SNSはアルゴリズムによって、ユーザーごとに最適化された情報が表示されるようになっています。アルゴリズムは常に変化しているので、必ずしも「こうであるべき」といった内容は存在しません。
しかしアルゴリズムで評価されるために重要なことはいくつかあります。たとえば、Instagramであれば「保存」がアルゴリズムに大きく影響します。
当記事では、SNSのアルゴリズムの仕組みや、SNS(Twitter、Instagram、Facebook)別に重視したいアルゴリズムのポイントについて解説します。
以下の資料では各SNSの強みや特徴をもとにしたSNSの活用術を紹介しています。
- Twitter/Instagram/TikTok/LINEなどの様々なSNSの強みや特徴
- 各SNSの利用層の詳細
- 各SNSに最適なキャンペーン施策の詳細
「効果的なSNS運用のやり方が分からない」「各SNSに最適な運用方法が知りたい」とお悩みの方は是非ご参考ください。
SNSのアルゴリズムとは
アルゴリズムは直訳すると「算法」や「問題解決の手順」を意味する言葉です。
TwitterのタイムラインやInstagramのフィード、Facebookのニュースフィードは、ユーザーや設定によって表示される内容が最適化されています。
この最適化の仕組みが「アルゴリズム」と呼ばれ、それぞれのSNSがどのようなアルゴリズムで動いているかを知ることで、投稿が伸びる確率がアップします。
投稿が伸びるとフォロワーが増えて、アカウントの人気が上昇し、アカウントを通じて商品やサービスに対する認知獲得・イメージ向上につながるでしょう。
SNSにおけるアルゴリズムの仕組み
SNSにおけるアルゴリズムは、各SNSが「ユーザーに適したコンテンツを届けることで利用度を上げたい」という目的があるため存在します。
具体的には、以下のような要素でアルゴリズムが最適化されています。
- ユーザーがどのような投稿をしているか
- ユーザーがどのようなアカウントを見ているか
- ユーザーがどのようなアカウントに対してリアクションしているか
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このような要素を捉えてアルゴリズムを最適化し、それぞれのユーザーに適していると判断したコンテンツを表示させる仕組みになっています。
さらに投稿に対する「滞在時間」もアルゴリズムに影響を与える要素のひとつです。
SNSのアルゴリズムで重要なエンゲージメントとは
アルゴリズムの基本は各SNSによって異なります。ただし、どのSNSでも共通して重視されている要素が「エンゲージメント」です。
代表的なSNSのエンゲージメントは、以下のようなものがあります。
Twitter:リツイート・いいね・リプライ・ハッシュタグのクリック Instagram:いいね・保存・シェア・コメント Facebook:いいね・シェア・コメント・クリックなど
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各SNSでは、エンゲージメント率が高い投稿やアカウントほど優先的に表示される傾向にあるので、アルゴリズムを最適化するには、まずはエンゲージメント向上への取り組みが重要となるでしょう。
ただ一口にエンゲージメントと言っても、それぞれの重要度は異なり、例えばInstagramでは「保存」がとくに重要視されると言われています。
そのため、まずは各SNSで重要なエンゲージメントの指標について把握することが大切です。
SNS別で推奨されるアルゴリズムの基本
アルゴリズムは常に一定ではなく予告なく変化していくものです。
そのため、SNSアカウントを運用するには、常に最新の情報をチェックした上で、アップデートに対応していく必要があります。
ここからは、Twitter・Instagram・Facebookにおける基本的なアルゴリズムについて解説します。
Twitterのアルゴリズム
Twitterは、一定の条件をクリアしたアカウント、またはツイートのみをタイムラインに表示しています。それにより、フォロワーがいてもアカウントがタイムライン上に表示されず、ツイートが伸びない、フォロワーが増えないといった現象が起こるのです。
タイムラインに優先的に表示されるには、Twitterにとって良質なユーザーとして認識してもらう必要があります。まずは、以下のポイントを心がけましょう。
- エンゲージメントを高める
- 可能な限り毎日投稿する
- コンテンツの質を高める
- ログイン時間を増やす
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コンテンツの質を高めたうえで、毎日投稿やトレンドを意識した投稿をすることで、アルゴリズムから評価を受けやすくなるでしょう。また、アカウントの評価を高めるためにログイン時間を増やしたり、自らフォロワーと交流を持つことも大切です。
以下の資料では、Twitterの企業アカウントで企業担当者の方が知っておくべきポイントを解説しています。
- 興味を持ってもらえるプロフィールを作りたい
- 投稿が見てほしいターゲット層に届かない
- 企業公式アカウントの運用における始め方と注意点が分からない
上記でお悩みの方は是非ご参考ください。
Facebookのアルゴリズム
最新のFacebookのアルゴリズムでは、企業のクリック誘導やサイトへの勧誘より、友人や家族などのコンテンツが優先表示されるようになっています。
Facebookのアルゴリズムで意識すべきポイントは以下の通りです。
- 友人や家族との会話の材料となるコンテンツが優先される
- ライブ動画は優先順位が高い
- 偽タイトルを使った記事の優先度は下がる
- Facebookに直接上げられた動画はリンクよりエンゲージメントが高い
- 1日数回の投稿をするのが最適
- ユーザーにシェアされて議論の材料となるブランドやサイト運営者のコンテンツは優先順位が高い
- 「シェアしてください」「いいね・コメントしてください」といった投稿は優先度が下がる
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なお個人プロフィールに宣伝用のコンテンツを投稿することは、Facebookの利用規約に反しており、アルゴリズムの評価を下げることとなるので注意しましょう。
Instagramのアルゴリズム
Instagramの最新アルゴリズムでは、再投稿コンテンツよりオリジナルコンテンツが高く表示されます。そのため、キュレーション系アカウントやリポストメインのアカウントは対策が必要です。
Instagramの投稿では、「関心度」「親密度」「鮮度」の3つの要素が重要となります。
関心度
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ユーザーの過去の行動から関心事項を傾向化し、関心がありそうなコンテンツを優先的に表示させる
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親密度
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過去のコンテンツをよく見てくれている、リアクションされているフォロワーに表示されやすく、滞在時間・コメント・いいね・保存・プロフィールタップの5つが重要となる
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鮮度
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古い投稿より新しい投稿が優先される
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注意点として、Instagramには「同じユーザーの投稿を連続して表示させない」というアルゴリズムがあります。そのため、短時間で投稿を連投するとコンテンツの表示順が下がる可能性があるので、一定の時間を空けて投稿するのがおすすめです。
以下の資料ではすぐに実践できるInstagramのフォロワーの増やし方や、Instagramで獲得したユーザーにサービス認知させる方法をご紹介しています。
- Instagramでフォローしてもらえるアカウントを作りたい
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- Instagramで流入したユーザーを投稿からプロフィールに誘導したい
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SNSでアルゴリズムを意識する上でのポイント3つ
SNS運用を成功させるには、アルゴリズムに沿った運用が必要不可欠です。しかしアルゴリズムを意識するがあまり、本質的な部分を見落としがちになることがあります。
ここでは、アルゴリズムを意識する上でのポイントを3つ解説します。
1. 質の高いフォロワーを獲得する
アルゴリズムで良い評価を受けて、SNS運用およびマーケティングとしてより良い効果を得るためには、質の高いフォロワーを獲得することが重要です。
質の高いフォロワーとは、自社の見込み顧客となるフォロワーのことを指します。SNSを経由してサイトに遷移させたり、ブランディングを成功させるには、単にフォロワーが多くても行動してもらえなければ意味がありません。
たとえば、リーチや滞在時間を長くするアルゴリズムをハックするために、誇張したタイトルを付けた投稿を見かけることがあります。しかしこれではリーチは増えるものの、実際のサービスや発信に興味を持つユーザーとかけ離れてしまいます。
SNS運用の目的を再確認した上で、フォロワーとコミュニケーションを取りながら質の高いフォロワーに育てていくことが大切です。
2. 自動ツールを使わない
いいねやリツイート、リプライなどを自動的に行うツールを使うことで、効率良くユーザーと交流し、フォロワーを増やせるのではないか?と考える人もいるでしょう。
しかし、自動ツールを使うことは避けるべきと言えます。SNSによっては利用規約違反になるほか、最悪の場合アカウント停止になりかねません。
とはいえ、数値分析をするためのツールや、キャンペーンなどで活用するツールは使用しても問題ありません。むしろ、そのようなツールを積極的に活用して効率の良いフォロワーの増やし方や、マーケティング戦略を検討することが重要です。
3. SNS運用代行を依頼する
アルゴリズムに沿って運用しているつもりでも、なかなか思うように成果が出ないと悩むユーザーも多くいるでしょう。またSNS運用をしたいが社内のリソースが不足しており、結果的に非効率な運用となっているケースも少なくありません。
そのようなときに活用したいのがSNS運用代行です。SNSにおけるアルゴリズムやノウハウを蓄積した代行会社に依頼することで、社内のリソースを確保しつつ、より効果的なマーケティング施策を実施することができるでしょう。
SNS運用を丸ごと代行依頼する方法はもちろん、SNSキャンペーンやUGC活用などの部分的な施策をサポートしてもらうこともできるので、自社に適した代行会社に依頼するのがおすすめです。
アルゴリズムを理解してSNSを伸ばそう
SNSのアルゴリズムを理解して運用することで、アカウントのエンゲージメントが向上しやすくなり、フォロワー増加やSNSマーケティング施策の成功につながります。
しかしSNSのアルゴリズムの情報は仮説の域を過ぎないものが多く、実際に運用しながらアカウントを分析することが重要です。
それぞれのSNSに適した運用方法は大きく異なるので、各SNSに適したマーケティング施策を練ってPDCAを回しましょう。
SNSマーケティングで効果的とされている「SNSキャンペーン」や「UGC活用」をはじめ、SNS運用代行会社をお探しの方は、ぜひOWNLYをご検討ください。