近年、Instagramを数多くの企業が活用し、情報発信の場として活用しています。Instagram運用の盛り上がりを受けて、ビジネスアカウント開設を検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、ビジネスアカウントの作り方や活用の仕方がわからないといった方も少なくありません。
Instagramはビジネスアカウントで利用可能になる広告やキャンペーンなどの実施で高い運用効果を上げることができるため、活用しない手はありません。
本記事ではInstagramを活用して効果を出すために、ビジネスアカウントの作り方やメリットについて解説します。
また、以下の資料ではInstagramで集客する際に押さえておきたいポイント9つを解説しています。無料でダウンロードできますので、気になる方はお気軽にダウンロードください。
Instagramビジネスアカウントとは?
Instagramのビジネスアカウントとは、企業向けのアカウントを指します。
現在では、世界中で多くの企業が自社情報やサービスの発信のために活用しており、企業だけではなく、インスタグラマーと呼ばれるインフルエンサーにも利用されています。
それではビジネスアカウントの特徴や他のアカウントとの違いについて以下で見ていきましょう。
ビジネスアカウントの特徴
Instagramのビジネスアカウントの特徴は、企業がビジネスシーンでInstagramを活用する際に役立つツールが用意されている点です。自社サービスの宣伝や認知度向上に貢献できます。
ビジネスアカウントには設置できるボタンが4種類あります。電話 、メール 、道順 、予約の4種類です。 自社の営業形態に合わせて様々なボタンでInstagramのフォロワーを直接アクションさせることが可能です。
クリエイターアカウントとの違い
Instagramではクリエイター向けに設定できるアカウントがあります。 クリエイターだけでなく芸能人や著名人、多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーにも推奨されるアカウント設定です。
多くのファンがいるユーザーにとって便利な機能が充実しています。
クリエイターアカウントではダイレクトメッセージの受信箱が2つ持てたり、各ボタンの表示、非表示の設定ができたりとクリエイターや芸能人に便利な管理をしやすくなる機能があります。
ボタンの種類はビジネスアカウントと違って、電話、メールの2点しか使用できません。
クリエイターアカウントとビジネスアカウントとの違いは設定できるカテゴリーの種類とアクションボタンの種類にあります。
Instagramビジネスアカウントのメリット3選
Instagramのビジネスアカウントを利用するメリットは大きく分けて3つあります。以下では3つのメリットをそれぞれ説明します。
メリット1.ビジネス用プロフィールの設定ができる
Instagramビジネスアカウントはプロフィール欄にメールアドレス、電話番号、住所を連絡先として登録できます。
プロフィール上に連絡先ボタンが表示され、タップすると直接連絡を行うことができるようになるため、問合せ数の増加が期待できます。
プロフィールの内容はアカウント名をブランド名や会社名などにしたり、自己紹介文の欄でどんなアカウントなのかを伝える文を記述するなどのわかりやすくする工夫が大切です。
メリット2.実数を分析して効果調査ができる
Instagramのビジネスアカウントでは、Instagramインサイトによる実数の分析ができます。様々な反応の数値がでるため、わかりやすい効果調査が可能です。
InstagramインサイトはInstagram公式の分析ツールです。投稿ごとにリアクションや表示された場所を確認できたり、アカウントのフォロワー属性なども確認できます。
プロフィール画面メニューのインサイトボタンからはアカウント全体の情報が確認できて、各投稿画面のインサイトを見るからは投稿単位ごとの情報を確認できます。
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メリット3.広告の掲載が可能になる
Instagramビジネスアカウントを使用すると、過去の投稿を広告として簡単に出稿できます。プロフィール画面の広告ボタンや投稿画面の宣伝ボタンから広告の作成を開始できます。
画面の指示に従い目的、ターゲット、予算と配信期間などの条件を設定しましょう。注意点はFacebookページとリンクさせていない場合広告は作成できない点です。
メリット4.アクションボタンを設置できる
Instagramでは、プロフィールに「アクションボタン」を設置することができます。
アクションボタンとは、ユーザーの行動を促すためのボタンのことです。Instagramでは、主に以下の3つの種類を設定できます。
ユーザーが問い合わせなどのアクションをしやすくなるため、特に店舗を持つ企業の場合は必ず設定しておくといいでしょう。
Instagramビジネスアカウントの作り方と手順
Instagramのビジネスアカウントの使用で期待できる効果や機能などを知った上で、以下の手順を理解し、Instagramビジネスアカウントに登録してみましょう。
手順1.アカウント登録方法
Instagramのアカウントは、スマートフォンアプリまたはPCから追加できます。スマートフォンから追加する場合は、まず端末にアプリをダウンロードしておきます。Instagramでは、企業のアカウント登録手順は個人の場合と同様です。
アカウントの登録時にはメールアドレスか電話番号、Facebookのアカウント情報のいずれかが必要です。
手順2.アカウントの切り替え方法
プロアカウントへの切り替えは、プロフィールを編集もしくは設定のアカウントから、プロアカウントに切り替えを選択すると切り替わります。
手順3.プロフィール設定
Instagramのアカウント画面のプロフィールを編集から、プロフィール写真や自己紹介、ウェブサイトURLなどを登録します。
プロフィール写真はロゴやキャラクターなど一目でビジネスの種類がわかるように工夫しましょう。自己紹介文の見やすさと自社ホームページURLなどの貼り付けもおすすめです。
手順4.認証バッジのリクエスト
Instagramでは2014年12月から、芸能人、著名人、人気ブランドなどのアカウントに、スパム対策として本物であることを証明する認証バッジをつけるようになりました。
アカウントのプロフィール画面から3本線のボタンを押して、設定→アカウント→認証をリクエストの順で登録を始めます。
認証バッジのリクエストには、必要な形式の本人確認書類の用意が必要です。
手順5.詳細設定の変更
Instagramビジネスアカウントの詳細設定も変更しておきましょう。プライバシー設定から、以下のような機能制限の設定が可能です。どのような運用をしていきたいか検討し、必要に応じてそれぞれ設定しておきましょう。
- コメント設定
- 投稿設定
- メンション設定
- ストーリーズ
- リール
- Instagramライブ
Instagramビジネスアカウント開設時の注意点5つ
Instagramのビジネスアカウント開設時には設定などで気を付けておきたいポイントがいくつかあります。以下で紹介します。
1.非公開設定にできない
Instagramのビジネスアカウントは、アカウントを非公開にできません。誰にも見られたくない場合や、アカウントの準備中は個人アカウントを利用がおすすめです。
2.ユーザーネームは短期間で変更しない
ユーザーネームは何度でも変更できますが、短時間で変更を続けると、変更できなくなってしまうことがあります。プロフィール文なども含めて、アカウント情報が正式に決定した後に設定するようにしましょう。
3.二段階認証の設定
アカウントの乗っ取りを防ぐために、2段階認証を設定しておきましょう。二段階認証から設定できます。認証方法は、SMSかGoogle 認証システムなどの認証アプリを使用します。
4.その他プラットフォームとの同期
個人の端末でアカウントを開設した場合はプライベートな友人の連絡先やFacebookの友だち情報まで連携されてしまうので、同期は慎重に行うようにしましょう。
可能であればトラブル防止のため、個人のアカウントとは別の端末で混合しないように使用しましょう。
5.年齢制限を検討する
アルコールなどの年齢制限がある製品を扱っている企業の場合は、20歳以上のみが閲覧できるようにするなど、年齢制限を設けておきましょう。アカウント設定のビジネス設定の中にある最低年齢から設定できます。
現在のSNS、ネット社会ではコンプライアンスに敏感に対応したアカウント作りが大切になってきます。
Instagramビジネスアカウントの活用ポイント8選
Instagramビジネスアカウントを活用する際は、以下のポイントを意識しましょう。
- ターゲットを明確にする
- 目標を設定する
- CTAを設定しよう
- 統一感を意識する
- 毎日投稿とストーリーを上げる
- 保存される投稿づくりを意識する
- 積極的にコミュニケーションを取る
- インサイトを参考に分析する
1.ターゲットを明確にする
Instagramは写真がメインのSNSのため、閲覧しているユーザーにとって印象が強い写真を投稿する必要があります。
印象を残すには、集客したいターゲットの設定が大切です。ターゲットに関する以下の基準から明確に設定しましょう。
2.目標を設定する
Instagramを活用して集客効果や収益を得るためには、目標を設定し計画的に運用するのがコツです。
目標はInstagramを使用する目的によって異なります。
ブランド認知を目標にする場合はいいね数やフォロワー数にコミットした目標を設定したり、コンバージョンを目標とする場合はエンゲージメント率や自社URLのクリック率などを設定するのがおすすめです。
3.CTAを設定する
CTAはプロフィールに設定できるアクションボタンです。
メールや電話、住所などを設定できるためユーザーは問い合わせをしやすくなります。店舗を持つ企業は特に便利ですので設定しておくのがおすすめです。
4.統一感を意識する
Instagramは写真をメインとするSNSのため、見た目は重要になります。テーマや世界観を設定し統一しましょう。
写真の世界観や自己紹介文、投稿文の口調や雰囲気も統一するとさらに統一感が出ます。
5.毎日投稿とストーリーを上げる
Instagram運用で成果を上げるためには、毎日フィードやストーリーの投稿を欠かさず行うことも大切です。
毎日投稿を続けることでインプレッションの維持・向上につながります。投稿用のコンテンツをこまめにストックしておけば、投稿のネタ切れを起こすこともありません。
しかし、毎日投稿にこだわって質を落としてしまっては意味がないので、質の高い投稿を継続できない場合は投稿頻度を落としましょう。
6.保存される投稿づくりを意識する
Instagramのアルゴリズムにおいて重要視されるのが「保存数」です。保存数の多い投稿は、発見タブに表示される回数が増加します。
発見タブに表示されると、ユーザーの目に触れる回数が増えるため、Instagramのフォロワー増加や認知度向上、購買促進につながることもあるでしょう。
「あとで見返したい」と思ってもらえるような画像や構成を意識することが大切です。
また、投稿の最後に「ぜひ保存して見返してください」のような文言を入れることもおすすめです。
7.積極的にコミュニケーションを取る
Instagramのビジネスアカウントで成果を上げるには、ユーザーと積極的にコミュニケーションを取ることも求められます。
たとえば、投稿にコメントされたら返信する、ストーリーに反応してもらえたらアクションを返す、質問機能やアンケート機能を活用するなどが挙げられます。
このように、コミュニケーションを通じて1フォロワーからファンになってもらうことがビジネスアカウントの成功の秘訣です。
Instagram運用では、フォロワーの数ではなく「ファンの数」を意識することで、商品・サービスの販促や集客につなげられます。
5.インサイトを参考に分析する
Instagramのビジネスアカウントでは、ビジネスプロフィールに移行してからのインサイトをチェックできます。
効果を分析する際に重要になるのでこまめに確認することがおすすめです。
Instagramビジネスアカウントで実施すべきマーケティング手法
Instagramのビジネスアカウントを運用する際に効果的なマーケティング手法として、以下が挙げられます。
- ハッシュタグ最適化(Instagram SEO)
- Instagramキャンペーン
- UGCマーケティング
ここでは、それぞれの手法について解説します。
ハッシュタグ最適化(Instagram SEO)
Instagramでは、ハッシュタグ検索を使って情報収集を行うユーザーが大半です。そのため、ハッシュタグ検索で上位に表示されるための施策が欠かせません。
しかし、ハッシュタグ最適化には、ハッシュタグの選定や投稿づくり、分析などさまざまな工数が生じるうえに、ノウハウがなければ上位表示は困難です。
そこでおすすめなのが、弊社スマートシェアが提供する「ハッシュタグSEO」です。ハッシュタグSEOでは、Instagramのハッシュタグを最適化し、自社ブランドの影響力向上を図ることができます。
ハッシュタグSEOについては、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
■関連記事
ハッシュタグSEOとは?ハッシュタグの重要性や運用のコツを解説
ハッシュタグSEOにご興味のある方は、ぜひお気軽に下記の資料をダウンロードしてみてください。
Instagramキャンペーン
Instagramキャンペーンは、名の通りInstagram上で実施するキャンペーン施策のことです。
自社アカウントのフォローといいね、またはハッシュタグ投稿などを応募条件とすることで、フォロワー獲得やエンゲージメント向上、認知拡大などの効果があります。
Instagramと相性が良いのは、フォトコンテスト形式のキャンペーンです。ユーザー参加型のキャンペーンは、気軽に楽しんで参加してもらえるというメリットがあります。
Instagram上で実施するキャンペーンの具体的な事例やメリットなどは、下記の記事で詳しく解説しています。
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【2024年最新】Instagramキャンペーン成功事例8選|メリットや注意点も解説
UGCマーケティング
Instagramのビジネスアカウント運用において、UGCマーケティングも有効な施策のひとつです。
UGC(User Generated Content=ユーザー生成コンテンツ)のことで、消費者であるユーザーによって発信されるコンテンツのことを指します。
UGCは消費者目線のコンテンツなので、企業の宣伝よりも信頼性が高いという特徴があります。
そのため、実際に商品やサービスを利用しているリアルな声が購入の判断材料となり、これまで想定していなかった層にまでリーチを広げやすいのがメリットです。
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InstagramでUGCを活用する施策とは?効果的な戦略や活用事例を紹介
Instagramビジネスアカウントの作り方まとめ
Instagramのビジネスアカウントを作る際は、個人アカウント開設時と異なるポイントや注意点があります。
顧客とのコミュニケーションを取りやすくし、企業の信頼を高めるアカウントとして運用していくために細かな部分まで気を配って準備をしていきましょう。目的に応じた使いやすさを重視して、活用方法を本記事を参考に決めてみてください。