TikTokは、10代~20代を中心に人気が拡大している動画SNSです。現在は日本で950万人近くのユーザーがいるため、ビジネス活用する企業や個人も増えてきました。
TikTokを運用する中で「動画をバズらせたい」「一度バズったがなぜバズったか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、TikTokでバズる効果的な運用方法について解説します。バズらない原因や需要なアルゴリズムについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
以下の資料ではTikTokの特徴と強み、アカウント運用のコツ、マーケティングの効果を最大化する施策について解説しています。
TikTokの活用にお悩みをお持ちのSNS運用担当者様や広告代理店様は、ぜひ資料をダウンロードしてご参考ください。

TikTok運用の「バズる」とは?
TikTokのバズるとは、多くのユーザーに投稿が視聴されて、いいねやコメントなどのアクションを取ってもらうことを指します。
運営がユーザーの関心や嗜好性に合った動画や、再生回数が多い動画を表示させる「おすすめ」というタイムラインに表示されることが重要です。
TikTokではほとんどのユーザーがおすすめから動画を閲覧しているため、動画がおすすめに載ると、不特定多数のユーザーにリーチすることができます。
TikTokでバズりたいなら、まずはおすすめに載ることを目標にしましょう。
■関連記事
TikTok運用をバズる方法を知る前に押さえたい基礎知識
TikTokでバズる方法を知る前に、次の点について押さえておくべきと言えます。
- TikTokの平均年齢は年々上がっている
- TikTokの投稿がバズる条件を知る
ここからは、それぞれの基礎知識について解説していきます。
TikTokの平均年齢は年々上がっている
TikTokのメインユーザーは他のSNSに比べて、10~20代の若年層が多いと言われてきました。しかし、近年では幅広い年齢層のユーザーに広がりつつあり、それに伴い年齢層も徐々に上昇傾向にあります。
博報堂DYのコンテンツビジネスラボが発表した「コンテンツファン消費行動調査」によると、TikTokの平均年齢は約36歳であることが分かっています。

引用:博報堂のコンテンツファン消費行動調査にみる、日本におけるTikTokユーザーの実態とは
年代別に見ると10~30代の利用が依然として高い傾向にあるものの、昨年に比べて60代以降の利用者数が増えており、多様な年代に受け入れられていることが読み取れます。
つまり、これまでは「若者向け」という認識だったものが、購買力を持ったユーザーにもリーチできるプラットフォームへと変わりつつあるのです。
TikTokの投稿がバズる条件を知る
TikTokがバズるためにはおすすめ欄に載ることが重要です。おすすめに載るためには、TikTokのアルゴリズムによって優秀なコンテンツであると認識される必要があります。
TikTokの投稿がバズる条件には、主に次のようなものがあります。
- 視聴者維持率が高い動画
- いいねが多い動画
- コメントが多い動画
- 保存の数が多い動画
- 共有の数が多い動画
|
これらの条件に当てはまるような動画コンテンツを作ることで、TikTokのアルゴリズムに評価され、おすすめ欄に載りやすい動画になります。
いずれの条件にも共通して言えるのは、「広告を作る」ではなく「コンテンツを作る」という意識に切り替えてTikTokを運用することが大切です。
TikTokというプラットフォームの特性を理解し、いかに短い時間でユーザーの心を掴むコンテンツを作れるかが鍵と言えるでしょう。明確なターゲットを設定したうえで、ユーザーに寄り添った投稿を行うことが求められます。
TikTok投稿がバズる運用方法15選
ここからは、TikTokで投稿がバズる効果的な運用方法を紹介します。
- TikTokのアルゴリズムを理解する
- 投稿への流入経路を増やす
- バズりやすい投稿やジャンルを知る
- トレンドの楽曲を使う
- 最適なハッシュタグを付ける
- 毎日投稿を心がける
- 投稿時間帯を意識する
- ユーザーとコミュニケーションを取る
- はじめの数秒に力を入れる
- 流行をこまめにチェックする
- 競合アカウントとの差別化を図る
- 視聴者にアクションを促す
- 継続的な動画投稿・分析をおこなう
- 人気のインフルエンサーとコラボする
- TikTokキャンペーンを開催する
1. TikTokのアルゴリズムを理解する
TikTokのアルゴリズムとは、TikTokの動画が拡散される仕組みのことを指します。
アルゴリズムには大きく分けて「加算式アルゴリズム」と「減算式アルゴリズム」の2つがあり、動画をおすすめ表示させるために重要な要素です。
- 加算式アルゴリズム…動画が上位表示されやすくなる8つの指標
- 減算式アルゴリズム…動画が上位表示されにくくなる3つの指標
|
加算式アルゴリズムにおける8つの数値が高いほど、多くのユーザーのおすすめに表示されやすくなります。
- 平均再生時間
- 再生完了率
- いいね率
- シェア率
- フォロー率
- コメント率
- ダウンロード数
- プロフィール閲覧率
|
TikTokのアルゴリズムについては、下記の記事でも詳しく解説しています。TikTokの運用を検討している方や既に運用している方もぜひ参考にしてください。
■関連記事
2. 投稿への流入経路を増やす
TikTokの投稿への流入経路を増やして、動画の再生回数を上げることでバズりにつながります。TwitterやInstagramなど影響力のあるSNSで、TikTokの投稿を拡散させましょう。
もし実店舗がある場合は、張り紙やチラシなどでTikTokアカウントを宣伝したり、TikTok限定のキャンペーンを実施したりするのもおすすめです。
まずは流入経路を増やして、投稿を見てもらうことに注力するといいでしょう。
3. バズりやすい投稿やジャンルを知る
TikTokでバズるには、どんなジャンルや投稿がバズるかを知る必要があります。
バズりやすいジャンルは以下の通り。
- 面白い・ネタ系
- おすすめ・ランキング系
- ノウハウ、知識系
- 癒し系
|
単に宣伝動画を投稿するのではなく、ユーザーの感情を動かしたり、有益な情報を与えたりすることがバズる上で大切です。
どんな動画が自社に合っているか分析し、バズりやすいジャンルのコンテンツを作成するといいでしょう。
4. トレンドの楽曲を使う
TikTokでバズるには、TikTok上で流行っている楽曲を使用しましょう。流行の楽曲を使用することで、視聴したユーザーが動画に興味を持ちやすくなるためです。
さらに、人気の楽曲を使用すると、TikTokのアルゴリズムにも反映されやすく、おすすめにも表示されやすくなります。
日ごろからTikTokをチェックして、おすすめで使用されている楽曲から使えそうなものをリストアップしておくといいでしょう。
5. 最適なハッシュタグを付ける
投稿についているハッシュタグから流入することで、多くのユーザーにリーチして投稿がバズるケースもあります。
TikTokユーザーは、興味関心のあるジャンルの動画を探すために、ハッシュタグを検索手段の一つとしています。
フォロワー以外にもリーチするよう、動画に関連するハッシュタグを付けて投稿しましょう。なお、ハッシュタグの数は多すぎるとよくないので、5〜10個程度に留めるのがおすすめです。
6. 毎日投稿を心がける
TikTokでバズるためには、できる限り毎日投稿を心がけることが大切です。
毎日投稿を行うことでユーザーの目に触れる機会が増えるので、動画を楽しみにしてくれるファンが増えやすくなります。
ファンが増えると、平均再生回数やいいね数、フォロワー数も増加していくので、できる限り高い頻度での投稿を心がけましょう。
7. 投稿時間帯を意識する
TikTokでは、ユーザーから視聴されやすい時間帯というものがあります。
一般的に19時~22時がゴールデンタイムと呼ばれており、TikTokユーザーが最もアクティブな時間帯です。さらに、平日に比べると土日はとくにユーザーが活発になっています。
その他にも、通勤・通学の7時~9時や、ランチタイムの12時~13時の間も再生回数を伸ばしやすいと言えるでしょう。
ユーザーからの反応を得やすい時間帯に投稿して、リーチ数を伸ばすことが大切です。

8. ユーザーとコミュニケーションを取る
既存のフォロワーや、投稿にコメントをくれたユーザーと積極的にコミュニケーションを取ることは、投稿をバズらせる上で重要なポイントです。
既存のフォロワーは、再生回数やいいね数などバズるために必要なアクションを起こしてくれるユーザーです。積極的にユーザーとの交流を図り、長期的にファンでいてもらえるようにしましょう。
また、フォロワー以外のユーザーにコメントを返すことで、ファンになってくれるきっかけになることもあります。
9. はじめの数秒に力を入れる
TikTokで動画をバズらせるには、最初の数秒にこだわることが重要です。
はじめの1~3秒でユーザーの興味を惹きつけることで、ユーザーが最後まで見たくなるような動画を作りましょう。
目を惹くタイトルを設定したり、質問からスタートしたりと、さまざまな工夫を凝らすことをおすすめします。
TikTokでバズっている動画を研究して、初めの数秒でどんな工夫がされているかを分析してみましょう。
10. 流行をこまめにチェックする
TikTokの流行をこまめにチェックすることも大切です。
TikTokのトレンドの移り変わりは非常に激しく、バズりやすい投稿や流行の楽曲は頻繁に変化していきます。
そのため、TikTokでどんな投稿が注目されているのかを常に確認しつつ、投稿内容をフレキシブルに変化させるといいでしょう。
11. 競合アカウントとの差別化を図る
TikTokでは、他のクリエイターと似たような内容では埋もれてしまいます。
フォロワーを増やすためには、自社ならではの「軸」を明確にし、競合と差別化することが欠かせません。
たとえば、同じジャンルの動画でも「視点」「演出」「キャラクター性」などで個性を出すと印象に残りやすくなります。
競合アカウントを分析し、どのような投稿が多く、自社との差別化要素があるかを見極めることも有効です。
そのうえで、独自のスタイルや企画を構築していくことで「このアカウントならでは」の強みが際立ち、結果としてファンがつきやすくなります。
12. 視聴者にアクションを促す
TikTokでのエンゲージメント向上には、視聴者にアクションを起こしてもらう工夫が重要です。
たとえば、動画の最後に「コメント欄で教えてください」「いいねで応援してね」などの一言を入れるだけでも反応率が変わります。
また、「続きは次の動画で」や「あなたはどう思う?」といった問いかけも、視聴者の参加意識を高めるでしょう。
アルゴリズム上、コメント数やいいね数が多い動画はより拡散されやすいため、こうした誘導は再生数の底上げにもつながります。
ただし、しつこすぎる誘導は逆効果なので、動画の内容と自然にリンクさせることがポイントです。
13. 継続的な動画投稿・分析をおこなう
バズる動画を狙うには、投稿を「続けること」と「振り返ること」が欠かせません。
TikTokでは継続的な発信がアルゴリズムに好影響を与えるため、週に数本ペースの定期投稿がおすすめです。
投稿のたびに再生数やコメント内容、保存数などを分析することで、どの要素が伸びたのかを把握できます。
たとえば、サムネイルの工夫や尺の違いが影響している場合もあるため、分析結果に応じて柔軟に改善を重ねましょう。
14. 人気のインフルエンサーとコラボする
TikTokで短期間に認知度を高めたい場合、人気インフルエンサーとのコラボは非常に効果的です。
信頼を得ているインフルエンサーと一緒に動画を出すことで、自社アカウントを初めて知る視聴者に届く可能性が高まります。
特に自社と近いジャンルやテイストを持つインフルエンサーであれば、コラボ後のフォロー率も高くなりやすいです。
15. TikTokキャンペーンを開催する
TikTok内でキャンペーンを開催することで、視聴者の参加を促し、拡散力を一気に高めることが可能です。
たとえば、「◯◯チャレンジ」や「この音源を使って投稿してね」といった参加型の施策は、多くのユーザーを巻き込みやすいでしょう。
同時に、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の拡大にもつながります。
参加者の中からプレゼントを抽選で贈るなど、インセンティブを設けるのも効果的です。
ブランドやサービスの認知拡大を目的とする場合にも、TikTokキャンペーンは非常に有効な手段です。

TikTok運用の投稿がバズらない原因
「TikTokの投稿がなかなかバズらない」「一度動画が伸びたがバズらなくなった」という方は少なくないでしょう。TikTokがバズらない原因はどこにあるのでしょうか。
ここでは、TikTokがバズらない原因を解説します。
動画が長すぎる
動画1つ1つの時間が長すぎると、TikTokではバズりにくくなります。
本来TikTokは短尺の動画プラットフォームとして人気が広がったため、長尺の動画を最後まで再生してもらいにくいのがデメリットです。
動画の途中で離脱するユーザーが増えると、TikTokのアルゴリズムにも悪い影響を与えてしまうため注意しましょう。
オリジナリティがない
投稿の内容にオリジナリティがなく、有名な動画の二番煎じばかりでは、TikTokでバズる可能性が低くなります。
既にバズっている動画と同じような投稿をしたとしても、ユーザーはオリジナル動画を見に行ってしまうことがあるうえに、ファン化につながりにくいためです。
完全にオリジナルである必要はないですが、ユーザーに興味を持ってもらえるようなコンテンツを生み出すことで、バズりにつながるでしょう。
シャドウバンされている
TikTok運用に力を入れているのにもかかわらず、うまくバズらないときは、アカウントがシャドウバンされている可能性が考えられます。
シャドウバンとは、TikTokの運営によってアカウントに利用制限がかけられてしまう状態のことです。
シャドウバンされると、投稿がおすすめに載らなくなったり、いいねやコメントがこなくなったりするので、運営に問い合わせをしてみましょう。
TikTok運用でバズらせるうえでの注意点
TikTok運用は、いくつかのデメリットも存在するため注意が必要です。
- 成果が出るまで時間がかかりやすい
- 炎上リスクがある
ここでは、それぞれのデメリットについて解説します。
成果が出るまで時間がかかりやすい
TikTokは短期間でバズる可能性がある一方で、安定した成果を得るには時間がかかることもあります。
アルゴリズムによって投稿の露出が左右されるため、最初からすべての動画が多くのユーザーに届くとは限りません。継続的に投稿しながら、視聴者の反応を分析し、改善を重ねる必要があります。
そのため、投稿の頻度を保ちつつ、トレンドを活用しながら地道に運用を続けることが重要です。企業アカウントの場合は、短期的な効果を求めず、長期的なブランディング視点を持つことで、徐々に成果が出やすくなります。
炎上リスクがある
TikTokは拡散力が高い分、不適切な発言や誤解を招く表現が含まれると、すぐに炎上する可能性があります。
過去には、意図しない演出が批判を受けたり、過激な表現が問題視されたりした事例もあります。
炎上を防ぐためには、投稿前に社内で内容をチェックし、倫理的に問題がないか確認することが重要です。
誤解を招く可能性がある場合は、説明を追加するなどの工夫をすると、不要なトラブルを回避できます。
TikTokをバズらせる運用でよくある質問
TikTokを運用していると、「バズるには何が必要?」「どうすれば伸びる?」といった疑問が多く聞かれます。
ここでは、特にTikTok運用担当者が気になるポイントをわかりやすく解説します。
TikTokがバズる前兆はある?
TikTok運用では明確な「バズる前触れ」としてよく見られる動きがあります。
代表的なのは、通常よりも早く再生数が伸び始めることです。投稿後30分〜1時間の再生数が普段より明らかに多い場合、アルゴリズムに拾われ始めている可能性があります。
また、コメント数や保存数が早期に増加しているときもバズの兆候です。
視聴維持率(最後まで見られる割合)やリピート再生も重要な指標となるでしょう。これらが高いと、より多くのユーザーの「おすすめ」に表示され、拡散の加速度が一気に上がる傾向があります。
TikTokでバズりやすいジャンルは?
バズりやすいジャンルには共通点があります。特に人気が高いのは、ユーザーの共感を得られたり、実用性が高いジャンルです。
▼バズりやすいジャンルの例
- 美容
- ファッション
- おもしろ系
- あるあるネタ
- ライフハック
- 料理
- 恋愛ネタ など
また、日常の悩みに応える「ライフハック系」や、製品の魅力を伝える「商品レビュー・使い方紹介」などは、企業アカウントとの相性も良好です。
また、ナレーションやテロップ主体で構成すれば、顔出しや出演者の確保が難しい場合でも運用可能です。
重要なのは、ジャンルの選定よりも「どの層に」「どんな価値を届けるか」を明確にし、それに適した見せ方を設計することです。
フォロワー0からバズらせるには?
フォロワーがゼロの状態でもTikTokではバズを狙えます。
TikTokの特性上、「おすすめ」フィードに新規アカウントの投稿も表示されるため、コンテンツさえ魅力的であれば拡散は十分可能です。
まずはトレンドに沿った動画や、検索されやすいテーマを選びましょう。ハッシュタグの活用や、最初の3秒で惹きつける構成、音源選びも重要なポイントです。
また、1本目でバズらなくても、継続投稿と分析を通してアカウントの精度を高めていくことで、自然とバズる確率が上がります。
中長期的に投稿を継続しつつ、改善を重ねることが大切です。
TikTokがバズる効果的な運用をしよう
TikTokをバズらせるには、おすすめに表示されて、いかに多くのユーザーに視聴してもらうかが大切です。
おすすめ表示に載りやすい動画やジャンルを日ごろから分析して、投稿に反映しながらさまざまな運用方法を試してみましょう。
TikTokを使ったキャンペーンに興味がある方は、ぜひ下記のページもご覧ください。
