2023年3月、X(旧Twitter)社は、4月1日から従来の認証バッジ制度を廃止し、個人は青色、企業は金色またはグレーの認証バッジを適用することを発表しました。
認証バッジの制度が変更されるとともに、「Xの認証バッジの申請・購入方法がよく分からない」「認証バッジでできることは?」と疑問をお持ちの方も増えたのではないでしょうか。
本記事では、Xの認証バッジの種類や取得するメリット、各認証バッジの申請・購入方法、企業アカウントの今後の対応について解説するので、ぜひ参考にしてください。
X(Twitter)の認証バッジとは?
Xの認証バッジとは、名前の横につくチェックマークのことを指します。
これまでは一定の条件を満たしており、著名で信頼のあるアカウントのみ公式マークを申請・取得できていましたが、2022年12月頃より要件が変更に。
2023年3月26日、金色の認証バッジを表示できる企業向け認証プログラム「Twitter認証済み組織(Twitter Verified Organizations)」が日本でリリースされました。
金色の認証バッジと四角形のプロフィール画像が表示されているアカウントは、X公式に認証された事業者であることを示しています。
また、青色の認証バッジは「X Premium(旧Twitter Blue)」に加入しているユーザーに付与されます。
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X(Twitter)認証マークの種類
X(Twitter)の認証マークには、以下3つの種類があります。
- 青色の認証バッジ(X Premium)
- 金色の認証バッジ(Verified Organizations)
- グレーの認証バッジ(Verified Organizations)
それぞれの特徴について解説します。
青色の認証バッジ(X Premium)
参照:Xプロフィールのラベルとチェックマークについて|Xヘルプセンター
青色の認証バッジは、X Premium(旧Twitter Blue)にサブスクリプションしており、一定の条件を満たしているアカウントに付与されるものです。
青色の認証バッジの特徴は以下の通りです。
- 費用:¥326~1,713円/月(年払い)
- 特徴:高度な機能、専用のクリエイターツール、トップレベルの認証とセキュリティ
- 注意点:X Premiumに加入すると必ず付与される
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X Premiumの対象についての詳細は、下記をチェックしてください。
- 表示名とプロフィール画像が設定されていること
- 過去30日間にわたってアクティブなアカウントであること
- 確認済みの電話番号が登録されていること
- 欺瞞的行為に加担していないこと
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参照:Xで青いチェックマークを獲得する方法|ヘルプセンター
金色の認証バッジ(Verified Organizations)
参照:Xプロフィールのラベルとチェックマークについて|Xヘルプセンター
金色の認証バッジは、X(Twitter)が公式に認証している事業者や企業アカウントに付与されるものです。
金色の認証バッジは、Verified Organizationsに加入することで取得できます。
公式の企業アカウントや政府、非営利団体アカウントなどの組織であれば申請できますが、個人アカウントは申請できません。
アイコンの形が丸ではなく四角で表示され、関連する個人や企業、ブランドのアカウントを関連アカウントとしてリンクできます。
グレーの認証バッジ(Verified Organizations)
参照:Xプロフィールのラベルとチェックマークについて|Xヘルプセンター
グレーの認証バッジは、政府機関や多国間機関、あるいはその関係者のアカウントに付与されるものです。行政機関や議員、国家元首などが該当します。
こちらも金色の認証バッジと同様に、Verified Organizationsに加入すると取得できます。
ただし、公式の企業アカウントや政府アカウント、非営利団体アカウントなどの組織のみなので、個人アカウントは申請できないため注意しましょう。
X(Twitter)の認証バッジを取得するメリット
X(Twitter)の認証バッジを取得するメリットとして、以下のようなものがあります。
- 信頼性が高まる
- 投稿を見てもらいやすくなる
- なりすましを防げる
ここでは、それぞれのメリットについて解説します。
信頼性が高まる
認証バッジが付いたアカウントは、Xが「本物」であることを認めていることが証明されます。つまり、そのアカウントが本当に本人や公式のものであることが保証されるということです。
認証バッジがあれば、自社のブランドイメージを守り、ユーザーからの信頼を得られるでしょう。
また、専門家やインフルエンサーとして個人で活動している人にとっても、認証バッジは自分の知識や経験を証明する証となります。
このようにXの認証バッジは、さまざまな立場のユーザーにとって、アカウントの信頼性を高める効果があります。
なりすましを防げる
認証バッジを取得することでなりすましを防げるのもメリットです。
近年、有名人や企業になりすまして、偽の情報を発信したり、個人情報を騙し取ろうとする悪質な行為が増えています。とくに企業や団体、著名人にとっては非常に重要です。
認証バッジが付いているアカウントは、本物であることが認証されているため、なりすましを防止し、信頼してもらいやすくなるでしょう。
投稿を見てもらいやすくなる
認証バッジが付いているアカウントは、検索結果やタイムライン上で目立ちやすくなります。これはXのアルゴリズムによって、X認証バッジが付いたアカウントが優先的に表示されるようになっているためです。
そのため、より多くの人に投稿を見てもらうことができ、フォロワーの獲得やエンゲージメントの向上にもつながります。
認証バッジを取得することで、アカウントのリーチを広げ、より多くの人に自社アカウントを広められるでしょう。
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X(Twitter)の認証バッジを申請・購入する方法
ここからは、X(Twitter)の認証バッジを購入する方法について紹介します。
青色の認証バッジを申請・購入する方法
青色の認証バッジを取得するには、有料のサブスクリプションサービス「X Premium」に加入する必要があります。
X Premiumは、現在「ベーシック」「プレミアム」「Xプレミアムプラス」の3つのプランが用意されています。
まずは、スマホアプリのプロフィールメニュー、あるいはtwitter.comのサイドナビゲーションメニューから「プレミアム」を選択しましょう。
年払いあるいは月払いのいずれかと希望のプランを選択し、アプリ内の購入手順に従ってサブスクリプションのお支払いを確定します。
なお、電話番号認証が完了していない場合は、認証を促すメッセージが表示されます。
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Xプレミアムの使用方法|Xヘルプセンター
金色の認証バッジを申請・購入する方法
金色の認証バッジを取得するには、Verified Organization(認証済み組織)に加入する必要があります。さらに、以下のような取得条件を満たさなければなりません。
- 登録可能なアクティブな組織のXアカウント、組織のメールアドレス、Webサイトドメインを保有している
- 組織のプロフィール項目が全て設定され、正しいプロフィール画像や自己紹介、表記名が掲載されている
- 政府機関の場合、政府機関の公式メールアドレスがあるか
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これらの取得条件を満たしたうえで、X社による審査が完了次第、ゴールドバッジが付与されます。また、Verified Organizationに加入すると広告配信に利用できる「広告クレジット」も受け取れます。
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Xプロフィールのラベルとチェックマークについて|Xヘルプセンター
グレーの認証バッジを申請・購入する方法
グレーの認証バッジを取得するのは、金色の認証バッジと同じ流れです。しかし、対象となるアカウントが政府機関のものである場合は、政府機関のメールアドレスでの申請が必要になります。
また、以下の対象アカウントである場合は、別途申請するとグレーの認証バッジが無償で付与されるケースもあるようです。
- 国政レベル:行政府の代表、特定分野の政策を統括する行政機関、大使館及び領事館の代表、国会または相当する組織や委員会のアカウント
- 地方自治体:緊急時対応・公共の安全・法執行・規制問題を統括する行政府や行政機関の代表
- 政府機関関係者:国家元首、副元首、閣僚またはそれらに相当する人物、行政機関またはそれに相当する機関の主席報道官、国際会議もしくは国内会議、議会またはそれらに相当する機関の構成員
- 多国間機関:その機関の本部レベル、地域レベル、国レベルの代表
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Xプロフィールのラベルとチェックマークについて|Xヘルプセンター
X(Twitter)認証バッジに関する注意点
こうしたXの認証バッジ制度の変化を踏まえて、企業のX公式アカウントは今後どのように対応していくべきでしょうか。
TwitterからXへのブランド変更に伴って、さまざまな仕様変更や機能拡充が行われ、今後はアカウント認証の有無によって利益/不利益が分かれていくと考えられます。
また、企業にとっては認証バッジがない状態はなりすまし被害が生まれる可能性も考慮しなければなりません。
そのため、今後企業のX公式アカウントは、「X Premium」または「Verified Organization(認証済み組織)」を取得することがおすすめです。
X(Twitter)の認証バッジまとめ
Xの認証バッジは、今後も大きな仕様変更や機能の拡充などが見込まれています。個人や企業アカウント問わず、X上でより多くのユーザーに注目されるには、認証バッジの取得が必要不可欠です。
とくに、企業アカウントとして運用する場合は、認証バッジの取得は大前提として、多くのユーザーに知ってもらうためのさまざまな工夫が必要になります。
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