「自社の商品を多くの人に知ってもらいたい」「売上をアップさせたい」と考えている企業や担当の方は多く、販促方法に悩んでいる方もいるでしょう。
販促にはさまざまな手法がありますが、最近多くの企業に注目されている販促方法に「レシートキャンペーン」というものがあります。
レシートキャンペーンを実施することで自社商品の販売促進や来店促進が期待できます。しかし、ターゲットに合った種類やコツを理解していないと、本来の目的が達成できない可能性もあるでしょう。
そこで当記事では、レシートキャンペーンについて下記の内容を解説します。
- レシートキャンペーンの仕組みや種類
- レシートキャンペーンが注目される理由
- レシートキャンペーンの成功事例
- レシートキャンペーンの進め方やコツ
また、レシートキャンペーンで知っておきたい景品表示法や2023年最新の事例、おすすめのキャンペーンシステムも紹介するので参考にしてください。
レシートキャンペーンとは?
レシートキャンペーンとは、対象の商品を購入したレシートを撮影して、指定された方法で応募するキャンペーン手法のことです。
実際に商品を購入してもらうことで、確実な売上アップや来店促進が見込める手法として注目されています。
■レシートキャンペーンを行う目的
- 商品の販売促進
- 来店促進
- 顧客情報の収集
- リピーター獲得・ファン化
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幅広い世代に普及しているスマホとレシート応募キャンペーンを組み合わせることで、老若男女誰でも気軽に参加できることが特徴です。
これまでのキャンペーンよりもコストを抑えつつ、効果的な販促方法として多くの企業が取り入れています。
レシートキャンペーンが注目される理由
LINEのレシート応募キャンペーンシステムを導入することの理由を紹介します。
スマホからのキャンペーン応募者は増加している
レシートキャンペーンは、はがき応募だけでなくWeb応募やSNSで参加できるものなど、多様な参加方法で開催することができます。
マイボイスコムが実施した調査によると、直近1年間に応募したプレゼント・キャンペーンの応募経路(複数回答)は、次のような結果になりました。
参照:
プレゼント・キャンペーンに関するアンケート調査
- スマートフォンから:57.4%
- パソコンから:53.8%
- 郵送:33.0%
過去調査に比べると、「スマートフォンから」は増加傾向、「パソコンから」「郵送」は減少傾向にあるようです。
SNSキャンペーンで多くの消費者にリーチできる
SNSキャンペーンは、従来のキャンペーンと異なりリアルタイム性があるため、ユーザーが気軽に参加できることが特徴です。
株式会社パルディアが実施した調査では、クローズドキャンペーンの応募回数は次のような統計となっています。
参照:キャンペーンに関する消費者意識と実態調査
とくに応募回数が多いのは、LINEとX(旧Twitter)の2つ。
2回以上の応募経験がある人は、1回だけの応募経験の人に比べて、LINEやX(旧Twitter)で実施されるキャンペーンにより参加している傾向にあることが分かります。
LINEやX(旧Twitter)から手軽に応募できることは、多くのユーザーに参加してもらうためのコツと言えるでしょう。
レシートキャンペーンの種類3つ
レシートキャンペーンには複数の応募方法があります。それぞれの特徴を踏まえ、ターゲットに合わせた方法を選びましょう。
ここでは、それぞれの種類の特徴やメリットについて解説します。
1. 専用ページから応募
企業公式サイトのキャンペーン専用ページから応募する方法です。
氏名・住所・メールアドレスといった送付先情報を入力することで、PCとスマホどちらからでも参加可能です。
スマホからの応募者のためにレスポンシブ対応させたり、できる限りシンプルな操作性にしたりと、ユーザーが参加しやすい環境を整える必要があります。
メリット |
- パソコンとスマホの両方から応募できる
- 特設ページで視覚的に訴求できる
- 応募者の収集・抽選の作業が行いやすい
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注意点 |
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2. SNSで応募
LINE・X(旧Twitter)などの各SNSと連携してキャンペーンに参加する方法です。
いずれもユーザーが気軽に応募しやすいことから、はがき応募では難しかった新しい層へのアプローチができ、応募者数の大幅な増加が見込めます。
LINEの場合は、レシートの写真をチャットに送信することで応募が完了します。普段から連絡手段として利用している人も多く、ほかのSNSに比べて幅広い世代が参加しやすい点が特徴です。
X(旧Twitter)の場合は、ダイレクトメッセージ上で送付することで応募が完了します。シェアによるキャンペーン拡散や、フォロワー増加を見込める点がメリットです。
メリット |
- はがき応募では取りこぼしていた層からの応募が見込める
- 参加ハードルが低く応募してもらいやすい
- SNSのフォロワーや友だち増加が期待できる
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注意点 |
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3. はがき・応募シールで応募
はがきに氏名や住所などの必要事項を記入して、レシートを貼り付けて企業に送付することで応募が完了します。
レシートを貼り付けたはがきを送付するだけで完了するため、電子機器に不慣れな方でも参加しやすい昔ながらの応募方法です。
しかし、はがきを用意したりポストに投函したりする手間がかかるため、手軽に応募できないというデメリットがあります。
メリット |
- はがき応募に慣れ親しんでいる高年層に向いている
- シールやバーコードを集めて応募する形式でできる
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注意点 |
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レシートキャンペーンを実施するメリット
レシートキャンペーンが多くの企業に注目され始めているのは、主催者側も応募者側も得られるメリットが多いためです。
1. 人的・時間的コストを省ける
はがきによるキャンペーンの場合、はがきの送料負担やレシート情報を収集するためのコストがかかります。
一方、レシートキャンペーンのシステムを利用することで、集計や抽選などの作業を自動化・効率化でき、手間を大幅に省ける点がメリットです。
キャンペーンシステムによっては、即時抽選(インスタントウィン)にも対応しており、キャンペーン事務局の人的コストを大幅に削減することができます。
■関連記事
インスタントウィンの費用相場・内訳|おすすめツールや費用を抑えるコツも解説
2. 売上アップにつながる
レシートキャンペーンは、マストバイキャンペーンとも呼ばれ、対象商品を購入して応募する必要があります。
そのため、応募したいと思わせるキャンペーンを開催することで、売上アップにつながるのです。
またSNSによるキャンペーンの場合、継続的なコミュニケーションが取れるため、キャンペーン開催時だけでなく、長期的な売上増が期待できるでしょう。
3. 購買者属性・購買データを収集できる
購買データを収集できる点も企業にとって大きなメリットです。購買者のさまざまな情報を得ることで、今後の販促活動に利用することができます。
さらに、アンケート機能が充実しているツールを利用すれば、購入者のデータや商品への感想・要望を同時に得ることも可能です。
4. 気軽に参加できる
SNSを活用したレシートキャンペーンでは、はがき応募のように個人情報を記入する必要がありません。
郵送のためにポスト投函する手間も省けるため、より応募へのハードルが下がり、気軽に参加できる点がメリットです。
当選者だけが個人情報を記入すればよいため、プライバシーの面でも安心できます。
5. デジタルギフトを受け取りやすい
最近ではURLやQRコードで送れる金券やサービス券など、デジタルギフトをプレゼントするキャンペーンが多くなっています。
SNSによるレシートキャンペーンはとくに、デジタルギフトと相性の良い手法です。
デジタルギフトをすぐに受け取れてすぐに使えるスピード感も大きなメリットと言えるでしょう。
■関連記事
デジタルギフトの使い方は?メリット・活用シーン・種類も解説
6. 競合との差別化を図れる
レシートキャンペーンを実施することで、競合との差別化を狙えます。
同じような商品やサービスで比較したときに、おまけや付加価値が付いているほうがお得感があり、喜ばれやすいものです。
たとえば、食品を買いにきたときに、キャンペーンの景品として「調理器具」を用意したとしましょう。そうすれば、同じ食品というジャンルの中でも、自社の商品を手に取るきっかけを作ることができます。
競合他社との差別化にも効果があるのがレシートキャンペーンのメリットです。
レシートキャンペーンの仕組みとは|OCR機能は必須?
レシートキャンペーンは、専用のキャンペーンシステムを用いて実施されるのが一般的です。
多くの場合は、LINEのトーク画面上やWebでアップロードされたレシートは、OCR(光学文字認識)機能で自動判定されるようになっています。
そのため人が目視でチェックする必要がなく、コストやリソースを大幅に削減できるのが特徴です。
レシートキャンペーンを実施するうえで、OCR機能は必須ではありません。しかし、OCR機能が備わっているシステムを活用することで次のようなメリットがあります。
- 応募者情報の自動収集
- データ精度の高さ
- リアルタイム更新
- 人的リソースや手間の削減
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レシートキャンペーンで使用するシステムについては、下記の記事もぜひチェックしてみてください。
■関連記事
【2023年最新】レシートキャンペーンツール13選|導入するメリットや選び方を解説
レシートキャンペーンの成功事例10選【LINE・X(旧Twitter)・Web】
ここからは、企業によって実施されたレシートキャンペーンの成功事例を、LINE/X(旧Twitter)/Web応募に分けて紹介します。
それぞれの事例についてみていきましょう。
X(旧Twitter)のレシートキャンペーン事例2選
まずは、X(旧Twitter)で実施されたレシートキャンペーン事例についてみていきましょう。
1. セブンイレブン|PSGJapanTour2023レシート応募キャンペーン
セブンイレブン公式X(旧Twitter)アカウントでは、レシート応募で「PSGJapanTour2023」の試合観戦チケット・公開練習チケットが当たるキャンペーンを実施しました。
1度に700円または636円のお買い物ごとにレシートにシリアルナンバーが印字され、集めて応募するというものです。
また、同時にフォロー&RTキャンペーンを実施することによって、キャンペーン自体の認知拡大や参加者増加につながっています。
2. 吉野家|ポケ盛ドンぶりプレゼントキャンペーン
吉野家公式X(旧Twitter)では、人気を集めた「ポケ盛専用ドンぶりが当たるレシートキャンペーン」の第3弾を実施しました。
ポケ盛商品のいずれかを購入したレシートを、吉野家公式X(旧Twitter)のDMに送信すると応募できるというものです。商品を1食購入すると1応募となるため、何回でも応募できることから商品の販売促進につながりました。
レシートキャンペーンに合わせて、フォロー&リポストキャンペーンも同時開催され、キャンペーンの拡散や参加者増加につながっています。
LINEのレシートキャンペーン事例2選
次に、LINEで実施されたレシートキャンペーン事例についてみていきましょう。
1. アクエリアス|LINEポイントが必ずもらえるキャンペーン
▲出典:https://aquarius2023.spexperts.jp/
アクエリアスは、対象製品のレシート応募でデジタルポイントが最大500ポイント必ずもらえるレシートキャンペーンを実施しました。
1本で20ポイント、最大25本で500ポイントと、購入本数ごとにポイントがもらえる仕組みになっているため、商品の購買促進につながっています。
LINEポイントのほかにも、PayPayポイントや楽天ポイントなどのさまざまなポイントに対応しており、幅広いユーザー層の参加が見込めます。
キャンペーンの内容や応募手順、応募規約などは特設サイト上で分かりやすくまとめられていることも特徴です。
2. 伊藤園|カテポマイレージキャンペーン
▲出典:伊藤園|カテポマイレージキャンペーン
株式会社伊藤園では、お~いお茶シリーズを購入したレシートで応募できる「カテポマイレージキャンペーン」を実施しました。
対象商品を購入しシールを集めると、集めた枚数に応じてデジタルポイントが先着20万名に選べるデジタルポイントがプレゼントされます。
抽選ではなく先着にすることによって、ユーザーの参加意欲が高まり、対象商品の購買促進につながるというメリットがあります。
また、抽選で3,000名に最新ヘルスケアグッズや豪華景品が当たるため、ユーザーが思わず参加したくなるような工夫が凝らされている事例です。
Web応募のレシートキャンペーン事例6選
続いて、Web応募のレシートキャンペーン事例についてみていきましょう。
1. アパガードロイヤル|星野リゾートの旅プレゼントキャンペーン
▲出典:アパガードロイヤルと行く星野リゾートの旅プレゼントキャンペーン
オーラルケア商品を販売するアパガードロイヤルは、25周年を記念して「星野リゾートの旅プレゼントキャンペーン」を実施しました。
キャンペーン期間中に定期コースへの申し込みが完了すると自動で抽選対象となり、抽選で5名に宿泊ギフト券と同社商品のセットが当たるという内容です。
また、抽選20名にQUOカードが500円分当たるWチャンスも用意されており、抽選人数を増やすことでユーザーの参加意欲を高めています。
2. ドトール|QUOカードPayを当てようキャンペーン
参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000087.000032053.html?_fsi=q55UvXFR
ドトールコーヒーでは、対象店舗で税込500円以上購入すると20,000名にドトールグループで使えるQUOカードPay250円分が当たるキャンペーンを実施しました。
レシートを撮影して応募フォームに送信すると、その場で結果が分かるインスタントウィン型になっており、気軽に参加できることが特徴です。
当選者数の多さと参加しやすさから、多くの参加者を集めました。ドトールコーヒーへの来店促進、ドトールグループ商品の購買促進につながっています。
3. ハイアール|買った分だけタダになるキャンペーン
参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000079.000020472.html
ハイアールジャパンセールス株式会社では、対象商品を購入した人の中から、抽選で200名に購入額に応じたギフトカード(最大10万円分)が当たるキャンペーンを実施しました。
Web応募と郵送応募の両方に対応しているので、幅広いユーザー層が参加しやすいことが特徴です。
同社製品の購入を検討している人に「もしかしたら無料になるかもしれない」といった気持ちにさせることができ、大幅な販売促進につながります。
4. キリンビバレッジ|自然体験プレゼントキャンペーン
キリンビバレッジ株式会社では、同社製品の対象商品を購入して応募すると、自然体験や商品券が当たるプレゼントキャンペーンを実施しました。
応募時にコースを選択し、好きな賞品に応募できるため、応募者層を限定することなく多くの参加が見込めます。
複数レシートの合算もできるので、1度に少額しか購入しないユーザーも参加しやすいキャンペーンとなりました。同社製品の販売促進、施設の認知度向上・顧客満足度向上などにつながる事例となっています。
5. コカ・コーラ|ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで特別な体験をしようキャンペーン
参照:https://c.cocacola.co.jp/cp/aeon2303/
コカ・コーラ社は、対象商品を含む必要金額分のお買い物で応募できる、レシートキャンペーンを実施しました。
当選者には、ユニバーサルスタジオジャパンの豪華景品が当たるというもので、購入レシートを撮影のうえWebサイトにアップロードすると応募できるというものです。
合計で3,000名に当たるキャンペーンなので、当選人数の多さから多くのユーザーが参加し、コカ・コーラ製品の販売促進にもつながっている事例と言えます。
このように、自社製品だけでなく、豪華景品やテーマパークのチケットなど、企業とのコラボによって相互誘客を図ることもおすすめです。
6. サントリー|マイレージ型マストバイキャンペーン
株式会社キリンでは、購入ごとに発行したポイントで参加できる「OWNLYマイレージ型マストバイキャンペーン」を実施しました。
キャンペーンの対象商品を購入するとポイントが付与され、貯まったポイントに応じてプレゼントされるキャンペーンです。
参加方法は簡単で、レシートを撮影してアップロードすることで簡単に応募できます。期間中に複数回の購入が期待できるので、長期リピーター獲得や来店促進などが実現できます。
OWNLYマイレージ型マストバイキャンペーンについて気になる方は、ぜひ下記の資料をご覧ください。
レシートキャンペーンを実施する流れ・手順|6ステップ
レシートキャンペーンは、はがきを使ったアナログな手法ではなく、レシートをスマホカメラで撮影して送信するデジタルな方法が主流となってきています。
主催者側がレシートキャンペーンを実施する流れは以下の通りです。
- キャンペーンの目的やターゲットを設定する
- 中間目標・最終目標を設定する
- キャンペーン内容を企画する
- キャンペーンツールを選定する
- キャンペーンを実施する
- キャンペーンの効果検証を行う
ここからは、レシートキャンペーンを実施する手順についてみていきましょう。
1. キャンペーンの目的やターゲットを設定する
キャンペーンを実施する際は、まずは目的やターゲットを明確に設定しましょう。
企業によって目的やターゲット層は異なりますが、以下のようなものが挙げられます。
- 販売促進
- 認知度向上
- リピート顧客の獲得
- トライアル促進
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最適なキャンペーン手法の選択や景品選びを行うためにも、自社のターゲットとなるユーザーを明確にしましょう。
ターゲットを定めるときは、顧客像を深掘りした「ペルソナ」を設定するのがおすすめです。ペルソナ設定の具体例については、下記の記事をぜひチェックしてください。
■関連記事
SNSマーケティングで重要なペルソナ設定とは|具体例や作成のコツを紹介
2. 中間目標・最終目標を設定する
目的やターゲットが定まったら、中間となる目標(KPI)や、最終目標(KGI)を設定しましょう。
たとえば、「キャンペーンを○○人に認知してもらう」「キャンペーンを通じて売上を○○万円アップする」といった定量的な目標を立てます。
目標は具体的かつ計測可能なものに設定することで、効果測定や改善につなげることができます。
3. キャンペーン内容を企画する
目的や目標が定まったら、キャンペーンの内容を戦略的に企画します。
参加者を引き込む魅力的なプレゼントやキャンペーン期間の選定、広告やプロモーションの実施計画などを検討しましょう。
ターゲット層や競合状況を考慮し、効果的な企画を立てることが成功の鍵となります。
レシートキャンペーンでは、キャンペーンツールを利用するのが一般的です。おすすめのキャンペーンツールについては後ほど紹介します。
4. キャンペーンツールを選定する
レシートキャンペーンの内容を企画したら、目的に合ったキャンペーンツールを選定しましょう。
レシートキャンペーンは手作業で実施すると、データ集計や抽選などに人的リソースが必要となり、運用において大きな負荷がかかります。そして、キャンペーンの規模が大きくなるほど、ミスが生じやすくなるデメリットもあります。
一方で、レシートキャンペーンツールを活用すると、応募者の集計や抽選などの作業を自動化できるため、運用の負担を削減することが可能です。
レシートキャンペーン選びに迷う方は、下記の記事をぜひ参考にしてください。
■関連記事
【2023年最新】レシートキャンペーンツール13選|導入するメリットや選び方を解説
5. レシートキャンペーンを実施する
キャンペーンを企画したら、実際にキャンペーンを実施します。より多くのユーザーに参加してもらうためにも、運用しているSNSや自社サイトで宣伝しましょう。
必要に応じてクリエイティブや投稿頻度を調整したり、予算に余裕があれば広告を打つのも視野に入れてもいいかもしれません。
キャンペーン期間中は、参加者からの問い合わせ対応や応募内容の確認を丁寧に行い、円滑な運営を心がけましょう。
6. キャンペーンの効果検証を行う
キャンペーン終了後は、目標達成度や参加者数、売上データなどを詳細に分析し、キャンペーンの効果を検証します。
得られたデータを元に、成功要因や改善点を洗い出し、次回のキャンペーンに活かすことで、より効果的なマーケティングを展開することができます。
レシートキャンペーンを成功させるコツ
レシートキャンペーンを成功させるには、次のコツを意識しましょう。
- 魅力的な景品を用意する
- 応募条件を工夫する
- 条件に応じて当選確率をアップさせる
- キャンペーンを広く認知させる
- マイレージ方式のキャンペーンにする
ここからは、それぞれのコツを紹介します。
1. 魅力的な景品を用意する
レシートキャンペーンは、景品選びが非常に重要です。
自社ターゲット層のニーズに合った魅力的な景品か、話題性やトレンドをおさえた拡散されやすい景品かなどを確認しましょう。
株式会社マフィンの調査によると、プレゼントキャンペーンに参加する理由として「景品が魅力的だから」という結果が多いことが分かっています。
参照:https://mafin.gift/news/05
また、景品として欲しいものを尋ねたところ、8割以上の人が商品券や金券などの「デジタルギフト」を挙げました。デジタルギフトを景品にすることで、ユーザーの参加意欲を高められる可能性があるでしょう。
参照:https://mafin.gift/news/05
ターゲット層によっては、受け取りにかかる手間や時間などによって、魅力を軽減させてしまう恐れもあるため注意が必要です。
2. 応募条件を工夫する
レシート応募によるキャンペーンを実施する際は、応募条件を工夫するのもおすすめです。
以下では、それぞれの応募条件の特徴やメリットをまとめました。
応募条件
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特徴
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メリット
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1つ購入
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対象商品からいずれか1つの購入で応募
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販売促進・トライアル促進につながる
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複数購入
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対象商品から複数点の購入で応募
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多く購入してもらえる可能性がある
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合計金額
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合計○円以上購入のレシートで応募
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アップセル(購入金額アップ)につながる
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対象商品&対象商品の合計金額
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対象商品を○円以上購入したレシートで応募
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対象商品の購入金額アップを促せる
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対象商品&合計金額
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対象商品を含む、合計○円以上購入したレシートで応募
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対象商品の販売促進・小売店の売上アップにつながる
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店舗限定・時間限定
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A店舗のみ、12~19時のみの購入で応募
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特定店舗・時間帯の販売促進につながる
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自社の目的に合ったキャンペーンを実施するために、メリットを踏まえて応募条件を設定することもおすすめです。
3. 条件に応じて当選確率をアップさせる
キャンペーンの当選確率をアップさせるための工夫を施すことで、参加者の増加が見込めるため、参加者と企業どちらにもメリットが生まれます。
たとえば、「複数回応募で当選確率アップ」「投稿で当選確率3倍」など、当選確率に関する情報を明記しつつ、シェアを促すのがおすすめです。
またすべてのユーザーの当選確率を高めるために、当選人数を増やすという手もあります。当選人数が多いほど、ユーザーの当選確率も上がるためです。
ユーザーに「当たるかもしれない」という期待を抱いてもらいやすく、参加者の大幅な増加も見込めるでしょう。
景品の額が小さい場合は当選確率を増やし、額が大きい場合はWチャンスを作るといった工夫もおすすめです。
4. キャンペーンを広く認知させる
どれだけ魅力的なキャンペーンを企画し、豪華な景品を用意したとしても、ユーザーに認知されなければ参加してもらえません。
自社ターゲット層はもちろん、より多くの人に参加してもらうために、どのような宣伝方法をすべきか検討する必要があります。
たとえば、LINEでレシートキャンペーンを実施する際に、自社のX(旧Twitter)やInstagramなど他のSNS上で宣伝することが理想です。
導入するツールによっては、宣伝方法についてもサポートしてもらえる場合があります。SNSキャンペーンに特化した会社であれば安心でしょう。
5. リピートしてもらいやすい工夫をする
レシートキャンペーンを実施する際は、リピートしてもらいやすいよう工夫することも大切です。
たとえば、1回目の来店で100ポイント、2回目の来店でさらに200ポイントといったように段階的に特典を用意することで、リピート化を狙えます。
レシートキャンペーンを実施するときは、マイレージ方式のキャンペーンにすることもおすすめです。
マイレージ方式のキャンペーンとは、購入数に応じてポイントが加算され、貯めたポイントに応じて景品や商品と交換できるというシステムです。
既存顧客が対象となるため成果が出やすく、費用対効果も高いというメリットがあります。
マイレージ型マストバイキャンペーンの機能やサービス内容、導入事例などについては、ぜひ下記の資料をダウンロードして参考にしてください。
レシートキャンペーンで知っておきたい景品表示法(景表法)とは
景品表示法(景表法)とは、商品やサービスの広告にかかわる表示や景品類について規制する法律です。景表法上での「景品類」は、下記のようなものが該当します。
- 物品または土地、建物その他の工作物
- 金銭、金券、預金証書、当選金付き証票および公社債、株券、商品券その他の有価証券
- 映画、演劇、スポーツ、旅行その他催し物等への招待または優待など
- 便益、労務その他サービス
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※参照:消費者庁「景品類の制限及び禁止」
レシートキャンペーンにおいては、景品表示法によって取引価格(本体商品やサービスの取引価格)に応じて、限度額が定められています。
懸賞による取引価格
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景品類限度額
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上限額
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総額
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5,000円未満
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取引価格の20倍
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懸賞に係る売上予定総額の2%
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5,000円以上
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10万円
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景品の総額については、「懸賞に係る売上予定総額の2%」という限度額が設けられているので、必ず把握しておきましょう。
たとえば、500円分のレシート応募につきくじを1回引けるキャンペーンを実施したとします。この場合、取引価格は500円になるので、景品の上限額は500(円)×20=10,000(円)ということになります。
景表法に違反すると、ペナルティや罰則の対象となるので注意が必要です。
レシートキャンペーンシステムおすすめ6選
おすすめのレシートキャンペーンシステムを紹介します。
1. OWNLY
OWNLYは、レシート応募を含む15種類以上のキャンペーンを定額・無制限で利用できるSNSキャンペーンツールです。
OWNLYのレシート応募キャンペーン機能では、LINE株式会社が開発した文字認識サービス「CLOVA OCR」を搭載しており、世界最高水準の認識精度と評価されています。
「CLOVA OCR」はレシートの解析に特化したOCRを提供し、商品名、店舗名、購入日時などの情報をレシート画像から自動的に読み取り、OWNLYにおいて該当するレシートの有効性を自動判別します。
レシート応募キャンペーンの機能をリリースして以来、OCR解析の処理件数は累計154万件を超えました。
多彩な機能の提供はもちろん、企画・デザイン・運用・データ分析をトータルサポートするため、ノウハウがない方や初めてキャンペーンを開催する方でも安心です。
SNS運用に力を入れたい、レシートキャンペーンを成功させたいと考えている方は「OWNLY」がおすすめです。
■関連記事
レシート応募キャンペーンに対応する「OWNLY」、OCR解析の処理件数が154万件を突破。
2. GEPPY
参照:GEPPY
GEPPYは、LINE公式アカウントを活用したレシート応募型キャンペーンが簡単に行えるシステムです。
キャンペーンに必要な機能がパッケージ化されており、簡単に導入できるうえに、オプション機能によってカスタマイズすることもできます。
またキャンペーンデータの蓄積もできるので、過去施策の結果をもとに効率的な施策の設計が行えることも特徴です。
発注から最短2週間~1ヶ月でキャンペーン実施が可能なので、導入期間や料金プラン等が気になる方は一度問い合わせしてみましょう。
3. itsmonレシート・マイレージ|ポイ活メディアへでの告知が可能
参照:itsmonレシート・マイレージ
itsmonレシート・マイレージは、レシート特化型Ai-OCRを搭載したレシート応募キャンペーンシステムです。
1日3,000円〜と低コストで利用でき、追加費用なしで最大20問のアンケート機能やインスタントウィンが利用できます。
またポイ活メディア「itsmon」にてキャンペーンを無料で掲載でき、月間700万PVのメディアで告知できるのも魅力的なポイントです。
多数のノウハウを活かし、企画・デザイン・キャンペーン設定・運用・事務局などトータルサポートしてもらえるため、効果的な施策を実現できます。
4. クライゼル
参照:クライゼル
クライゼルは、多彩な業務で利用できるCRMプラットフォームで、レシートキャンペーンシステムの機能も備わっているツールです。
CRMプラットフォームならではの豊富な機能が充実しており、さまざまなデータ連携や条件設定、Webフォーム作成なども利用できます。
またクライゼルはセキュリティ対策に強く、ユーザーの個人情報を多く取り扱うキャンペーンを実施する場合も安心です。料金プランについて気になる方は問い合わせください。
5. C-SO
参照:C-SO
C-SOは、WEB応募型のレシート応募キャンペーンに適したシステムです。はがきとWEB応募を両立可能で、幅広いユーザー層にアプローチできます。
最短5営業日、月額利用費は10万円で利用でき、複数のキャンペーンを同時に展開することも可能。短納期・低予算のツールをお探しの方におすすめです。
また応募者属性や購入情報を収集できるアンケート項目の設定も可能で、収集した情報を今後のマーケティングに活かすこともできます。
なお月額費用のほか、初期費用は30万円、初回設定代行の別途オプションで10万円かかることを頭に入れておきましょう。
6. Smart Receico
参照:Smart Receico
Smart Receicoは、LINE×レシート応募のマストバイキャンペーンに対応したキャンペーンツールです。レシート特化型OCR機能を搭載しており、さまざまなレシート審査や複雑な条件にも対応できます。
レシートを集めて応募するマイレージキャンペーンや、レシートインスタントウィン、シリアルコード応募など多彩な施策を実現可能です。
キャンペーンの企画やLP制作、広告配信、SNS運用代行、事務局代行などキャンペーンに必要なサービスをすべて提供しており、安心して任せられるでしょう。
レシートキャンペーンシステムならOWNLYがおすすめ
OWNLYは、レシート応募を含む15種類以上のキャンペーンを定額・無制限で利用できるSNSキャンペーンツールです。
LINEのトーク画面からの応募、特設ページの投稿フォームからの2種類に対応しており、幅広いターゲット層に向けたレシートキャンペーンを実施できます。
多彩な機能の提供はもちろん、企画・デザイン・運用・データ分析をトータルサポートするため、ノウハウがない方や初めてキャンペーンを開催する方でも安心です。
「幅広いSNS運用に力を入れたい」「レシートキャンペーンを成功させたい」と考えている方はOWNLYがおすすめです。詳しくは下記の資料をぜひチェックしてください。
レシートキャンペーン・懸賞を実施して売上アップ・来店促進を目指そう
レシートキャンペーンは、売上アップにつながるほか、購買データを今後の施策やマーケティング戦略に活かすことができます。
キャンペーンにかかる手間やコストをより削減しつつ、スムーズにキャンペーンを進めるためには、レシートキャンペーンツールを利用するのが効果的です。