SNSは幅広い世代に利用されており、今や日常生活に欠かせない存在にまで普及しました。近年は、多くの企業がSNSを販促活動の場として活用しています。
しかしSNSマーケティングの担当者の中には、「とりあえず更新している」「無料だからなんとなくやっている」という人も少なくないでしょう。あるいは、難しくて上手く活用できていないというケースもあります。
当記事では、SNSで販促するメリットや効果的な施策について紹介します。またSNSの販促で欠かせない知識として、6大SNSの特徴やユーザー層も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
下記の資料では、SNS販促で必須となるSNSの活用術を紹介しています。
- X(旧Twitter)/Instagram/TikTok/LINEなどの様々なSNSの強みや特徴
- 各SNSの利用層の詳細
- 各SNSに最適なキャンペーン施策の詳細 など
もし、「自社の施策はどのSNSで行うべき?」「どんな施策をすればいいか分からない」とお悩みの方は、ぜひご参考ください。

SNSで販促活動を行う6つのメリット

SNSで販促活動をすると以下のようなメリットがあります。
- 認知度向上につながる
- ファンを獲得できる
- ターゲティングしやすい
- ユーザーの意見を調査しやすい
- 集客・販売チャネルを拡大できる
- リアルタイムで情報発信できる
ここではそれぞれのメリットについて解説します。
1. 集客・販売チャネルを拡大できる
SNSで販促活動をすることで、集客や販売チャネルが拡大できます。SNSを使わずにホームページのみ運営している場合、検索で辿りついたユーザーにしか閲覧してもらえません。
しかしSNSを活用することで、自社ブランドを認知していない層に対して情報発信できるため、商品やサービスの認知度向上につながります。
SNSは、「検索」という能動的なアクションを取らなくても、拡散機能やアルゴリズムによって多くのユーザーにリーチできる可能性があるのです。
2. ファンを獲得できる
SNSを活用することで、ファンの獲得につながる点もメリットです。
継続的に質の高いコンテンツを投稿して、ユーザーとのコミュニケーションを深めることで、アカウントの長期的なフォロワー(ファン)を獲得できます。
また長期的に接点を持つことで、ブランドの想起性向上につながることも大きな魅力です。
3. ターゲティングしやすい
販促を行うには、「どんな年代・属性の人に向けて施策を講じるのか」を設定した上で、マーケティング施策を検討する必要があります。
SNSによっては、ユーザーの性別・年代・居住地に合わせた広告発信を行うことができるため、ターゲティングしやすい点がメリットです。
また、自社のターゲットが興味関心を持ちやすい情報発信をすることで、購買意欲の高いユーザーを効率的に集客することができます。
4. ユーザーの意見を調査しやすい
SNSは、アンケート機能やリプライ、ハッシュタグの機能を使うことで、企業とユーザーがコミュニケーションを取ることができます。
どんな商品やサービスを求めているかヒアリングしたり、アンケート調査したりすることで、ユーザーの声を直接聞くことが可能です。
そうすることで、商品開発やサービスの品質向上、今後のマーケティング施策に活かせるでしょう。
5. 広告費を削減できる
SNSで販促を行うことで、広告にかかる費用を大幅に削減できます。
CMや街頭広告は大きな宣伝効果が見込まれるものの、多額の費用が発生します。一方SNSの販促では、基本的には費用がかからない点がメリットです。
ユーザー自ら情報を拡散してもらったり、安価で広告を回したりすることで、低コストで効率のよい販促を行えるでしょう。
6. リアルタイムで情報発信できる
SNSで販促する大きなメリットとして、リアルタイムな情報発信が行える点が挙げられます。
SNSを活用することで、新商品やキャンペーン情報、イベント開催のお知らせなどを、すぐに顧客に届けられます。
従来のテレビCMや新聞広告と異なり、タイムラグがなく、旬な情報を発信できる点が魅力です。
さらに、コメント機能やメッセージ機能を活用することで、顧客との双方向的なコミュニケーションも図れます。顧客からの質問や意見にもスピーディーに対応することで、顧客満足度の向上にもつながります。

6大SNSの特徴やターゲット層

SNSで販促を行うには、自社のターゲットに適切なSNSを選定する必要があります。販促を行う前に各SNSの特徴や強み、ユーザー層についてしっかり理解することが重要です。
ここでは、各SNSの特徴やユーザー層を解説します。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は140文字以内のテキストを中心とした文章を投稿できるSNSです。20~30代の若年層を中心に、国内に約4,500万人のユーザーを持っています。
「即時性」と「拡散性」が高く、リアルタイムの情報発信や情報を拡散したいときに有効です。たとえば、新商品やイベントの告知、臨時休業や開店時間の変更のお知らせなどのシーンで活用しやすいでしょう。
気に入った投稿を拡散するリポスト機能によって、自分のフォロワー外にもリーチできる可能性があり、最近では多くの企業が「リポストキャンペーン」を実施しています。
またトレンド情報の発信や収集にも強く、リアルタイムで注目されている話題を収集したり、トレンドに合わせた情報を発信したりと、さまざまな方法で活用できるでしょう。
Instagram
Instagramは、画像や動画の投稿をメインとするSNSです。視覚的なアプローチがしやすい点が特徴で、10〜20代の若年層を中心に男女問わず人気があります。
世界観の訴求やブランディングなどに長けており、いわゆる「インスタ映え」と言われるハイセンスな投稿が人気です。とくに、アパレルやコスメ、インテリア、飲食などの業界と相性が良いと言えるでしょう。
またInstagramには拡散機能はないものの、ハッシュタグを使って写真や動画を検索できます。
Instagram上で大きな影響力を持つインフルエンサーを起用した「インフルエンサーマーケティング」も効果的なマーケティング手法のひとつです。
LINE
LINEは、主にコミュニケーションツールとして利用されているSNSです。ユーザー数は国内でも圧倒的に多く、あらゆる年齢層が利用しています。
またLINE広告では、詳細なターゲティング設定が行えるので、より精度の高いターゲット設定が行えます。
5大SNSの中で唯一の「クロードツール」であり、1対1で双方向のコミュニケーションを取ることで、ユーザーを囲い込みやすく、ファン化させやすい点が特徴です。
クーポン配信やポイントカード機能、キャンペーン告知などの機能も備わっているので、より広告や販促に適したSNSと言えるでしょう。
Facebook
Facebookは、世界最多のユーザー数を誇るSNSです。年齢層は30〜50代と高めで、日本国内のFacebookユーザー数は減少傾向にあります。
しかし世界的に見ると最もメジャーなSNSとなっているので、海外進出やインバウンドマーケティングを検討している場合は活用しやすいでしょう。
また5大SNSの中で唯一「実名登録制」となっており、投稿の信頼度が高いことが特徴です。オフラインの人間関係に近い人間関係を構築しやすい点も魅力です。
定期的な公式情報の発信や、イベントの開催告知、参加者募集などがFacebook上で完結できるので、企業にとっては広報のような役割を担っています。
YouTube
YouTubeは、動画コンテンツを活用した販促に適したSNSです。
月間のアクティブユーザー数は世界で20億人以上と非常に多く、日本国内でも幅広い年代に利用されています。特に、10代から40代までの層が積極的に視聴しており、企業のプロモーションにも効果的です。
動画は視覚と聴覚の両方に訴えかけられるため、ブランドや商品の魅力を伝えやすい特徴があります。
テキストや画像では伝えきれない使用感や機能性も、実際の動きを通じて伝えられるため、購買意欲を高めやすくなります。
また、YouTubeには「YouTube ショート」や「ライブ配信」など、多様な発信方法があります。ショート動画は短時間で訴求でき、特に若年層の視聴が増えています。
TIkTok
TikTokは、ショートムービーを投稿・視聴できる動画SNSです。特に若い世代を中心に人気が高く、現在では30〜40代のユーザーも急増しています。
アプリ内で動画の撮影・編集を簡単に行えるため、誰でも簡単に高品質な動画を投稿できることが特徴。トレンドの音楽やエフェクトなどを使い、ユーザーが楽しめる工夫がしやすいことも魅力的です。
また通常の広告はもちろん、ユーザー参加型の広告「ハッシュタグチャレンジ」を配信でき、多くのUGCを創出できるというメリットがあります。
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なお、以下の資料では、日本国内で利用されているSNSの利用状況と具体的な活用シーンを効果別に解説しています。
「自社のサービスはどのSNSが合うの?」「今から参入すべきSNSは?」とお悩みの方は是非ご参考ください。

SNS販促で効果的な施策5つ

SNSの販促にはさまざまな手法があり、以下の3つは特に人気の高い施策です。
- SNSアカウントを運用する
- SNS広告を出稿する
- UGCを創出・活用する
- インフルエンサーを起用する
- SNSキャンペーンを実施する
ここからは、それぞれの施策について解説します。
SNSアカウントを運用する
SNSで販促を行うためには、まず公式アカウントを運用し、ターゲット層との接点を作ることが重要です。定期的に投稿を行うことで、ブランドや商品の認知度を高められます。
特に、企業の理念や商品コンセプトを分かりやすく発信すると、ファンの獲得につながりやすくなるでしょう。
投稿内容は、単なる商品紹介だけでなく、ユーザーにとって役立つ情報を交えることが効果的です。
また、コメントへの返信やアンケートの実施など、ユーザーとの双方向のコミュニケーションを意識すると、エンゲージメントが向上します。
さらに、SNSのアルゴリズムを考慮しながら運用することも大切です。投稿の頻度や最適な時間帯を分析し、フォロワーの反応が良い内容を継続的に発信しましょう。
SNS広告を出稿する
SNS広告を活用すると、短期間でターゲット層にアプローチできます。
各SNSには広告配信の仕組みがあり、年齢や性別、興味関心などの条件を細かく設定できるため、狙ったユーザーに効率よく情報を届けられます。
特に、新商品のプロモーションやキャンペーン告知を行う際に有効です。
広告の種類は、フィード広告、ストーリーズ広告、カルーセル広告など多岐にわたります。効果的な広告運用には、配信後の分析と改善が欠かせません。
クリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)を確認し、成果が出やすいクリエイティブやターゲティングを見極めることが大切です。
UGCを創出・活用する
UGCとは、ユーザー自らが作り出したコンテンツのことです。たとえば、X(旧Twitter)やInstagramに投稿された商品の写真や動画、口コミなどが該当します。
企業が宣伝するよりも、より消費者目線で投稿されるUGCは、他のユーザーの共感を生みやすいことが特徴です。情報の信頼度が高まることで、UGCを通して購買意欲を高められるメリットがあるのです。
UGCを創出するには、ハッシュタグキャンペーンを実施したり、フォロワーとのコミュニケーションを取ったりと、さまざまな手法があります。
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UGCマーケティングの活用事例3選|メリットとポイントについても紹介

インフルエンサーを起用する
SNS上で影響力の高いインフルエンサーを起用して、商品やサービスを宣伝してもらう「インフルエンサーマーケティング」も効果的です。
影響力の高い人物に宣伝してもらうことで、自社のターゲットとは異なる層にアプローチできる点が大きなみりょくです。また、自社が想定していなかったターゲット層にリーチできる可能性もあります。
普段から自社の商品やサービスを愛用してくれている人物を起用することで、ブランドへの親近感が高まり、より信頼度の高い情報発信が行えるでしょう。

SNSキャンペーンを実施する
SNS上でプレゼントキャンペーンを実施するのも効果的な施策のひとつです。短期間で成果を得やすく、近年数多くの企業が取り入れています。
SNSキャンペーンを実施することで、商品やサービスの認知度向上、フォロワーの増加が期待でき、間接的な売上アップにもつながります。
キャンペーンを開催して、ユーザーにメリットやインセンティブを提示することで、より多くのファンを獲得することができるでしょう。
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SNSにおける販売促進の事例3選
ここからは、SNSにおける販売促進の事例を3つ紹介します。
1. 株式会社Jackery Japan|X(旧Twitter)キャンペーン
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参考:Jackeryブラックフライデー開催記念キャンペーン|OWNLY導入事例
ポータブル電源やソーラーパネルを販売する株式会社Jackery Japanでは、自社ECサイトのブラックフライデーセール開催記念として、フォロー&リポストキャンペーンを実施しました。
当選者には、QuoカードPay1000円分、あるいは同社製品が当たるというキャンペーンです。
商品の存在を知らない層に認知を広げつつ、既に興味を持っているユーザーには検討・購入するきっかけになっています。
オートリプライを通じてクーポンを配布できるインスタントウィン型となっており、セールページへの導線から、ユーザーの購入や販売促進につなげています。
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2. 株式会社 麦の穂|InstagramのハッシュタグSEO
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参照:ハッシュタグSEO
株式会社麦の穂では、OWNLYが提供するInstagramハッシュタグ最適化ツール『ハッシュタグSEO』を活用し、Instagramのハッシュタグ検索で上位表示を狙う施策を行いました。
商品名はもちろん、「#スイーツ好きと繋がりたい」「#スイーツ部」など、複数のハッシュタグにおいてリール動画での上位表示に成功しました。
ハッシュタグSEOの施策についてご興味のある方は、ぜひ下記の資料や記事もチェックしてみてください。
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「ハッシュタグSEO」による認知〜購買のユーザー導線を徹底解説|ハッシュタグ活用による認知拡大ノウハウ

3. JA全農にいがた|LINEレシートキャンペーン
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参照:新潟茶豆 たくさん食べてご馳走を当てようキャンペーン|OWNLY導入事例
JA全農にいがた/にいがた園芸農産物宣伝会では、新潟茶豆のPRを目的に「新潟茶豆 たくさん食べてごちそうをあてよう!キャンペーン」を実施しました。
対象商品(新潟茶豆)を購入したレシートを撮影し、メールアドレスまたはLINEでエントリーすると応募できるというもの。また、はがき応募にも対応することで、幅広い層からの応募を狙いました。
レシート応募によって購買を促し、豪華賞品をプレゼントにすることで新潟茶豆の認知拡大た販売促進にもつながっています。
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SNSで販促を行うときのポイント5つ
SNSで販促を行うときは、以下のポイントを意識しましょう。
- ターゲット層がよく利用するSNSを選ぶ
- ユーザーの興味を引く情報を発信する
- オリジナルハッシュタグを活用する
- KPIを設定し効果測定する
- SNS運用の体制づくりを徹底する
ここでは、それぞれのポイントについて解説します。
1. ターゲット層がよく利用するSNSを選ぶ
一口にSNSといっても、さまざまな種類があります。それぞれユーザー層や特徴が異なるため、ターゲット層がよく利用するSNSを選ぶことが重要です。
たとえば、InstagramやTikTokは若い世代に人気があり、画像や動画を使った情報発信に適しています。
一方、Facebookは30代以降の年齢層に利用されており、ビジネスに関する情報発信に向いています。
ターゲット層に合わせたSNSを選ぶことで、多くの人々に情報を届けられるだけでなく、より効果的な販売促進につながるでしょう。
2. ユーザーの興味を引く情報を発信する
SNSで情報を発信する際には、ただ単に商品やサービスを紹介するのではなく、ユーザーの興味を引くような内容にすることが重要です。
そのためには、ユーザーのニーズを理解し、共感を得られるような情報を発信することが大切です。
具体的には、以下のような情報を発信することをおすすめします。
- 役立つ情報:ハウツー記事や豆知識
- 興味深い情報:最新トレンドや話題のニュース
- 楽しめる情報:面白い画像や動画
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また、アンケートを実施したりユーザーとのコミュニケーションを積極的に図ったりすることで、関心度を高められるでしょう。
3. オリジナルハッシュタグを活用する
オリジナルハッシュタグを作成することで、キャンペーンやイベントを拡散しやすくなります。また、ユーザーがハッシュタグを使って投稿する、ユーザー参加型の企画も展開できます。
オリジナルハッシュタグを作成する際には、以下のポイントを意識しましょう。
- 分かりやすく覚えやすい
- 関連性のあるキーワードを含む
- 短すぎず長すぎない
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また、オリジナルハッシュタグを用意すれば、ユーザーによる自発的な投稿(UGC)の増加が見込めるため、高い販促効果が期待できます。
4. KPIを設定し効果測定する
SNS販促を成功させるには、目標を明確にし、達成度を測定することが重要です。
KPI(重要業績評価指標)を設定することで、SNS運用の効果を客観的に評価できます。
目的に合わせて下記のような指標を決めましょう。
- フォロワー数の増加
- 投稿のエンゲージメント率
- Webサイトへの流入数
- 購入や問い合わせの件数
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KPIを設定する際は、具体的かつ測定可能な数値を意識すると、改善点を見つけやすくなります。
たとえば、「1カ月でフォロワー数を1,000人増やす」「投稿の平均エンゲージメント率を3%以上にする」など、具体的な目標を定めるとよいでしょう。
定期的にデータを分析し、結果に応じて投稿内容や広告の配信方法を調整することで、SNS販促の効果を最大化できます。
5. SNS運用の体制づくりを徹底する
効果的なSNS販促を行うには、運用体制の整備が欠かせません。
担当者が一人で運用する場合、投稿の頻度が不安定になったり、ユーザー対応が遅れたりするリスクがあります。
そのため、複数人で役割を分担し、スムーズに運用できる環境を整えましょう。
たとえば、以下のように業務を明確に分けることで、効率的に運用できます。
- 企画設計
- コンテンツ作成
- 投稿管理
- コメント対応
- 分析・改善
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また、SNS運用に関するガイドラインを作成すると、情報発信の一貫性を保ちやすくなります。
ブランドの世界観や投稿ルールを決めておくことで、企業のイメージを統一できるでしょう。継続的に運用体制を見直しながら、効果的なSNS販促を実施していきましょう。
SNSで販促する際の注意点
SNSで販促する際は、下記の点に注意しましょう。
- SNSガイドラインを遵守する
- 炎上リスクに注意する
- ステマにならないようにする
ここでは、それぞれの注意点について解説します。
SNSガイドラインを遵守する
企業がSNSを活用する際は、各プラットフォームのガイドラインを遵守することが重要です。
また、著作権や肖像権の侵害にも注意が必要です。無断で他者の写真や動画を使用すると、法的トラブルにつながるおそれがあります。
社内でSNS運用のルールを定めておくと、情報発信のトラブルを防げます。
たとえば、「投稿前に内容を必ずダブルチェックする」「ネガティブなコメントには冷静に対応する」など、基本方針を明確にしておきましょう。
SNSの特性を理解し、適切な運用を行うことで、企業の信頼性を高めることができます。
炎上リスクに注意する
SNSは拡散力が強いため、一つの投稿が短時間で多くの人に届きます。この特性を活かせば販促効果を高められますが、一方で炎上リスクも伴います。
誤解を招く表現や過激な発言、社会的に不適切な内容を含む投稿は、批判の的となる可能性があるため慎重に発信しましょう。
また、ユーザーからのクレームや批判コメントには、誠実かつ冷静に対応することが重要です。事前に炎上時の対応マニュアルを作成し、万が一の事態に備えておくと安心でしょう。定期的にSNSの投稿内容を見直し、リスク管理を徹底することで、企業イメージを守りながら効果的な販促を進められます。
ステマにならないようにする
SNS販促を行う際は、ステルスマーケティング(ステマ)とみなされる行為を避けることが大切です。ステマとは、広告であることを明示せずに宣伝を行い、消費者を誤認させる手法のことを指します。
日本では、消費者庁が「広告であることを明記する」ことを推奨しており、違反するとブランドの信頼を損なうリスクがあるので注意しましょう。
SNSで販促を行う際は、「#PR」「#広告」などのタグを付ける、投稿内で広告であることを明示するなど、透明性を確保することが求められます。
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SNSのステマとは?ステマ規制や炎上の具体例、対策法も解説
まとめ
SNSで上手に販促活動をすることで、フォロワーの増加・自社サービスの認知拡大・売上アップなどにつながります。SNSを上手く活用するには、各SNSの特徴を押さえることが重要です。
SNSマーケティングにはさまざまな手法があるので、自社にとって最適なプラットフォームを見極め、最適な施策を実施しましょう。
以下の資料では、生活者の意思決定におけるSNS影響度について調査しており、企業が注力すべきマーケティング施策とSNSをチェックできます。
マーケティング戦略を組み立てる際に知っておくべき情報をまとめているので、ぜひ調査結果をダウンロードしてご参考ください。