商品・サービスの売上を伸ばすための販促では、販促ツールを活用する必要があります。販促ツールを使うことで、効率よく自社商品・サービスにアプローチでき、顧客の購買意欲を高められるのがメリットです。
販促企画を検討している方の中には、「販促ツールにはどんなものがある?」「販促ツールのアイデアを知りたい」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
本記事では、販促ツールの目的や種類、アイデアなどを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
販促ツールとは?
販促ツールとは、消費者の購買意欲を高めて販売を促進するツールのことです。たとえば、チラシやDM、メルマガ、POP、ノベルティ、広告などが挙げられます。
販促ツールを上手く活用することで、商品・サービスの魅力を伝えられるため、購買意欲を高められるのがメリットです。
特定の商品・サービスを目立たせて、集客や購入につなげるための販促ツールは、店舗における売上アップには欠かせません。
最適な販促ツールは、目的やターゲットによって異なります。自社の商材のターゲット層に応じて、適したアプローチ手法を見つけることで、大幅な売上アップを目指せるでしょう。
販促ツールの目的
販促ツールを活用する目的は、主に以下が挙げられます。
- 商品・サービスの販売促進
- 認知度の向上
- 既存顧客のリピート化
- アップセル・クロスセル
ここでは、それぞれの目的について解説します。
商品・サービスの販売促進
販促ツールは、名の通り商品・サービスの販売促進につながります。
お得に購入できるキャンペーンやセールなど、商品やサービスを購入してもらいやすいタイミングで販促ツールを活用すれば、販促効果が高まります。
販促ツールを通じて、お得なセールやキャンペーンの内容をより魅力的に届けることで、「買ってみたい」「試してみようかな」と購買意欲を刺激できるでしょう。
販売促進の最終的なゴールである売上アップにも貢献できます。
認知度の向上
販促ツールを活用することで、商品・サービスの認知度向上につながるメリットがあります。
商品・サービスを購入してもらうには、まず認知してもらうことが必要です。認知されていなければそもそも購入もされず、比較・検討もしてもらえません。
たとえば、商業施設のイベントで自社商品に関するチラシやノベルティなどを配布すれば、自社をまったく知らなかった人からの認知を獲得できます。販促ツールを活用して認知度向上につなげれば、新規顧客の獲得も期待できるでしょう。
また、オンラインでも、ターゲット層が抱える悩みを解決するWebサイトに集客できれば、Web上での認知獲得にもつながります。
既存顧客のリピート化
既存顧客のリピート化も販促ツールの目的のひとつです。
メルマガや既存の会員限定のキャンペーン、次回から使用できるクーポンなどを配布すれば、リピーター獲得につなげられます。
販促ツールによってリピーターを増やせば、売上アップも見込めるでしょう。
既存顧客は、すでに商品に魅力を感じて購入してくれた背景があるため、新規顧客を開拓するよりも販促のハードルが低いといえます。
そのため、販促ツールによって既存顧客のリピート化を促すことは、販促活動において非常に重要です。
アップセル・クロスセル
販促ツールの目的として、アップセル・クロスセルも挙げられます。いずれも顧客単価を上げるための手法です。
アップセルとは、上位プランやモデルに切り替えてもらうことで、顧客一人あたりの単価をアップさせる販売手法をいいます。
たとえば、会員限定サイトやノベルティ、チラシなどの販促ツールが効果的です。
クロスセルは、一つの商品を購入する際に、別の商品・サービスも購入してもらう販売手法をいいます。
たとえば、化粧品などを購入する際に、関連する化粧品やスキンケアなどのカタログを同封したり、お得なセット商品などを用意する方法などがあります。
販促ツールの種類2つ
販促ツールは、大きく「プッシュ型」と「プル型」の2種類に分かれます。それぞれの種類においてどんなツールがあるか見ていきましょう。
プッシュ型
プッシュ型は、企業が消費者に対して積極的にアプローチして購買を促すツールです。プッシュ型の代表的なツールとしては、以下が挙げられます。
- メルマガ
- チラシ・フライヤー
- DM(ダイレクトメール)
- ノベルティ
- ギフト
プッシュ型の販促ツールで消費者にアプローチすることで、商品・サービスの認知度を高めることができます。ターゲットとなる層のニーズをふまえて、興味関心をひくような戦略を検討しましょう。
最終的には、ツールを通じて興味を示した消費者に「試してみたい」「購入したい」と思ってもらう必要があります。
具体的には、チラシやDM、メルマガなどで期間限定やトライアルプランなどの希少性をアピールするのがおすすめです。
プル型
プル型は、消費者が自発的に企業について調べたり、店舗への来店やサービスの購入促進のためのツールです。たとえば、下記のようなものが代表的なプル型に挙げられます。
- Webサイト
- SNS
- 店頭POP
- パンフレット
- カタログ
プル型は、商品・サービスを知りたいと考えている消費者をターゲットとした販促ツールです。ツールを通じて、商品・サービスの詳細や魅力を伝えます。
プル型の販促ツールが効果を発揮することで、消費者の購買意欲を向上させられるため、購入を迷っているユーザーに対する後押しになります。
販促ツールのアイデア10選
ここからは、販促ツールのアイデアを紹介します。
- パンフレット・カタログ
- チラシ
- POP
- Webサイト
- メルマガ
- ノベルティ
- デジタルサイネージ
- DM(ダイレクトメール)
- SNSアカウント運用
- キャンペーン
ここでは、それぞれの販促ツールについて解説します。
1. パンフレット・カタログ
パンフレットやカタログは、商品やサービスに関する詳しい情報を記載して、購買意欲を高めるための販促ツールです。
店舗に置いておくことで、興味を持った消費者に見てもらいやすく、配布するコストを抑えられます。
商品数が多い企業や、短い文面では伝わりづらい製品カタログなどにおいて活躍するといえるでしょう。
消費者が見やすく、選びやすいデザインにすることが大切です。
2. チラシ
チラシは、ターゲット層に直接手渡しできるため、商品やサービスの認知拡大や集客を狙う場合に有効です。
駅前やイベント会場、ポスティングなどで配布することで、多くの人に短期間で認知させられるでしょう。
特定エリアでの集客や商圏内の来店促進に有効です。
3. POP
POPは、店舗に掲示される印刷物の販促ツールです。商品の詳しい説明やセール情報をアピールすることができます。
POPを設置することで、お客様の興味を引き、店員が接客しなくても商品・サービスの魅力をわかりやすくアピールできるでしょう。
手書き風など親しみやすいPOPを作るケースもあり、店舗の雰囲気作りに有効です。販促ツールの中でも始めやすいツールといえます。
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4. Webサイト
Webサイトは、企業情報を掲載するコーポレートサイトや、商品・サービス情報を掲載しているサービスサイト、お役立ち情報を掲載するオウンドメディアなどが挙げられます。
自発的に調べて辿り着くケースが多いため、ターゲットが求める情報を掲載しておくことで、販促ツールとしての役割を果たすことがあります。
Webサイトが検索エンジンで上位表示されれば、従来の販促ツールよりも高い宣伝効果が見込めるでしょう。
5. メルマガ
メルマガは、自社商品・サービスについての情報やお役立ち情報をメールで配信する販促ツールです。
メルマガツールやMA(マーケティングオートメーション)などを活用すれば、どのくらい開封されたか、リンクはクリックされたかなどの数値を測定できます。
また、クリックした人に資料を送付するなど、戦略的なメルマガの設計が可能になります。
既存顧客との接点を増やせる一方で、配信頻度や内容によっては開封されない可能性もあるので、慎重に配信しなければなりません。
メルマガの開封率を高めるには、「○日間限定クーポン」「メルマガ読者限定キャンペーン」のように、消費者が望む情報を届けることが大切です。
6. ノベルティ
ノベルティは、商品・サービスを購入した際に無料でグッズなどを配布する販促ツールです。
企業名やロゴを入れたオリジナルグッズによって商品・サービスを覚えてもらったり、顧客満足度の向上につながったりするメリットがあります。
ノベルティの内容次第では、自社商品を購入するきっかけ作りにもなるでしょう。
一方で、ノベルティは制作コストがかかることや、クオリティによってはイメージダウンにつながってしまうデメリットも考えられます。
7. デジタルサイネージ
デジタルサイネージは、液晶ディスプレイやLEDディスプレイ、電子POPなどで映し出す広告のことを指します。
音声や動画などで視聴できるもので、駅構内や電車内、商業施設、ビルボードなどさまざまな場所に出稿することができます。
ポスターやチラシなどの静止画に比べて強いインパクトを残せるので、ターゲットの興味を引きやすく、集客や販促につながるのがメリットです。
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8. DM(ダイレクトメール)
DMは、顧客リストやターゲット層に向けて直接メールや郵便で販促情報を送る手法です。
オンライン・オフライン問わず活用でき、関心度の高い層にリーチしやすいのが特徴です。
ーポンや特別オファーを添えて送ることで、顧客の購買意欲を引き出しやすくなります。
9. SNSアカウント運用
SNSアカウントの運用は、Instagram、X(Twitter)、Facebook、TikTokなどのプラットフォームを運用し、企業やブランドの魅力を発信し、フォロワーとの交流を深める方法です。
拡散力やリアルタイム性が高いため、ブランド認知の向上、ファンの育成、口コミの促進に適しています。
10. キャンペーン
キャンペーンは、短期間で集中的に顧客の購買意欲を喚起するプロモーション活動を指します。
割引、抽選会、プレゼント企画などさまざまな形式で開催でき、SNSや店舗、ウェブサイトなどあらゆるチャネルで展開が可能です。
近年では、SNS上で「フォロー&シェア」を条件にしたキャンペーンが流行しており、認知度を拡大しながら参加者を増やせる効果があります。
販促ツールの効果を最大化するコツ
販促ツールの効果を最大化するためには、下記のコツを意識しましょう。
- 施策の目的を明確にする
- ターゲットを明確にする
- 販促ツールを選定する
- 施策の効果検証・分析する
1. 施策の目的を明確にする
販促ツールの効果を最大化するためには、販促施策の目的を明確にすることが大切です。目的を明らかにして、施策全体の方向性を決めましょう。
たとえば、「新規顧客を獲得したい」「既存顧客のリピート率を上げたい」「ブランド認知度を向上させたい」など、目的によって必要な手法が変わるためです。
また、効果測定の際にどのような指標を重視するかも定まりやすくなります。
2. ターゲットを明確にする
販促施策の効果を最大化するためには、ターゲット層を明確にすることも重要です。
年齢層、性別、興味・関心、ライフスタイルなどのターゲットの属性に応じて、訴求するメッセージやデザイン、使用するツールも変わってきます。
具体的にターゲットを設定することで、施策の効果が高まり、無駄なコストを抑えることにもつながります。
ターゲットの心理やニーズをふまえて、より効果的なメッセージやアプローチをおこないましょう。
3. 販促ツールを選定する
目的とターゲットが定まったら、どのような販促ツールを活用するかを選定しましょう。
たとえば、若年層へのアプローチにはSNS広告やインフルエンサーマーケティングが効果的でしょう。
既存顧客向けにはメールマーケティングやポイントカードなどを通じて、顧客満足度やロイヤリティ向上を図ることがおすすめです。
このように、販促ツールを選ぶときは、目的とターゲットにもとづいて選ぶことが大切です。
また、商品やサービスの性質に応じて、オンライン・オフラインの組み合わせや、チラシ、DM、ウェブサイト、アプリなど多様なツールを活用し、顧客の行動を促しましょう。
4. 施策の効果検証・分析する
施策を実行した後は、必ず効果検証を行い、施策の成果を分析します。
効果検証を行うには、Webサイトへのアクセス数、コンバージョン率、リピート率、エンゲージメントなど、目的に応じたKPIを事前に設定しましょう。
そのうえで、施策を通じてどのような成果が生まれたかを数値でチェックします。
分析によって、成功した点や改善すべき点が見えてくるため、次回以降の施策に活かすことができます。
継続的なPDCAサイクルを回すことで、販促ツールの効果が向上し、最適化が図られるでしょう。
販促ツールを制作する方法3つ
販促ツールを制作する方法には、以下の3つがあります。
- 自社で制作する
- 制作会社に依頼する
- 販促施策の代行会社に依頼する
ここでは、それぞれの方法について解説します。
自社で制作する
自社内で販促ツールの企画・デザイン・制作を行う方法です。
デザインやマーケティングについての専門知識がある人材がいれば、コストを抑えつつ内製することができます。
また、内製化することで、製品やブランドへの理解が深く、デザインやメッセージ性を打ち出しやすいのもメリットです。
制作会社に依頼する
販促ツールの制作を専門とするデザイン会社や広告制作会社に依頼する方法です。
プロのデザイナーが担当するため、ビジュアルやメッセージ性の高いツールを作ることができます。
高いクオリティが求められる販促ツールを作成したい場合や、社内にリソースが不足している場合におすすめです。
販促施策の代行会社に依頼する
販促施策の代行会社に依頼すると、販促ツールの制作に加えて、企画や運用サポートも一括して依頼できる場合があります。
制作だけでなく、戦略や効果測定、改善提案も含めてサポートを受けられるのが特徴です。
自社内にマーケティングや運用のリソースが少ない場合や、長期的に販促効果を高めたい場合に向いています。
販促ツールを活用して販促効果を最大化しよう
販促ツールは、認知度向上や商品・サービスの購買促進、リピーター獲得、アップセル・クロスセルなどさまざまな効果が期待できます。
インターネットやSNSが普及している近年では、SNSを活用したキャンペーン施策を実施するのがおすすめです。
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