Blueskyは、テキスト中心の新しい分散型SNSです。以前までは招待制でしたが、2021年には招待制が廃止されたため、企業においても活用され始めています。
「自社においてもBlueskyに参入すべき?」「Blueskyの始め方や使い方が分からない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、Blueskyの特徴や始め方、使い方、企業の活用事例、企業が参入すべきかどうかについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
Bluesky(ブルースカイ)とはどんなSNS?
Bluesky(ブルースカイ)は、X(旧Twitter)の共同創業者であるジャック・ドーシー氏が2019年に発案した新たなSNSです。
Blueskyの利用者数は、2024年2月時点で500万人を超えています。
操作感はXと似た仕様になっており、Xと同様にテキストを中心としたコミュニケーションを取ることができます。
Xのように1つの団体が運営する中央集権型ではなく、多数の個人やグループが運営することから「分散型SNS」とも呼ばれています。
2021年のベータ版では招待コードが必要でしたが、2024年2月6日以降、招待制が廃止されて誰でも登録できるようになりました。
BlueskyとX(旧Twitter)の違い
BlueskyとX(旧Twitter)にはどのような違いがあるのか、以下にまとめました。
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Bluesky
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X(Twitter)
※無料プランの場合
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SNSの特徴
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分散型
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中央集権型
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文字数
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500文字
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140文字
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画像
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4枚
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4枚
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動画
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×
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○
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広告
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表示されない
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表示される
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予約投稿機能
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なし
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あり(PC版のみ)
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アカウントの公開設定
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×
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公開または非公開
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タイムライン
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自由にカスタマイズ
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フォロー中またはおすすめ
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※2024年5月時点
BlueskyとXは、テキスト中心の投稿や画像が添付できる点、いいね・コメント・リポストができるといった基本的な機能はほとんど同じです。
元々Xを利用していたユーザーにとっては、直感的に操作できるSNSといえます。
しかし、XにあってもBlueskyにない機能も多くあるうえに、今後もアップデートで機能が変わっていく可能性もあるでしょう。
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Blueskyの主な特徴4つ
Blueskyの特徴として、以下が挙げられます。
- 分散型SNSである
- フィードを構築できる
- 広告は表示されない
- AI検出サービスを利用している
ここでは、それぞれの特徴について解説します。
分散型SNSである
Blueskyは「分散型」SNSであることが大きな特徴といえます。
分散型SNSとは、多数のユーザーやグループが自由にサーバーを構築・運営し、データを共有するため、開発元と運営が異なるSNSです。
企業が運営主体ではないので、コンテンツや機能が制限されたり、変更されたりといった影響を受けづらいといえるでしょう。
万が一Blueskyの運営会社が到達してしまった場合でも、データを保持したまま他のSNSに移行することが可能です。
フィードを構築できる
Bluskyは、ネットワーク全体から収集した投稿をもとに、誰でもフィードを作成できます。
ユーザーは自分が見たいコンテンツやフォローしたいアカウントを選び、カスタムフィードを自由に構築できるということです。
なお、フィードを構築するにはプログラミング知識が必要になります。
広告は表示されない
現状、Blueskyには一切広告が表示されません(※2024年5月時点)。
多くのSNSでは、広告が主な収入源になっており、ユーザーのデータが広告のターゲティングに利用されているのが一般的です。
しかし、BluskyではCEOであるジェイ・グレイバーが「Bluesky」はユーザー体験を重視しており、広告まみれにはならないと述べています。
広告ばかりが表示されるアプリになるのは避けたいと考えているようで、広告のないクリーンなUIでSNSを利用できます。
AI検出サービスを利用している
Bluskyでは、ディープフェイクへの対策として「画像ラベリングサービス」などのAI検出サービスが利用されています。
ディープフェイクとは、生成AI技術によって画像や動画を合成し、本来とは異なる人物の顔と合成させる技術です。
近年、あまりに精巧なことで偽物だと気付けない場合もあり、技術が悪用されてしまうケースも後を経ちません。
Blueskyの始め方|4ステップ
Blueskyを始めるときは、以下のステップに沿って進めましょう。
- アカウントを登録する
- 各種設定を行う
- プロフィールを設定する
- 登録を完了する
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なお、この記事ではスマホ版のアプリから作成する方法を解説するので、アプリを持っていない場合はiOS版、Android版からインストールしてください。
初めてアカウントを作成する人は、Bluesky公式から「新しいアカウントを作成」を選択します。続いて、「メールアドレス」「パスワード」「生年月日」の個人情報を設定しましょう。
また、ユーザーハンドルを設定します。ユーザーハンドルはユーザー名(ユーザーID)のことです。既に登録されているハンドルネームは使用できません。
続いて、「なにに興味がありますか?」と問われるので、自分が興味のある項目を選んでタップしましょう。とくに登録しない場合は、「続行」をタップするとスキップできます。
「さあ始めましょう!」をタップすると、アカウントの登録が完了します。
基本の設定が完了したら、最初にマイプロフィールの編集も行いましょう。アプリ画面の一番右タブが自分のプロフィール画面となるので、「プロフィールを編集」から設定してください。
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Blueskyの使い方
ここからは、Blueskyの使い方について解説します。
投稿
Blueskyの基本的な操作感は、初期のX(旧Twitter)と変わりません。
基本機能は以下のとおりです。
ポスト
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テキストや画像・動画等のコンテンツを投稿する機能
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リポスト
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他人のポストを自分のアカウントで拡散できる機能
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引用ポスト
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他のユーザーのポストに自分のコメントを添えて投稿できる機能
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フィード
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検索ワードを入力して特定の内容を絞り込んだポストを表示する機能
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DM機能
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メッセージを送受信する機能
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アプリ画面上の書き込みアイコンをクリックし、ピクチャーアイコンを選択すると、画像を最大4枚まで選択・登録できます。
貼り付けた画像にはALTテキストを追加したり、画像のトリミングで調整したりできます。
また、ポストごとに返信できるユーザーの選択や、コンテンツの警告の追加を自分で設定できるのも特徴です。
交流方法
Blueskyでは、ユーザー同士のやり取りは投稿やコメント、誰でも閲覧できる返信コメント、ダイレクトメッセージから成り立っています。
分散型のためユーザーの投稿を誰でも閲覧できるようにする開発方針があることから、非公開アカウントなど関係者のみが閲覧できる機能は省かれているようです。
その他
Blueskyでは、下記のような機能が備わっています。
- さまざまなカスタムフィードを作成できる
- フィードに広告が表示されない
- リンクカードの挿入及びアプリ内再生
- 他ユーザーへのミュート、ブロック
- ユーザー名検索、キーワード検索
- ハッシュタグ機能
- 複数のアカウント作成
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現状では、Blueskyのタイムライン上で広告が表示されずに閲覧できます(2024年5月29日時点)。今後広告機能が追加される可能性は否めないものの、現状はそういった機能はありません。
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Blueskyの企業アカウント活用例5選
ここからは、Blueskyの企業アカウント活用例を紹介します。
靴下屋-Tabio タビオ株式会社
タビオ株式会社の靴下屋では、招待制が廃止された当日にBluesky公式アカウントを開設しました。
靴下に関する情報や新商品、コーディネートの提案、ユーザー投稿の紹介などにおいて、フォロワーとの交流を深めています。
国内靴下メーカーであるNAIGAIとTabioがイラストレーター 長場 雄さんとのコラボソックス「SOCKSUN」が登場します。【5月17日販売開始】
「SOCKS」と「SUN」を合わせた造語として、「誰にでも平等に降り注ぐ太陽」のように老若男女問わず履ける ユニバーサルデザインの靴下に、素材はTabioが種から育てた優しい肌触りのオリジナルコットン「TABIO'S COTTON」を利用してつくりました。
tabio.com/jp/socksun/
[image or embed]
— 靴下屋-Tabio タビオ株式会社 (@tabio.com) May 14, 2024 at 13:17
アイラップ公式
袋のラップ「アイラップ」公式アカウントでは、約20万人を超えるフォロワーを獲得しており、高い影響力を誇っています。
Blueskyでは、お役立ち情報やレシピ、災害時にも役立つ同社商品の使い方などさまざまなコンテンツを発信しています。
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ナガノ
ちいかわなど大人気キャラクターを手がけるイラストレーター・ナガノ氏も公式アカウントを開設しました。Xではアップされていないイラストが投稿されたりと、ファンに喜ばれるコンテンツが投稿されています。
また、Bluesky公式は、Xの投稿で「Find your favorite artists on Bluesky 🦋(Blueskyでお気に入りのアーティストを見つけよう)」と紹介しています。
箱根ガラスの森美術館
神奈川県の箱根ガラスの森美術館のアカウントでは、「エックスやフェイスブック、インスタグラムには投稿しにくい事をあげたいです。」として、Blueskyアカウントを紹介。
館内の紹介やイベントの告知などが投稿にて発信されています。
セガ公式
セガ公式アカウントでは、招待制が廃止された翌日にアカウントを開設し、2024年5月時点で1万人を超えるフォロワーを獲得しています。
ゲーム・イベント・グッズなど、セガのニュースやセガ社内の様子が広く発信されています。
企業はBlueskyを活用するべき?
ここまでBlueskyの特徴や始め方などを解説しましたが、実際に企業が活用すべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
まずは、ご自身でBlueskyアカウントを使用してみて、自社の情報発信に適しているかどうかを判断してみましょう。
本記事で紹介した事例では、元々X(旧Twitter)やマスメディアをはじめとする他媒体で影響力を持っていたアカウントがBlueskyでも多くのフォロワーがついていると言えます。
そのため、Blueskyを始めたからと言って必ず成果が生まれるとは言えません。
Blueskyに限らず、SNS運用ではアカウントの目的や戦略設計、ペルソナの設定といった事前準備は欠かさず行いましょう。
まとめ
以下の資料では、TikTokをはじめとした日本国内で利用されているSNSの利用状況と具体的な活用シーンを効果別に解説しています。
「自社のサービスはどのSNSが合うの?」「今から参入すべきSNSは?」とお悩みの方は是非ご参考ください。
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