2022年現在、国内のアクティブユーザー数は4,500万人(※2017年10月公表)を超え、ビジネスの集客手段として運用する企業が増えています。
X(旧Twitter)は他のSNSと比べて拡散力に優れており、リアルタイムで話題に上がりやすい点が特徴です。上手に運用することで、大幅な売上増加が見込めるでしょう。
当記事では、X(旧Twitter)の企業運用をするメリットや押さえるべき7つのコツ、注意点について解説します。効果的な施策も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

企業がX(旧Twitter)を運用するメリット3つ

企業がX(旧Twitter)を運用するメリットは、主に以下の3つがあります。
- アクティブユーザー数が多い
- 拡散性が高い
- リアルタイムで話題に上がりやすい
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ここでは、それぞれのメリットについて解説します。
1. アクティブユーザー数が多い
X(旧Twitter)アクティブユーザー数が多いことが特徴です。
世界の月間利用ユーザー数は3億3,000万人(※2019年5月時点)にも上ります。
日本国内の月間利用ユーザー数は、4,500万人以上となっており、アメリカに次ぐ2番目に大きい市場規模ということが分かります。(※2017年10月時点)
2. 拡散性が高い
X(旧Twitter)の特性として、拡散性の高さが挙げられます。他のSNSに比べると、X(旧Twitter)リポスト機能やアルゴリズムによって情報拡散性が高いことが特徴です。
自アカウントのフォロワーや、まったく関わりのないユーザーに対して情報を届けることができます。
不特定多数のユーザーにPRできるため、商品やサービス、ブランドの認知拡大につなげられるでしょう。
3. リアルタイムで話題に上がりやすい
X(旧Twitter)はリアルタイム性が高いことも特徴のひとつです。
拡散性が高いことからさまざまな情報が瞬時に広がり、リアルタイムで話題に上がりやすいメリットがあります。
さらにX(旧Twitter)上でのトレンドを簡単にチェックできるので、今世間で注目されているモノ・コトの収集にも役立ちます。
トレンドに沿った投稿をすることで、アカウントが注目されやすく、自アカウントとユーザーの接触させやすくなるでしょう。
企業がX(旧Twitter)運用を成功させる5つのコツ

X(旧Twitter)の企業運用を成功させるために、以下の5つを実践しましょう。
- 運用の目的やターゲットを明確にする
- プロフィールをしっかり作成する
- トレンド・リアルタイム性を意識する
- ユーザーを楽しませる工夫をする
- 目標を設定し分析改善を続ける
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ここでは、それぞれのコツについて解説します。
1. 運用の目的やターゲットを明確にする
X(旧Twitter)を運用する上で、目的を明確にするのは非常に重要です。
最終的な目的として、「売上につながる見込み顧客(フォロワー)の獲得と顧客化」「継続的なリピーター化」の2つが挙げられます。
自社に興味があるターゲット層を集客してファン化することが目的なので、なんとなくで始めてしまうとなかなか売上につながりません。
目的やターゲットを明確にした上で、ビジネスの拡大につながるよう運用していく必要があります。
2. プロフィールを作り込む
プロフィールは、フォロー前にユーザーが必ず目を通す項目です。魅力的なプロフィールを作成することで、アカウントのフォローにつながります。
アカウントのプロフィールは、以下のように作り込むといいでしょう。
- アカウント名は分かりやすくする
- 企業公式アカウントであることを説明する
- 視認性の高いアイコン・ヘッダー画像に設定する
- 発信内容を簡単に説明する
- 会社情報を明記する
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上記すべての項目を無理に入れる必要はありません。ただし、「何の企業アカウントでどのような発信をしているか」は入れることをおすすめします。
3. トレンド・リアルタイム性を意識する
X(旧Twitter)上で話題になっているトレンドや、リアルタイム性の高い情報を投稿しましょう。
トレンドをうまく活用することで投稿が拡散されやすくなったり、フォロワーと共通の話題でコミュニケーションを取りやすくなったりします。
たとえば、今日は「〇〇の日」といった話題をツイートする、トレンドに上がっている話題をハッシュタグで投稿するなどを意識しましょう。
4. ユーザーを楽しませる工夫をする
X(旧Twitter)で商品やサービスをPRしたり情報発信する際、アプローチの仕方を工夫することで、ユーザーに興味を持ってもらいやすくなります。
クリエイティブやコンテンツを工夫して、商品理解やブランドの理解度を効率的に深めることができるでしょう。
たとえば、食品業界であればレシピを使って自然にPRができます。美味しい食べ方や鮮度を保つ方法など、知識を発信するのもよいでしょう。
5. 目標を設定し分析改善を続ける
X(旧Twitter)を運用する上で、施策ごとに適切なKPIを設定することも大切です。
KPIとは、目的達成までの進捗を数値で測る中間目標のことを指します。
X(旧Twitter)アカウントの運用においては、「フォロワー数」「いいね数」「リポスト数」などがKPIとして設定されます。
以下は、目的別に設定すべきKPIの例です。
フォロワーを獲得したい
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フォロワー数、ポスト数、インプレッション数、いいね数など
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ブランド理解を深めたい
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クリック率、リプライ率、ホームページ遷移率、ホームページでの 滞在時間など
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売上アップを図りたい
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キャンペーン投稿リポスト数、ECサイト遷移数、売上数、CPAなど
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自社アカウントを分析して上手に運用するには、ツールの利用がおすすめです。
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6. 積極的にコミュニケーションをとる
企業のX(旧Twitter)運用では、ユーザーとの交流をあまりできていないケースもあります。X(旧Twitter)は双方向のコミュニケーションが行えるツールなので、積極的にユーザーと交流し、関係性を構築することが大切です。
たとえば、自社の商品を使っている投稿を見つけたら、お礼のコメントを送れば、新たなファンの獲得や育成につながります。
反対に、ネガティブな投稿を見かけたら謝罪やサポートを行えば、ブランドのイメージアップや顧客満足度向上を図れるかもしれません。
関連性のあるアカウントへのいいねやリプライ、口コミ投稿の引用リポストなど、双方向のやり取りができるSNSの特性を活かしましょう。
7. 投稿スケジュールを作成する
月間や年間を通じて、投稿日時や投稿内容をまとめたコンテンツカレンダーを作成するのがおすすめです。
毎年トレンドに上がる話題や季節ごとのイベントをリストアップすれば、撮影やクリエイティブの制作を余裕を持って進められます。
予約投稿などの機能を使えば、あらかじめ計画立てたスケジュール通りに投稿することができます。
日々の投稿作業に追われることなく、投稿のクオリティを保ちながら余裕を持って運用できるようになるでしょう。
企業がX(旧Twitter)を運用する際の注意点

企業がX(旧Twitter)を運用する上での注意点は以下の通りです。
- X(旧Twitter)ガイドラインを遵守する
- 炎上対策を徹底する
- 運用体制を整えておく
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ここでは、それぞれの注意点について解説します。
X(旧Twitter)ルールを遵守する
X(旧Twitter)アカウントを運用する上で、X社(旧Twitter社)が定めるルールとポリシーを遵守しましょう。
とくにキャンペーンを実施する際は、キャンペーン実施のガイドラインをチェックする必要があります。
上記に違反すると、アカウントのロックや凍結の恐れがあるため注意が必要です。
炎上対策を徹底する
X(旧Twitter)は拡散性の高さが特徴ですが、同時に不適切な投稿もすぐに拡散されてしまうリスクがあります。
発信した内容は企業イメージに影響することがあり、社会的な信用を失うことにつながるため炎上を避けるための対策が必要です。
ネガティブな情報発信は控え、投稿前に必ず社内で推敲したうえで投稿しましょう。
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運用体制を整えておく
SNSを運用するにあたって、安定した運用体制を整えることは大切です。
投稿のスケジュールを作成し、投稿を行い、レポートを作成して振り返りをする、といった一連の流れを決めておくと、運用の負担が軽減できるでしょう。
また投稿のスケジュールを前もって決めておくと、撮影やクリエイティブ制作も余裕を持って進められるため、投稿のクオリティアップにつながります。
企業がX(旧Twitter)を運用する上で効果的な3つの施策

企業がX(旧Twitter)を運用する上でぜひ導入したい施策は、主に以下の3つです。
- UGCを増やす
- 広告やインフルエンサーを活用する
- X(旧Twitter)キャンペーンを開催する
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ここでは、それぞれの施策について解説します。
UGCを増やす
UGCとは、「User Generated Content」の略称で、一般ユーザーによって生成・発信されたコンテンツのことを指します。
消費者目線で投稿されるUGCは、企業が広告として宣伝するより他のユーザーの共感を生みやすく、信頼性が高い情報であることが特徴です。
X(旧Twitter)上でUGCを増やすことで、ユーザーの購買意欲を高めることができます。さらにユーザーの本音をチェックできるため、具体的な課題を洗い出して施策に活かすことができるでしょう。
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広告やインフルエンサーを活用する
X(旧Twitter)には「X(旧Twitter)広告」という機能があり、特定のツイートや自アカウントを広告として表示させることができます。
幅広いユーザーへのリーチやエンゲージメント向上が期待でき、フォロワー獲得につながりやすい点がメリットです。
また自社と親和性の高いインフルエンサーを起用して、商品やサービスをPRしてもらう「インフルエンサーマーケティング」も有効です。
自社ブランドのアンバサダーとして、これまでと違ったターゲット層にリーチし、ファン拡大につなげられるでしょう。
X(旧Twitter)キャンペーンを開催する
X(旧Twitter)上でキャンペーンを開催するのも効果的な手法です。X(旧Twitter)を利用していると、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
フォロー&リポストキャンペーンや投稿キャンペーンなどを実施することで、フォロワー増加・商品やサービスの認知拡大などにつながります。
キャンペーンの種類はさまざまで、目的別に適したキャンペーンは異なります。自社の目的に合ったキャンペーンを実施して、X(旧Twitter)運用の効果をさらに向上させましょう。
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企業によるX(旧Twitter)アカウント運用の成功事例
ここからは、企業のX(旧Twitter)運用の成功事例を紹介します。
1. やりすぎ都市伝説|リポストキャンペーンで認知拡大
テレビ東京「やりすぎ都市伝説」公式X(Twitter)アカウントでは、「#ミニ関暁夫の格言ガチャ」と称して、放送記念のリポストキャンペーンを実施しました。
最大84名に総額15万円のAmazonギフトが当選するという内容で、投稿をRTまたは引用RTすると、全6種の動画がすぐに届くというもの。
キャンペーンは3日間限定で開催されており毎日参加OK。累計66666RT達成で当選者アップといったユーザーの参加を促す工夫も凝らされていることがポイントです。
動画では「番組も見てください」と番組への誘致もおこなうことで、番組の認知拡大や配信サイトへの誘導を狙っています。
また、屋外広告やGガイド広告と連動させることで、SNSとオフラインのプロモーション施策も同時に展開し、認知拡大をさらに高めることに成功しました。
2. タイミー|1日1回参加できるインスタントウィンキャンペーン
スキマバイトアプリ「タイミー」の公式X(Twitter)アカウントでは、「もっと知ってタイミー」と称して、フォロー&リポストで応募できるキャンペーンを実施しました。
キャンペーンは1日1回参加可能で、抽選でAmazonギフト券10,000円分が10名に当選するというものです。
参照:#もっと知ってタイミー フォロー&RTキャンペーン|OWNLY導入事例
ツイートにはアプリのリンクも含まれており、アプリをスムーズにインストールできるような導線が作られています。
X(旧Twitter)を通じてプレゼントキャンペーンを実施することで、ブランドやサービスの認知拡大につながっている事例です。
3. おそ松さん|誕生日企画としてUGCを収集
TVアニメ・おそ松さんの公式X(Twitter)では、「松野家6つ子生誕祭2020企画」として、キャラクターへの誕生日メッセージを募集する企画を開催しました。
「#松おめ募集中」「#松野家6つ子生誕祭2020企画」を付けて66文字以内で投稿し、メッセージによってデザインした特別ビジュアルを公開するというものです。
参照:松野家6つ子生誕祭2020企画第1弾 6つ子たちにお誕生日のお祝いメッセージを届けよう!
誕生日メッセージを募集するという形式によって、普段キャンペーンに参加しない層の参加を促し、多くのUGC生成に成功した事例です。
特設ページでは、OWNLYのシステムによってハッシュタグ付きの投稿が自動で掲載されるようになっており、メッセージ集計の手間を省くことができます。
UGCマーケティングは、認知拡大やファン獲得・育成につながるというメリットがあります。
5. サントリー天然水|おみくじ形式のインスタントウィンキャンペーン
サントリー天然水では、新年の運勢を占うおみくじ形式のインスタントウィンキャンペーンを実施しました。
公式アカウントのフォローとリポストで参加すると、新年のおみくじの結果が自動で届くというもの。さらに、参加者から100名に天然水2L1ケースが当たるという内容です。
結果はランダムで送られるようになっており、ゲーム性があるためユーザーが何度でも参加したくなる特徴があります。
ユーザーにとって「プレゼントが当たる」というメリットだけでなく、ワクワク感を与えることで楽しんで参加してもらえる点が大きな魅力と言えるでしょう。
まとめ
X(旧Twitter)を上手に運用すると、集客だけでなく大幅な売上増加が見込めます。自社で運用する場合は、まず目的を設定した上で適切に分析改善を行うことが重要です。
OWNLYでは、X(旧Twitter)を含むSNSキャンペーンとUGC活用を一元管理できます。ツール以外にも、施策の企画から広告運用、事務局代行も代行可能です。
X(旧Twitter)におけるSNSキャンペーンの事例も豊富に公開しており、通算750ブランド以上のご利用実績があります。
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