LINE公式アカウントでは、役に立つコンテンツやお得な情報などさまざまなコンテンツが発信されています。上手く運用することで、競合との差別化が図れるでしょう。
しかし、「どのように運用すべきか分からない」「面白い事例やコツがあれば知りたい」とお考えの方も多くいるのではないでしょうか。
本記事では、LINE公式アカウントの面白い事例や便利な機能、運用のコツなどを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
LINEアカウント運用の3ステップ
LINEアカウントを運用する際は、以下のステップに沿って進めます。
- 公式アカウントを開設する
- 友だちを増やす
- メッセージを配信する
ここでは、それぞれのステップについて順に解説します。
1. 公式アカウントを開設する
公式LINEアカウントの運用を始めるには、まずアカウント開設が必要です。
ビジネス向けの「LINE公式アカウント」を利用することで、友だち追加機能やメッセージ配信、クーポン発行など多彩な機能を使えます。
アカウント開設はLINE公式サイトから無料で行え、業種や目的に合わせてプランを選択できます。
基本情報やプロフィールを登録すればすぐに利用開始が可能です。
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【LINE Frontliner監修】LINE公式アカウント運用のポイント7選|メリットや運用における注意点も解説
2. 友だちを増やす
友だちを増やすことは、公式LINEアカウント運用の成果に直結します。
まずは店舗やWebサイトにQRコードを掲示し、自然な流入を促しましょう。さらにSNSや広告を活用して認知を広げることも有効です。
登録特典としてクーポンや限定情報を提供すると、利用者の動機づけにつながります。
イベントやキャンペーンと組み合わせれば、一度に多くの友だちを獲得できるでしょう。継続的な告知と施策の工夫で、安定した友だち数の増加が見込めます。
3. メッセージを配信する
友だちが増えたら、次はメッセージ配信で関係性を深めます。
LINE公式アカウントでは一斉配信のほか、属性や行動に合わせたセグメント配信も可能です。顧客に合った情報を届けることで開封率や反応率が高まり、購買や来店へつながります。
配信内容は新商品やキャンペーン情報、クーポンなど具体的なメリットを含めると効果的です。配信頻度が多すぎると離脱を招くため、適切な間隔を意識することが成功のポイントになります。
LINE公式アカウントの面白い事例8選
まずは、LINE公式アカウントの面白い事例を紹介します。
1. 銀のさら

参照:宅配寿司 銀のさら「銀夏祭 公式アプリ限定デリポイントプレゼント」|OWNLY導入事例
宅配寿司「銀のさら」では、LINEアカウントの友だち追加によって、抽選で最大1,000デリポイントが当たるキャンペーンを実施しました。
銀のさら公式アプリをダウンロードのうえ、公式LINEの友だち追加をするとくじを引くことができ、その場ですぐに当選結果が分かるという流れです。
アプリのインストールや友だち追加を促すことで、顧客との接点を増やすことができます。また、ハズレなしのクーポンが当たるため、全ユーザーの集客・来店促進につながっています。
また、お得なクーポン情報やチラシの情報などもLINEアカウントで配信されているのも特徴です。

2. ハマボールイアス
神奈川県の商業施設「ハマボールイアス」では、ホリデーギフトとして年末年始にかけてレシート応募キャンペーンを実施しました。
キャンペーン特設サイトからLINE公式アカウントにアクセスし、友だち追加した上でキャンペーンに参加できるというものです。

参照:ハマボールイアス HAPPY HOLIDAY レシート応募キャンペーン|OWNLY導入事例
LINE公式アカウントの友だち数を増やすことで、店舗のお得なキャンペーン情報やクーポンなど、販促につながるコンテンツを継続的に配信できます。
LINEのレシートキャンペーンのメリットや事例、おすすめのシステムなどは以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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レシートキャンペーンとは?成功事例10選やキャンペーンシステムも紹介
3. ニトリ
ニトリ公式LINEアカウントでは、メッセージ配信やリッチメニューにおいて、季節やイベントごとの暮らしにヒントになる情報を提供しています。

LINEのリッチメニューから会員証を提示してポイントを貯めることもできるので、ポイントカードを用意したり、アプリを開いたりする必要がありません。
また、今週のチラシやお役立ち情報の発信から、店舗に訪れたりECサイトから買い物したくなるような導線づくりが行われているのもポイントです。
4. ビックエコー
ビッグエコーの公式LINEアカウントでは、リッチメニューからアプリのダウンロードを促したり、Web予約やスマホ受付、ポイントカードなどが利用できます。

また、定期的にお得なクーポンやキャンペーン情報も配布されているので、リピーター獲得の育成にもつながっています。
このように、定期的にお得なクーポンを配布することで、ユーザーが友だち追加し続けたくなるような工夫になっているのがポイントです。
5. WILLER TRAVEL
高速バス「WILLER TRAVEL」の公式LINEアカウントでは、高速バスについてのお役立ち情報やお得なイベント情報を発信しています。

とくに、LINEの友だち限定で高速バスやテーマパークが最大30%オフで利用できるタイムセール情報も配信しており、ユーザーとの接点を確保しているのもポイント。
リッチメニューでは、高速バスの運航情報をリアルタイムでチェックできるページやマイページ、予約ページなどに遷移できるようになっています。
6. ZENB
ミツカングループの「ZENB」公式LINEアカウントでは、お買い物に役立つキャンペーン情報や新情報などを発信しています。

また、定期お得便やマイページと連携することで、定期便のお届け商品や予定日をLINE上でチェックしたり、マイページに遷移できます。
LINEからマイアカウントに遷移すると、定期オトク便の商品を変更したり、お届け日を変更したりできるので、会員がより便利にサービスを利用できるのも特徴です。
7. Vポイント
Vポイントの公式LINEアカウントでは、LINEからサービスに促すために、アプリのインストールやくじ引きのリンクを設置しています。

毎日引けるLINE限定くじも用意されており、リッチメニューから毎日アクセスできるようにすることで、顧客との接点を増やしているのもポイントです。
定期的に、画像を使ったオトクな情報も配信されています。
8. タウンワーク
タウンワーク公式LINEアカウントでは、リッチメニューからアルバイトを検索したり、キープした求人をチェックしたりできます。
通知で新着や希望条件のおしごと情報を配信したり、トーク画面からたったの2クリックで応募できるような機能を提供しているのも特徴です。

アプリやサイトを開かずに求人をチェックできるので、ユーザーが気軽にサービスを利用できるようになっています。
以下の記事では、LINE公式アカウントを運用するメリットや運用のポイント、注意点などを詳しく解説しているのでぜひチェックしてください。
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LINE公式アカウント運用のポイント7選|メリットや運用における注意点も解説

LINE公式アカウントで使える基本機能
ここからは、LINE公式アカウントで使える基本機能について紹介します。
- メッセージ配信
- チャット機能
- リッチメニュー
- クーポン
- ショップカード
- LINE VOOM
- レポート機能
それぞれの基本機能について順に解説します。
メッセージ配信
メッセージ配信は、LINE公式アカウントの友だちになっているユーザー向けに、直接メッセージを配信できる機能です。
店舗の情報やお得なキャンペーン、クーポン、お役立ち情報など、あらゆるメッセージの配信に役立つ機能と言えます。
また、友だち追加の日数に応じて、メッセージを自動で配信できる「ステップ配信」機能もあります。
チャット機能
LINEでは、友だちと通常のLINEのように1:1で会話できるチャット機能があります。
チャット機能には、チャットの相手ごとにタグやメモを追加でき、顧客管理やサポート時に役立つでしょう。
チャットの送信数は「メッセージ配信」の回数にカウントされないので、無制限で利用できるのもポイントです。
リッチメニュー
リッチメニューは、トーク画面下部に設置してさまざまなアクションボタンを設定できる機能です。
URLを設置すれば、自社のWebサイトや予約サイト、SNS、アプリのインストール画面などの外部サービスに誘導できます。
ショップカード
ショップカードは、LINE上でスタンプカードを発行できる機能です。
貯めたポイントに応じて特典やクーポンを発行できるので、ポイントを貯める楽しみによってリピーターを育成する効果もあります。
従来のショップカードに比べて、財布がかさばらないことや、失くしたり忘れたりする心配がないといったメリットもあります。
LINE VOOM
LINE VOOM(旧タイムライン)は、ショート動画が楽しめる動画プラットフォームです。以前まではタイムラインでしたが、2021年の冬に大規模なアップデートが実施されました。
LINE VOOMとメッセージ配信の双方で訴求することで、テキストや画像だけでなく、動画でもアピールできるようになります。
レポート機能
LINEのレポート機能では、公式アカウントの友だち数の推移や配信メッセージ、チャットの内容などを数値で分析することができます。
数値を確認することで、施策を改善すべき項目を把握できるため、より成果の高いLINEマーケティング施策の運用が可能になります。
LINE公式アカウントを運用するコツ
LINE公式アカウントを運用する際は、以下のコツを意識しましょう。
- 運用の目的を明確にする
- LINEキャンペーンを実施する
- LINE限定コンテンツを配信する
ここでは、それぞれのコツについて解説します。
運用の目的を明確にする
LINE公式アカウントを成果につなげるには、まず「運用の目的」を明確に定めることが欠かせません。
新規顧客を増やしたいのか、既存顧客との関係を深めたいのか、あるいはイベントや店舗への来店を促したいのかによって、活用の仕方は大きく異なります。
目的が曖昧なままでは配信内容が一貫せず、受け手に響かないメッセージになりやすく、結果として効果測定や改善も難しくなります。
たとえば販売促進が目的なら、期間限定クーポンやセール情報を発信することで購買意欲を高められるでしょう。
一方で顧客ロイヤルティ向上を狙うなら、役立つ情報提供やアフターフォローにつながるコンテンツが有効です。
このように目的を具体的に設定することで、施策の方向性が明確になり、KPIの設計や改善サイクルも回しやすくなります。
LINE限定コンテンツを配信する
LINE限定コンテンツを配信することで、LINEならではの特別感を演出できます。
たとえば、LINEでしか見られない限定動画や、特別なキャンペーン情報などを配信することで、友だち追加の価値を感じてもらえます。
こうした限定コンテンツを定期的に配信することで、ユーザーにメッセージを開いてもらいやすくなり、エンゲージメント向上につながるでしょう。
クーポンを配信する
LINE公式アカウントの大きな強みの一つが、クーポン配信機能です。
ユーザーにとってお得感のある情報は開封率や利用率が高く、来店や購買につながりやすい特徴があります。
たとえば飲食店なら「ドリンク1杯無料」や「ランチ10%OFF」、ECショップなら「初回購入限定クーポン」などが効果的です。
また、有効期限を設けることで利用を後押しでき、キャンペーンと組み合わせれば短期間で集客を強化できます。
さらに、セグメント配信を活用すれば、常連顧客と新規顧客に異なるクーポンを配信することも可能です。
配信後は使用率や来店数を確認し、効果を分析することが改善につながります。クーポンを戦略的に運用することで、単なる割引施策ではなく、顧客との関係を深めるための有効なマーケティング手段となります。
効果測定・分析をおこなう
LINE公式アカウントの運用を成功させるには、配信後の効果測定と分析が欠かせません。
どのメッセージが開封され、どのリンクがクリックされたのか、クーポンはどの程度利用されたのかなど、具体的なデータを確認することで改善点が見えてきます。
例えば、開封率が低ければ件名や配信時間の見直しが必要ですし、クリック率が伸びない場合は訴求内容やリンク先の工夫が求められるでしょう。
また、友だちの増減を追うことで、配信頻度や内容が適切かどうかを判断できます。さらに、セグメントごとの反応を分析すれば、ターゲットに合わせた配信精度を高められます。
定期的にKPIを設定し、数値の推移を追いながら仮説検証を繰り返すことで、運用の質は継続的に向上します。
LINEキャンペーンを実施する
LINEキャンペーンを実施することで、自社アカウントの友だち数を増やし、ファン獲得・育成や、集客・販売促進などにつながります。
たとえば、友だち限定キャンペーンを行い、当選者にはクーポンをプレゼントするといったものがあります。
LINEキャンペーンは一度開催して終わりではなく、定期的に実施することで、ユーザーの興味関心を維持しやすくなるでしょう。
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LINEアカウント運用代行にかかる費用相場
自社で運用するリソースやノウハウが不足している場合は、LINEアカウント運用代行に依頼する方法も一つの手です。
LINE公式アカウント運用代行の費用はプラン内容によって大きく異なります。以下は一般的な目安です。
プラン内容
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月額費用の目安
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特徴
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簡易代行
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3万〜10万円
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テンプレート活用、基本配信のみ
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標準運用
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10万〜30万円
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コンテンツ制作、効果測定、改善提案
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本格運用
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30万〜50万円以上
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広告運用、戦略立案、詳細レポートなど包括的サポート
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初期費用
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5万〜15万円
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アカウント開設や設定支援
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ただし、これらはあくまで相場であり、金額の大小が必ずしも効果に直結するわけではありません。安価なプランは配信代行が中心で改善提案は含まれない場合が多く、高額プランでは広告運用や伴走型サポートまで対応してくれることがあります。
どのプランを選ぶべきかは「自社がどの段階で、どのような成果を目指すのか」によって変わります。費用だけで判断せず、投資に見合う支援内容かを見極めることが大切です。
まとめ
本記事で紹介したLINE公式アカウントの事例では、LINE限定のオトクな情報や視覚的にわかりやすいリッチメニューが活用されています。
事例を参考に、自社に合ったプロモーションを行い、集客や販売促進につなげましょう。
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