TikTokは、10代~20代を中心に人気が拡大している動画SNSです。現在は日本で950万人近くのユーザーがいるため、ビジネス活用する企業や個人も増えてきました。
TikTokを運用する中で「動画をバズらせたい」「一度バズったがなぜバズったか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、TikTokでバズる効果的な運用方法について解説します。バズらない原因や需要なアルゴリズムについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
以下の資料ではTikTokの特徴と強み、アカウント運用のコツ、マーケティングの効果を最大化する施策について解説しています。
TikTokの活用にお悩みをお持ちのSNS運用担当者様や広告代理店様は、ぜひ資料をダウンロードしてご参考ください。

TikTokとは
TikTokは、短尺動画を投稿・視聴できるSNSです。ユーザーは15秒から10分程度の動画を作成し、音楽やエフェクトを活用して個性的なコンテンツを発信できます。
特に、動画が次々と流れる「おすすめ」フィードが特徴です。ユーザーの興味に応じた動画がアルゴリズムで判別され、自動的に表示されます。
直感的な操作で誰でも簡単に動画を作成できるため、一般ユーザーから企業まで幅広く利用されています。特定のトレンドが急速に拡散しやすい点も大きな魅力です。
TikTokの特徴
TikTok最大の特徴は、拡散力の高さです。
投稿された動画はフォロワー数に関係なく、多くのユーザーに表示される可能性があります。
アルゴリズムがユーザーの興味や行動を分析し、動画を「おすすめ」フィードに表示するため、新規アカウントでも再生数が伸びやすいのが特徴です。
また、動画の尺が短いため視聴完了率が高く、エンゲージメントが得られやすい傾向があります。トレンドに乗ることで、一気に再生数を伸ばすことも可能です。
TikTokの利用ユーザー層
TikTokは10〜20代の若年層を中心に利用されていますが、近年では30代以上のユーザーも増加傾向にあります。
特に、Z世代と呼ばれる10代後半から20代前半の利用者が多く、流行の発信源としての役割も担っています。
また、博報堂グループの2023年の調査によると、TikTok利用者層の平均年齢は約36歳となっています。

出典:TikTok ユーザーの平均年齢が「36歳」に上昇:博報堂のコンテンツファン消費行動調査にみる、日本におけるTikTokユーザーの実態とは
2021年の調査では平均年齢が約34歳であったことをふまえると、より幅広い世代に浸透しつつあることが分かるでしょう。
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TikTokを運用するメリット
TikTokを運用するメリットとして、以下が挙げられます。
- 多くのユーザーに拡散できる
- 広告・宣伝感を抑えられる
- 若年層に訴求しやすい
ここでは、それぞれのメリットについて解説します。
多くのユーザーに拡散できる
TikTokは、圧倒的に拡散力が高いのが特徴です。
アルゴリズムによって、フォロワーが少ないアカウントの投稿でもおすすめタイムラインに表示され、多くのユーザーの目に触れる可能性があります。
ハッシュタグチャレンジやトレンドの音源を活用すると、より多くの人にリーチできるでしょう。
また、コメントやシェアなどのユーザーの反応が拡散を後押しするため、エンゲージメントが高い動画ほど広がりやすくなります。
企業アカウントでも、魅力的なコンテンツを発信することで短期間で多くのユーザーに認知される可能性が高まります。
広告・宣伝感を抑えられる
TikTokでは、企業のプロモーション動画でも、広告色を抑えた自然な投稿として発信できます。従
例えば、商品紹介でも「使ってみた」系の動画にすることで、広告という印象を持たれにくくなります。
さらに、インフルエンサーとのコラボやユーザー参加型のキャンペーンを活用すれば、企業のメッセージを自然に拡散させることが可能です。
企業目線の宣伝ではなく、ユーザーに楽しんでもらえる動画を作ることが重要です。
若年層に訴求しやすい
TikTokの主要ユーザー層は10代から20代が中心で、若年層向けのマーケティングに適しています。
特に、Z世代はトレンドに敏感で、新しい情報をTikTokで得る傾向が強いため、企業が発信するコンテンツも受け入れられやすいでしょう。
近年では30代以上の利用者も増加しており、必ずしも若年層だけに限られるわけではありません。ターゲット層に合わせた企画を考えれば、幅広い年代にリーチすることも可能です。
TikTokを運用するデメリット
TikTok運用は、いくつかのデメリットも存在するため注意が必要です。
- 成果が出るまで時間がかかりやすい
- 炎上リスクがある
ここでは、それぞれのデメリットについて解説します。
成果が出るまで時間がかかりやすい
TikTokは短期間でバズる可能性がある一方で、安定した成果を得るには時間がかかることもあります。
アルゴリズムによって投稿の露出が左右されるため、最初からすべての動画が多くのユーザーに届くとは限りません。継続的に投稿しながら、視聴者の反応を分析し、改善を重ねる必要があります。
そのため、投稿の頻度を保ちつつ、トレンドを活用しながら地道に運用を続けることが重要です。企業アカウントの場合は、短期的な効果を求めず、長期的なブランディング視点を持つことで、徐々に成果が出やすくなります。
炎上リスクがある
TikTokは拡散力が高い分、不適切な発言や誤解を招く表現が含まれると、すぐに炎上する可能性があります。
過去には、意図しない演出が批判を受けたり、過激な表現が問題視されたりした事例もあります。
炎上を防ぐためには、投稿前に社内で内容をチェックし、倫理的に問題がないか確認することが重要です。
誤解を招く可能性がある場合は、説明を追加するなどの工夫をすると、不要なトラブルを回避できます。
TikTok運用の「バズる」とは?
TikTokのバズるとは、多くのユーザーに投稿が視聴されて、いいねやコメントなどのアクションを取ってもらうことを指します。
運営がユーザーの関心や嗜好性に合った動画や、再生回数が多い動画を表示させる「おすすめ」というタイムラインに表示されることが重要です。
TikTokではほとんどのユーザーがおすすめから動画を閲覧しているため、動画がおすすめに載ると、不特定多数のユーザーにリーチすることができます。
TikTokでバズりたいなら、まずはおすすめに載ることを目標にしましょう。
TikTok運用をバズる方法を知る前に押さえたい基礎知識
TikTokでバズる方法を知る前に、次の点について押さえておくべきと言えます。
- TikTokの平均年齢は年々上がっている
- TikTokの投稿がバズる条件を知る
ここからは、それぞれの基礎知識について解説していきます。
TikTokの平均年齢は年々上がっている
TikTokのメインユーザーは他のSNSに比べて、10~20代の若年層が多いと言われてきました。しかし、近年では幅広い年齢層のユーザーに広がりつつあり、それに伴い年齢層も徐々に上昇傾向にあります。
博報堂DYのコンテンツビジネスラボが発表した「コンテンツファン消費行動調査」によると、TikTokの平均年齢は約36歳であることが分かっています。

引用:博報堂のコンテンツファン消費行動調査にみる、日本におけるTikTokユーザーの実態とは
年代別に見ると10~30代の利用が依然として高い傾向にあるものの、昨年に比べて60代以降の利用者数が増えており、多様な年代に受け入れられていることが読み取れます。
つまり、これまでは「若者向け」という認識だったものが、購買力を持ったユーザーにもリーチできるプラットフォームへと変わりつつあるのです。
TikTokの投稿がバズる条件を知る
TikTokがバズるためにはおすすめ欄に載ることが重要です。おすすめに載るためには、TikTokのアルゴリズムによって優秀なコンテンツであると認識される必要があります。
TikTokの投稿がバズる条件には、主に次のようなものがあります。
- 視聴者維持率が高い動画
- いいねが多い動画
- コメントが多い動画
- 保存の数が多い動画
- 共有の数が多い動画
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これらの条件に当てはまるような動画コンテンツを作ることで、TikTokのアルゴリズムに評価され、おすすめ欄に載りやすい動画になります。
いずれの条件にも共通して言えるのは、「広告を作る」ではなく「コンテンツを作る」という意識に切り替えてTikTokを運用することが大切です。
TikTokというプラットフォームの特性を理解し、いかに短い時間でユーザーの心を掴むコンテンツを作れるかが鍵と言えるでしょう。明確なターゲットを設定したうえで、ユーザーに寄り添った投稿を行うことが求められます。
TikTok投稿がバズる運用方法10選
ここからは、TikTokで投稿がバズる効果的な運用方法を紹介します。
1. TikTokのアルゴリズムを理解する
TikTokのアルゴリズムとは、TikTokの動画が拡散される仕組みのことを指します。
アルゴリズムには大きく分けて「加算式アルゴリズム」と「減算式アルゴリズム」の2つがあり、動画をおすすめ表示させるために重要な要素です。
- 加算式アルゴリズム…動画が上位表示されやすくなる8つの指標
- 減算式アルゴリズム…動画が上位表示されにくくなる3つの指標
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加算式アルゴリズムにおける8つの数値が高いほど、多くのユーザーのおすすめに表示されやすくなります。
- 平均再生時間
- 再生完了率
- いいね率
- シェア率
- フォロー率
- コメント率
- ダウンロード数
- プロフィール閲覧率
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TikTokのアルゴリズムについては、下記の記事でも詳しく解説しています。TikTokの運用を検討している方や既に運用している方もぜひ参考にしてください。
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2. 投稿への流入経路を増やす
TikTokの投稿への流入経路を増やして、動画の再生回数を上げることでバズりにつながります。TwitterやInstagramなど影響力のあるSNSで、TikTokの投稿を拡散させましょう。
もし実店舗がある場合は、張り紙やチラシなどでTikTokアカウントを宣伝したり、TikTok限定のキャンペーンを実施したりするのもおすすめです。
まずは流入経路を増やして、投稿を見てもらうことに注力するといいでしょう。
3. バズりやすい投稿やジャンルを知る
TikTokでバズるには、どんなジャンルや投稿がバズるかを知る必要があります。
バズりやすいジャンルは以下の通り。
- 面白い・ネタ系
- おすすめ・ランキング系
- ノウハウ、知識系
- 癒し系
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単に宣伝動画を投稿するのではなく、ユーザーの感情を動かしたり、有益な情報を与えたりすることがバズる上で大切です。
どんな動画が自社に合っているか分析し、バズりやすいジャンルのコンテンツを作成するといいでしょう。
4. トレンドの楽曲を使う
TikTokでバズるには、TikTok上で流行っている楽曲を使用しましょう。流行の楽曲を使用することで、視聴したユーザーが動画に興味を持ちやすくなるためです。
さらに、人気の楽曲を使用すると、TikTokのアルゴリズムにも反映されやすく、おすすめにも表示されやすくなります。
日ごろからTikTokをチェックして、おすすめで使用されている楽曲から使えそうなものをリストアップしておくといいでしょう。
5. 最適なハッシュタグを付ける
投稿についているハッシュタグから流入することで、多くのユーザーにリーチして投稿がバズるケースもあります。
TikTokユーザーは、興味関心のあるジャンルの動画を探すために、ハッシュタグを検索手段の一つとしています。
フォロワー以外にもリーチするよう、動画に関連するハッシュタグを付けて投稿しましょう。なお、ハッシュタグの数は多すぎるとよくないので、5〜10個程度に留めるのがおすすめです。
6. 毎日投稿を心がける
TikTokでバズるためには、できる限り毎日投稿を心がけることが大切です。
毎日投稿を行うことでユーザーの目に触れる機会が増えるので、動画を楽しみにしてくれるファンが増えやすくなります。
ファンが増えると、平均再生回数やいいね数、フォロワー数も増加していくので、できる限り高い頻度での投稿を心がけましょう。
7. 投稿時間帯を意識する
TikTokでは、ユーザーから視聴されやすい時間帯というものがあります。
一般的に19時~22時がゴールデンタイムと呼ばれており、TikTokユーザーが最もアクティブな時間帯です。さらに、平日に比べると土日はとくにユーザーが活発になっています。
その他にも、通勤・通学の7時~9時や、ランチタイムの12時~13時の間も再生回数を伸ばしやすいと言えるでしょう。
ユーザーからの反応を得やすい時間帯に投稿して、リーチ数を伸ばすことが大切です。

8. ユーザーとコミュニケーションを取る
既存のフォロワーや、投稿にコメントをくれたユーザーと積極的にコミュニケーションを取ることは、投稿をバズらせる上で重要なポイントです。
既存のフォロワーは、再生回数やいいね数などバズるために必要なアクションを起こしてくれるユーザーです。積極的にユーザーとの交流を図り、長期的にファンでいてもらえるようにしましょう。
また、フォロワー以外のユーザーにコメントを返すことで、ファンになってくれるきっかけになることもあります。
9. はじめの数秒に力を入れる
TikTokで動画をバズらせるには、最初の数秒にこだわることが重要です。
はじめの1~3秒でユーザーの興味を惹きつけることで、ユーザーが最後まで見たくなるような動画を作りましょう。
目を惹くタイトルを設定したり、質問からスタートしたりと、さまざまな工夫を凝らすことをおすすめします。
TikTokでバズっている動画を研究して、初めの数秒でどんな工夫がされているかを分析してみましょう。
10. 流行をこまめにチェックする
TikTokの流行をこまめにチェックすることも大切です。
TikTokのトレンドの移り変わりは非常に激しく、バズりやすい投稿や流行の楽曲は頻繁に変化していきます。
そのため、TikTokでどんな投稿が注目されているのかを常に確認しつつ、投稿内容をフレキシブルに変化させるといいでしょう。

TikTok運用の投稿がバズらない原因
「TikTokの投稿がなかなかバズらない」「一度動画が伸びたがバズらなくなった」という方は少なくないでしょう。TikTokがバズらない原因はどこにあるのでしょうか。
ここでは、TikTokがバズらない原因を解説します。
動画が長すぎる
動画1つ1つの時間が長すぎると、TikTokではバズりにくくなります。
本来TikTokは短尺の動画プラットフォームとして人気が広がったため、長尺の動画を最後まで再生してもらいにくいのがデメリットです。
動画の途中で離脱するユーザーが増えると、TikTokのアルゴリズムにも悪い影響を与えてしまうため注意しましょう。
オリジナリティがない
投稿の内容にオリジナリティがなく、有名な動画の二番煎じばかりでは、TikTokでバズる可能性が低くなります。
既にバズっている動画と同じような投稿をしたとしても、ユーザーはオリジナル動画を見に行ってしまうことがあるうえに、ファン化につながりにくいためです。
完全にオリジナルである必要はないですが、ユーザーに興味を持ってもらえるようなコンテンツを生み出すことで、バズりにつながるでしょう。
シャドウバンされている
TikTok運用に力を入れているのにもかかわらず、うまくバズらないときは、アカウントがシャドウバンされている可能性が考えられます。
シャドウバンとは、TikTokの運営によってアカウントに利用制限がかけられてしまう状態のことです。
シャドウバンされると、投稿がおすすめに載らなくなったり、いいねやコメントがこなくなったりするので、運営に問い合わせをしてみましょう。
TikTok運用をバズらせる「TikTokキャンペーン」とは?
TikTokでバズるための手法のひとつとして、TikTokキャンペーンがおすすめです。TikTokキャンペーンとは、名の通りTikTok上で実施するキャンペーンのこと。
指定のハッシュタグをつけた動画を投稿し、特設サイトでエントリーするとその場で当選結果が分かるインスタントウィン型キャンペーンが効果的です。
ユーザーの「TikTokでバズりたい」「有名になりたい」という心理を刺激しやすく、質の高いコンテンツ(UGC)を生み出してもらえる可能性もあります。
TikTokキャンペーンについては、こちらの記事もぜひチェックしてください。
TikTokがバズる効果的な運用をしよう
TikTokをバズらせるには、おすすめに表示されて、いかに多くのユーザーに視聴してもらうかが大切です。
おすすめ表示に載りやすい動画やジャンルを日ごろから分析して、投稿に反映しながらさまざまな運用方法を試してみましょう。
TikTokを使ったキャンペーンに興味がある方は、ぜひ下記のページもご覧ください。
