Twitterを運用するにあたって、「ツイートしているが反応が少ない」「フォロワーが全く伸びない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
Twitterはアルゴリズムによって、優先的に表示されるツイートやアカウントが異なります。そのため、アルゴリズムを攻略することでツイートへのインプレッションが増え、フォロワーの増加が期待できるでしょう。
当記事では、Twitterのアルゴリズムに基づいた運用のコツや、具体的な施策について解説します。Twitterを運用している方や企業の担当者は、ぜひ参考にしてください。
以下の資料では、Twitterの企業アカウントで企業担当者の方が知っておくべきポイントを解説しています。
- 興味を持ってもらえるプロフィールを作りたい
- 投稿が見てほしいターゲット層に届かない
- 企業公式アカウントの運用における始め方と注意点が分からない
上記でお悩みの方は是非ご参考ください。

【2023年】Twitterのアルゴリズムがオープンソース化に
米Twitterは3月31日、Twitterを構成するソースコードの一部を公開しました。ソースコードには、おすすめに表示するツイートを選ぶアルゴリズムも含まれています。
コード公開後にマスク氏は、「ユーザーの提案に基づいて24~48時間ごとにおすすめのアルゴリズムを更新していく」とツイートしました。
Twitterによると、おすすめに表示されるツイートは大きく分けて3つのアルゴリズムから選定され、数億のツイートから1500ツイートが抽出されているとのこと。
抽出においては、フォロー中のユーザーによる投稿とフォロー外のユーザーによる投稿が半々になるよう調整されているようです。
Twitterの最新アルゴリズムで押さえる5つのポイント
ここからは、Twitterアルゴリズムの公開をもとに、企業担当者が理解しておきたい5つのポイントについて解説します。
ツイート表示決定のプロセスは3段階
おすすめタイムラインへの表示は、以下の3段階のプロセスを経て決定されます。
- 推奨ソースから最適なツイートを取得
- 機械学習モデルによる各ツイートのランク付け
- ブロックしたユーザーからのツイート、NSFWコンテンツ、既に見たツイートなど、今までの経験則に基づいて表示するツイートを除外・フィルタリング
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つまり、数多くのツイートからおすすめの投稿を集め、その中からランク付けしてさらにフィルタリング・除外をしたものが最終的にユーザーのおすすめタイムラインに表示される仕組みです。
ランク付けの際に使用される具体的な要素は、Github上のコードで確認することができます。この内容は、後の見出しで解説します。
1段階目で候補のツイートが絞られる
1段階目では、無数の候補の中から1,500のツイートが抽出されます。
1,500のツイートは、フォローしているユーザーとフォローしてないユーザー、各50:50の割合になるように抽出されます。ただし、ユーザーによって異なる場合もあるようです。
フォローしているユーザーの抽出基準で重要視されているのは、「リアルグラフ」です。リアルグラフは、両者間のエンゲージメントの度合いを測る指標のことで、高いほどタイムラインに表示されるようになります。
フォローしていないユーザーの抽出基準は、「ソーシャルグラフ」と「埋め込みスペース」の2つです。
ソーシャルグラフは、「自分がフォローしているユーザーが何にエンゲージしているか」「自分と同じようなユーザーが他に何を好んでいるか」といったデータをもとに、フォロー外から関連性の高い投稿を抽出するというものです。
埋め込みスペースは、「どの投稿がよりユーザーの関心に近いか」を追及するものです。Twitterには全145,000ものコミュニティが存在し、各コミュニティで人気のあるツイートが関連度が高いと判断される仕組みとなっています。
2段階目で1,500のツイートからランク付けされる
3段階目では、機械学習モデルを使用して、抽出された1,500のツイートのランク付けが行われます。
公開されたソースコードによると、下記のような内容が明らかになっています。
- ユーザー自体にスコアが存在する
- Twitter Blueのユーザーはブーストされる
- リプライに返信するとスコアが大幅アップ
- ブロックやミュートでスコアが激減
- 一般ユーザーのツイートは3件までしか評価されない
- ツイートの評価は時間が経つと下がる
- 政府専用コマンドがある
- 新アカウントの外部リンクは避ける
- 特定のカテゴリはランクが低い
- 英語のスペルミスは致命傷に
なお、以前までは「画像や動画ツイートはスコアが2倍」でしたが、2023年4月8日に削除対象となったと発表がありました。
このように、アルゴリズムを決定する要素は今後も変化していくと考えられるでしょう。アルゴリズムに注目したい場合は、米Twitterの最新情報を常にチェックしておくことをおすすめします。
3段階目でフィルタリングされる
ツイートの抽出とランク付けの後は、最終段階として以下のような投稿がフィルタリングされます。
- ミュート・ブロックした投稿
- ネガティブなフィードバックが多い投稿
- 一人のユーザーによる投稿が多すぎないよう調整
- フォロー・フォロー外のバランスが取れるよう調整
最終的に、広告やおすすめフォロワーなどの投稿が加えられ、おすすめタイムラインに表示される投稿が決定される仕組みとなっています。
新しい認証バッジを理解する
Twitterでは認証バッジ(公式マーク)のアップデートも行っています。最近では、Twitter Blueの青い認証バッジに加えて、企業向けのゴールドバッジが新しく設けられました。
マスク氏は、「4月15日以降は確認済みのアカウントがおすすめに表示される」「投票機能も確認済みアカウントのみが利用できる」と発言しています。
しかし、4月15日を過ぎてもこれらは対応されていないので、今後のアップデートで実装されていくかもしれません。
認証バッジもおすすめに表示されるかどうかを左右する重要な要素となるので、企業担当者は重要視していく必要があると言えるでしょう。
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Twitterにおけるアルゴリズムの重要性

Twitterのタイムラインには、関係性が深いユーザーや、普段からよく交流している人の投稿が優先的に表示されるようになっています。
このように、一人ひとりに合わせてツイートをタイムラインに表示させる仕組みが「アルゴリズム」です。
アルゴリズムを理解して運用することで、多くのユーザーに対して自分の投稿を表示させられるので、効率的にフォロワーを増やしたり集客したりすることができます。
Twitterのアルゴリズムが存在する理由
なぜTwitterのアルゴリズムが存在するかというと、Twitter社が収益を確保したいためです。Twitterは基本的に無料で利用できるので、収入源が必要となります。
Twitterの主な収入源の1つに「広告収入」があり、広告を表示することで広告主から収入を得ます。そのためには、より多くのユーザーにより長くTwitterに滞在してもらう必要があるのです。
ユーザーのTwitterの利用率・滞在率向上を図るために、アルゴリズムが存在します。
アルゴリズムを理解して上手に運用するには、Twitterにとって良いユーザーであり、質の高いツイートを流すことが重要です。
Twitterのアルゴリズムを攻略するメリット
Twitterはアルゴリズムによって、フォロワーやフォロワー以外に自分の投稿が届きます。
そのため、理解せずにただ運用を行ってしまうと、ツイートしてもインプレッション数が増えない、全然フォロワーが増えない、といった事態になりかねません。
アルゴリズムに基づいた運用でエンゲージメントを高めることで、ツイートが表示される範囲が広がり、インプレッションやフォロワーが増えることがメリットです。
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Twitterのアルゴリズムに基づいた運用のコツ6つ

Twitterを運用する場合は、以下の基礎的なポイントを押さえましょう。
- ログイン時間を増やして毎日ツイートする
- Twitterの利用頻度を増やす
- フォロワーとコミュニケーションを取る
- コンテンツの質を高める
- 外部リンクを貼らない
- プロフィールを充実させる
それぞれ順に解説します。
1. ログイン時間を増やして毎日ツイートする
Twitterで毎日ツイートしたり、Twitterそのものの「ログイン時間」を増やすことで、アカウントの評価は高まります。
Twitterにとっては、1日の平均利用時間が5分のアカウントと、1時間のアカウントとでは、後者の方が利益をもたらすと考えられているためです。
まずはTwitterへのログイン時間を増やして、毎日ツイートすることでアルゴリズムに評価されるアカウントを目指しましょう。
2. Twitterの利用頻度を増やす
Twitterのアルゴリズム評価にかかわる要素として、機能の利用頻度があります。
多くの機能や新しい機能を積極的に利用してくれるユーザーであれば、Twitterにおすすめされやすくなるでしょう。
たとえば、「Twitter Space」など新機能の利用頻度の高さもアルゴリズムで優遇されるポイントです。
3. フォロワーとコミュニケーションを取る
Twitter運用において、コミュニケーションも重要なポイントです。
いいね・リツイート・リプライ・DMなどのアクションを取り、ユーザーと積極的にコミュニケーションを取りましょう。
とくにリプライが増えることで自然とTwitterへの滞在時間は増えるので、積極的にタイムラインに表示されるようになります。
また、タグやメンションを積極的に利用するのもおすすめです。メンション先のブランドや個人がリツイートしてくれたり、ユーザーがハッシュタグを使用してくれたりと、エンゲージメントが生まれやすくなります。
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4. コンテンツの質を高める
コンテンツの質を高めることで、より多くのユーザーから反応されやすくなります。
ツイートの質を向上させるには、以下のポイントを意識しましょう。
- トレンドに沿った投稿をする
- 文字以外のコンテンツを活用する
- 140字程度の長文でツイートする
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Twitterは「トレンド性」が高く、リアルタイムな内容や今話題になっていることを知れるSNSです。積極的にトレンドを取り入れて投稿するといいでしょう。
またTwitterのアルゴリズムでは、140文字をフル活用したツイートが好まれます。さらに、画像や動画を掲載することで、視覚的な訴求が可能です。
画像や動画などのメディアを活用したツイートは、文字のみよりもインプレッションが伸びやすく、アルゴリズムにおいても評価されやすくなると言われています。
5. 外部リンクを貼らない
Twitterでは、外部リンクを貼った投稿は好まれず、通常のツイートに比べてインプレッションが下がる傾向にあります。
外部リンクとは、ブログやYouTube、LINE、ホームページなどTwitter以外のURLを貼ったツイートのことです。
外部リンクを貼ること自体は悪いことではありませんが、自社商品やサービスを紹介したいがあまり、外部リンクだらけのツイートにならないよう注意しましょう。
Twitterに画像や動画などのコンテンツを載せる場合、直接投稿するのがおすすめです。
6. プロフィールを充実させる
ユーザーがアカウントをフォローする際に目に入るのがプロフィールです。ツイート内容だけでなく、プロフィールを見てフォローするか否かを決めることも多いでしょう。
プロフィールを見てから「自分にとって興味関心がある内容か」を判断するのはおおよそ6秒と言われています。その短い時間でユーザーにいかに「フォローしたい」と思ってもらえるようなプロフィール作りが必要です。
アカウントをフォローすることで、どのような情報が得られるのかを明記することをおすすめします。また企業や店舗アカウントの場合は、自社のホームページや営業時間などの情報を必ず記載しましょう。

Twitterのアルゴリズムで評価される具体的な3つの施策

ユーザーからの反応を増やし、アルゴリズムで評価されやすくするためには、以下の施策がおすすめです。
- リツイートキャンペーンを実施する
- Twitterアナリティクスで分析する
- Twitter広告を出稿する
ここでは、それぞれの施策について紹介します。
2. リツイートキャンペーンを実施する
Twitterのタイムラインには、フォロワーのツイート(リツイート含む)が表示されます。そのため、リツイートしてもらうことによって、自分のフォロワー以外のユーザーにも情報を届けられるのです。
そして、リツイートを上手く活用するには「リツイートキャンペーン」を実施するのがおすすめです。リツイートキャンペーンは、投稿のリーチが増えるだけでなく、フォロワーの増加や売上アップにもつながります。
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リツイートキャンペーンのやり方・手順|成功事例4選や失敗しないポイント
3. Twitterアナリティクスで分析する
Twitterアナリティクスとは、無料で利用できる分析ツールです。公式から提供されているデータなので、Twitterアカウントから簡単に確認することができます。
過去28日間のデータからさまざまなエンゲージメントを分析でき、データをエクスポートすることも可能です。
ベストな投稿の時間帯を把握したり、エンゲージメントにつながる投稿を知ったりする場合に最適なので、Twitterを運用する方は必ず利用しましょう。
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Twitterアナリティクスの見方・使い方とは?分析方法5選と運用のコツを徹底解説
3. Twitter広告を出稿する
Twitterでは広告を出稿することができます。
年代・性別・居住地などの細かな設定をして配信できるので、精度の高いターゲティング広告を出せることも大きな特徴です。
低コストで広告を出稿できるので、まずはお試しで広告を出すのもおすすめです。
Twitterのアルゴリズムに沿って運用しよう
Twitter運用を成功させるには、アルゴリズムを理解して攻略することが重要です。
運用担当者の方は、自社アカウントをTwitterアナリティクスで分析しつつ、アルゴリズムに評価されるアカウントを目指して運用しましょう。
またTwitterのアルゴリズムや運用方法でお悩みの方は、無料でご覧いただける下記の資料をぜひご参考ください。
