。
また、企業側もイベント参加者の写真を活用して、ブランドの知名度やブランドイメージの向上を図れます。
【2024年最新】写真投稿キャンペーンの成功事例7選
ここからは、企業における写真投稿キャンペーンの成功事例を紹介します。
1. 株式会社湖池屋|The 素材のご馳走 新発売記念キャンペーン
株式会社湖池屋では、SNSを横断したWチャンスキャンペーンとして、「The 素材のご馳走で リッチに羽をのばそうキャンペーン」を実施しました。
X(旧Twitter)やInstagram上で、指定のハッシュタグをつけて「あなたのプチ贅沢」を写真付きで投稿することで参加できるというものです。
また、プレミアムフライデーとして金曜日の18:00~24:00の間に投稿すると当選確率がアップするとしており、トレンド入りによるさらなる話題化を狙いました。
長期間でもUGC数を維持でき、インスタントウィンキャンペーンの同時開催でより情報を拡散させることで、投稿キャンペーンの後押しも実現しています。
前回のキャンペーンに比べてUGCが509.2%増加するという結果になり、新商品の認知度を拡大しました。
2. エイベックス・ピクチャーズ株式会社|X感想投稿キャンペーン
エイベックス・ピクチャーズ株式会社では、TVアニメ「僕の心のヤバイやつ」の公式Xアカウントにて、バレンタイン感想投稿キャンペーンを実施しました。
アニメ内の好きな場面写真を選び、アニメに対する愛を添えて投稿することで、抽選で3名にアニメグッズの詰め合わせが当たるというものです。
参照:僕ヤバ愛を語ろう!バレンタイン感想投稿キャンペーン
自身の好きな場面を選んでもらうキャンペーンを実施することで、ファンのロイヤリティが向上し、アニメに対する愛着をより高めてもらいやすくなります。
また、参加者の投稿が拡散されれば、他のユーザーにアニメの魅力を伝えるきっかけになっています。
3. マルトモ|料理写真投稿キャンペーン
参照:料理写真投稿キャンペーン|マルトモ
マルトモ株式会社では、かつお節を使った料理画像を投稿する「料理写真投稿キャンペーン」を実施しました。
マルトモの公式Xではフォロー&リポスト、あるいは公式Instagramでフォロー&いいねをしたうえで、指定のハッシュタグ付きで投稿すると応募できます。
「#マルトモかつお節部」または「#マルトモだし部」のいずれかをつけて投稿してもらうことで、自社ブランドや商品に関するUGC増加を図れます。
X(Twitter)とInstagramの両方で同時開催することで、より多くの参加者を集めつつ、両SNSで効果的にUGCを創出しているのがポイントです。
4. アサヒ|新クリアアサヒ写真投稿キャンペーン
アサヒビールでは、「#夏こそクリアアサヒ」をつけて、クリアアサヒにまつわる夏のワンシーンを写真or動画で投稿すると応募できる写真投稿キャンペーンを実施しました。
X(Twitter)とInstagramの両方で同時開催されており、応募者から抽選で100名に「クリアアサヒ」が6本当たるという内容です。
夏のシーズンに合わせて、クリアアサヒにまつわる夏のワンシーンをUGC投稿してもらうことで、UGCを見たユーザーの購買意欲を刺激できます。
アサヒビールでは定期的に写真投稿キャンペーンを開催しており、ハッシュタグ付きのUGCを効果的に増やしています。
5. 観光ぐんま|「#gunmalove」写真投稿キャンペーン
参照:「#gunmalove」写真投稿キャンペーンSpring&Summert|群馬県観光公式サイト
群馬県観光物産国際協会の公式Instagram「グラマラスぐんま」では、みんなに届けたい「ぐんま愛」を募集する写真投稿キャンペーンを実施しました。
群馬県内で写真を撮影し、指定のハッシュタグをつけて投稿すると、抽選で30名にぐんまのおみやげカタログギフトやオリジナルグッズが当たるという内容です。
投稿された写真は特設ページ上で公開されており、数々のUGCが集まったことで群馬県の魅力を広めたり、観光地の拡散につながったりしています。
6. Galaxy|Instagram
サムスン電子ジャパンでは、「Galaxy Instagram フォトコンテスト」と題したフォトコンテスト形式の写真投稿キャンペーンを実施しました。
Galaxyで撮影した写真を「#Galaxyカメラ部」というハッシュタグを付けて投稿することで、キャンペーンに参加できるというイベントです。
画像引用:Samsung Japan
本キャンペーンは、Galaxyの認知拡大・エンゲージメント向上・顧客ロイヤルティ向上・価値向上を目的として実施されました。
期間ごとに応募テーマが定められており、テーマごとに優秀作品を選定するというもの。想定を上回る反響を呼んだことで、2回目の開催も行われました。
7. スシロー|Instagram・Twitter
スシロー公式SNSでは、TwitterとInstagramの両方で写真投稿キャンペーンを実施しました。
専用ハッシュタグ「#スシローぜ」をつけて、募集テーマに合った写真・動画を投稿した方の中から、抽選で100名にお食事券2,000円分が当たるという内容です。
ハッシュタグで写真を投稿してもらうことで、自然なUGC生成に成功しています。ユーザーが積極的に参加してもらう工夫として、募集する写真にはテーマが設けられていることも特徴です。
各SNSに投稿された写真は自社サイトの特設ページに掲載されており、スシローへの来店やテイクアウトを促進する事例となっています。
8. 妖怪ウォッチ|X(旧Twitter)
「妖怪ウォッチ ぷにぷに」では、ユーザーが想像する転生妖怪のイラストに「#転生妖怪イラコン」をつけて、X(旧Twitter)に投稿するイラストコンテストが実施されました。
優秀作品となったイラストはゲーム内に登場し、さらに受賞者にはイラストをもとに作成されたゲーム内キャラクターがプレゼントされるという内容です。
引用元:転生妖怪イラストコンテスト|OWNLY導入事例
投稿数は2,000件を超え、キャンペーン参加数は1,177人にも上りました。
子どもから大人まで楽しめる大好評なキャンペーンとなり、認知拡大や顧客ロイヤリティ向上にもつながっています。
写真投稿キャンペーンの始め方・手順
キャンペーンの成功には、次のような手順で計画的な準備と実行が必要です。
- 目的や目標を明確にする
- キャンペーン内容を企画する
- キャンペーンを実施・効果検証する
ここからは、それぞれの手順を解説します。
1. 目的や目標を明確にする
はじめに、キャンペーンの目的や目標を明確に定めましょう。
目的は企業によって異なりますが、新規顧客獲得、既存顧客とのエンゲージメント向上、ブランドの認知拡大などが挙げられます。
具体的な目標を設定することで、キャンペーンの評価や効果測定がしやすくなります。目的に合わせてターゲット層を明確化し、参加者のニーズに応えるキャンペーンを企画するために重要なステップです。
2. キャンペーン内容を企画する
目的が明確になったら、キャンペーンの内容を企画しましょう。
写真投稿キャンペーンでは、参加者が写真を撮影・投稿する流れが基本となります。具体的には、テーマやコンセプトを決め、参加条件や投稿方法、応募期間などを設定します。
また、参加者に提供する景品やインセンティブを用意することで、参加意欲を高めることができます。
クリエイティブや参加者との双方向のコミュニケーションが取れる要素を盛り込むことで、キャンペーンの魅力を高めることが重要です。
3. キャンペーンを実施・効果検証する
キャンペーンの企画が固まったら、キャンペーンを実施しましょう。
キャンペーン期間中は、参加者からの写真投稿を収集し、応募の確認や対応を行います。参加者とのコミュニケーションを大切にし、フィードバックや問い合わせに迅速に対応することが重要です。
キャンペーン終了後には、目標達成度や参加者数、投稿数などの効果を検証し、今後の改善点や次回の企画に活かしていきます。
データ分析や参加者の声をもとに、今後のマーケティングに役立てていきましょう。
写真投稿キャンペーンを実施するポイント
写真投稿キャンペーンを実施する際は、下記のポイントを意識しましょう。
- 自社のターゲット層と親和性の高いSNSを選定する
- 応募条件を複雑にしすぎない
- キャンペーンの規約を定める
ここからは、それぞれのポイントについて解説します。
自社のターゲット層と親和性の高いSNSを選定する
キャンペーンを成功させるには、ターゲット層やコンテンツに合ったSNSプラットフォームを選ぶことが重要です。
ターゲット層が活発に利用しているSNSを選び、多くの人に拡散される仕組みを作ることで、キャンペーンの拡散効果を高めることができます。
以下の資料では、TikTokをはじめとした日本国内で利用されているSNSの利用状況と具体的な活用シーンを効果別に解説しています。
「自社のサービスはどのSNSが合うの?」「今から参入すべきSNSは?」とお悩みの方は是非ご参考ください。
応募条件を複雑にしすぎない
参加者がキャンペーンに気軽に参加できるよう、応募条件を簡単に設定しましょう。
複雑な手続きや条件は参加者のハードルとなり、参加意欲を削ぐ可能性があります。
シンプルでわかりやすい条件を設けることで、多くの人が参加しやすくなります。
キャンペーンの規約を定める
キャンペーンの透明性と公平性を保つために、キャンペーンの規約を明確に定めることが大切です。
応募期間、参加資格、特典の内容、プライバシーポリシーなどを含め、参加者に対して正確な情報を提供しましょう。
規約に違反する行為を防ぐためのガイドラインを示すことで、円滑なキャンペーン運営が可能となります。
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Twitterキャンペーンの応募規約とは?必要性や作り方を解説
キャンペーンツールを導入する
写真投稿キャンペーンを成功させるためには、専用のキャンペーンツールを導入するのがおすすめです。
ツールを導入することで、投稿の管理が簡単になり、応募者のデータを効率的に収集できます。
たとえば、指定のハッシュタグが付いた投稿を自動収集したり、キャンペーンの応募作品の自動集計機能などがあり、手動で行う手間を大幅に減らせます。
結果として、キャンペーン全体の運営がスムーズに進み、効果的なプロモーションが実現できるでしょう。
下記の記事では、キャンペーンツール選びに悩んでいる方向けに、おすすめのSNSキャンペーンツールを紹介しています。
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【2023年最新】SNSキャンペーンツール9選を比較!選び方も解説
写真投稿キャンペーンを実施するならOWNLY
写真投稿キャンペーンを実施する際は、キャンペーンツールを利用して応募者の管理や事務局業務を行うことが一般的です。
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写真投稿キャンペーンまとめ
写真投稿キャンペーンは、顧客とのコミュニケーションを活性化させ、ブランドの認知拡大や売上向上につながる効果的なマーケティング手法と言えます。
企業やブランドの認知向上、UGC創出などさまざまなメリットをもたらします。
写真投稿キャンペーンを実施する際は、記事内で紹介した成功事例やポイントを踏まえて、自社の目的を達成できるキャンペーンツールを選びましょう。
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