国内のX(Twitter)の利用者数は4,500万人を超えており、幅広い顧客層にアプローチできるプラットフォームとして多くの企業が利用しています。
X(Twitter)でプロモーションを行うにあたって、X広告(プロモ広告)への出稿を検討している方や、どのようなプロモーションが効果的かお悩みの方も多いです。
「X(Twitter)広告を利用してサービスを広めたい」「広告配信の種類ややり方を知りたい」とお考えの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、X(Twitter)プロモーションの種類やメリット、やり方、注意点などについて解説します。導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

X(Twitter)プロモーションとは
X(Twitter)プロモーション(X広告)とは、Twitter上に掲載する有料広告のことを指します。
特定の商品やサービス、イベント、キャンペーン、アカウントを広く認知させたり、集客や販促につなげられる手法です。
X(Twitter)広告には、大きく分けて下記の7種類があります。(2023年7月26日時点)
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広告形式
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プロモ広告
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テキストやメディアなどの広告機能を用いてプロモーションを行う広告形式
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フォロワー獲得広告
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新しいフォロワーを獲得するために訴求する広告形式
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Amplify
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動画コンテンツの再生前あるいは再生後に表示する広告形式
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テイクオーバー
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Twitter上の「話題を検索」タブの目立つ位置に掲載する広告形式
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Xライブ
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ライブ放送を全世界に向けて発信する広告形式
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ダイナミック商品広告
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商品データをもとに広告クリエイティブが自動生成され、興味関心に基づいてパーソナライズされた広告を配信する広告フォーマット
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コレクション広告
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メイン画像や小さな商品サムネイル画像でカタログのように表示させる広告フォーマット
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参照:X広告
X公式によると、広告フォーマットを3種類以上使用すると、広告キャンペーンの認知度が20%、購買意欲が7%向上するようです。
そのため、複数の広告フォーマットを組み合わせたり、いくつかの広告形式を試してみることをおすすめします。
| 広告フォーマットを3種類以上使用すると、広告キャンペーンの認知度が20%、購買意欲が7%向上します。 |
出典: X広告のフォーマット
一般的に広く利用されているのが「プロモ広告」であり、画像広告や動画広告、カルーセル広告などのサブカテゴリーも用意されています。
また、さまざまなカスタム機能やブランド機能が設けられていることも特徴。
自社がX(Twitter)プロモーションを行う目的を明確にしたうえで、最適な広告フォーマットを選定することが大切です。
プロモ広告が掲載される場所
X(Twitter)のプロモ広告は、X内のあらゆる場所に表示されます。広告の種類によって異なりますが、主に掲載される場所は以下の通りです。
- X(Twitter)の検索結果ページの上部
- トレンドをクリックして表示された検索結果ページ
- ユーザーのタイムライン
- アカウントのプロフィール
- 公式X(Twitter)クライアント
プロモ広告には、「プロモーション」というラベルが明記されるようになっており、通常のXアカウントや投稿と同じ形態で表示されます。
プロモ広告が表示されるタイミング
X(Twitter)では、ユーザーの利便性に十分配慮するために、1日に目にするプロモ広告の数を制限しています。
プロモ広告が表示されるタイミングは各1回のみで、タイムラインの上部または上部付近に表示されるようになっています。その後プロモ広告は、他のツイートと同様の条件でタイムライン上で確認することが可能です。
表示された広告に興味がない場合は、ツイートの矢印をクリックして「広告内容に興味がない」をクリックすると、そのプロモ広告を非表示にできます。
X(Twitter)プロモーション(プロモ広告)の種類
X(Twitter)プロモーションを行う際は、「プロモ広告」を活用することが多いです。
プロモーションを目的として、さまざまなTwitterのユーザーにリーチできる広告で、通常のツイートと同様にタイムライン上に表示されます。
プロモ広告は、さらに5つのサブカテゴリーに分かれます。
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広告形式
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画像広告
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1枚の画像で商品やサービスを紹介する。
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動画広告
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動画で商品やサービスを紹介する。WebサイトやアプリDLを誘導したり、メッセージをより多く提供できる。
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カルーセル広告
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水平方向にスワイプできる最大6つの画像や動画で商品やサービスを紹介する。
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モーメント広告
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一連のツイートを作成してプロモーションする。1つのツイートでは伝えきれないストーリーやコンテンツを提供できる。
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テキスト広告
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一般的なツイートと同じ形式で配信できる広告。他のツイートに自然に溶け込ませられる。
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プロモ広告の投稿には「プロモーション」と表記され、通常のツイートのように、いいねやリツイート、返信などもできます。
効果的に活用するためには、自社のニーズや目的に合う広告を選ぶことが重要です。
クリック課金
クリック課金は、ユーザーが広告内のリンクをクリックしたときに費用が発生する方式です。
クリックされなければ費用がかからないため、効率的にアクセス数を増やせます。料金相場は1クリックあたり25〜200円です。
WebサイトやECサイトへの誘導を目的とする場合に適しており、とくに購買や資料請求など明確な成果を狙うキャンペーンに向いています。
インプレッション課金
インプレッション課金は、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する方式です。
クリックやアクションの有無に関係なく、ユーザーの目に触れた回数で課金されます。
料金相場は1,000インプレッションあたり400〜650円程度です。
ブランドや商品の認知拡大を目的とする広告に向いており、広く多くの人に届けたいときに効果的です。
エンゲージメント課金
エンゲージメント課金は、ユーザーが広告に対して「いいね」や「リポスト(RT)」「返信」などの反応をした際に費用が発生する方式です。
料金相場は1エンゲージメントあたり45〜100円程度です。広告内容への共感や拡散を促す目的で利用されることが多く、ブランドの好感度向上や話題化を狙うキャンペーンに適しています。
フォロー課金
フォロー課金は、広告経由でフォロワーが1人増えるごとに費用が発生する方式です。
料金相場は1フォローあたり40〜100円ほどで、ターゲット設定の精度によって変動します。
企業やブランドの公式アカウントを成長させたい場合に有効で、長期的なファンづくりや情報発信の基盤強化に役立ちます。フォロー後の発信内容と連動させることで、継続的な認知とエンゲージメントの向上が期待できるでしょう。
アプリインストール課金
アプリインストール課金は、ユーザーが広告を経由してアプリを実際にダウンロードした際に費用が発生する方式です。
料金相場は1インストールあたり100〜250円ほどで、アプリの種類やターゲットによって変わります。
インストールが完了した時点で課金されるため、費用対効果を把握しやすいのが特徴です。ゲームアプリやショッピングアプリなど、ダウンロード数の増加を目的としたプロモーションに最適です。
再生数課金
再生数課金は、動画広告が一定時間以上再生された際に費用が発生する方式です。
料金相場は1再生あたり5〜25円ほどで、視聴秒数やターゲット設定によって変わります。動画を活用して商品やサービスの魅力を直感的に伝えたい場合に効果的です。
短時間で印象を残せるため、ブランド認知や理解促進を目的としたキャンペーンに適しています。
プロモート機能
プロモート機能は、既存の投稿を広告として活用できる仕組みです。
難しい設定を行わずに、投稿の拡散やフォロワー獲得を狙えます。目的に応じて「クイックプロモート」と「オートプロモート」の2種類から選べます。
各機能の特徴と料金相場は以下のとおりです。
クイックプロモート
クイックプロモートは、投稿を選んで手軽に広告配信ができるX(旧Twitter)の機能です。
Proアカウントを持っていれば、対象のポストを選択するだけで、地域・年齢・性別などのターゲット設定が自動で行われます。
費用は5,000円から50万円の範囲で自由に設定でき、予算に応じたリーチ数の目安も確認できます。
オートプロモート
オートプロモートは、日常的に投稿するツイートの中から自動で広告配信を行う仕組みです。毎月の固定料金で、1日の最初の10投稿が自動的にプロモーション対象になります。
費用は月額9,900円で、追加の設定や入札は不要です。
広告運用の手間をかけずに継続的な露出を得られるため、日常的に発信している企業アカウントや個人クリエイターに向いています。
X(Twitter)のプロモーション(プロモ広告)の入札方法
X(旧Twitter)のプロモ広告では、広告の成果を最大化するために「入札方式」を選ぶ必要があります。
入札方式とは、広告の表示やクリックなどに対してどのように費用を支払うかを決める仕組みです。
目的や運用スタイルに合わせて、自動入札・上限入札・目標入札の3種類から選択できます。
自動入札
自動入札は、設定した予算の範囲内でシステムが最適な入札額を自動的に調整してくれる方式です。広告の成果データをもとに、クリックや表示のコストを自動で最適化するため、初心者でも手間なく運用できます。
特定の入札額を細かく管理する必要がなく、短期間で結果を出したい場合にも向いています。ただし、細部の調整が難しいため、より細かくコントロールしたい運用には不向きです。
上限入札
上限入札は、クリックやエンゲージメントなどのアクションごとに支払う上限金額をあらかじめ設定する方式です。
たとえば「1クリックあたり150円まで」と決めておくことで、想定外のコスト上昇を防げます。
費用を細かく管理できるため、限られた予算内で効率的に運用したい場合に適しています。一方で、上限を低く設定しすぎると入札に勝てず、広告の表示回数が伸びにくくなる点には注意が必要です。
目標入札
目標入札は、広告の目的に合わせて「1件あたりの成果単価」を目標として設定する方式です。フォロワー獲得やクリック数増加など、達成したい成果に応じて自動で入札額が調整されます。
たとえば、1クリックあたり100円を目標に設定すると、その範囲内で最大効果を狙う入札が自動的に行われます。
1日単位や月単位での予算管理がしやすく、費用対効果を重視する広告運用に向いています。
X(Twitter)プロモーションのメリット5つ
X(Twitter)プロモーションを活用するメリットは下記のとおりです。
- コストパフォーマンスが良い
- ターゲティングの精度が高い
- 効果測定がしやすい
- さまざまな目的に応じて最適化できる
ここでは、それぞれのメリットを順に解説します。
1. コストパフォーマンスが良い
X(Twitter)プロモーションは、コストパフォーマンスが良いというメリットがあります。
Xは拡散性が高く、ユーザーに自然に拡散されたプロモ広告には費用がかかりません。
プロモ広告に対していいねやRTなどのアクションがあれば、反応したユーザーのフォロワーにも広告が表示されるため、自然とリーチが広がります。
二次・三次拡散には費用がかからないため、クリエイティブを工夫して拡散を起こせば、費用対効果を高められます。
2. ターゲティングの精度が高い
X広告は、自社のターゲット層となるユーザーにのみ広告を表示できるため、ターゲティングにより広告効果を最大化できる点もメリットです。
たとえば、ユーザーの年齢や位置情報、アクティブな時間帯、フォローしているアカウント属性などからターゲティングすることができます。
特定のリンクをクリックしたなど、ユーザーの行動履歴でもターゲットを指定できるため、精度の高いターゲティングが可能です。
3. 効果検証・改善がしやすい
プロモ広告は、ABテストをしやすく、効果検証や改善を実施しやすい点もメリットのひとつです。
プロモ広告はテキスト・画像・動画・リンクなどの要素を自由に組み合わせて配信することができます。
そのため、広告クリエイティブのABテストを手間なく行える特徴があります。
PDCAサイクルを効率よく回し、より効果の高い広告配信が行えるということです。
4. さまざまな目的に応じて最適化できる
X(Twitter)プロモーションや広告キャンペーンは目的別に最適化することができます。たとえば、以下のような目的があります。
- 認知度向上・リード拡大
- 動画の再生数向上
- アプリのインストール促進
- Webサイトへの訪問数の増加
- エンゲージメントの向上
たとえば、新商品やサービスをPRしたい場合や、イベント情報を広げて認知度を高めたいという場合は、「認知度」の目的を選びます。
そうすることで、より多くのユーザーにリードを広げるためのTwitterプロモーション施策を展開することができます。
5. 低予算から導入できる
X(Twitter)のプロモーションは低予算から導入できるのもメリットです。
課金方式や料金相場はどのような目的で実施するかによって変わりますが、クリック課金やエンゲージメント課金など、成果に応じて課金される仕組みが基本です。
そのため、「X(Twitter)広告にコストをかけたのにもかかわらず、成果が出なかった」という事態を防ぐことができます。
自社の予算に合わせて課金方式や広告の出し方を選べるので、費用対効果を最大化させやすいといえるでしょう。
具体的な料金相場については、後の見出しで詳しく解説します。
X(Twitter)プロモーション(プロモ広告)の料金相場・課金方式
Twitterプロモ広告には6つの課金方式があります。それぞれ、どのような目的で実施するかによって課金方式や料金相場は変わります。
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課金方式
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内容
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料金相場
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クリック課金
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リンク1クリックごとに課金。WebやECサイトへの誘導に有効
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25~200円/1クリック
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インプレッション課金
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広告が1,000回表示されるごとに課金。リーチ拡大に有効。
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400~650円/1,000インプレッション
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エンゲージメント課金
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いいねやRTなどのアクションごとに課金。エンゲージメント向上に有効。
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45~100円/1エンゲージメント
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フォロー課金
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フォロワー1人増加ごとに課金。新規フォロワー獲得に有効。
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40~100円/1フォロー
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アプリインストール課金
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アプリがインストールされるごとに課金。販売促進・ダウンロード数の増加に有効。
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100~250円/1インストール
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再生数課金
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動画1再生ごとに課金。認知拡大やブランディング、理解度向上などに有効。
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5~25円/1再生
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自社の予算や費用対効果を検討した上でどのような課金方式にするかを選び、最適なプロモ広告を打ち出すといいでしょう。
X(Twitter)プロモーションのやり方・手順
ここからは、X(Twitter)プロモーションの手順を解説します。
- X(Twitter)アカウントの開設
- キャンペーンの設定
- 予算とスケジュールの設定
- プレースメント
- オーディエンスの特性
- ターゲティング機能
- クリエイティブ設定
- 広告の効果測定・検証
なお、広告を配信するには「X Premium(旧Twitter Blue)」または「Verified Organization」で認証を受けたアカウントである必要があります。
1. X(Twitter)アカウントの開設
X(Twitter)アカウントを持っていない場合、プロモ広告を配信するためのアカウントを開設します。
まず、X公式サイトにアクセスし、電話番号またはメールアドレスで登録します。Googleアカウント等で作成することも可能です。
氏名や生年月日などの必要事項を記入し、パスワードを設定したら完了です。
なお、X(Twitter)は13歳以上から利用できるので、生年月日は適切なものを入力しましょう。13歳未満となる生年月日を入力すると、場合によっては利用停止となる可能性があります。
2. キャンペーンの設定
Xホーム画面の左側にある「もっと見る」をクリックします。
「プロフェッショナルツール」から「X広告」を選びます。
国とタイムゾーンを選択したら、X広告の目的が表示されるため、ニーズと目的に合う項目を選びましょう。

画面の指示に沿って、広告テキストを入力します。画面右側にプレビューが表示されるので、確認しながら進めるといいでしょう。

3. 予算とスケジュールの設定

プロモ広告を配信する際は、まず「使う金額」と「配信期間」を設定します。
広告グループには必ず日別予算を入力し、必要に応じて総予算を追加します。開始日・終了日の指定もこの画面で行えます。
長期運用する場合は「無期限」で問題ありません。
| 項目 |
内容 |
| 日別予算(必須) |
1日に使用する上限額を設定 |
| 総予算(任意) |
キャンペーン全体の上限額 |
| 開始日・終了日 |
配信期間を指定。設定しない場合は無期限も可能 |
| 目標 |
広告の最終目的(コンバージョン・クリックなど)を選択 |
| 入札戦略 |
自動入札・目標コスト・上限単価などから選択 |
| フリークエンシー上限 |
1ユーザーあたりの表示回数を制御 |
| ペーシング |
標準配信=均等に消化、集中配信=早めに使い切る |
特に運用初心者は、自動入札と標準配信の組み合わせが扱いやすいでしょう。
日別予算を抑えつつ、表示回数を調整しながら無駄のない配信できます。配信目的・期間・金額を明確にしておくことで、結果の振り返りもしやすくなり、改善の方向性がつかみやすくなります。
4. プレースメント
プロモ広告は、ユーザーがどの場面で広告を見るかを細かく設定できます。
選択できる場所が多いほど表示機会が増え、結果としてリーチが広がりやすくなります。
広告が表示される場所は次のとおりです。
| 配信面 |
説明 |
| ホームタイムライン |
ターゲットユーザーの通常のタイムラインに広告が流れる |
| プロフィール |
ユーザーが特定アカウントのプロフィールを閲覧した際に表示 |
| 検索結果 |
キーワード検索後の結果画面に広告を掲載 |
| 返信 |
返信スレッドを開いたタイミングで表示 |
| メディアビューアー |
画像・動画を拡大表示した際に広告を掲載(任意) |
また、「ブランドセーフティ設定」を使えば、センシティブな内容の近くに広告が表示されるリスクを調整できます。
露出量を増やしたい場合は「標準」を、ブランドイメージを重視する際は「限定」を選ぶなど、目的に合わせて調整すると成果が安定しやすくなります。
5. オーディエンスの特性

広告を届けたいユーザー像を具体的に定める工程が「オーディエンスの特性」です。
性別・年齢・地域など基本情報のほか、利用している端末や言語まで絞り込めるため、商材との相性に合わせて最適な層を選択できます。
まずは広い範囲で設定し、結果を見ながら範囲を狭める方法が扱いやすい運用方法です。
| 区分 |
内容 |
| 性別 |
すべて/女性/男性 |
| 年齢 |
全年齢、特定の年齢範囲、日本国内限定での年齢指定 |
| 言語 |
広告を表示したいユーザーの使用言語 |
| 場所 |
国・地域を指定。国内のみの商材なら日本を選択 |
| 端末 |
iOS、Android、その他モバイル、デスクトップ |
| 詳細端末 |
端末モデル・携帯電話会社・新規端末利用者など |
| カスタムオーディエンス |
自社データを基にリストを追加可能 |
端末に関する条件は、アプリ広告や特定キャリア向けのサービスを扱う場合に役立ちます。たとえば「iOSユーザーのみ対象のアプリ」や「特定キャリアのキャンペーンを告知したい場合」に精度が向上します。
商品やサービスの利用者像に合わせて調整するほど、クリック率やコンバージョン率が改善し、費用対効果が高まるでしょう。
6. ターゲティング機能
ターゲティング機能では、ユーザーの興味や行動データをもとに、広告を届ける相手をさらに細かく絞り込めます。
オーディエンス特性よりも深いレベルで条件を設定できるため、無駄な表示を抑えながら成果につながりやすい層へ配信できます。
主要なターゲティング項目は次のとおりです。
| 項目 |
内容 |
| キーワード |
検索語句・投稿内容・エンゲージメントに含まれる単語をもとに配信 |
| 類似フォロワー |
指定したアカウントのフォロワーと近い興味を持つ層へ配信 |
| 興味関心 |
ユーザーの過去の行動から判断されるジャンルに基づき配信 |
| 映画・TV番組 |
作品に反応したユーザーを対象にした配信が可能 |
| 会話トピック |
特定のテーマについて投稿や反応をしたユーザーに配信 |
| 追加オプション |
自分のツイートを過去に見た人・エンゲージした人へ再配信も可能 |
さらに、「ターゲティング戦略(最適化)」をオンにすると、XのAIがユーザー層を自動で最適化します。
初期設定の条件に完全に一致しない場合でも、反応率が高いと判断されたユーザーに配信が広がるため、運用の精度を高めたい場合に有効です。
7. クリエイティブ設定
広告として配信する投稿内容を作成する工程が「クリエイティブ設定」です。
広告グループでは、投稿形式・テキスト・画像や動画など、ユーザーに表示する要素をまとめて管理できます。
方法は「既存ツイートを使う」か「新しく広告用の投稿を作る」の2種類です。
また、広告形式も選択できます。
| 単一メディア |
1枚の画像または1本の動画。シンプルで汎用性が高い |
| カルーセル |
2〜6枚の画像や動画を横に並べて見せる形式。複数訴求がある場合に有効 |
新規作成では広告名、ランディングページ、テキスト、画像・動画を入力し、右側のプレビューで表示状態を確認できます。
同じ広告グループ内で複数の広告を比較したい場合は、「広告を作成」から追加すれば、ABテストも簡単に行えます。
8. 広告の効果測定・検証
X(Twitter)広告を出稿する際は、広告の効果測定や検証も行いましょう。
あらかじめ設定していた目標の数値を達成できたか、広告の費用対効果はどれくらいかなど、多角的に分析します。
X(Twitter)プロモーションでは、テキスト・画像・動画・リンクなどの要素を複数組み合わせてA/Bテストを実施することができます。
そのため、PDCAサイクルを効率良く回しやすいことも特徴です。
X(Twitter)プロモーションの注意点
X(Twitter)プロモーションを活用する際は、下記の点に注意しましょう。
- 認証ユーザーしか広告出稿できない
- ネガティブに拡散される可能性がある
- 2次拡散された広告を削除できない
- 流し見するユーザーが多い
- 売上に直結しないことも多い
ここからは、それぞれの注意点について解説します。
認証ユーザーしか広告出稿できない
2023年4月以降、X広告に一部制限が設けられており、広告配信には認証されたアカウントが必要になりました。
「X Premium」加入アカウント、あるいは「Verified Organization」における認証ユーザーまたは広告出稿額の条件を満たしたアカウント以外からの配信が不可になります。
X Premiumや認証アカウントについては、下記の記事で詳しく解説しているのでぜひチェックしてください。
■関連記事
TwitterとXの違いとは?Xの変更点や企業への影響について解説
■関連記事
【2024年最新】Twitterのアップデート内容・新機能まとめ
ネガティブに拡散される可能性もある
プロモ広告は通常のツイートと同様に、コメントや引用リツイートを行うことができます。好意的な反応ばかりとは限らず、ネガティブな反応が増えてしまうリスクもあります。
コメントや引用リツイートは他のユーザーも見れるため、コストをかけた広告が炎上する可能性もあるということです。
リプライ制限機能を設定したりと、あらかじめ炎上対策を施しておくと安心です。
2次拡散された広告を削除できない
X(Twitter)プロモーションは、プロモーションを見たユーザーが拡散したり、ツイートしたりすることによって、二次拡散されることがあります。
しかし一方で、二次拡散されたX(Twitter)プロモーションは削除できないので、注意が必要です。
ネガティブな方向で二次拡散された場合、プロモーションを削除したとしても、二次拡散されたツイートは拡散され続ける可能性があります。
流し見するユーザーが多い
X(Twitter)のタイムラインは流し見するユーザーが多いため、プロモ広告も一瞬で流されてしまいがちである点に注意しましょう。
ユーザーに興味関心を抱いてもらうには、簡潔で分かりやすい内容やインパクトのあるクリエイティブの工夫が必要になります。
画像や動画などのメディアを活用したり、関心を惹くようなカルーセル広告を作成したりと、より多くのユーザーに見てもらえる工夫を凝らしましょう。
売上に直結しないことも多い
X(Twitter)プロモーションは、インプレッションやフォロー、リンククリックなど、ユーザーの行動に応じて広告料金が発生します。
そのため、商品やサービスの購入・利用といった、売上に直結する効果をすぐに得られるというわけではありません。
X(Twitter)プロモーションは、売上の拡大よりも、あくまで認知拡大やリード獲得といった目的で配信するのが効果的です。
そのうえで、Xの流入からどのように売り上げにつなげていくかといった導線を考えることで、ビジネスとしての成果に貢献できるでしょう。
X(Twitter)広告以外の効果的なプロモーション施策
X(Twitter)は拡散性が高いSNSなので、広告を出稿しなくても投稿が拡散されやすく、多くのユーザーの目に留まりやすいのが特長です。
また、X広告を出せば必ず成果につながるわけではないため、いかにユーザーの興味をひくプロモーション施策が打てるかどうかが重要になります。
そのため、Xを運用する際は下記のプロモーション施策の実行も検討しましょう。
- X(Twitter)キャンペーン
- UGCマーケティング
- インフルエンサーマーケティング
ここでは、それぞれの施策について解説します。
X(Twitter)キャンペーン
X(Twitter)キャンペーンは、名の通りX上で実施するキャンペーンのことです。
景品をフックにして、新商品・サービスの認知拡大やブランディング、フォロワー獲得などを目的として行われます。
Xは拡散性が高いSNSなので、キャンペーン情報が拡散されやすく、多くのユーザーに参加してもらいやすいという特徴があります。
Xを活用したキャンペーンの成功事例や種類、やり方、おすすめのツールなどは以下の記事で詳しく解説しています。
最新のキャンペーン事例を知りたいとお考えの方は、ぜひチェックしてみてください。
■関連記事
【2024年】X(Twitter)キャンペーンの成功事例20選|種類・やり方・ツールも紹介
UGCマーケティング
UGCマーケティングは、UGC(User Generated Contens=ユーザー生成コンテンツ)を活用して行うマーケティングのことです。
そもそもUGCとは、一般ユーザーによって投稿されたコンテンツのことで、SNSに投稿された口コミやECサイトのレビュー写真などが該当します。
UGCをマーケティング戦略に取り入れて、生活者の口コミや評判を広げることで、購入を検討している人の後押しや信頼性向上につながるでしょう。
また、UGCが生み出される仕組みを作れば、自社の宣伝コストやクリエイティブ制作コストを削減できるのもメリットです。
UGCマーケティングについて
■関連記事
UGCマーケティングの成功事例10選!Twitter・Instagram別に紹介
下記の資料では、SNS上の資産を売上につなげるUGCマーケティングソリューション「UGC Fitting」の機能や導入事例、デモ版について紹介しています。
- 企業の広報・マーケティング・SNS運用担当者
- UGCの埋め込みや広告への展開などの二次利用を考えている方
- Webサイトの滞在時間とCTRを改善したい方
これらに当てはまる方は、ぜひ以下の資料を無料でダウンロードしてください。

インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングとは、SNS等で影響力を持つインフルエンサーを起用して、商品やサービスのPRを依頼するマーケティング手法です。
フォロワーの多いインフルエンサーに自社商品を紹介してもらうことによって、自社のフォロワー以外の層にもリーチを広げることができます。
インフルエンサーマーケティングは、PR依頼だけでなく、アンバサダーや現地訪問、商品監修・コラボなどさまざまな施策を展開できます。
商品・サービスの認知度を高めたり、売上をアップさせたりとさまざまな効果が見込めるプロモーション手法のひとつです。
■関連記事
インフルエンサーマーケティングとは?効果やメリット・事例などを徹底解説
下記の資料では、なぜインフルエンサーマーケティングが消費者の判断や購買行動に高い影響を与えているかについて解説しています。
- インフルエンサーマーケティングが注目される背景
- インフルエンサーマーケティングのやり方5ステップ
- インフルエンサーマーケティングの施策事例3選
- エンゲージメント率が高いマイクロインフルエンサーについて
上記の内容をはじめ、インフルエンサーマーケティングの導入にあたって知っておきたい情報を分かりやすく紹介しているので、販促施策を検討しているSNS運用担当者様は、ぜひ資料を無料でダウンロードしてください。

X(Twitter)プロモーションの成功事例
ここからは、X(Twitter)で実施したプロモーションの成功事例を紹介します。
1. アース製薬株式会社|フォロー&リポストキャンペーン
アース製薬株式会社のXアカウントでは、フォロー&リポストで毎日応募できるXキャンペーンを実施しました。
アース製薬の入浴剤豪華5点セットが20名に当たり、Wチャンスとして引用リポストした中から抽選で10名に豪華5点セットがプレゼントされるという内容です。
自社商品を景品にすることによって、商品の認知拡大やトライアル促進につながります。
期間中は毎日挑戦できる仕組みにしているため、キャンペーンを見逃した人も参加しやすいことが特徴です。
2. ビアードパパ|シュークリーム復活ファン投票キャンペーン

参照:ビアードパパ25周年企画第三弾「シュークリーム復活ファン投票」
シュークリーム専門店「ビアードパパ」では、25周年を記念してお客様参加型キャンペーン「シュークリーム復活ファン投票」を開催しました。
2022年までに販売された期間限定シュークリームの中から、社内選抜された8商品を対象に、お客様が「もう一度食べたい」商品に投票してもらうというもの。

投票で1位になると復活販売されることで、ファンからの注目を効果的に集めることができます。
また、本投票を盛り上げるために、3日間限定で全員に当たるスピードくじも同時開催され、店舗で利用できるクーポン券も配布されました。
これによって、既存ファンのロイヤリティが向上し、店舗への来店促進や売上アップにもつながっていると言えるでしょう。
3. 株式会社湖池屋|Xタイムライン完結型診断キャンペーン
株式会社湖池屋の公式Xアカウントでは、「ピュアポテト ブランド芋くらべ」シリーズの発売を記念して、X上で完結する診断キャンペーンを実施しました。
対象ツイートから診断に参加し、結果をシェアすると抽選で20名にピュアポテトの詰め合わせが当たるという内容です。

参照:あなたはどのタイプ?#ピュアポテト診断キャンペーン|OWNLY導入事例
質問に答えるとおすすめのピュアポテトが表示され、商品の認知度向上や理解促進、販売促進につながる導線がつくられています。
また、各ピュアポテトの魅力を訴求しながらユーザーに投稿を促すことで、ブランドについての投稿(UGC)が効果的に増加しています。
■関連記事
診断キャンペーンとは?メリット・デメリットや成功事例、実施する流れも解説
「SNSキャンペーンの種類が多くて迷う」「自社の賞品と目的に合う施策って?」とお悩みの方は、ぜひ下記のSNSキャンペーン診断をお試しください。
たった5つの質問に答えるだけで、貴社に適したおすすめのキャンペーン施策が分かります。
無料でお試しいただけるので、まずはぜひ下記から診断をスタートしてください。

X(Twitter)プロモーションまとめ
X(Twitter)は拡散力が高いSNSであるため、短期間で幅広いユーザーに対して情報やメッセージを届けられます。
プロモーションの内容や目的によって最適な広告を選び、より多くのユーザーに届けられる広告クリエイティブを作成しましょう。
以下の資料では、X(Twitter)運用に役立つさまざまな情報をまとめて公開しています。無料でダウンロードいただけるので、ぜひご活用ください!
