スマートフォンの普及により、LINEは個人間のやり取りだけでなく、企業と顧客をつなぐ重要なコミュニケーションツールとしても活用されています。
中でもLINEビジネスアカウントは、店舗運営やECサイト、サービス業など、あらゆる業種で集客・販促に欠かせない存在となっています。
「どんな機能があるのか知りたい」「LINEでできることを整理して活用したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、LINEビジネスアカウントでできること10選を中心に、主な機能やメリット、料金プランまでをわかりやすく解説します。
LINEビジネスアカウントとは
LINEビジネスアカウントとは、企業や店舗が顧客と直接コミュニケーションを取るために利用できる公式のビジネス向けLINEアカウントです。
LINE公式アカウントという名称で提供されており、メッセージ配信やクーポン発行、予約・問い合わせ対応など、幅広いマーケティング機能を備えています。
ビジネスアカウントでは顧客管理や分析、配信の自動化などが可能なため、集客・販売促進・リピーター育成に役立ちます。登録は無料で、誰でも簡単に開設できる点も魅力です。
また、ユーザー数が1億人を超えるLINE上で直接発信できるため、SNSやメールよりも高い開封率・反応率を期待できます。
LINEビジネスアカウントでできること|主な機能10選
LINEビジネスアカウントには、集客から販売促進、顧客管理までを一括で行える便利な機能が多数搭載されています。
主な機能は次のとおりです。
ここでは、代表的な10の機能を紹介します。
- メッセージ配信
- ステップ配信
- リッチメニュー
- LINEチャット
- LINEコール
- クーポン・抽選
- ショップカード
- LINE VOOM
- ビジネスプロフィール
- 友だち追加広告
1. メッセージ配信
メッセージ配信は、友だち登録しているユーザーに対して、企業や店舗から直接メッセージを届けられる仕組みです。
メールマーケティングのような一方向の配信ではなく、LINEという日常的に使われるアプリ上で行うため、開封率や反応率が非常に高いのが特徴です。
配信は全ユーザーへの一斉送信だけでなく、地域・性別・年齢などの条件に応じたセグメント配信にも対応しています。
あいさつメッセージ

あいさつメッセージは、ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加した際に、自動で最初に送信されるメッセージです。
ブランドの第一印象を決める重要な要素であり、自己紹介や利用案内、特典の案内などを組み込むことで、スムーズな導線を作れます。
担当者が個別対応しなくても自動送信されるため、運用の手間を大幅に減らせます。
応答メッセージ

応答メッセージは、ユーザーからの問い合わせや特定のキーワードに対して、自動で返信を行う機能です。
たとえば「営業時間」「アクセス」などの質問に対し、あらかじめ設定しておいた回答をすぐに返せます。
この機能を活用すれば、営業時間外や担当者不在時でもユーザー対応を継続でき、満足度の低下を防げます。
リッチメッセージ

リッチメッセージは、画像やテキスト、ボタンを組み合わせて視覚的に情報を訴求できる配信形式です。通常のテキストメッセージよりもインパクトがあり、商品の魅力やキャンペーン内容をひと目で伝えられます。
1枚の画像に複数のリンクを設定できるため、ユーザーの興味に合わせて複数のページへ誘導することも可能です。
カードタイプメッセージ

カードタイプメッセージは、複数のカード(スライド)を横に並べて表示できる配信形式です。画像・タイトル・説明文・ボタンを1枚ずつに設定でき、ユーザーはスワイプしながら内容を閲覧できます。
複数の商品やキャンペーンを同時に紹介したい場合に便利で、ECサイトや新商品のラインナップ紹介にも最適です。
2. ステップ配信
ステップ配信は、あらかじめ設定したシナリオに沿って、ユーザーの行動や経過日数に応じて自動でメッセージを配信できる機能です。
たとえば、友だち追加後に「1日後にウェルカムメッセージ」「3日後にクーポン案内」「7日後にリピート購入を促すメッセージ」など、段階的なコミュニケーション設計が可能です。
これにより、一方的な配信ではなく関係を育てる運用が実現し、CV(コンバージョン)率やリピート率の向上につながります。
3. リッチメニュー
リッチメニューは、LINEトーク画面の下部に常時表示できる画像付きメニュー機能です。
ユーザーがトークを開いた際に、予約ページやクーポン、商品一覧などへワンタップで誘導できるため、導線設計の要となる機能です。

メッセージ配信とは異なり、メニューを表示しておくだけで継続的にユーザーとの接点を保てます。
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4. LINEチャット
LINEチャットは、ユーザーと1対1でやり取りができる機能です。
通常のLINEトークと同じようにメッセージや画像を送受信できるため、問い合わせ対応やアフターフォローを自然な形で行えます。
自動応答やステップ配信では対応しきれない個別の質問にも、担当者がリアルタイムで返信できる点が強みです。また、ユーザーごとのトーク履歴が残るため、対応状況を把握しやすく、スムーズなサポートが可能になります。
■関連記事
【LINE Frontliner監修】LINE公式アカウント運用のポイント7選|メリットや運用における注意点も解説
5. LINEコール
LINEコールは、LINEアプリ上から直接電話をかけられる機能です。
トーク画面に設置された「通話ボタン」をタップするだけで発信できるため、予約や問い合わせをスムーズに行えるのが特徴です。
通常の電話番号を公開せずに通話できるため、プライバシー保護や運用負担の軽減にもつながります。
特に美容院・飲食店・クリニックなど、予約対応が多い業種に適しており、チャットとの併用で問い合わせから予約確定までを一元管理できます。
6. クーポン・抽選

クーポン・抽選機能は、ユーザーの購買意欲を高めるための販促施策として活用できる機能です。
LINE上でクーポンを配布したり、抽選キャンペーンを実施したりすることで、来店促進やリピート購入につなげられます。
抽選機能では、友だち追加や特定アクションを条件に抽選を行い、当選者へ自動で通知を送ることもできます。
従来の紙クーポンよりも配布・管理が簡単で、効果測定もしやすいため、コストを抑えつつ効率的な販促が実現します。
7. ショップカード

ショップカードは、LINE上でポイントを貯めたり特典を提供したりできるデジタル会員証機能です。
紙のポイントカードを持ち歩く必要がなく、ユーザーはスマートフォンだけで簡単にポイントを管理できます。
店舗側は、来店時のQRコード読み取りなどで自動的にポイントを付与でき、条件達成時には自動で特典クーポンを発行する設定も可能です。
来店頻度を高めたい実店舗に特に効果的な機能です。
8. LINE VOOM

LINE VOOMは、LINE内で動画や画像などのコンテンツをタイムライン形式で発信できる機能です。
ユーザーがフォローしているアカウントの投稿が自動的に表示されるため、新商品やキャンペーンの情報を自然な形で届けられます。メッセージ配信よりも広い層へのリーチが期待できる点も特徴です。
また、投稿ごとのエンゲージメントを分析できるため、ユーザーの関心を把握し、より効果的なマーケティング戦略に活用できます。
9. ビジネスプロフィール
ビジネスプロフィールは、企業や店舗の基本情報をLINE上でわかりやすく掲載できる機能です。
営業時間・住所・電話番号・公式サイトURLなどをまとめて表示でき、ユーザーがトーク画面からすぐに確認できます。
GoogleマップやSNSリンクを載せることもできるため、他チャネルへの導線強化にも効果的です。
10. 友だち追加広告

友だち追加広告は、LINE上で自社アカウントの「友だち」を効率的に増やすための広告機能です。LINEのトーク画面・タイムライン・LINE VOOMなどに広告を配信し、興味を持ったユーザーをそのまま友だち登録へ誘導できます。
ターゲティング設定が細かくできる点が特徴で、性別・年齢・地域・興味関心などの条件を指定して配信可能です。
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LINEビジネスアカウントを活用するメリット
LINEビジネスアカウントを活用する最大のメリットは、ユーザーとの距離が近く、反応率の高いコミュニケーションが取れることです。
国内で9,700万以上が利用しているLINE上で直接情報を届けられるため、メールや他SNSよりも開封率・クリック率が高く、販促効果を実感しやすいのが特徴です。
さらに、LINE内の販促ツールを組み合わせて運用すれば、集客からリピート獲得までをLINE内で完結できます。
自動応答やステップ配信などの機能を活用すれば、少ない工数でユーザーとの関係を継続的に育てることも可能です。
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LINEの販促ツールとは?導入メリットや選び方、注意点も解説
まとめ
本記事では、LINEビジネスアカウントの主な機能やメリット、料金プランについて解説しました。
メッセージ配信・リッチメニュー・クーポン配布などを組み合わせて活用することで、集客・販売促進・顧客フォローをLINE上で完結させることができます。
また、ステップ配信や自動応答を活用すれば、少ないリソースでも継続的な顧客コミュニケーションを実現できます。
ユーザーとの距離を縮め、信頼関係を築くためのツールとして、今後ますます重要性が高まるでしょう。
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