近年さまざまなSNSプラットフォームでショート動画が流行している中で、Instagramには「リール」と呼ばれるショート動画の機能があります。
企業のInstagramにおいても、リールを活用して商品・サービスをプロモーションするケースが増えており、SNSアカウントの運用において有効な施策のひとつです。
「Instagramリールの時間・秒数やサイズは?」「リールの効果的な作り方を知りたい」とお考えの方もいるのではないでしょうか。
本記事では、Instagramのリール動画の特徴やメリット、作り方、収益化の方法などについて詳しく紹介します。また、リールを効果的に活用する方法も解説しているので、Instagram運用担当者の方はぜひ参考にしてください。
Instagramのリールとは
Instagramのリールとは、Instagramに用意されている動画投稿機能です。
最大90秒までのショート動画を投稿でき、スマホ画面にぴったりな縦型サイズの動画を投稿・閲覧することができます。
リールには動画編集機能が用意されているので、動画編集ソフトに不慣れな方でも気軽に動画を作れることが特徴です。
リール動画の時間・秒数
リール動画は、最大90秒までのショート動画を投稿することができます。90秒以内であれば、長さは自由に設定可能です。
なお、フィードとして投稿した後にリール動画に変更された動画であれば、最大60分までの動画を投稿できます。
ただし、他の写真や動画を複数選択すると、リール動画に変換されず、フィード投稿と同様に60秒までの動画しかアップロードできないので注意しましょう。
リールの画面サイズ・比率
リールはスマートフォン画面のサイズにぴったりの縦長動画となっており、サイズは1080×1920(比率9:16)の動画が推奨されています。
推奨されているサイズ以外の動画も投稿できるものの、自動で修正されるので動画が見切れてしまうこともあります。
リールではなく通常の動画の場合は、縦長600×750(比率4:3)、正方形600×600(比率1:1)、横長600×310(比率1.91:1)が推奨サイズです。
Instagramのリールとストーリーズの違い
Instagramで投稿できる動画には、リールのほかに「ストーリーズ」が存在します。ストーリーズは、24時間限定で公開できる投稿機能で、画像や動画を投稿できます。
Instagramにおけるリールとストーリーズの違いは、主に以下のとおりです。
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リール
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ストーリーズ
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表示される期間
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期間制限なし
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投稿後24時間
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表示されるユーザー
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15~90秒
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~60秒
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動画の尺・秒数
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フォロワー以外にも表示
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全体公開あるいは指定したフォロワーのみ
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足跡機能
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なし
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あり
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ストーリーズは投稿から24時間経過すると自動で表示されなくなり、フォロワーの足跡(閲覧履歴)を確認することができます。動画は15秒ごとに分割されますが、60秒までの動画を投稿可能です。
一方でリール動画は、表示期間の制限はありません。またフォロワー外のユーザーにもリーチできますが、足跡を確認する機能がないことも違いです。
そのため、ストーリーズは自身のフォロワーと近しいコミュニケーションを取るのに適しており、リールはより多くのユーザーに知ってもらうのに適していると言えるでしょう。
Instagramのリールを活用するメリット
Instagramのリールを活用するメリットは以下のとおりです。
- 商品やサービスを訴求しやすい
- フォロワー外にもいリーチできる
ここでは、それぞれのメリットについて解説します。
商品やサービスを訴求しやすい
Instagramリール動画は、商品やサービスをより効果的に訴求できるというメリットがあります。
近年、TikTokやYouTubeショートをはじめ、短い動画の需要が高まっています。動画によって強いインパクトを与えれば、新たなファンの獲得にもつながるでしょう。
また、リール動画を多くのユーザーに見てもらうことで、商品やサービスの認知度向上を図れるというメリットもあります。
フォロワー外にもリーチできる
リールに投稿した動画はフォロワー以外にも表示されるので、自社を認知していない滞在層のユーザーにもリーチできるでしょう。
また、リールの動画はループ再生されるので、最初の数秒で興味を惹けると、最後まで再生してもらえる可能性が高まります。
広告や宣伝感の強い動画はユーザーに敬遠されがちですが、リールは通常の投稿と同じように表示されるので、自然な形でリーチできるのもメリットです。
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Instagramのリールの作り方・投稿方法
Instagramのリールは、外部の編集ソフトを使わずに撮影から投稿まで行えるのが強みです。投稿する際は、以下の手順で行いましょう。
1. リール動画の作成画面を開く
Instagramの右上にある「+」ボタンをタップし、「リール」を選択する
2. 音源を選択する
動画撮影・選択前に音源を選ぶ。Instagram画面上部にある検索欄を用いて音源を検索できる
3. 動画を撮影・エフェクトを追加する
スマホで動画を撮影する。事前にエフェクトを設定するとARエフェクトを付けた動画の撮影もできる
4. 動画を編集する
撮影した動画を編集する。動画をカットしたり繋ぎ合わせたり、速度やレイアウトを調整したりできる
5. カバー画像・キャプションを設定する
ユーザーに表示するサムネイル(カバー画像)を動画のワンシーンや既存の画像から選択する。キャプションには分かりやすい説明文を入れる
6. 投稿する
一通り設定したら投稿する
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なお、すでにある写真や動画を貼り付けておしゃれなリールを作る「テンプレート機能」もあるので、動画編集に不慣れな方は活用するのもいいでしょう。
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もしInstagramのリール動画制作に不安がある方や、自社にリソースが不足している企業の場合は、ぜひ弊社の縦型ショート動画制作代行を検討してはいかがでしょうか。
以下のページでは、自社の縦型ショート動画の特徴や事例などを詳しく掲載しているので、少しでも気になった方はぜひチェックしてみてください。
Instagramのリールを効果的に活用するポイント
Instagramのリール動画を効果的に活用するポイントとしては、以下が挙げられます。
- トレンドを取り入れた動画を投稿する
- ハッシュタグを活用する
- 開始10秒でインパクトを与える
- 字幕やテロップを入れる
ここでは、それぞれのポイントについて解説します。
トレンドを取り入れた動画を投稿する
Instagramリールを作る際は、積極的にトレンドを取り入れましょう。Instagramには若年層のユーザーが多く、トレンドの移り変わりが早い傾向にあります。
話題化している商品・サービスや、世間で注目されているトピックを取り入れた動画が検索されやすく、視聴してもらいやすいと言えます。
トレンドを取り入れるだけでなく、自社の強みやベネフィット、コンセプトに絡めて、一般ユーザーや競合と差別化できるように心がけましょう。
ハッシュタグを活用する
リール動画にハッシュタグを活用すれば、より多くのユーザーに見てもらいやすくなります。Instagramのアルゴリズムにおいて、ハッシュタグの最適化は非常に重要です。
動画内容や自社商品・サービスに合致したハッシュタグを付ければ、ターゲット層のユーザーに動画が届きやすくなります。
ハッシュタグ最適化は、リール動画だけでなくInstagramの投稿において欠かせない施策のひとつです。
Instagramのハッシュタグ最適化に必要不可欠な施策「ハッシュタグSEO」については、下記の記事や資料からぜひチェックしてみてください。
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「ハッシュタグSEO」による認知〜購買のユーザー導線を徹底解説|ハッシュタグ活用による認知拡大ノウハウ
数秒でインパクトを与える
Instagramのリール動画は、初めの数秒でインパクトを与えることが重要です。
一般ユーザーを含めて多くの動画が投稿されているため、インパクトの弱い動画は他のコンテンツに埋もれてしまい、見てもらえなくなります。
初めの数秒はインパクトを与えられるよう意識し、最後まで視聴してもらえるような動画を制作しましょう。
また、動画内だけでなくカバー画像もインパクトのあるものを選ぶことで、数ある投稿の中からユーザーに興味を持ってもらいやすくなります。
字幕やテロップを入れる
字幕やテロップを入れることで、多くの人に理解してもらえる動画を作れます。
Instagramリールは、スマートフォンで気軽に視聴できるので、通勤・通学中などの移動中に視聴するユーザーも多くいるでしょう。
とくに、移動中にイヤホンを用いて視聴したり、音声はなく映像だけを楽しんだりする人は、周囲の音で聞き取りづらいこともあるかもしれません。
音声をオフにしていても内容を把握できる親切な動画づくりを心がけましょう。
Instagramのリールは収益化できる?
Instagramのリールを収益化する方法として、「ギフト機能」があります。
Instagramギフトとは、クリエイターが投稿したリール動画に対して、ファンがバーチャルギフトを贈る投げ銭機能のことです。
ギフトを受け取るにはいくつかの条件を満たす必要があり、リール動画を投稿したからといって必ずしも収益を得られるとは限りません。
Instagramリールにおけるギフト機能について詳しく知りたい方は、以下の記事をぜひチェックしてください。
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まとめ
Instagramのリールは、自社商品・サービスを効果的に訴求できる手法のひとつです。Instagramアカウントを運用している企業担当者の方は、ぜひリールを有効活用してはいかがでしょうか。
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