Instagramを運用するうえで、ハッシュタグの活用は欠かせません。
適切に設定すれば、フォロワー以外にも投稿を届けられ、認知拡大やエンゲージメント向上に直結します。
一方で、闇雲にタグをつけても効果は出づらく、むしろリーチが伸びない原因になることも。アルゴリズムの仕組みやユーザーの検索行動を踏まえた運用が求められます。
この記事では、Instagramのハッシュタグの基本から、リーチ数を伸ばすための選び方、避けるべき使い方までを網羅的に解説します。
インスタのハッシュタグとは?
Instagramのハッシュタグとは、「#キーワード」の形式で投稿に関連する語句を設定し、検索経由での発見性を高める仕組みです。
ユーザーが特定のハッシュタグを検索した際、関連投稿として表示されるため、自社アカウントをフォローしていない層にもリーチできる可能性があります。
適切なハッシュタグを選定すれば、関心の高いターゲット層との接点を増やし、認知拡大や見込み顧客の獲得につなげることが可能です。
インスタのハッシュタグが重要視される理由
Instagramにおいてハッシュタグは、投稿のリーチを広げるための重要な要素です。
ユーザーは興味のあるキーワードで検索したり、特定のハッシュタグをフォローして関連投稿を閲覧します。そのため、適切なハッシュタグの設定が閲覧数やエンゲージメントに直結します。
また、Instagramでは、投稿に対するリアクション(いいね、保存、コメントなど)や、ハッシュタグとの整合性が高いほど表示機会が増える傾向にあります。
こうした表示ロジックの影響もあり、ハッシュタグは単なる分類目的にとどまらず、運用効果を高めるうえで欠かせない要素といえるでしょう。
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インスタのハッシュタグの付け方
ハッシュタグは、Instagramの投稿画面でキャプション入力欄に「#キーワード」の形式で記載します。
投稿文の中に自然に組み込んでも問題ありませんが、文末やコメント欄にまとめて記載するケースが一般的です。
ハッシュタグは1投稿あたり最大30個まで設定できますが、数が多すぎるとスパムと見なされる可能性があるため、10〜15個程度が適量とされています。
関連性のあるハッシュタグを厳選し、見た目の読みやすさにも配慮しましょう。
リーチ数を増やすインスタのハッシュタグの付け方
ハッシュタグは、付け方次第で投稿のリーチ数に大きな差が出ます。ここでは、より多くのユーザーに届くハッシュタグ設定のコツを解説します。
- 投稿内容と関連性が高いものを選ぶ
- ハッシュタグのボリューム数を意識する
- 同ジャンルの人気投稿からハッシュタグを分析する
ここでは、それぞれの付け方について解説します。
投稿内容と関連性が高いものを選ぶ
ハッシュタグの選定において最も重要なのは、投稿内容との関連性です。
たとえば、飲食店の投稿であれば「#ランチ」「#カフェ巡り」など、写真や紹介内容と一致するタグを中心に選ぶ必要があります。
投稿に直接関係のないハッシュタグを使用するのは避けましょう。ユーザーからの信頼を損なうだけでなく、Instagram側のアルゴリズムでも不適切なタグと判断され、表示優先度が下がる可能性があります。
また、ユーザーはハッシュタグ一覧から投稿を流し見する傾向があるため、内容とズレたハッシュタグが付いていると離脱を招く要因にもなります。
まずは投稿のテーマと一致するワードを軸に選定することが大切です。
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ハッシュタグのボリューム数を意識する
ハッシュタグには使用頻度に応じた「ボリューム(投稿数)」があり、それぞれに特性があります。
リーチを広げたいからといって有名なハッシュタグばかり使っても、投稿が他の投稿に埋もれてしまい、思うように効果が出ないことも少なくありません。そのため、ボリュームの異なるタグを意識的に組み合わせることが重要です。
たとえば飲食店の投稿であれば、以下のような使い分けが考えられます。
ビッグワード(投稿数100万件以上) |
広く使われており検索されやすいが、競合も多いため埋もれやすい |
ミドルワード(数万〜数十万件) |
一定の検索ボリュームがありつつ、投稿の露出が狙いやすい |
スモールワード(数百〜数千件) |
ニッチな層へのアプローチに向いており、投稿の内容と合致していれば反応を得やすい |
投稿ごとにこれらをバランスよく組み合わせることで、幅広い層への露出とターゲットへのリーチの両方を高められます。
ハッシュタグ選定では投稿数を確認し、狙う層に応じた構成を意識するのがポイントです。
同ジャンルの人気投稿からハッシュタグを分析する
リーチ数を伸ばすうえで効果的なのが、同ジャンルの人気投稿からハッシュタグを調べて活用する方法です。
自社と近い業種・商材・ターゲット層をもつアカウントを参考に、どのようなタグを使っているかを観察することで、効果的なキーワードの傾向が見えてきます。
具体的には、検索画面で自社サービスに関連するキーワードや業界ワードを調べ、上位表示されている投稿のハッシュタグをチェックします。
表示回数が多く、エンゲージメントも高い投稿ほど、実際に反応が取れているタグである可能性が高いです。
ただし、競合とまったく同じ構成を真似するのではなく、自社に置き換えて使える表現を選びましょう。必要に応じて派生ワードや位置情報などを加えて最適化するのがポイントです。
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インスタのハッシュタグを付けるうえでの注意点
Instagramのハッシュタグを付ける際は、以下の点に注意しましょう。
- 人気なビッグキーワードを多用しない
- 投稿と無関係なハッシュタグを使用しない
- 無差別にハッシュタグを並べない
ここでは、それぞれの注意点について解説します。
人気なビッグキーワードを多用しない
投稿数が数百万件を超えるようなビッグキーワードは、検索数も多いため一見効果的に思えますが、多用すると逆にリーチが伸びにくくなるケースがあります。
こうしたハッシュタグは競合投稿が多く、表示されてもすぐに埋もれてしまうため、継続的な露出には不向きです。
また、ハッシュタグの内容が広すぎてターゲットとズレやすく、エンゲージメントにつながらない可能性もあります。
ビッグワードを使う場合は、補助的に1〜2個程度にとどめ、投稿内容と親和性の高いミドル〜スモールワードを中心に構成するのが効果的です。
投稿と無関係なハッシュタグを使用しない
投稿の内容と関係のないハッシュタグをつけるのは避けるべきです。
リーチ数を増やす目的で人気のタグを無関係に使っても、興味のないユーザーに表示されるだけでエンゲージメントは期待できません。
さらに、Instagramのガイドラインではスパム的な投稿が制限対象とされており、ハッシュタグの不適切な使用もその一つとされています。
ハッシュタグは検索されることを前提とした導線です。内容に沿ったタグを選ぶことが、発見される確率を高め、信頼性のあるアカウント運用にもつながります。
無差別にハッシュタグを並べない
ハッシュタグは多ければ多いほど効果があるというわけではありません。
関連性のないタグや、似たような語句を機械的に羅列するだけでは、ユーザーにもアルゴリズムにも意図が伝わりにくくなります。
特に、意味の重複するワードや一貫性のないタグを並べると、投稿の方向性がぼやけ、訴求力が低下します。
1つひとつのタグに意味を持たせ、投稿のテーマやターゲットに合わせてカスタマイズすることが、安定したリーチと質の高いエンゲージメントにつながります。
インスタのハッシュタグについてのよくある質問
インスタのハッシュタグ運用でよくある疑問について、Q&A形式でわかりやすく解説します。
インスタのハッシュタグが「意味ない」のは本当?
正しく使えば、ハッシュタグは十分に効果があります。
「意味がない」と感じる場合、多くは使い方に原因があります。
投稿と無関係なタグを並べたり、人気ワードだけを選んでいては、ユーザーの関心に刺さらず、リーチにもつながりません。
一方で、投稿内容との関連性が高く、検索ニーズに合ったハッシュタグを選定すれば、非フォロワーからの閲覧やエンゲージメントを増やすことができます。
インスタのハッシュタグが反映されないのはなぜ?
主な原因は、以下が挙げられます。
こうしたハッシュタグの使い方をしていると、アルゴリズムによって投稿が検索結果に表示されなくなることがあります。
ほかにも、タグが非公開アカウントからの投稿であったり、投稿直後にエラーが起きているケースもあるでしょう。
ハッシュタグを見直す際は、投稿内容との関連性と、タグの過去の使用状況をチェックするのが有効です。
インスタのハッシュタグでフォロワーを増やすには?
フォロワーを増やすには、狙った層に届くハッシュタグ選定が不可欠です。
むやみに人気タグを使うよりも、自社のサービスや投稿内容と親和性の高いキーワードを使ったほうが、関心の近いユーザーに届きやすくなります。
さらに、プロフィールページに遷移される確率を高めるため、投稿内容の質や統一感も重要です。ハッシュタグはきっかけに過ぎないため、タグ→投稿→プロフィール→フォローという導線を意識したアカウント設計が必要です。
まとめ
ハッシュタグは、Instagram運用における「リーチしたいユーザーに見つけてもらうための入り口」です。
投稿内容と関連性のあるタグを選び、目的に応じてボリュームを使い分けることで、リーチやエンゲージメントに大きな差が生まれます。
ただし、効果を出すには一貫した運用と継続的な分析が欠かせません。社内だけでの対応が難しい場合は、専門ツールの活用も選択肢のひとつです。
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