X(旧Twitter)の機能のひとつである「トレンド」では、今この瞬間に話題になっているツイートやトピックを検索することができます。
「リアルタイムのトレンドが知りたい」「トレンドを活用する方法」と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
この記事では、Twitterトレンドをリアルタイムで確認する方法や、Twitterトレンドを上手く活用するポイントなどについて解説します。

X(旧Twitter)のトレンドとは
Twitterのトレンドとは、特定の地域や国内外において最も話題になっているキーワードやツイートのことを指します。
トレンドは特定のイベントや政治的な出来事、有名人の発言、ニュースなどさまざまな要因が影響を与え、リアルタイムで更新されます。
トレンドを確認することで、ユーザーがどのようなトピックに関心を持っているか、話題となっている出来事が何かを把握することが可能です。
また近年では、SNSマーケティングの一環でトレンド入りを目指す企業も増えており、話題化や認知拡大などといったメリットに期待が寄せられています。

X(旧Twitter)トレンドの見方
Twitterのトレンドは、ブラウザ版TwitterまたはTwitterアプリから確認できます。
まずは、ブラウザ版またはTwitterアプリを開き、アカウントにログインしましょう。「話題を検索タブ」を開くとジャンル別のトレンドが表示されます。
それぞれのトレンドをクリックすると、トレンドのTwitter検索画面が表示され、ハッシュタグやフレーズを含むツイートを見ることができます。

Twitterトレンドは、世界中のトレンドや興味関心に基づいたおすすめトレンド、ニュース、エンタメ、スポーツなどジャンル別にチェックすることができます。
なお、一番上に表示されるプロモーションと書かれたものは広告なので、Twiterのトレンドとは関係がありません。
X(旧Twitter)のトレンドが決定する仕組み
X(旧Twitter)のトレンドは、独自のアルゴリズムによって決定されており、個人によってカスタマイズされた内容が表示されます。
初期設定では「フォローしているアカウント」「興味関心」「位置情報」をもとにカスタマイズされています。また、地域別のトレンドをチェックすることも可能です。
トレンドに反映される条件は、主に以下の通りです。
- 興味関心や属する地域においてカスタマイズされた内容
- 時節に合わせた話題や時事問題
- 緊急性の高い話題
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これらを組み合わせたものがトレンドとして表示されるようになっています。
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X(旧Twitter)トレンドをリアルタイムで確認する方法4つ
X(旧Twitter)トレンドをリアルタイムで確認する方法は、主に4つあります。
1. X(旧Twitter)の検索タブから見る
先述のとおり、Twitterの「話題を検索」からトレンドを確認する方法です。
通常、Twitterトレンドは位置情報やフォローしているアカウント、興味関心をもとにカスタマイズされます。
また、地域特有のイベントや世界中で話題になっていることも、カスタマイズの内容にかかわらず表示されるようになっています。
カスタマイズされたトレンドではなく、地域別のトレンドを利用したい場合は、ブラウザ版Twitterまたはアプリでトレンドの地域を選ぶことも可能です。
2. Yahoo!リアルタイム検索で見る

Yahoo!リアルタイム検索では、Twitterで話題になっているトレンドワードや、Twitterに投稿された人気ツイートを検索することができます。
特定のキーワードで検索したい場合は、検索タブを押せばツイートを見られます。
またOR検索やNOT検索にも対応しており、IDやハッシュタグなどを指定して検索することも可能です。
最近では、「Twitterにログインしないと検索できない」という不便な事態も続いており、非ログイン状態でも検索できる対策の1つとして利用するのもおすすめです。
3. Twittrend(ついっトレンド)で見る

Twitterendでは、日本におけるリアルタイムのトレンドをはじめ、1時間前・3時間前・6時間前・12時間前・24時間前・2日前・3日前など、過去のトレンドも確認できます。
国内でも特定の地域に絞ったトレンドを収集することも可能です。

また、海外のトレンドが表示されるサービスも提供されており、自身のTwitterから設定を変更しなくても簡単に各国のトレンドを調べることができます。
4. Trend Calenderで見る

Trend Calenderは、過去から現在までのTwitterとGoogleのトレンドワードがランキング形式で掲載されているサービスです。
現在Twitterでツイートされているトレンドワードのリアルタイムランキングのほか、過去のトレンドを年・月単位で確認することができます。
2023年7月31日現在では、2019年のトレンドワードまで遡れるため、トレンドワードの傾向や過去のトレンドを知りたい方におすすめです。
X(旧Twitter)でトレンドを活用するポイント7つ
Twitterのトレンドを上手く活用することで、話題化や認知拡大を図れます。
- トレンドの流れを習慣的にチェックする
- トレンドキーワードを予測する
- トレンドキーワードを予測する
- トレンドを取り入れたツイートをする
- オリジナルハッシュタグを活用する
- 社内で即時対応できる体制を整える
- 投稿後の反応を分析して次に活かす
ここでは、具体的な活用方法について解説します。
トレンドの流れを習慣的にチェックする
X(旧Twitter)のトレンドは非常に流動的で、短時間のうちに大きく変動します。
リアルタイム性の高い話題が多く、朝・昼・夜でトレンド内容が大きく入れ替わることも珍しくありません。
そのため、トレンドを効果的に活用するには、日常的にトレンドの流れを観察する習慣をつけることが重要です。
単にトレンドワードを確認するだけでなく、「どのような背景でそのワードが上がっているのか」「どんな文脈で使われているのか」まで注目しましょう。
企業アカウント運用では、話題が上がる時間帯や曜日の傾向も把握しておくと、適切なタイミングでの投稿計画に役立ちます。
トレンドキーワードを予測する
トレンドを活用するうえで、話題になってから反応するだけでなく、トレンド入りしそうなキーワードを事前に予測して準備しておくことが差別化のポイントになります。
たとえば、季節イベント・新商品の発表・テレビ番組やスポーツの開催日などは、事前にトレンド化が予測しやすいテーマです。これらに関連したツイートやキャンペーンをあらかじめ用意しておけば、トレンド入りと同時に素早く投稿を出すことができ、話題に乗り遅れるリスクを回避できます。
あえて直前で仕込む必要はなく、予測可能な話題はスケジュールに組み込んでおくのが運用のコツです。
トレンドキーワードを予測する
クリスマスやバレンタインなどのイベントの際は、イベントに関連したキーワードがトレンド入りしやすい傾向にあります。そのため、過去の同時期にトレンド化したトピックなど、ある程度予測しやすいトレンドキーワードも存在します。
PRしたい商品に季節性がある場合は、トレンドに入りやすい時期に便乗してツイートすることで注目度が高まるでしょう。
モーメントカレンダーやTwitterランキングサイト、Trend Calenderなどを活用して、あらかじめトレンドを確認して計画を立てておくのがおすすめです。
トレンドを取り入れたツイートをする
トレンドに表示されているキーワードやハッシュタグを含んでツイートすることで、トレンドに参加することができます。
あらかじめ予測したトレンドキーワードや、今話題になっているトレンドを取り入れてツイートをすることで注目度を高めましょう。
企業アカウントでトレンドキーワードを取り入れたユニークな投稿をすれば、ユーザーに親近感を感じてもらいやすく、注目されやすいメリットもあります。
日頃からトレンドワードをチェックして、投稿に取り入れられそうな話題があれば挑戦してみるといいでしょう。
企業らしさを保ちながらトレンドを活用する
トレンドに乗る際は、ただ話題のキーワードを使うだけでなく、自社のブランドイメージやトーン&マナーに沿った発信を心がけることが大切です。
トレンド内容によっては軽いノリやミーム的表現が求められることもありますが、企業アカウントが無理に寄せすぎると、ユーザーに違和感や不信感を与える可能性があります。
たとえば、親しみやすさを売りにしているブランドであればユーモアを交えた投稿が自然です。一方で、高級感や信頼性を重視している企業であれば、落ち着いた語り口で社会性を持たせる工夫が必要です。
トレンドを取り入れる際は、話題との距離感を見極めながら、企業としての軸がブレない表現を意識しましょう。
オリジナルハッシュタグを活用する
トレンド入りを目指すためにはTwitterキャンペーンやハッシュタグの活用が効果的です。
意図したトレンドキーワードをキャンペーンのハッシュタグに設定したり、タイトルやキャッチコピーに用いたりと、さまざまな応用が行えます。
たとえば、オリジナルハッシュタグを作成し、短期間に特定のハッシュタグがついたツイートを発生させることで、Twitterのトレンド入りを狙うことができます。
Twitterキャンペーンなどで意図したトレンドワードに関するコンテンツを増やすことで、ユーザーに広く浸透させられるでしょう。
社内で即時対応できる体制を整える
トレンドを活用するにはスピード感が不可欠です。
話題が拡散されるタイミングを逃すと、どれだけ質の高い投稿であっても注目されにくくなります。そのため、トレンドを見つけてから即座に対応できる体制づくりが求められます。
具体的には、以下のような対応をおこないましょう。
- SNS担当者が定期的にトレンドをチェックできる環境を整える
- 投稿内容の企画・確認・承認フローをあらかじめ明確にしておく
- 画像やテンプレートなど、使い回し可能な素材を事前に準備する
事前にこうした体制を整えることで、投稿までのリードタイムを短縮できます。スピードと品質のバランスを保ちながら、運用の瞬発力を高める仕組みを作りましょう。
投稿後の反応を分析して次に活かす
トレンドを活用して終わりではなく、反応を分析して次に活かすことが重要です。
具体的には、以下のような情報をデータで振り返りましょう。
- どのキーワードに対してエンゲージメントが高かったのか
- リーチやインプレッションが伸びた時間帯の傾向はあるか
- コメントや引用リポストでどんな声が寄せられたのか など
また、「ウケた理由」「伸びなかった要因」を感覚ではなく具体的な指標で捉えることで、再現性のある運用が可能になります。
トレンド活用は一度きりのチャンスではなく、仮説と検証を繰り返しながらPDCAを回していくことが成果を安定させるコツです。
X(旧Twitter)トレンド活用時の注意点
トレンドは強力な拡散力を持つ反面、扱い方を誤ると炎上やブランド毀損につながるリスクもあります。
ここでは、トレンドを活用する際の注意点を解説します。
- トレンドに乗る際のリスクを見極める
- トレンドとの親和性を見極めて参加可否を判断する
それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。
トレンドに乗る際のリスクを見極める
トレンドには社会的なニュースやセンシティブな話題が含まれることも多く、安易に便乗することで批判を浴びるリスクがあります。
特に炎上中の人物名や事件、政治・宗教・災害に関連するワードは、内容を深く確認せずに使うべきではありません。
企業アカウントとして発信する場合は、「軽いノリでの投稿」が逆効果になるケースもあるため、トレンドの背景・経緯・世論の空気感を把握して判断しましょう。
また、誤情報を拡散してしまった場合の影響も大きいため、信頼できる情報源をもとに投稿判断を行うことが不可欠です。
トレンドとの親和性を見極めて参加可否を判断する
Xで話題化しているすべてのトレンドに乗る必要はありません。
自社のブランドやサービス、ターゲット層と無理なく結びつけられる話題だけを選ぶことが、健全な運用には欠かせません。
たとえば、ユーモアや親しみやすさが重視されるトレンドに対し、堅い業種の企業が参加してもユーザーに違和感を与える恐れがあります。
一方で、業界ネタや季節の話題など、自社と親和性の高いトレンドであれば、自然な形でのエンゲージメントが期待できます。
トレンドに参加することでどんな価値があるのか、逆にブランドが傷つくリスクはないかを見極めたうえで、投稿する・しないの判断を下すことが重要です。
Twitterのトレンドに関するQ&A
ここからは、Twitterトレンドに関するよくある質問に回答していきます。
特定の地域のトレンドを見るには?
特定の地域のトレンドを表示するには、「話題を検索」にある歯車マークから設定しましょう。
「この場所のコンテンツを表示」をオンにすると、身の回りでいま起きていることを見つけられる、地域別のトレンドが表示されます。
「場所を調べる」をクリックすると、指定の地域を選ぶことができます。
トレンドにルールはある?
Twitterでは、トレンドの背景情報が明らかになるまでコンテンツがトレンドに表示されるのを禁止したり、一時的に非表示にしたりする場合があります。
以下のようなトレンドはその対象となるため注意しましょう。
- Twitterルールに違反している
- 冒涜的な言葉や、成人向けや性的な内容についての言及が含まれる
- 重大な犯罪の被害者や未成年者のプライバシーを標的としている(私人の場合)。
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引用:Twitterのトレンドについてのよくある質問|Twitter
Twitterのリアルタイムトレンドまとめ
Twitterのトレンドを上手く活用すれば、人々が関心を持っているトピックについて理解を深めたり、話題の認知拡大を図ることもできます。
今回紹介したトレンドの確認方法をもとに、現在話題になっているトレンドや過去のトレンドをチェックしてみてはいかがでしょうか。
また、下記の記事では、企業アカウントがトレンド入りを目指す際に役立つ情報について解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
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