SNSキャンペーンの一種である「クローズドキャンペーン」は、商品やサービスの購入が応募条件に含まれるキャンペーンのことを指します。
「クローズドキャンペーンを実施するメリットは?」「成功事例や景表法について詳しく知りたい」とお考えの方もいるでしょう。
この記事では、クローズドキャンペーンとオープンキャンペーンの違いやメリット、種類、成功事例、景表法などについて解説します。
以下の資料では、売上アップにつながるクローズドキャンペーンの一種である「マイレージ型マストバイキャンペーン」について紹介しています。
購買促進や来店促進、長期リピーター獲得などの効果を見込めるので、気になる方はまずはお気軽に資料をダウンロードください。
クローズドキャンペーンとは?
クローズドキャンペーンとは、対象商品や有料サービスの購入、来店などが応募条件に含まれ、参加者の中から当選した人に景品がプレゼントされるキャンペーンです。
また複数の事業者がキャンペーン運営に参加する「共同懸賞」も該当します。
クローズドキャンペーンの例は下記のとおりです。
- 対象商品を購入したレシートで応募
- QRコード・シリアルナンバーで応募
- 対象のシール・バーコードを集めて応募
- 店頭でのくじ引きで応募
- ○○円以上の購入で応募
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メインとなるターゲットは既存顧客となり、販売促進やファン育成、商品やブランドへの関心を高める効果を見込めるのがメリットです。
またクローズドキャンペーンは、景品表示法により「一般懸賞」「共同懸賞」「総付」の3つに分類され、それぞれ景品の上限金額が設定されています。
クローズドキャンペーンとオープンキャンペーンの違い
クローズドキャンペーンとオープンキャンペーンの違いは、主に「情報の公開範囲」と「参加の制限」にあります。クローズドキャンペーンでは、限られた対象者に対して情報が提供され、一般の人々には公開されません。
またクローズドキャンペーンは、景表法において金額の上限に関する規定が存在します。景表法では、虚偽や誤認を生じさせないために、景品の価格や価値に関する情報の表示方法が定められているのです。
一方、オープンキャンペーンでは、一般の人々に対して情報が公開され、広く参加を募ることが特徴です。たとえば、下記のようなキャンペーンが該当します。
- LINEの友だち登録で応募
- フォロー&リツイートで応募
- アンケート回答で応募
- クイズ・ミニゲーム参加で応募
- 動画視聴で応募
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クローズドキャンペーンと異なり、応募条件に商品やサービスの購入(金銭的な取引)は含まれません。
売上アップや購入促進というより、認知度向上がおもな目的となります。そのため、新作や期間限定商品のPR、イベントなどで実施するといいでしょう。
それぞれの違いや、情報の制約・参加条件を踏まえて、よりターゲットに合わせた施策を実施することで、高いマーケティング効果を期待できるでしょう。
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クローズドキャンペーンを実施する5つのメリット
企業がクローズドキャンペーンを実施するメリットは以下の通りです。
- 販売・来店促進につながる
- 特別感を演出しやすい
- 参加者との関係性構築
- ファン育成・リピーター獲得
- マーケティングに活かせる
ここからは、それぞれのメリットについて解説します。
1. 販売・来店促進につながる
クローズドキャンペーンは、販売促進・来店促進につながるのがメリットです。
たとえば、応募条件に「○○円以上購入」「来店時にくじ引き」と設定することで、顧客の購買活動を促進したり、実店舗に足を運んでもらえたりするきっかけになります。
売上が伸び悩んでいるときや来店者数を増やしたいときに、クローズドキャンペーンが効果的と言えるでしょう。
2. 特別感を演出しやすい
クローズドキャンペーンでは、限られた人数や条件を設けやすいため、参加者に独占感や特別感を与えることができます。
他の人と差別化された特典やプレゼントを受けられるなど、ユーザーは特別な体験を味わえると感じるのです。
LINEの友だち限定キャンペーンなど、参加者は限られた人数の中で特別な存在として認識され、ブランドへの愛着も深まるでしょう。
3. 参加者との関係性構築
クローズドキャンペーンでは、限定的な参加者数や条件を設けることで、参加者とブランドより密接な関係性を構築することができます。
同じ特典や報酬を受けるメンバー同士が集まることで、共通の興味や目標を持つコミュニティが形成されやすくなるのもメリットです。参加者同士やブランドとのコミュニケーションが増えることで、相互の信頼関係が築かれるでしょう。
ブランドは参加者のニーズや好みをより深く理解し、よりターゲットに合ったサービスや製品を提供できるようになります。
4. ブランドへの関心を喚起させる
クローズドキャンペーンを実施することで、ファン育成やリピーター獲得につながるのもメリットです。
キャンペーンを実施することでブランドへの関心を高められるため、新規顧客の獲得やリピーター獲得、再利用促進などにつながります。
既に知名度のある商品の継続的な購買促進や、新規商品のトライアル促進などの効果が期待できるでしょう。
5. マーケティングに活かせる
クローズドキャンペーンでは、参加者の行動や反応をより詳細に分析しやすくなるメリットもあります。限定的な参加者数や条件を設けることで、参加者のデータやフィードバックを収集しやすくなるためです。
集めた情報をもとにキャンペーンの効果を評価しつつ、将来のキャンペーンの改善やターゲット設定の最適化に活用できるでしょう。
また、クローズドな環境では、参加者からの口コミや共有が生まれやすくなり、ブランドの認知度や拡散効果も高まります。
参加者が限られた特典を手に入れた喜びや満足感を共有することで、プロモーションが促進され、マーケティング効果が向上しやすくなるでしょう。
クローズドキャンペーンの抽選方法
クローズドキャンペーンでは、ターゲットや目的に合わせて抽選方法などのキャンペーン方式を選定することが大切です。
おもな抽選方法には下記があります。
ここからは、それぞれの抽選方法について解説します。
後日抽選
キャンペーン終了後に抽選作業を行い、抽選結果や景品を参加者に後日メールや配送で送る抽選方法です。
当選人数が少ない場合や、高額なアイテムを当選景品にする場合に使用されることが多く、実際の商品を景品にしたいときに向いています。
またはがきを用いたキャンペーンと併用できる点がメリットです。
インスタントウィン
応募条件を満たして応募すると、設定した当選確率に基づいてその場で当落結果が表示されるキャンペーン手法です。
すぐに結果が分かることからキャンペーンへの参加率が高く、ユーザーの購買熱や参加熱を冷ますことなく維持することができます。
景品をデジタルギフトにすると、景品発送の作業が必要なく、キャンペーンを自動化・効率化できるのがメリットです。
マイレージ型
対象商品やサービスの複数回購入を応募条件とするキャンペーン手法です。他のキャンペーン手法と比べて中・長期間のキャンペーンを実施する際に適しています。
選定方法としては、後日抽選とインスタントウィンいずれにも対応でき、購入した商品の種類や応募コースによってさまざまな組み合わせで実施することも可能です。
マイレージ型マストバイキャンペーンによって、購買行動をルーティン化させることで顧客との関係性を維持し、ロイヤリティを高められます。
クローズドキャンペーンを実施するときの注意点
クローズドキャンペーンを実施するときは、下記の点に注意しましょう。
- SNSのガイドラインに遵守する
- 景表法の上限金額に注意する
ここからは、それぞれの注意点について解説します。
SNSのガイドラインを遵守する
キャンペーンを実施するときは、各SNSの利用規約・キャンペーンガイドラインを遵守することも重要です。
SNSによっては「複数アカウントを作成させない」「同じ内容をリツイートさせない」などのルールがあるので、必ず事前に確認しておきましょう。
景表法の上限金額に注意する
クローズドキャンペーンは、景品表示法で景品類の上限額が設定されています。
- 取引金額が5,000円未満の場合、その金額の20倍
- 5,000円以上の場合、金額に関わらず上限価格は10万円
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上記に加えて、景品の総額が懸賞の対象となる商品の総売上予定額の2%と定められています。
規定を違反した場合は、損害賠償請求や措置命令、課徴金の納付命令、刑事罰などの罰則の対象となる可能性もあるので注意しましょう。
クローズドキャンペーンを実施するときは、事務局代行やキャンペーンツールを提供する会社、あるいは社内の法務課に相談することをおすすめします。