訪日外国人の増加に向けて、インバウンド集客の対策が注目されています。外国人観光客をうまく増やすためには、どのような集客への取り組みが必要となるのでしょうか。
実際に、外国人観光客を増やす施策や集客について、何から始めるべきか悩んでいる方もいるでしょう。
この記事では、外国人観光客を増やすための取り組みや、インバウンド集客の重要性、各SNSにおける活用のコツについて解説します。
数多くあるSNSの中でも、観光業界やインバウンドと相性が良いのが「Instagram」です。現在Instagramは世界で10億人を超えるユーザーに利用されており、インバウンド集客において必要不可欠な存在です。
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観光客を増やすインバウンド集客の重要性

インバウンド集客は、おもに訪日外国人観光客の集客のことを指します。インバウンドは旅行・観光業だけに必要とは限らず、さまざまな業種に関わりを持っているのです。
たとえば日本に訪れた外国人は、宿泊や施設の利用、鉄道交通、旅先の飲食店や小売店、レジャー施設、エンターテインメント施設などを利用することが考えられます。
他にも旅行客はインターネットを頻繁に使うため、情報産業やIT産業などにも影響を与えます。そのため、観光業だけでなくさまざまなお店にインバウンドビジネスの需要があると認識しておきましょう。
外国人観光客は経済効果が高い
インバウンドには非常に大きな経済効果が期待できます。日本でしかできない体験やお土産などのために積極的に消費活動を行い、客単価が高まる可能性があるのです。
日本は少子高齢化によって人口の減少が加速します。若い世代の人口が減少していくにつれ、国内での消費額を増やすのが難しい現状を、インバウンド消費によって打開できるということです。
国内での消費額が増えることで経済が成長するのはもちろん、消費を増やすために企業や自治体などが効果的にPRを行うことで、結果的に経済の成長につながります。
地方活性化・伝統文化の保護につながる
インバウンドは人口の多い主要都市に限らず、日本各地の伝統や文化遺産にも需要があります。近年は外国人観光客の楽しみ方も多様化しており、さまざまな地域に観光客が分散しているためです。
少子化や労働人口の減少の影響を受けやすい地方にも経済効果が発生するため、地方が活性化されます。
また伝統文化を広く知ってもらうことによって、消費額が増えて費用面においても伝統文化を保護する助けになると言えるでしょう。
外国人観光客を増やすための集客施策の具体例6選

外国人観光客を増やすためには、どのような集客が効果的なのでしょうか。代表的な施策の例として、下記の6つが挙げられます。
- SNSアカウントを運用する
- HPやWebサイトを多言語化する
- Googleマップを活用する
- 電子決済サービスを導入する
- 看板やメニューを多言語化する
- 無料Wi-Fiを設置する
ここでは、それぞれの施策例について順に解説します。
1. SNSアカウントを運用する
SNSを使って不特定多数のユーザーに対して、日本の魅力を発信する方法です。SNSは国内外問わず集客に活用できるため、旅行前や旅行中の情報収集ツールとして参考にしている人も多くいます。
自社のターゲットとなるユーザーに訴求しやすいSNSを選定して、人気の高いコンテンツの発信や利用度の高いハッシュタグを使用したりと、さまざまな工夫が必要です。
SNSには多くの種類があるため、これからアカウントを運用する方は、それぞれのSNSの特徴や強み、ユーザー層などを把握しておきましょう。
2. HPやWebサイトを多言語化する
自社ホームページや観光ポータルサイトなどを運用することで、検索エンジンから観光客の集客につなげる方法です。SNSだけでは細かな情報が分かりにくい場合もあるため、多言語に対応したWebサイトを制作しましょう。
店舗名やサービス名、料金、アクセスなどを分かりやすく明記すると親切です。外国人観光客は旅行前に大まかな予算や日程などの計画を立てるため、目安となる情報はできる限り掲載することをおすすめします。
初めて日本を訪れるユーザーを店舗までスムーズに誘導できるよう、分かりやすく細かな情報を掲載しましょう。
3. Googleマップを活用する
Googleマップを活用してMEO対策を行うのも、インバウンド集客において有効な手段のひとつです。MEOとは、Googleマップ上で店舗情報を上位に表示させるための対策を指します。
訪日外国人が現地でお店探しをしたり口コミをチェックしたりと、Googleマップを利用する機会は多いです。上位に表示されて来客が増えることで、さらに良い口コミが増加するという連鎖も生まれます。
4. 電子決済サービスを導入する
外国では日本に比べてキャッシュレス化が進んでおり、クレジットカードやスマホ決済、QRコード決済などが多くの店舗で使用できます。
電子決済であれば海外の通貨を日本円に両替する必要がなく、電子決済の可否を重要視する外国人観光客も多いと言えるでしょう。
慣れない通貨を使って買い物をするのにストレスを感じている外国人観光客も多いため、電子決済サービスを導入するのがおすすめです。
5. 看板やメニューを多言語化する
看板やメニューに多言語の表記を載せて、サービスの提供に必要となる外国語を従業員に周知することも大切です。
日本での滞在中に言語面でつまずいてしまう外国人も多いため、少なくとも日本語と英語、余裕があれば中国語や韓国語などを用意しておきましょう。
近年では多言語対応可能な「音声翻訳機」などを導入する店舗も増えています。
6. 無料Wi-Fiを設置する
アメリカやヨーロッパなどでは街中にWiFiが通っていることが多いため、それに慣れている外国人にとっては、日本のWiFi環境に不満を感じることもあるでしょう。
旅行中に旅先の地図や情報を検索するために、WiFiを探す人も多くいます。店舗の中で無料WiFiを使えるようにしておくことで、外国人からの満足度が高まるでしょう。
屋外からでも分かるようFree Wi-Fiの看板を設置したり、多言語で案内を載せたりして、Wi-Fi環境が整っていることを視覚的にアピールするのがおすすめです。
外国人観光客の集客にはSNS活用が必要不可欠
令和以降のさまざまな世界情勢の変化に伴い、日本政府ではインバウンドの早期回復を目標として掲げています。訪日外国人観光客の増加を目指しており、政府や自治体の間ではさまざまな取り組みが行われています。
中でも多くの自治体で活用されているのが「SNSアカウント運用」です。観光庁の訪日外国人の消費動向によると、訪日外国人は出発前にSNSやブログを通した情報収集を行っていることが分かりました。
とくにInstagramは世界に10億人を超えるユーザーを抱えています。日本の美しい風景や食べ物などを視覚的に訴求できるため、インバウンド・観光業界と相性が良いと言えるでしょう。
外国人観光客を集客するためのSNS活用のコツ
外国人観光客を集客するために、各SNSではどのようなコツがあるのでしょうか。
なお、世界におけるSNSの利用者数や特徴については「【2023年最新】SNSの利用状況まとめ|日本・世界別のアクティブユーザー数も紹介」の記事でも詳しく解説しています。
Instagram
Instagramは、写真や動画を使ってビジュアルで訴求できることが特徴です。店舗の雰囲気やメニューの魅力、美しい風景などをダイレクトに伝えられるため、観光業界と相性が良いツールと言えます。
またハッシュタグを使ってお店探しや情報収集を行う人も多いため、ハッシュタグを工夫することで、外国人観光客に知ってもらえる機会を増やせます。
Instagramでは投稿するコンテンツの質やクオリティも求められるので、クリエイティブはこだわって制作しましょう。

Twitter
Twitterは他のSNSに比べて拡散力・トレンド性が高いのが特徴です。多くの人の興味関心を引くコンテンツを発信できれば、不特定多数のユーザーに対してリーチできます。
投稿できる文字数は140文字までに制限されているため、店舗の魅力をポイントで伝えたり、リアルタイム情報を発信したりするのに適しているでしょう。
新メニューの紹介やイベント告知、営業時間変更のお知らせ、キャンペーンなどの実施に利用するのがおすすめです。

YouTube
YouTubeを使って動画で魅力を発信する方法もあります。観光地のPRやレポートなどを動画で発信することで、外国人観光客に興味関心を抱いてもらいやすくなります。
自社アカウントの運用はもちろん、有名YouTuberを起用したインフルエンサーマーケティングを実施するのもおすすめです。
英語や中国語、韓国語などをはじめとする多言語に対応した字幕付きのPR投稿や、日本伝統を紹介する動画投稿など、さまざまなシーンでYouTubeを活用できます。
Facebook
Facebookでは、作りこんだ完成度の高いコンテンツが多く見られます。TwitterやInstagramでは紹介しきれなかった、お店のこだわりや詳細などを投稿しましょう。
近年日本国内では利用率が低下しているSNSではあるものの、海外ではトップクラスで利用者数が多いSNSのひとつです。インバウンド集客を実施するなら、Facebookの運用は必須とも言えるでしょう。
実名制で行うSNSであるため、ユーザーの年齢層や性別も把握でき、ユーザー情報を取得・分析することでマーケティングに活かすことができます。
観光客を集客するにはSNSを上手く活用しよう
訪日外国人の多くは、旅行前にSNSやブログを通して情報収集を行っています。今やSNS上での情報発信は、観光やインバウンド業界において非常に重要な取り組みのひとつです。
SNSを上手く活用するためには、それぞれのプラットフォームの特徴や利用者層などを踏まえて、自社のターゲットに刺さるマーケティング施策を講じることが大切になります。
もし自社の集客をどのSNSで行うべきか分からない方は、以下の資料をご参考ください。
