Twitterのサービス名称がXに変更され、黒と白を基調としたロゴに新調されたことが話題になりました。従来と異なる
「TwitterとXの仕様に違いはある?」「Xに変更された理由や注意点を知りたい」とお考えの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、TwitterとXの違いや変更点、変更された背景、企業が押さえておくべき影響などについて詳しく解説します。
以下の資料では、企業公式アカウントの運用における始め方と注意点から、Twitterの運用効果の具体的な測定方法を解説しています。
- 興味を持ってもらえるプロフィールを作りたい
- 投稿が見てほしいターゲット層に届かない
- 企業公式アカウントの運用における始め方と注意点が分からない
上記でお悩みの方は是非ご参考ください。
Xと旧Twitterの違いは?
日本時間7月24日、Twitterのサービス名称が「X」に突然変更されました。
XからTwitterに変更されるにあたって、機能や仕様に大きな違いは見られたのでしょうか。
2023年10月時点のXの基本仕様について紹介します。
アカウントのログイン
X(旧Twitter)は、アカウントを持たずに閲覧だけの利用も可能なSNSでした。しかし、2023年6~7月頃から、閲覧時にもログインが求められるようになっています。
ログアウト状態でTwitterを開くと、上記のように必ずログインが求められるようになっています。そのため、Xを利用するにはアカウントが必須です。
ビジネスアカウントの作り方については、下記の記事もぜひチェックしてください。
■関連記事
Twitterのビジネスアカウントの作り方4ステップ|費用・メリットから管理方法まで解説
ツイートの文字数
ツイートする際の文字数は基本的に「140文字以内」です。
しかし、X Premium(旧Twitter Blue)を利用すると長文ツイートが可能になります。
また、ツイートに太字や斜字などを含めることもできるようになるので、ツイートする幅をぐんと広げられるのが特徴です。
X Premiumについては次の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
■関連記事
Twitter Blueで何ができる?メリットや料金、支払い方法など徹底解説
DM(ダイレクトメッセージ)
誰でも気軽にメッセージを送受信できるDM(ダイレクトメッセージ)機能では、小さな仕様変更が相次いでいます。
2023年7月には、DMをすべての人から受け取る設定のほかに、「X Premium加入者からのDMはフォロー外でも受信できる」というオプションが加わりました。
仕様変更に伴って、自動的にオプションが変更されてしまうこともあるようです。
ビジネス関連の連絡を不特定多数から受け取るために、オプションの設定を見直す必要があります。
Twitterの名称が「X」に変更された影響
Twitterの運営会社「X(エックス)」は2023年7月、ブランド名とロゴデザインをXに変更しました。
名称変更にあたって、大きな変更点があったのは次の2つです。
Twitterの象徴「青い鳥」のロゴが廃止に
Xへの名称変更に伴って、従来から親しまれてきた「青い鳥」のサービスロゴや名称が廃止されました。
イーロン・マスク氏は7月23日、「まもなくTwitterというブランドと、全ての鳥(Twitterのアイコン)に別れを告げる時が来る」と投稿。
また、22日には「黒く塗りつぶせ(Paint It Black)」とツイートし、「プラットフォームのデフォルトの色は黒と白のどちらがいい?」とアンケートを実施しました。
マスク氏は「今後、優れたXロゴが投稿されれば、明日世界中で公開される」と言及。
そして24日には、Twitter公式アカウントのユーザー名「@Twitter」も「X」に切り替わり、黒と白を基調とした新たなロゴを披露しました。
投稿を表す「ツイート」という言葉が変更に
Twitter公式アプリのiOS版は7月31日にバージョンアップされ、TwitterからXに変更になりました。
iOSアプリでは、Twitter投稿を表すツイートは「ポスト(Post)」に、リツイートは「リポスト(Repost)」という表現に変更されています。
企業においても、「リポスト」という表現を用いてキャンペーンを実施するケースも増えてきました。
初めは慣れないと戸惑いの声を見せるユーザーも多くいたものの、時間が経つにつれこれらの呼び方が浸透してきているような印象があります。
TwitterからXへの変更で企業が押さえておくこと
TwitterからXに変更となり、企業にはどのような影響が出るのでしょうか。
ロゴやリンクの差し替え
Twitterが「X」にロゴを変更したことに伴い、「企業で表示しているサービス名やロゴの差し替えが必要になるのでは?」と気になった方も多いはずです。
現在URLは「twitter.com」「x.com」の両方からアクセスすることができます。また、Xのロゴのガイドラインも公式発表されました。
ロゴを差し替えする際は、旧TwitterとXのロゴを両方載せるといった使い方をするのがおすすめです。
リンクの差し替えはすぐに対応しなければならないわけではないので、様子を見ながら差し替えや併用する形を取りましょう。
長文ポストのハッシュタグ表示
Twitterで長文ツイートをする際は、140文字(半角280文字)を超えると内容が省略され、「さらに表示」をクリックすると全文に切り替わります。
内容が省略された箇所にハッシュタグが含まれる場合は、Twitterのハッシュタグ検索にヒットしなくなります。
たとえば、Twitterキャンペーンを実施する場合は、省略箇所に含めるとハッシュタグを検知しなくなるため注意が必要です。
長文ポストを活用する際は、ツイートの最上部にハッシュタグを含めるようにしましょう。
動画のダウンロードが可能に
2023年7月25日、X Premiumの認証ユーザー向けに、動画が添付されたツイートから動画ファイルをダウンロードできる機能を実装しました。
また、ツイートした動画のダウンロードを拒否するには、動画のアップロード後に動画の「編集」→「設定」メニューから、動画ダウンロードの許可/不許可を切り替える必要があります。
動画をダウンロードできるようにすることで、権利関係の問題に発展する可能性もあるので、ダウンロードの設定を見直しておきましょう。
TwitterがXに変更されたのはなぜ?
そもそもなぜTwitterは、Xへと変更されたのでしょうか。
Xに変更されるまでの流れと今後の展望について紹介します。
イーロン・マスク氏による買収の流れ
2022年4月、Twitterが実業家イーロン・マスク氏の取締役就任を発表しました。4月4日にはマスク氏がTwitter株の9.2%を取得し、筆頭株主になったことが明らかになっています。
マスク氏は4月9日付けで取締役就任予定だったものの、当日の朝になって辞退する意向を示したようです。
そして4月14日、マスク氏がTwitterを1株54.20ドルで買収すると提案したことが米証券取引委員会によって明らかになりました。
しかし、5月には偽アカウントやスパムの数を確認するため、買収手続きを一時保留にする考えを示しています。
Twitter側は買収解除を不当として裁判所に提訴するといった騒動もあったものの、双方の話し合いにより、2022年10月28日に買収合意に至りました。
買収後のイーロン・マスク氏による改革
マスク氏の買収によって、短期間でさまざまな改革が実現されました。
買収当時は8,000人ほどいた従業員は、2023年4月現在は1,500人ほどになったことをイギリスBBCの取材で明らかにしています。
また、広告収入の割合を50%以下にすることを目指していると主張したり、アルゴリズムのオープンソース化を行ったりと、さまざまな方針も発表されています。
また、広告に代わる新たな収入源として、有料のサブスクリプションサービスを導入したことも話題になりました。
■関連記事
Twitter Blueで何ができる?メリットや料金、支払い方法など徹底解説
複合的なサービスの展開へ
マスク氏によると、自身が展開するビジネスやサービス名を「X」で統一するとしています。
また、マスク氏がいわゆる「スーパーアプリ」と呼ばれる複合的なサービス「X」を開発したいという野望があったことは、一部の業界では有名な話だったようです。
とくに、マスク氏が買収を決断した2022年10月には、「Twitter買収はXの開発を加速させる」と投稿しており、Twitterを買収した本音が隠されています。
スーパーアプリとは、中国を中心に13億人以上の月間アクティブユーザーを抱える「WeChat)」のようなアプリのことです。
元々はテキストメッセージのみだったWeChatですが、今ではビデオ通話、電子商取引、決済、ニュースへのアクセス、公式政府による発表、宅配、交通など、多様な機能を利用できます。
マスク氏がイメージするスーパーアプリが実現するかは現状では不透明ですが、Xの影響による今後のSNSの動向に大きな注目が集まっています。
TwitterとXの違いまとめ
X(旧Twitter)の仕様は日々アップデートされており、今後も大きな変更があるかもしれません。また、XとしてのTwitterの今後は、SNSの枠を超えて多岐にわたる複合的なサービス展開を目指すことが考えられます。
最近では、APIの有料化などによって、APIを活用したbotやサービスの終了、または有料化といった影響も見られています。
一般ユーザーはもちろん、企業のTwitter運用やキャンペーンなどにも大きな影響があるので、今後もXの展望に注目しておきましょう。
Smart Shareでは、今後もXの動向を追い、最新情報をお伝えしていきます。