TikTokのユーザー数が増え始めた頃は、若年層向けのエンターテイメント性の高いプラットフォームとして注目度を集めていましたが、現在では、専門的な教育コンテンツやビジネスコンテンツも注目されるようになってきています。
そのようなTikTokのトレンドの移り変わりにより、企業アカウントが増加傾向にあります。
しかし、TikTokの企業アカウントに興味がある一方で
「運用の仕方が分からない」
「アカウントの伸ばし方が分からない」
「今から初めても大丈夫なのか」
とTikTokへの参入に対して足踏みをしている状況ではないでしょうか。
本記事では、企業がTikTokを活用するメリットから人気企業アカウントの共通点や事例を交えて活用方法について解説していきます。これからTikTokの活用を検討されている方は参考にしてください。
TikTokとは

TikTokとは、近年話題に上がることが増えてきたSNSプラットフォームですが、実際にどのような特徴があるのでしょうか。
活用する上で押さえておきたいTikTokの特徴、市場、ユーザー層についてまとめていきます。
TikTokの特徴について
TikTokは、音楽に合わせて15秒から最大10分の動画を撮影、編集、加工を行い投稿できるショート動画プラットフォームです。
投稿するユーザーに人気の理由は、誰でも簡単に撮影、編集、加工等の作業をTikTok内で完結できる点です。
また、視聴ユーザーにとっては、TikTok投稿は主にショート動画であることが人気の理由のひとつです。
ショート動画は、ユーザーにとってストレスなく興味関心のある動画をスワイプしながら気軽な視聴が可能となります。
TikTokは2018年から世界中で使われ始めた比較的新しいSNSです。2020年になり企業も利用するSNSとなりましたが、まだ相性の良い業種・業界などは定まっておらず本格的な参入に踏み込めない企業も多くあります。
以下の資料では、TikTokをはじめとした日本国内で利用されているSNSの利用状況と具体的な活用シーンを効果別に解説しています。
「自社のサービスはどのSNSが合うの?」「今から参入すべきSNSは?」とお悩みの方は是非ご参考ください。

TikTokのユーザー特性について
TikTokの運営会社は、中国のByteDance社です。
2016年にサービスを開始し、2年程で世界中で5億ユーザーに利用されるようになった人気アプリです。
日本でも若年層を中心に利用者が増えています。
TikTokの海外月間アクティブユーザー数は10億人で、国内の月間アクティブユーザー数は950万人です。
TikTokのメインターゲットは、10代の中高生です。他のSNSのターゲット層よりも若年層向けのサービスとなっています。
しかし近年では、主婦やビジネスマンといった幅広い層が興味を持つコンテンツの充実により年齢層も広がってきています。
以下の資料ではTikTokのマーケティングで必須となるSNSの活用術を紹介しています。
もし、自社の施策に「TikTokって本当に使えるの?」「他のSNSとの相性は?」とお悩みの方は、以下の資料をご参照ください。
資料では以下の内容をメインに解説します。
- Twitter/Instagram/TikTok/LINEなどの様々なSNSの強みや特徴
- 各SNSの利用層の詳細
- 各SNSに最適なキャンペーン施策の詳細
自社のマーケティングをどのプラットフォーム上で行うべきかお悩みの方は是非ご参考ください。

TikTokを企業が活用するメリット3選
TikTokの特徴として若年層のユーザーが多いイメージが強く、企業アカウントを運用するイメージがつきにくいのではないでしょうか。
ここでは、TikTokを活用するメリットについてお伝えします。
メリット1.ゼロから始めても拡散しやすい
TikTokのメリットとして、ゼロから始めても拡散しやすいところがあります。
他のSNSでは、アカウント開設してから多くのユーザーに認知されるまでに時間がかかる傾向にあります。
しかし、TikTokでは初めての投稿から国内外のユーザーへ拡散される可能性が高いため、全く認知度のないアカウントのゼロからの運用でも、初期段階で多くのユーザーに認知される可能性が高いです。
メリット2.ユーザー参加型のマーケティングが可能
TikTokの投稿ユーザーの多くはアプリ内で流行っているダンスの振り付けや音源、ハッシュタグなどを利用しています。
この投稿ユーザーの特性を活かして、一般の投稿ユーザーが参加したくなるコンテンツを企画することで二次拡散、三次拡散を狙ったユーザー参加型のマーケティングを行うことができます。
メリット3.短時間で情報を集約できる
TikTokの最大の特徴であるショート動画を活かした情報発信もメリットとしてあげられます。
おすすめ投稿が表示されることで何気なく視聴しているユーザーにとって15秒動画はストレスのない状態で情報収集が可能になるため、伝えたい情報への誘導を15秒で完結できます。
また、テレビCMやYouTubeの動画投稿と比べて簡単にショート動画をユーザーに届けることができるためシーンによってさまざまな投稿をトレンドに合わせて投稿することが可能となります。
TikTokの人気企業アカウント3つの共通点

TikTok内で企業のアカウントを伸ばしていくためにどこを気をつけて投稿する必要があるのか気になるのではないでしょうか。
ここでは、人気企業アカウントの共通点について3つに分けてお伝えします。
共通点1.投稿内容に統一感がある
TikTokの人気アカウントの共通点には投稿内容の統一感があります。
TikTokアカウントのプロフィールに流入するきっかけの多くは、おすすめに表示される投稿です。
ユーザーはおすすめに上がってきた投稿に興味を持てば、他の投稿に対して興味を持ち、「他の投稿も見たい」「これからの投稿も見たい」となればフォローに至ります。
そのため、投稿内容に統一感を持たせることで、アカウントに流入したユーザーの離脱を防ぐことに繋がります。
共通点2.コメント欄の有効活用
TikTokでは、コメント欄の有効活用をすることでコンテンツの注目度が上がりやすくなります。
ユーザーとのコミュニケーションを活発に取っているアカウントやコンテンツはTikTok内で評価される傾向にあります。
そのため、積極的にコメントをしてもらうための工夫やコメントをしてくれたユーザーに対するリアクションを行っていくことが注目度を集めるコンテンツを作り出すポイントとなります。
共通点3.ユーザーに関心を持たれる投稿
TikTokの企業アカウントでは、プロモーションを前面に押し出すと逆効果になります。
企業として発信したい情報だけをストレートに発信するのではなく、TikTok内のトレンドのダンスや楽曲を活用した情報発信を行うことが重要です。
ユーザーに関心を持たれる投稿を行うことで、伝えたい情報も拡散されやすくなります。
TikTokの人気企業アカウントから学ぶ活用方法5選

1.インフルエンサーの活用方法
マクドナルドは「#ティロリチューンチャレンジ」の参考動画としてインフルエンサーを起用しました。
企画の内容としては、マックフライポテトができあがる音に合わせて、ダンスをしながら「500円バリューセット」を食べる様子を撮影しました。
このプロモーションの特徴としては、インフルエンサーを起用したインフィード広告からハッシュタグチャレンジへ誘導した点です。
その結果、期間内で投稿された動画は5万件、総再生数は1億回を突破し話題になりました。
2.オリジナルダンスの活用方法
Y!mobileでは、「#と思いきやダンス」のハッシュタグをつけて投稿を行った、18歳以下を対象にした「ワイモバ学割」を訴求するためにワイモバイルが行ったテレビCMやYouTubeとTikTokを掛け合わせたキャンペーンを行いました。
TikTokで「#と思いきやダンス」動画を投稿した人の中から1名に、テレビCM出演権をプレゼントするというキャンペーンを行いました。
テレビCMやYouTubeと掛け合わせて企画を行うことで、キャンペーン終了後も動画投稿数が伸び続け、総視聴回数も1億回を超えるなど話題になりました。
3.オリジナルエフェクトの活用方法
ゲームアプリ、荒野行動は今や幅広い年齢層に人気のゲームで、TikTok内でも、プレイ動画が人気のコンテンツとして投稿されています。
そんな荒野行動の人気の高さを受け、荒野行動から「荒野全力顔」というエフェクトが提供されました。
このフィルターは元々TikTokで人気だった「全力〇〇顔」から派生したもので、ユーザーがオリジナルエフェクトを使った動画を投稿することで、ゲームの認知拡大やコミュニティの形成に繋がりました。
4.オリジナル楽曲によるキャンペーンの活用方法
ローソンの人気商品である「Lチキ」のオリジナル楽曲ををTikTokに提供し、音楽に合わせて食べるというキャンペーン、「#いつでもLチキチャレンジ!」を行いました。
このキャンペーンでは、有形の特典はありませんでしたが、真似がしやすい「Lチキハンドサイン」が簡単で可愛いと反響が起こり、特に女子高生の間で話題となり、商品の購入にも繋がりました。
5.ハッシュタグチャレンジの活用方法
自社の商品を使ってTikTokを活用したのが、コカ・コーラの「#リボンでありがとう」キャンペーンです。
この企画は、指定のハッシュタグをつけて、動画を投稿することで誰でもキャンペーンに参加可能にしました。
企業のTikTok活用例では例のない、QUOカード1,000円分が抽選で100名に当たるという景品に加えて、審査で選ばれた動画は渋谷の屋外ビジョンでの投稿動画が放映されるという特典も用意されました。
このように有形と無形の賞品を組み合わせる戦略が、キャンペーンを盛り上げる要素の一つとなりました。
TikTokの企業アカウント運用の注意点3つ
TikTokは、拡散力という高い影響力を持っているSNSである一方で、注意すべき点もあります。
以下の3つの注意点を確認しておきましょう。
注意点1.ターゲットや目的を不明確なまま運用しない
TikTokは、若年層が多いが、企業アカウントとしてどのターゲット層にどのような行動をして欲しい等を明確な目的を持って運用を行うことが重要です。
ただ投稿の再生数を上げることが目的ではない場合は、再生数を増やしてプロフィールへのアクセスから店舗への来店に繋げたい等、目的を明確にした上で運用を行いましょう。
注意点2.使用楽曲の著作権侵害に注意する
TikTok内で使用できる楽曲については使用可能です。
しかし、CD音源やカラオケ音源、アニメ等の切り抜き作品については、著作権侵害と判断されることがあるため注意が必要です。
注意点3.炎上対策を行っておく
TikTokの特徴でもある拡散力が思わぬ形で炎上してしまう可能性があります。
投稿が炎上する際に共通することは、誤情報を発信してしまった、ユーザーへ意図しない形で情報が伝わってしまった等があげられます。
炎上が起こった際は、対応策等を事前に準備しておくことが重要であり、投稿を行う前に必ず投稿内容を確認しましょう。
TikTokの企業アカウントまとめ
TikTokの企業アカウントの活用方法と事例について、ご紹介しました。
近年TikTokを利用している企業も増えてきていますが、ゼロからでも伸ばすことが可能なため参入のハードルは高くないです。
また、今後もTikTok等の動画広告コンテンツの市場は拡大が予想されるため、ぜひこの機会にTikTokの企業アカウントを活用してみてはいかがでしょうか。
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