SNS広告が飽和するなか、思わずユーザーが「読みたくなる広告」として注目されているのが「漫画広告」です。
とくにInstagramは視覚的な訴求と相性がよく、スクロール中でも手を止めたくなるインパクトやストーリー性が魅力です。
本記事では、Instagramで展開できる漫画広告の種類やメリット、具体的な出稿方法までを詳しく解説します。
Instagramにおける漫画広告とは
Instagramの漫画広告とは、広告用に制作された漫画形式のコンテンツを、フィード投稿やストーリーズ、リールなどで配信する手法です。
企業の商品・サービスを紹介する際に、ストーリー性やキャラクターを活用することで、ユーザーの興味を惹きやすくなります。
視覚的なインパクトと情報の伝わりやすさを両立できる点が特徴で、近年ではBtoC商材はもちろん、BtoB領域でも導入が進んでいます。
Instagramの漫画広告の種類
Instagramで活用できる漫画広告には、以下の4種類があります。
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- ストーリーズ広告
それぞれ特徴や表現方法が異なるため、目的やターゲットに合わせて最適な形式を選ぶことが重要です。
画像広告
画像広告は、1枚の画像で構成された最もシンプルな広告形式です。
漫画広告として活用する場合は、1ページ完結型や、4コマ・8コマなど短編構成が一般的です。静止画のため動きはありませんが、ストーリー性やインパクトのあるビジュアルを使えば、十分にユーザーの興味を惹くことができます。
また、テキストとの組み合わせ次第で情報量をコントロールしやすく、商品やサービスの特徴を端的に伝えるのに向いています。
投稿自体が自然にユーザーのタイムラインに溶け込むため、広告感を抑えながらエンゲージメントを高められるのも強みです。
動画広告
動画広告は、漫画に動きや音声を加えた形式で、よりユーザーの興味を惹き付けられる点が特徴です。コマごとにカメラワークを加えたり、吹き出しに動きをつけたりすることで、静止画では伝えきれない臨場感や感情表現が可能になります。
Instagramではリールやフィード、ストーリーズなど複数の配信面で動画広告を活用できるため、ターゲットに合わせて設計の幅も広がります。
また、音声ナレーションやBGMを入れることで、情報の補足やエンタメ要素を加えられる点も魅力です。
動きのある表現でストーリー性を強調したい場合に適した形式です。
カルーセル広告
カルーセル広告は、複数枚の画像や動画を横スライドで表示できる形式です。
漫画広告として活用する場合は、1ページずつコマを展開する形式が適しており、ストーリーの流れを段階的に見せることで読者の没入感を高められます。
ユーザーが自分のタイミングでスワイプして読む仕様のため、広告でありながら「漫画を読む」体験に近くなります。
また、各スライドに異なるリンク先や説明を設定できるため、複数の商品や機能を1つの投稿内で紹介したい場合にも便利です。
エピソードの起承転結をしっかり描けるため、サービスの価値や導入背景などをストーリー仕立てで丁寧に伝えたいときに効果的な手法です。
ストーリーズ広告
ストーリーズ広告は、画面全体を活用できる縦型フォーマットで、ユーザーの没入感を高めやすいのが特長です。
ストーリーズは24時間で消える特性があるため、期間限定のキャンペーンや新商品の告知など今すぐ行動してほしい場面に向いています。
CTA(リンク付きスタンプなど)を設置すれば、漫画の流れからスムーズに遷移させる導線も作れます。
全画面表示による没入感とアクションへのつながりやすさから、コンバージョン重視の広告施策にも効果的です。
Instagramで漫画広告を活用するメリット
Instagramで漫画広告を活用することで、視覚的なインパクトやストーリー性を活かした訴求が可能になります。とくに次のような点で高い効果が期待できます。
- 面白さや楽しさを演出できる
- インパクトがあり記憶に残る
- 親しみやすく共感を得やすい
- コンテンツを分かりやすく伝えられる
- 投稿がシェアされやすい
それぞれのメリットを順に解説していきます。
インパクトがあり記憶に残る
漫画広告は、コマ割りやキャラクターの表情、独自の世界観によって視覚的なインパクトを生みやすく、目に留まりやすい特徴があります。
短時間で多くの投稿が流れる中、漫画特有の強いビジュアルはユーザーの印象に残りやすく、広告としての認知獲得に効果的です。
さらに、ストーリー展開によって商品やサービスの情報が自然と頭に入ってくるため、「なんとなく覚えている」という状態を作りやすい点も魅力です。
面白さや楽しさを演出できる
漫画広告は、ストーリーやキャラクターを通じて、商品やサービスに「面白さ」や「楽しさ」といった感情を付加できるのが強みです。
オチのある展開や、意外性のある演出を取り入れることで、単なる情報提供にとどまらないエンタメ要素を盛り込めます。
「最後まで読みたくなる」「誰かに共有したくなる」といった感情が生まれやすく、ユーザーとのポジティブな接点を築くことにもつながります。
とくに若年層をターゲットとする場合には、漫画ならではの楽しませる力が効果を発揮します。
親しみやすく共感を得やすい
漫画は、登場人物のセリフや表情、日常的なシーンを通じて読者の共感を得やすい媒体です。
Instagram上での漫画広告も、ユーザーの悩みやあるあるネタを盛り込むことで「自分ごと」として捉えてもらいやすくなります。
とくに消費者の課題や不安に寄り添うようなストーリーは、商品やサービスへの信頼感にもつながります。
営業色が強すぎないぶん、広告に対する心理的ハードルを下げ、自然にブランドへの好印象を育てられるのが魅力です。
コンテンツを分かりやすく伝えられる
漫画広告は、複雑な内容や専門的な情報でも、ストーリー仕立てにすることでわかりやすく伝えられます。
キャラクターの会話や図解的な構成を取り入れれば、文章だけでは伝えにくいポイントも自然に理解してもらえるようになります。
とくにサービスの導入事例や使用シーンを描くことで、ユーザー自身が利用するイメージを持ちやすくなる点がメリットです。
視覚とストーリーの両方を使って情報を整理できるため、認知だけでなく理解促進にも効果があります。
投稿がシェアされやすい
Instagramの漫画広告は、コンテンツとしての完成度が高いほど「広告っぽさ」を感じさせず、自然にシェアされやすくなります。
ストーリーに共感したり、笑える要素があったりすると、「友達にも見せたい」と思わせる動機につながります。
とくにリポストやストーリーズでのシェア、スクリーンショットの送信など、ユーザー主導での拡散が起きやすい点が魅力です。
広告費をかけずに認知拡大や話題化を狙えるため、拡散力を重視するキャンペーンとの相性も抜群です。
Instagramの漫画広告を制作する方法|4パターン
Instagramで漫画広告を配信するには、制作から投稿までの体制づくりが重要です。主に以下のような方法があります。
- 自社で漫画コンテンツを作成する
- 漫画広告会社に外部委託する
- 漫画系インフルエンサーに依頼する
- クラウドソーシングサービスで外注する
それぞれの手法について、特徴やメリット・注意点を解説していきます。
1. 自社で漫画コンテンツを作成する
自社で漫画広告を制作する方法は、もっとも自由度が高く、ブランドの世界観や伝えたいメッセージを細部まで反映できるのが利点です。
社内にデザイナーやイラストレーター、ライターがいる場合は、制作コストを抑えつつスピーディーな展開も可能です。
ただし、ストーリー構成や演出、Instagramに適したフォーマット設計など、広告効果を意識した設計には専門知識が求められます。
社内でリソースやノウハウが不足している場合は、思ったような効果を出せないリスクもあるため注意が必要です。
2. 漫画広告会社に外部委託する
漫画広告に特化した制作会社へ依頼する方法は、もっとも完成度と効果が期待できる手段です。
企画構成からキャラクター設計、漫画制作、広告の最適化までをワンストップで対応してくれるため、社内に専門人材がいない場合でも安心して任せられます。
制作実績の多い会社であれば、ターゲットに刺さる構成や業界ごとの訴求ポイントを熟知しており、成果につながる表現設計が可能です。ただし、一定の制作費がかかるため、事前に予算を明確にしておく必要があります。
中長期的にブランディングやプロモーション効果を狙いたい企業にとって、有効な選択肢のひとつです。
3. クラウドソーシングサービスで外注する
漫画広告の制作をクラウドソーシングサービスで外注する方法は、コストを抑えつつ柔軟にクリエイターを探せるのが特徴です。
ランサーズやココナラ、クラウドワークスなどのプラットフォームを使えば、漫画制作の経験がある個人クリエイターに直接依頼することができます。
制作費用は依頼内容やクリエイターの実績によって大きく異なりますが、比較的安価でスモールスタートしやすい点がメリットです。
一方で、クオリティのバラつきや納期管理、ディレクションの負担は発生しやすくなるため、発注前のポートフォリオ確認や契約条件の整理が欠かせません。
4. 漫画系インフルエンサーに依頼する
InstagramやX(旧Twitter)などで人気のある漫画系インフルエンサーに依頼する方法は、認知拡大や共感訴求を重視したいときに効果的です。
既に多くのフォロワーを抱えており、ファンとの信頼関係が構築されているため、企業アカウントから発信するよりも高い反応が得られやすい傾向があります。
広告色を抑えつつ、自然な投稿として読まれやすい点も特徴です。
商品の使用体験を漫画で紹介してもらうなど、リアルな視点を盛り込んだ内容にすることで、フォロワーの共感や購買意欲を高めることができます。
ただし、依頼先によっては表現の方向性が合わない場合もあるため、過去の投稿傾向や読者層との相性を事前に確認しておくことが重要です。
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まとめ
漫画広告は、ただ情報を届けるだけでなく、共感・理解・拡散までを自然に促せる強力な表現手法です。
「広告っぽく見えない」「思わず読んでしまう」「シェアしたくなる」といった広告を実現したい企業にとって、漫画表現の導入は非常に有効です。
制作体制や目的に応じて適切な方法を選び、自社のブランドメッセージをより深く、印象的に届けていきましょう。