2022年12月頃よりTwitterの公式マーク(チェックマーク、バッジ)の定義が変更され、
一般人や個人でも有料で青い認証バッジが付けられるようになりました。それと同時に、
企業アカウントは金色に、
政府向けアカウントはグレーに変わるなどさまざまな変化が生まれています。
また、公式マークに関する運用方法の更新とともに、Twitter広告の出稿方法やインスタントウィンキャンペーンの実施にも影響を与えています。
この記事では、新しいTwitter公式マークにまつわる運用方法の変更や、公式マークの取得条件、申請方法、企業向けの金色の公式マークとの違い、取得するメリットなどについて解説します。
以下の資料では、Twitterの企業アカウントで企業担当者の方が知っておくべきポイントを解説しています。
企業公式アカウントの運用における始め方と注意点から、Twitterの運用効果の具体的な測定方法を解説しています。
- 興味を持ってもらえるプロフィールを作りたい
- 投稿が見てほしいターゲット層に届かない
- 企業公式アカウントの運用における始め方と注意点が分からない
上記でお悩みの方は是非ご参考ください。
Twitter公式マーク(認証バッジ)とは
Twitterの公式マークは、正確には「認証バッジ」です。
これまでは一定の条件を満たしており、著名で信頼のあるアカウントのみ公式マークを取得できましたが、2022年12月頃より定義が変更されました。
2023年3月26日、金色の認証バッジを表示できる企業向け認証プログラム「Twitter認証済み組織(Twitter Verified Organizations)」を日本でリリースしました。
金色のバッジ(チェックマーク)と四角形のプロフィール画像が表示されているアカウントはTwitter公式に認証された事業者であることを示しています。
Twitter公式マークの種類
現在公式マークは下記の3つに分類されています。
- 青色の公式マーク(青色):サブスクリプション型の認証バッジ(Twitter Blue)
- 金色の公式マーク(金色):企業アカウントが取得できる認証バッジ
- 灰色の公式マーク(グレー):政府関係や多国籍組織アカウントに付与される認証バッジ
ここからは、それぞれの取得条件や値段、特徴などを簡単に解説します。
Twitter Blue|青色の認証バッジ
青色の認証バッジは、Twitter Blueにサブスクリプションしており、一定の条件を満たしているアカウントに付与されます。
青色の認証バッジの特徴は以下の通りです。
- 費用:980円/月(iOSから加入は1,380円/月)
- 特徴:ツイートの編集、広告数の半減、長文ツイート、長尺動画のアップロード、上位表示などの限定機能を利用可能
- 注意点:現在は企業も利用できるものの、今後も企業が継続利用できるかどうかは不明。Twitter Blue未加入の一部著名人も青色バッジが付与されている。
Twitter Blueの対象について、詳しくは下記をご覧ください。
- 対象アカウントが、新しいTwitter Blueのアクティブなサブスクリプションを保有しており、Twitterの資格基準を満たしていること
- 対象のアカウントが、従来の認証基準(著名で信頼に値するアクティブなアカウントであること)に基づく認証を過去に受けていたこと
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引用:Twitter「Twitterで青いチェックマークを獲得する方法」
Twitter Verified Organizations|金色またはグレーの認証バッジ
金色の認証バッジは、企業や組織のアカウントがTwitter Verified Organizations(Twitter認証済み組織サブスクリプション)の利用申請をすると取得できるものです。
費用:135,000円/月(関連アカウント:8,000円/月・1アカウントにつき)
対象:企業公式ビジネスアカウント、非営利団体(金色バッジ)、行政機関や多国間機関、またはその関係者のアカウント(グレーバッジ)
特徴:
- Twitter Blueで利用できるすべての機能を利用可能。
- 関連する個人、企業、ブランドを「Twitter Verified Organization portal」で管理し、自分のアカウントにいくつでもリンクできる。その際、関連アカウントには、ブルーまたはゴールドのチェックマークの隣に、親会社のプロフィール写真の小さなバッジが表示される。
注意点:個人は利用不可。金色のバッジ付与は月額1,000ドル以上、Twitter広告に費やすことで受けられる。(2023年8月時点)
アプリあるいはWebサイトの専用フォームから申請が可能です。Twitter Verified Organizationsの申請はこちらから。
Twitter未認証アカウント
Twitter未認証アカウントは、有料アカウントを申請していない全てのアカウントのことを指します。
個人アカウントや企業アカウント問わず、アカウント作成に費用はかからないものの、認証アカウントではないため、公式マークを付けることはできません。
また、おすすめに表示されづらい、広告出稿ができないというデメリットもあります。
Twitter公式マーク・認証バッジ制度の変遷と影響
2022年12月より公式マーク(認証バッジ)制度に大きな変化が見られるようになりました。
公式マーク制度の変更により、企業のTwitter運用にも影響を及ぼしています。変更された制度と、企業アカウントへの影響などについて紹介します。
Twitter公式マークの削除開始と広告掲載ルールが変更
Twitterは2023年4月1日から旧認証制度を廃止するため、旧公式マーク削除の実施を開始しました。
2023年4月21日に、Twitter Blueに加入していない日本国内の認証済アカウントからの公式マークが消えたという呟きも散見されました。
4月22日から、一部認証済アカウントの公式マークが再度表示されるようになりました。公式マークが突然付与されたことで困惑している公式アカウントやユーザーも少なくありません。
先日、Twitterは一部の広告主に対して、2023年4月21日以降に広告の掲載を継続するにはTwitter Blueか認証済み組織(Verified Organizations)に加入する必要があると連絡しました。
月額1,000ドル以上広告を配信しているビジネスアカウントや、既に金色の公式マークを持っているか取得する予定があるアカウントは引き続き広告配信の利用ができます。
公式マークの付与条件と広告配信への影響(2023.05最新)
2023年4月に、Twitterは一部の広告主にTwitter Blueか認証済み組織(Verified Organizations)に加入しないと広告配信ができないと連絡しました。
他に広告配信に関する情報は以下の通りです。
- 青の公式マークと金の公式マークどちらか付与されている状態であれば広告配信が可能です。
- 継続的に広告配信を実施すれば公式マークは維持されます。
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広告出稿の金額に関する条件は不明瞭ですが、月間1,000ドル以上の利用を継続していれば公式マークが維持される説が最も多く見受けられます。
ただし、1回で100万円程度出稿すれば、継続的に出稿しなくても公式マークが付与される情報もあります。
金額に関する条件は目安として参考し、広告出稿を検討する場合は時間に余裕を持ってTwitter社や広告運用代行会社にお問合せすることをおすすめします。
インスタントウィンキャンペーン実施への影響(2023.05最新)
Twitter上でオートリプライ付きのインスタントウィンキャンペーンを実施する際に、短時間に大量なツイートを配信されます。
今まではキャンペーン実施都度にTwitter社に対象となるアカウントに対してのレート制限(Rate Limit)の上限変更と、オートリプライに添付するURLのスパム除外を申請する必要がありました。
2023年7月1日以降にインスタントウィンキャンペーンを実施する場合、公式マークの取得状況に関わらず、月額1,000ドルの「認証済み組織」への加入が必須となります。
認証済み組織への加入によって、アカウントそのものとツイートに添付するURLがスパム認定から除外されます。従来のTwitter社への申請は不要となります。
変更内容について下記まとめます。
<これまでの対応>
- レート制限(Rate Limit)の引き上げは広告代理店を通してTwitter社へ申請することが必要です。
- キャンペーン関連のツイートに挿入するURLのスパム除外は広告代理店を通してTwitter社へ申請することが必要です。
- Twitterへ上記の申請を行う際に15万円以上の広告出稿が必須です。
<今後>
- 月額1,000ドルの認証済み組織(Verified Organizations)への加入が必須です。
- 認証済み組織に加入したアカウントのレート制限が自動的に引き上げられます。
- 認証済み組織に加入したアカウントと該当アカウントが投稿したURLがスパム認定から除外されます。
2023年6月30日までに配信が決定しているものは今まで通りにTwitter社へ申請可能です。2023年7月1日以降にインスタントウィンキャンペーン実施したい場合は認証済み組織への加入を申請してください。
なお、SNSキャンペーンツール「OWNLY」を提供している当社はTwitter広告運用代行とTwitterインスタントウィンの実施をサポートしております。広告配信またはキャンペーン開催を検討しているSNSご担当者様、ぜひこちらから相談してください。
Twitter公式マークを取得するメリット
Twitter公式マークを取得するメリットは、下記のとおりです。
- 信頼性が高くなりフォローされやすい
- なりすまし被害を防げる
- Twitterの機能が拡張される
ここからは、それぞれのメリットを順に解説します。
信頼性が高くなりフォローされやすい
公式マークを取得することによって、公式・本人であることが証明されるため、客観的に見てアカウントの信頼度が高まるのがメリットのひとつです。
認証バッジが付いていることでユーザーから信頼されやすく、多くのフォロワー獲得につながる可能性もあるでしょう。
なりすまし被害を防げる
公式マークが付いていることで、なりすましアカウントが発生した場合でもどちらが本物かを一目で判断できるようになります。そのため、なりすまし被害を未然に防ぎやすくなるでしょう。
しかし現在ではTwitter Blueの登場によって、かえってなりすましアカウントが発生してしまうケースも考えられます。匿名性が高いSNSでは、なりすまし対策は引き続き必要です。
企業アカウントの場合は、金色の公式マークを取得することが最善の策と言えるでしょう。
Twitterの機能が拡張される
Twitter Blueに加入すると、青い公式マークにくわえて、Twitterをさらに使いやすくカスタマイズできる機能を利用することができます。
下記をはじめとするさまざまな機能があるようです。
- ブックマークのフォルダ分け
- 投稿済みツイートの編集
- アプリアイコン・テーマのカスタム
- ツイートの取り消し
- リーダー
- カスタムナビゲーション
- 長尺の動画のアップロード
- 広告数が半減
- 1080pの動画を共有
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Twitter Blue 機能|ヘルプセンター より一部抜粋・改変(※2023年2月現在)
これまで、ツイートに誤字を見つけたときや添付URLが間違っていた場合、「削除して再投稿は印象が悪いのでは?」「多くの反応が来たため消したくない」と悩んでいた方もいたのではないでしょうか。
Twitter Blueに加入することによって誤った投稿を修正できるうえに、公開前のプレビュー確認ができるため、誤ツイートを防ぐことができます。
アカウントを間違えたり、不適切な発言は炎上や情報漏洩などにもつながりやすいため、これらの機能を使えるのは大きなメリットと言えるでしょう。
Twitter公式マークの取得条件
ここからは、Twitter公式マークの取得条件について、Twitter Blue(サブスクリプション)の場合と、金色の認証バッジの場合に分けて紹介します。
青色(有料)の公式マークの取得条件
青色の公式マークは、「Twitter Blue」にサブスクライブしたうえで、一定の条件を満たすことで取得・維持することができます。
- 情報に不備がないこと
- アクティブに利用されていること
- セキュリティが確保されていること
- 欺瞞的行為に加担していないこと
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Twitter Blue 機能|ヘルプセンター より一部抜粋・改変(※2023年2月現在)
Twitter BlueにサブスクライブしたアカウントをTwitterが審査し、すべての要件を満たしていることが確認されると、公式マークが表示されます。
なお、アカウントを作成して90日以上経過しており、登録されている電話番号が認証済みである必要があるようです。
金色(黄色)の公式マークの取得条件
2020年12月頃より、企業アカウントの公式マークが青色から金色に変更されました。
金色の公式マークは、Twitterが公式に認証している本物のビジネスアカウントであることを示しています。しかし金色のマークはごく一部で、日本ではまだ少ないようです。
企業向け認証プログラム「Verification for Organizations」(旧名:Twitter Blue for Business)で提供されています。
こちらからウェイティングリストに申し込むことも可能です。
現在は限られた企業のみ付与されていますが、正式にプログラムがリリースされると、多くの企業アカウントの間でも金色の公式マークを取得できるようになるかもしれません。
Twitter公式マーク(認証バッジ)の値段
Twitter Blueは、月額の利用料金が発生します。料金は以下の通りです。(2023年2月時点)
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iOS・Android
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Webサイト
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Webサイト
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日本
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1,380円(月額)
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980円(月額)
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10,280円(年額)
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iOSやAndroidとWebサイトでは金額が異なりますが、どこから利用登録するかによって金額が変わります。加入するとユーザーが中止手続きをするまでは毎月自動更新されます。
また2023年2月6日に発表された情報によると、企業の金色の認証バッジを維持するには、月額1,000ドルにくわえて、関連するサブアカウントに対して月額50ドルを支払うよう求めるとされています。
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Twitterの公式マーク(認証バッジ)の申請方法
Twitter Blueの青い公式マークを申請する手順を紹介します。
はじめにTwitterアプリをひらき、タブから「Twittter Blue」をタップしてください。
Twitter Blueのページが表示されるので、「購入する」ボタンをタップします。電話番号認証が済んでいない場合は、認証を完了するようメッセージが表示されます。
次にメールアドレスやカード情報を記入し、「申し込む」をクリックすると完了です。加入手順は多くなく、簡単に申し込めるでしょう。
なお、Webサイトから申請するとお得に利用できます。iOSやAndroidユーザーでもWebサイトから申請できるので試してみてください。
Twitter公式マークの注意点
Twitter Blueで認証バッジを取得した後、利用規約に基づいて公式マークが予告なく剥奪されることがあることを把握しておきましょう。
バッジ獲得後にプロフィール画像・表示名・ユーザー名を変更すると、再び要件を満たしているかの審査が行われます。
この期間中は青いチェックマークは表示されず、審査に通ると再表示されます。
Twitterルールへの違反が深刻であったり、違反行為が繰り返されたりすると、公式マークの剥奪だけでなくアカウント凍結の恐れもあるため注意が必要です。
Twitterアカウントを運用する場合は、必ずTwitterガイドラインを遵守しましょう。
Twitter公式マークのよくある質問
ここからは、Twitter公式マークでよくある質問に回答していきます。
一般人でも取得できる?
Twitter Blueにサブスクライブのうえ、審査に通れば個人でも取得できます。なおサブスクライブするには、アカウントが過去30日間にわたってアクティブである必要があるようです。
さらに作成後90日以上が経過しており、電話番号が認証されているアカウントでなければなりません。
また過去の公式マークの基準にもとづく認証の申請は、今後受け付けないようです。
従来の公式マークとの見分け方は?
現在、従来の青い公式マークが付与されているアカウントと、Twitter Blueによる青い認証バッジが付与されているアカウントがあります。
Twitter Blueの有料ユーザーなのか見分けるには、アカウント上に表示された青色認証バッジをタップすると見分けることが可能です。
過去のTwitterの基準に基づく認証アカウントの場合は、下記のように表示されます。
一方、Twitter Blueの有料ユーザーの場合は、下記のような内容が表示されるため、有料のTwitter Blue加入によって認証バッジを取得していることが分かります。
バッジがなくても公式とアピールするには?
Twitter Blueに加入して青いチェックマークを獲得しなくとも、公式アカウントであることを証明・アピールする手段はいくつかあります。
1. )ユーザー名やプロフィールに公式と明記する
ユーザー名やプロフィールの自己紹介文に「公式アカウント」や「Ofiicial」などの文言を載せることで、公式アカウントであることをアピールできます。
ユーザーの目につきやすい位置に入れるのがおすすめです。
また、ツイートのピン留め機能(固定ツイート)を使って、アカウントが公式であることをアナウンスするツイートをピン留めするのもいいでしょう。
2. )公式サイトへのリンクを表示する
プロフィールの自己紹介文やURL部分に公式Webサイトへのリンクを掲載し、公式サイトに遷移できるようにするのも有効です。
普段から信頼性のある情報や有用なコンテンツを共有し、公式サイトやオウンドメディアへの遷移を促すことで、公式であることをアピールできるでしょう。
3.)公式アカウントへのメディア報道を活用する
もしアカウントがメディアに取り上げられたり、公式のイベントに参加したりした場合、ツイートで共有することで、公式アカウントであることを裏付ける要素となります。
ツイートで共有すれば、新しいフォロワーを獲得するチャンスにもなるでしょう。
Twitter公式マークまとめ
Twitter公式マークは2023年2月時点で変更されたばかりで、企業の金色の認証バッジについては、これから進展していく予定です。今後も大きな変更や機能の追加などが発表される可能性もあるでしょう。
個人アカウントや企業アカウントに関わらず、Twitter上で注目されるには、認証バッジの取得が必要不可欠になりつつあるのかもしれません。
とくに企業アカウントとして運用していく場合は、公式マークの取得だけでなく、多くのユーザーに知ってもらうためにさまざまな工夫が必要となるでしょう。
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