日本国内のSNS利用者数は年々増加しており、SNSは生活の一部とも言える欠かせない存在です。今やプライベートやコミュニケーションに留まらず、ビジネスの場としても多く活用されています。
ただし、各SNSには年代別の利用者層や特徴が異なります。それぞれの特徴や利用状況を理解した上で、ビジネスやマーケティングに上手く活用していくことが重要です。
当記事では、日本国内・海外におけるSNSの利用状況について紹介します。各SNSの特徴やアクティブユーザー数も解説するので、ぜひ参考にしてください。
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日本国内のSNS利用状況/利用率
ICT総研が実施した「2024年度SNS利用動向に関する調査」によると、日本のSNS利用者は8,452万人を超えており、SNS普及率は79%にも及びます。

出典:ICT総研「2024年度SNS利用動向に関する調査」
若年層だけでなく高齢者層にもスマートフォンの普及が進んでおり、それに伴いSNSの登録者数や利用数は増加傾向にあります。
利用者は1ヶ月平均で約5.1万人の増加を続けており、2026年末には8,850万人、ネットユーザー全体に占める利用率は80.1%へ拡大する見込みです。
日本の主要SNSユーザー数
日本国内のSNSユーザー数は以下の表が示す通りです。
SNS
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月間利用者数
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LINE
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9,700万人
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YouTube
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7,120 万人
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X(旧Twitter)
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6,700万人
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Instagram
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6,600万人
※公式発表は4,400万人
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Facebook
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2,600万人
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TikTok
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2,300万人
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国内における月間アクティブユーザー数は最も多いSNSはLINEで、9,700万人に上ります。
Instagram、Facebook、TikTokは年代別の利用者数に偏りが見られており、上位に比べると月間アクティブユーザー数は落ちる傾向です。

世界のSNS利用状況/利用率
全世界におけるSNSのユーザー数は47億人以上を突破しました。(2025年3月時点)
世界総人口の半数以上がSNSを利用している状況で、新規ユーザー数は過去1年間において4億2,400万人増加したと見られています。
日本では、Facebook・YouTube・Instagram・Twitter・TikTokが主要SNSとされていますが、全世界のSNSユーザー数にはどのような違いがあるのでしょうか。
世界のSNSユーザーをランキングでまとめました。
世界で最もアクティブユーザー数が多いSNSはFacebookで、29億1,000万人となっています。さらにYouTubeは25億6,200万人と、Facebookに並ぶユーザー数です。
なお、世界におけるSNSのアクティブユーザー数TOP5は、「Facebook」「WhatsApp」「YouTube」「WeChat」「Instagram」の順となっています。
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日本国内におけるSNSの利用目的
日本国内では、多くの人が日常的にSNSを利用しており、その目的は多岐にわたります。
主な目的として挙げられるのが、以下の4つです。
ここでは、それぞれの利用目的について詳しく解説します。
情報収集
SNSは、情報収集としての活用が挙げられます。
ニュースサイトや検索エンジンの代わりに、X(旧Twitter)やInstagramのストーリーズを通じて最新のニュースやトレンドをチェックする人が増えています。
また、企業やブランドの公式アカウントをフォローすることで、新商品やキャンペーン情報を得ることも一般的です。
コミュニケーション
次に、コミュニケーションツールとしての利用が広がっています。
LINEは家族や友人との連絡手段として欠かせない存在であり、InstagramのDM機能やFacebookのメッセンジャーを活用して、気軽に会話を楽しむ人も多いです。
特に若年層では、LINEグループやオープンチャットを通じた交流が活発に行われています。
自己発信
また、自己発信の場としてSNSを活用する人も増えています。
YouTubeやTikTokでは、自分の趣味やスキルを動画で発信し、多くの視聴者とつながることが可能です。
また、X(旧Twitter)やInstagramでは、ライフスタイルやビジネス活動を発信するケースも増えています。
娯楽
SNSは娯楽としての側面も強いです。
TikTokのショート動画やYouTubeのエンタメコンテンツを視聴することで、手軽に楽しめる点が支持されています。
また、X(旧Twitter)では趣味の話題や最新トレンドについてリアルタイムで盛り上がることができ、エンタメ要素としても利用されています。
各SNSの特徴と利用状況まとめ
日本国内で普及している主要SNSは、以下の6つが挙げられます。
- LINE
- Twitter
- Instagram
- TikTok
- YouTube
- Facebook
それぞれの特徴を踏まえ、企業のマーケティング戦略に上手く活かしましょう。
ここからは、各SNSの特徴とアクティブユーザー数について解説します。
LINE|日本で最も利用者数が多い

LINEの日本国内の月間アクティブユーザー数は約9,700万人(2023年1月時点)と、国内では最も利用者数が多いSNSとなっています。主な利用国は、日本・タイ・台湾・インドネシアの4カ国です。
日本国内のアクティブユーザー数が多く、広告を非表示にする機能などもないため、発信した内容がユーザーの目に留まりやすい点が特徴。
10代から50代以上の幅広い世代へのリーチ力が高く、広告などの宣伝プラットフォームとして利用する企業も増加しています。
なおLINEは、海外ではあまり普及していません。アメリカであればMessenger、中国はQQやWeChat、韓国はKakaoTalkなど、それぞれチャットツールとしてメジャーなSNSが異なります。
YouTube|動画SNSで最も人気が高い

YouTubeは、世界最大の動画共有プラットフォームで、日本国内の月間アクティブユーザー数7,120万人を超えています。
幅広いジャンルのコンテンツがあり、基本無料かつ気軽に見られることから、YouTubeは10〜60代以上の全世代の利用率が高いことが特徴です。
コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えたことで、さらに動画配信サービスの利用者数が増えた影響を受け、YouTubeの利用者数も増加しました。
なお、世界の月間利用者数は約25億人にも上ります。翻訳された字幕によってさまざまな国の動画を楽しむこともでき、世界に向けて発信しやすいことも魅力です。
X(旧Twitter)|リアルタイム性と拡散力が高い

X(旧Twitter)の日本国内の月間アクティブユーザー数は6,700万人となっており、国内のSNSでは3番目に利用者数が多いSNSです。
テキスト投稿が主になっており、匿名で誰でも気軽に情報発信できるため、リアルタイムでさまざまな情報を入手することができます。
また拡散力が高いのも魅力のひとつで、個人やビジネスとしての利用だけでなく、政府自治体などの間でも多く利用されているSNSとなっています。
Twitterはトレンド性が重要で、流行に敏感な10〜20代の若年層の利用率が高い傾向です。30〜50代も50%以上の利用率と、幅広い世代に利用されています。
以下の資料では、Twitterの企業アカウントで企業担当者の方が知っておくべきポイントを解説しています。
企業公式アカウントの運用における始め方と注意点から、Twitterの運用効果の具体的な測定方法を解説しています。
- 興味を持ってもらえるプロフィールを作りたい
- 投稿が見てほしいターゲット層に届かない
- 企業公式アカウントの運用における始め方と注意点が分からない
上記でお悩みの方は是非ご参考ください。

Instagram|視覚的に訴求できる

Instagramの国内月間アクティブユーザー数は、約6,600万人です。(2024年11月時点)
写真や動画などで視覚的に情報発信できるので、商品やサービスをブランディングしやすく、ファンを作りやすいSNSとなっています。
メインユーザーは20〜40代で若年層向けのアプローチが行いやすく、アパレルやコスメなどイメージ重視の商品と親和性が高いです。
また買い物の手段として利用する層も増えており、Instagramを拠点としてビジネスを展開しているケースも増えています。
Facebook|実名制でつながりやすい

Facebookの国内月間アクティブユーザー数は、2019年時点で2,600万人です。世界的に利用者数の多いSNSではあるものの、日本での利用者数は減少傾向にあります。
実名で登録するため、仕事関係の人や家族、友人など面識のある人と繋がりやすいことが特徴です。
またFacebookは匿名性が低く、取得しているユーザーデータの精度が高いため、ターゲティング広告などの精度も高くなる傾向にあります。
世界全体では月間アクティブユーザー数が29億を超えており、日本国内でも30~60代では継続的に利用されているSNSのひとつです。
TikTok|人気急上昇中の次世代SNS

TikTokの国内月間アクティブユーザー数は、2023年9月時点で2,300万人です。利用者は増加傾向にあり、現在は1,000万人を超えていると予想されています。
なお、海外では12億6,800万人を超えました。(2022年月時点)ユニクロやGUESSなどの大企業ともコラボしており、海外ではビジネスとして多く活用され始めています。
今後も多くの企業がTikTokを利用してビジネス展開することが予想されるため、海外、国内ともに利用者数が増加していくでしょう。
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日本で人気急上昇!次世代SNS
近年、新たなSNSプラットフォームが登場し、急速に注目を集めています。その中でも、以下の3つは、特に成長が期待される次世代SNSです。
- Threads(スレッズ)
- Bluesky(ブルースカイ)
- BeReal(ビーリアル)
企業のマーケティング担当者にとって、新しいSNSの特徴を理解し、効果的に活用することが重要です。ここでは、それぞれのSNSについて解説します。
Threads(スレッズ)

出典:テキストでつながる新しいアプリ、「Threads(スレッズ)」をローンチ|Meta
Threadsは、Meta(旧Facebook)が提供するテキストベースのSNSで、X(旧Twitter)の代替として注目されています。
リアルタイムの情報共有やコミュニティ形成に強みを持っており、企業の公式アカウントによる情報発信に適しています。
InstagramをベースにしたSNSなので、アカウントを登録する際にはInstagramアカウントとの連携が必要です。
2023年11月時点では広告機能がないため、ストレスフリーに利用できるというメリットがあります。また、現時点で商用利用はできません。
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Bluesky(ブルースカイ)

出典:Twitter代替の分散型SNS「Bluesky」がApp Storeに追加
Blueskyは、分散型SNSとして注目を集めており、中央管理のないオープンな環境が特徴です。プライバシー保護や検閲の少なさが魅力で、特定の業界やコミュニティに特化した発信が可能です。
いいね機能やリポスト機能が備わっており、X(旧Twitter)に似た操作感で使用できます。
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BeReal(ビーリアル)

BeRealは、1日1回のリアルな瞬間をシェアするSNSで、広告や演出のない自然な投稿が求められます。
自分を偽らず、リアルな日常生活の一部をシェアするという点がZ世代の間で大きく流行が広がっているようです。
ただし、BeRealは過去に企業マーケティングに活用した事例が少ないため、ビジネスにおいてどのように活用すべきか悩む方も多いでしょう。
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SNSの利用状況まとめ
今回は主要SNSにおける利用状況や各SNSの特徴について解説しました。一口にSNSと言っても、サービスによってユーザー層や利用用途は大きく異なります。
そのため、各SNSの特徴を踏まえたマーケティング戦略を練ることが重要です。とくに海外進出を検討している場合は、日本国内だけでなく世界各地のSNS事情を抑え、戦略を立てる工夫が必要となるでしょう。
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