自社ECやD2Cブランドを伸ばしたいものの、SNSマーケティングをどう進めれば売上につながるのか分からず悩む場面は多いのではないでしょうか。広告費が高騰するなか、SNSマーケティングはファンづくりと指名検索を同時に育てられます。キャンペーンやUGC活用、効果測定の基本を押さえれば、再現性のある成果を目指せます。
そこで今回は、EC・D2C事業でSNSマーケティングを成功させる進め方と事例を解説します。ぜひ参考にしてください。
【著者プロフィール】
この記事を執筆・監修しているのは、SNSマーケティング情報メディア「OWNLY」を運営するSmart Share Lab編集部です。インスタントウィンやレシート応募、UGC活用といったSNSキャンペーンの企画・運用支援を10年以上にわたって手がけ、これまでに大手メーカーからD2Cブランドまで数多くの施策設計と効果分析に携わってきました。
現場で蓄積した知見をもとに、EC・D2C担当者が実務でそのまま活用できる情報をお届けします。
EC・D2CにSNSマーケティングが欠かせない理由とメリット
EC・D2Cの売上づくりにSNSがどう関わるのか、まずは全体像から整理します。広告に頼りきらずに成果を伸ばすための前提となる考え方を確認しておきましょう。
そもそもEC・D2CにおけるSNSマーケティングとは
「EC・D2CとSNSマーケティングは具体的にどう結びつくのか分からない」と感じる場面は少なくありません。D2Cとは「Direct to Consumer」の略で、メーカーやブランドが小売店などの仲介を挟まず、自社のECサイトやSNSを通じて消費者へ直接商品を届けるビジネスモデルのことです。SNSマーケティングとは、InstagramやXなどのSNSを使って認知拡大やファンづくり、購買促進を行う取り組みを指します。
例えば、新商品の世界観をInstagramの写真や動画で伝え、興味を持った人を自社ECへ誘導する流れが代表的です。まずは自社の商品が「どんな人に、どんな価値を届けるのか」を言語化し、その価値が伝わる発信を軸に据えることを心がけましょう。
SNSが売上を左右する3つの背景
「なぜ今これほどSNSが重視されるのか」という疑問を持つ担当者は多いはずです。背景には大きく3つの変化があります。1つ目は広告費の高騰で、Web広告の表示単価が上がり続け、広告だけに頼る集客が難しくなっています。2つ目は指名検索の重要性で、指名検索とは「ブランド名」や「商品名」で直接検索される動きのことを指し、この数が売上の土台になりやすいといわれています。3つ目はUGCの影響力で、UGCとはユーザー生成コンテンツ、つまり利用者自身が投稿した口コミや写真のことです。
例えばコスメや健康食品などの回転が速い商材では、SNS発信を続けた結果、3〜6か月で指名検索やCPAに明確な差が出るケースも見られます。CPAとは顧客を1人獲得するためにかかった費用のことです。広告偏重から、SNSで資産を積み上げる発想へ切り替えることを心がけましょう。
SNS活用で得られるメリット
「SNSに力を入れると、結局どんな良いことがあるのか」を具体的に知っておきたいところです。EC・D2CでSNSを活用するメリットは、認知の獲得だけにとどまりません。顧客と直接つながることで、購入後の感想や要望といったリアルな声を集めやすくなります。
例えば、寄せられた口コミを商品改善に反映したり、ECサイトの商品ページにUGCを掲載して購入の後押しに使ったりできます。下記に主なメリットを整理しました。
EC・D2C企業が得られるSNS活用のメリット一覧
- ブランドの世界観を視覚的に伝え、認知を広げられる
- 顧客と双方向にやり取りでき、ファン化やリピートにつながる
- 口コミやレビューなどのUGCを集め、購買の後押しに活用できる
- 顧客のリアルな声を商品開発や改善のヒントにできる
- 広告に依存しない集客の柱を育てられる
自社の課題に合わせて、どのメリットを優先するかを最初に決めておくと、施策の軸がぶれにくくなります。
運用でつまずきやすい課題と注意点
「いざ始めても続かないのではないか」と不安を抱える担当者も少なくありません。SNS運用でよくつまずくのは、目的が曖昧なまま投稿を続けてしまうケースです。フォロワー数だけを追いかけると、売上につながらず手応えを感じにくくなります。
例えば、担当者が1人に集中し、更新が止まってしまう体制面の問題もよく起こります。始める前に目的と担当範囲、投稿の頻度を決め、無理なく継続できる運用設計を心がけましょう。
[お役立ち資料] 生活者が購買を決めるうえでSNSがどの程度影響しているのかを把握したい場合は、下記の調査資料が参考になります。 ▶ 【無料ダウンロード】2023年 生活者の意思決定におけるSNS影響度調査
EC・D2C向けSNSマーケティングの進め方|基本ステップ
成果につながるSNSマーケティングには、思いつきの投稿ではなく順序立てた設計が欠かせません。ファネルの考え方から始める前の準備、具体的なステップまでを順番に確認しておきましょう。
成果につながるマーケティングファネルの考え方
「投稿はしているのに売上に結びつかない」と感じる場合、ファネルの視点が抜けていることが多いものです。マーケティングファネルとは、消費者が商品を知ってから購入し、ファンになるまでの段階を図式化した考え方のことです。EC・D2Cでは「認知→興味・関心→比較検討→購入→リピート・ファン化」という流れで整理すると分かりやすくなります。
例えば、認知の段階ではリール動画で広く届け、比較検討の段階では口コミやレビューで安心感を与えるといった具合に、段階ごとに役割を分けます。各段階で「次に進んでもらうために何を見せるか」を決めることを心がけましょう。
始める前に整理しておきたい準備
「とりあえずアカウントを作ったものの、何から手をつければいいか分からない」という声はよく聞かれます。発信を始める前に、目的とターゲット、発信の軸を整理しておくと迷いが減ります。ペルソナとは、年齢や悩み、ライフスタイルまで具体化した代表的な顧客像のことです。
例えば、「30代・敏感肌・成分にこだわる女性」のように描くと、発信内容や言葉選びがぶれにくくなります。下記の項目を着手前に整理しておきましょう。
SNSマーケティング立ち上げ前チェックリスト
□ SNS運用の目的(認知・獲得・ファン化など)が明確になっている
□ ターゲットとなるペルソナを具体的に設定している
□ 発信するブランドの世界観やトーンを言語化している
□ 運用担当者と更新頻度、承認フローを決めている
□ 目標とする指標(KPI)の候補を洗い出している
認知から購入・リピートまでの設計のやり方
「各SNSをどう連携させれば購入まで導けるのか」と悩む担当者は多いはずです。SNSごとに役割を分け、最終的に自社ECへ誘導する導線を設計することが重要になります。例えば、Xで情報を拡散して認知を取り、Instagramで世界観を伝えてファンを育て、LINEで再来訪を促してリピートにつなげる流れが挙げられます。
下記の5ステップで全体像を組み立てましょう。
EC・D2C SNSマーケティングの進め方5ステップ
Step1 目的とKPIを設定する
Step2 ターゲットと発信の軸を決める
Step3 媒体を選び、それぞれの役割を分担する
Step4 投稿・キャンペーン・UGC活用を実行する
Step5 効果を測定し、改善を繰り返す
無理なく続けるための運用体制のコツ
「続けたいのに時間が足りない」という課題は、多くの現場で共通します。SNS運用を継続するには、属人化を避けて仕組みで回す工夫が欠かせません。例えば、投稿テンプレートやコンテンツカレンダーを用意し、Canvaなどのデザインツールで制作を効率化する方法があります。Canvaとは、専門知識がなくても画像や動画を作成できるデザインツールのことです。
一度に多くを抱え込まず、続けられる範囲から仕組み化することを心がけましょう。
EC・D2Cで成果が出るSNSの選び方と活用方法
SNSはそれぞれ得意分野が異なり、商材やターゲットに合った媒体を選ぶことが成果を分けます。選び方の基準と、主要な媒体ごとの使い方を整理しました。
自社に合うSNSの選び方
「どのSNSに力を入れるべきか決められない」と迷う場面は多いものです。媒体選びでは、ターゲット層の年齢や、商品の見せ方との相性を基準にすると判断しやすくなります。例えば、ビジュアルで魅力が伝わるアパレルやコスメはInstagram、話題性で広げたい商材はX、若年層に動画で訴求したい場合はTikTokが向いています。
まずは下記の比較を参考に、ターゲットがよく使う媒体を1〜2つに絞って始めることをおすすめします。
主要SNSの特徴比較一覧
- Instagram:写真や動画で世界観を伝えやすく、コスメ・アパレル・雑貨と相性が良い
- X(旧Twitter):リアルタイムの拡散力が高く、キャンペーンや新商品の告知に強い
- TikTok:短尺動画で若年層に届きやすく、トレンドからの話題化が狙える
- LINE:再来訪や購入後の関係構築に向き、リピート促進に活用しやすい
Instagramの活用方法
「Instagramをどう使えば購入につながるのか」と悩む担当者は少なくありません。Instagramは世界観を伝える発信と、購入導線づくりの両面で力を発揮します。例えば、フィード投稿でブランドの世界観を統一し、リール動画で新規層へリーチを広げ、ショッピング機能で投稿から商品ページへ直接遷移させる方法があります。リーチとは投稿が届いた人の数のことです。
プロフィール欄にECサイトのリンクを置き、ハイライトで口コミをまとめておくと、購入までの導線が整います。
X(旧Twitter)の活用方法
「Xは拡散すると聞くものの、ECにどう生かせるのか」という疑問を持つ場合もあります。Xはリアルタイムの拡散力を生かし、認知拡大とUGC創出に向いた媒体です。例えば、フォロー&リポストキャンペーンで新商品を一気に広めたり、引用リポストで寄せられた口コミを紹介したりできます。フォロー&リポストとは、アカウントのフォローと投稿の再投稿を応募条件にする手法のことです。
日常的に顧客の投稿へ反応し、双方向のやり取りを重ねることを心がけましょう。
TikTok・LINEの活用方法
「TikTokやLINEはEC・D2Cで本当に使えるのか」と感じる場面もあるはずです。TikTokは発見されやすい短尺動画で新規層の獲得に向き、LINEは購入後の関係構築に強みがあります。例えば、TikTokでは商品の使い方やビフォーアフターを動画で見せ、トレンド音源に乗せて話題化を狙えます。LINEでは友だち登録者へクーポンや再入荷情報を届け、リピート購入を後押しできます。
新規はTikTok、育成はLINEと役割を分けて活用することをおすすめします。
EC・D2Cと相性が良いSNSキャンペーンの種類と作り方
SNSキャンペーンは、短期間でUGCやフォロワーを増やし、購買のきっかけをつくる有効な打ち手です。手法の選び方から告知文、法務の注意点まで、実務に必要な内容をまとめました。
キャンペーンがEC・D2Cで効果的な理由
「キャンペーンは手間がかかる割に効果があるのか」と迷う担当者もいます。SNSキャンペーンとは、応募条件を設けて参加を促し、認知拡大やUGC収集を狙う施策のことです。短期間でフォロワーやUGCを集めやすく、購入の後押しにもつながります。
例えば、新商品の発売に合わせてキャンペーンを実施すると、話題化と初速の売上を同時に狙えます。単発で終わらせず、集めたUGCをその後の発信や広告に生かすことを心がけましょう。
代表的なキャンペーン手法の選び方
「手法が多すぎて、どれを選べばいいか分からない」という声はよく聞かれます。キャンペーンは目的に合わせて手法を選ぶことが成功の近道です。例えば、手軽な参加で認知を広げたいならインスタントウィン、購買を促したいならレシート応募やマストバイ、UGCを集めたいならハッシュタグ投稿が向いています。インスタントウィンとは、応募するとその場で抽選結果が分かる手軽なキャンペーンのことです。
下記の特徴を踏まえ、目的に合う手法を選びましょう。
キャンペーン手法別の特徴一覧
- インスタントウィン:その場で当落が分かり、手軽に参加でき認知拡大に向く
- フォロー&リポスト:拡散力が高く、フォロワー獲得とUGC創出を同時に狙える
- ハッシュタグ投稿:指定したタグでの投稿を促し、UGCを効率よく集められる
- レシート応募:購入を条件にするため売上に直結しやすい(レシート応募とは購入レシートの画像を投稿して応募する手法のことです)
- マストバイマイレージ:購入金額や回数に応じて特典を出し、リピートを促せる(マイレージ型とは購入を重ねるほど当選や特典に近づく仕組みのことです)
企画から実施までの進め方
「キャンペーンを任されたものの、何から準備すればいいか分からない」と戸惑う場面は多いものです。企画から実施までは、目的設定から振り返りまでを段階的に進めると抜け漏れを防げます。例えば、景品を決める前に目的とKPIを固めておくと、施策全体の軸がぶれません。
下記の7ステップに沿って準備を進めましょう。
SNSキャンペーン実施の7ステップ
- Step1 目的とKPIを決める
- Step2 手法と対象のSNSを選ぶ
- Step3 景品と応募条件、実施期間を設計する
- Step4 応募規約と当選連絡の方法を準備する
- Step5 告知文とクリエイティブを制作する
- Step6 キャンペーンを実施し、応募状況を管理する
- Step7 結果を分析し、集めたUGCを二次活用する
応募導線と告知文の作り方
「告知文をどう書けば参加してもらえるのか」と悩む担当者は少なくありません。応募導線とは、ユーザーが応募を完了するまでの流れのことで、できるだけ手間を減らすことが参加率を高めます。告知文は、参加メリットと応募方法、期間を一目で分かるようにまとめることが大切です。
例えば、下記のような構成にすると、初めての人でも迷わず参加できます。
そのまま使えるキャンペーン告知文の例文
【フォロー&リポストキャンペーン開催中】 @(アカウント名)をフォロー&この投稿をリポストで、 抽選で30名様に新商品「○○」をプレゼントいたします。 応募期間:6月1日から6月14日まで 当選発表:当選者の方へDMでご連絡いたします たくさんのご応募をお待ちしています。
応募方法は3ステップ以内に収め、当選連絡の方法まで明記しておくと、参加のハードルと当選への不安をどちらも下げられます。
景品表示法など実施前の注意点
「景品を出すときに、法律面で気をつけることはあるのか」という疑問は当然のものです。キャンペーンでは、景品表示法という景品の最高額や総額を定めた法律に注意する必要があります。景品表示法とは、過大な景品によって消費者が不利益を被らないよう、景品の上限などを定めた法律のことです。例えば、購入を条件にする場合は取引額に応じて景品の上限が決まるため、事前の確認が欠かせません。
各SNSの公式キャンペーン規約や消費者庁のガイドラインを確認し、下記の点をチェックしておきましょう。
キャンペーン実施前の法務チェックリスト
□ 景品の最高額・総額が景品表示法の上限を超えていない
□ 応募規約に当選者数・発表方法・個人情報の扱いを明記している
□ 実施する各SNSの公式キャンペーン規約に違反していない
□ 医薬品や化粧品を扱う場合、薬機法に反する表現がない(薬機法とは医薬品や化粧品などの品質や広告表現を定めた法律のことです)
□ 当選連絡や賞品発送の運用フローを事前に決めている
[お役立ち資料] 購入と連動したキャンペーンをより具体的に検討したい場合は、下記のパンフレットで設計のポイントを確認できます。
▶ 【無料ダウンロード】OWNLY マストバイマイレージキャンペーン

UGCを集めて売上につなげる活用方法
EC・D2Cの購買を後押しするうえで、利用者の声であるUGCは欠かせない存在です。UGCの集め方から使用許諾、ECサイトでの運用サイクルまでを整理しました。
UGCが購買を後押しする理由
「口コミがそこまで売上に効くのか」と半信半疑の担当者もいるはずです。UGCとはユーザー生成コンテンツ、つまり利用者が自発的に投稿した口コミや写真、動画のことです。企業の宣伝よりも信頼されやすく、購入の判断材料になりやすい点が大きな特徴です。
例えば、商品ページに実際の使用写真や感想が並んでいると、初めての人でも安心して購入を決めやすくなります。集めたUGCを購買導線のなかに自然に配置することを心がけましょう。
UGCの集め方・生成のコツ
「UGCはどうすれば自然に増えるのか」と悩む場面は多いものです。UGCを集めるには、投稿のきっかけづくりと、投稿したくなる体験の設計が欠かせません。例えば、オリジナルハッシュタグを用意して日頃から投稿を促したり、ハッシュタグキャンペーンやフォトコンテストで短期的に集めたりする方法があります。ハッシュタグキャンペーンとは、指定したタグをつけて投稿してもらう応募方式のことです。
長期の地道な募集と短期のキャンペーンを組み合わせ、UGCが生まれ続ける状態を目指しましょう。
使用許諾と二次活用の進め方
「集めたUGCを勝手に使ってよいのか」という不安は当然のものです。UGCを広告やECサイトに使う際は、投稿者から使用許諾を得る必要があります。使用許諾とは、投稿者の著作物を二次利用してよいかどうかの承諾を得ることです。例えば、投稿へのコメントやDMで利用範囲を伝え、同意を得たうえで掲載する流れが一般的です。
許諾の範囲と取得日を記録しておき、後のトラブルを防ぐことを心がけましょう。
UGC使用許諾取得チェックリスト
□ 投稿者へ利用目的と掲載場所を具体的に伝えている
□ 使用する範囲(ECサイト・広告・SNSなど)を明示している
□ 投稿者からの同意の記録を保存している
□ 二次利用にあたり、加工の有無や掲載期間を取り決めている
□ 投稿者の氏名表記やクレジットの扱いを確認している
ECサイトへの掲載と運用サイクルの回し方
「UGCはどこに、どう載せれば効果が出るのか」と迷う担当者は少なくありません。UGCは集めて終わりではなく、掲載と効果測定を繰り返す運用サイクルが成果を左右します。例えば、ECサイトのトップページや商品詳細ページ、購入後のサンクスページに掲載し、反応の良いUGCを見極めて差し替えていく方法があります。
掲載位置やデザインによって成果が変わるため、数値を見ながら最適化を続けることをおすすめします。
[お役立ち資料] SNS上の口コミを売上につなげる仕組みづくりに関心がある場合は、下記の資料が参考になります。
▶ 【無料ダウンロード】SNS上の資産を売上に繋げるUGCマーケティングソリューション「UGC Collect」

EC・D2C SNSマーケティングの効果測定と改善の方法
施策を続けて成果を伸ばすには、感覚ではなく数値での振り返りが欠かせません。KGI・KPIの決め方から、売上貢献の可視化、改善の進め方までを確認しておきましょう。
設定すべきKGI・KPIの決め方
「何を成果の基準にすればいいのか分からない」という悩みはよく聞かれます。KGIとは最終的に達成したい目標のことで、KPIとはその達成度を測る中間指標のことです。EC・D2Cでは、売上やCVR(購入率)をKGIに置き、指名検索数やUGC件数をKPIに据えると整理しやすくなります。CVRとは、サイト訪問者のうち購入に至った割合のことです。
フォロワー数だけを追わず、売上につながる指標を選ぶことを心がけましょう。
フェーズ別KPIの目安
- 認知フェーズ:リーチ、インプレッション、フォロワー増加率
- 興味・比較フェーズ:エンゲージメント率、保存数、指名検索数
- 購入フェーズ:サイト流入数、CVR、クーポンコード経由のCV
- ファン化フェーズ:リピート率、UGC投稿件数、ファンによる再投稿数
必ず見ておきたい指標と計算方法
「指標が多すぎて、どれを見ればいいか分からない」と感じる場面は多いものです。まず押さえたいのが、エンゲージメント率という反応の度合いを示す指標です。エンゲージメント率とは、いいねやコメント、保存などの反応数をインプレッション数で割って算出する割合のことです。インプレッションとは投稿が表示された回数を指します。
例えば、インプレッションが10,000で反応が500であれば、エンゲージメント率は5%になります。数値の高い投稿の傾向を分析し、次の発信に生かすことをおすすめします。
売上貢献を可視化する効果測定のやり方
「SNSが本当に売上に貢献しているのか証明しにくい」という課題はよく挙がります。SNSの売上貢献は、指名検索の変化とコンバージョン経路の両面から可視化できます。コンバージョンとは、購入や会員登録など成果となる行動のことです。例えば、キャンペーン専用のクーポンコードを配布して経由の購入数を測ったり、ブランド名の検索ボリュームの推移を追ったりする方法があります。
各SNSの公式インサイトやMeta Business Suiteなどの分析ツールを併用し、数値を継続的に記録しましょう。Meta Business SuiteとはInstagramやFacebookの投稿管理や分析ができる無料ツールのことです。
成果を伸ばす改善(PDCA)の回し方
「測定はしているものの、次にどう生かせばいいか分からない」という声も少なくありません。効果測定は、改善につなげてこそ意味を持ちます。PDCAとは、計画・実行・評価・改善を繰り返して成果を高める進め方のことです。例えば、反応の良かった投稿テーマを増やし、伸びなかった企画は条件を変えて再挑戦するといった調整を重ねます。
月に1度は数値を振り返り、小さな改善を積み重ねることを心がけましょう。
EC・D2CのSNSマーケティング成功事例
実際にSNSで成果を上げたEC・D2Cブランドの取り組みには、再現できるヒントが詰まっています。媒体別・施策別の事例と、そこから見える共通点を整理しました。
Instagramでファンを育てた事例
「Instagramでファンを増やした企業は、何が違ったのか」と気になる担当者は多いはずです。小柄な女性向けアパレルを展開するCOHINAは、Instagramを軸にライブ配信やスタッフの着用投稿を続け、熱量の高いファンを育てました。例えば、ほぼ毎日のライブ配信で顧客の悩みに丁寧に応え、双方向のやり取りを積み重ねた点が特徴です。
一方的な宣伝ではなく、顧客との会話を重ねる発信を心がけることが、ファンづくりの近道になります。
Xの拡散とUGCで認知を広げた事例
「広告に頼らず認知を広げることは可能なのか」という疑問もあるはずです。ランジェリーブランドの24hブラは、デジタル広告をほとんど使わず、代表自身のXアカウントで開発の背景やユーザーの悩みに寄り添う発信を続け、共感から認知を広げました。例えば、商品の改善過程を率直に伝えることで、顧客の声が自然に集まりUGCにつながりました。
発信者の人柄や想いを伝えることが、共感と拡散を生むきっかけになります。
キャンペーンで購買につなげた事例
「キャンペーンは認知だけで終わらないか」と心配する場面もあります。グラノーラ「フルグラ」を展開するカルビーは、発売30周年を記念したハッシュタグ投稿キャンペーンを実施し、思わず投稿したくなるテーマでUGCを大量に集めました。例えば、「写真投稿コース」と「簡単参加コース」を用意し、参加のハードルを下げた点が成果につながっています。
参加しやすさと投稿したくなる仕掛けの両立が、UGC創出と話題化のポイントになります。
成功事例に共通するポイント
「成功した企業に共通する要素は何か」を知りたいところです。事例を見比べると、いくつかの共通点が浮かび上がります。例えば、顧客と双方向にやり取りし、UGCを生み出す仕掛けを用意している点はどのブランドにも見られます。
下記の共通点を自社の施策に取り入れることをおすすめします。
成功企業に共通する5つのポイント
- ターゲット顧客を深く理解し、発信内容を絞り込んでいる
- ブランド独自の世界観や想いを一貫して伝えている
- 顧客と双方向にやり取りし、ファンを育てている
- UGCが自然に生まれる仕掛けを用意している
- 数値を見ながら施策を改善し続けている
EC・D2CのSNSマーケティングはOWNLYで解決できる
ここまで紹介した進め方やキャンペーン、UGC活用、効果測定を一貫して支えるのがSNSマーケティングツール「OWNLY」です。OWNLYとは、SNSキャンペーンの実施からUGCの収集・活用までを支援するツールのことです。担当者が抱えやすい課題ごとに、OWNLYで解決できることを整理しました。
豊富なキャンペーン手法から最適な企画を選べる
「どのキャンペーン手法が自社に合うのか選びきれない」という悩みを抱える場面は多いものです。OWNLYは、インスタントウィンやハッシュタグ投稿、レシート応募、マストバイマイレージなど豊富な手法に対応しています。目的やターゲットに合わせて最適な企画を選べるため、手法選びで迷う場面で力を発揮します。
実績に基づいた提案を受けられるので、初めての担当者でも安心して企画を固められます。
応募フォーム・応募導線を自社サイトに自然に組み込める
「応募フォームを自社サイトやLPに違和感なく載せたい」という要望はよく聞かれます。OWNLYは、CSSカスタマイズやHTMLタグの埋め込みに対応しており、応募フォームをブランドの世界観に合わせて設置できます。LPとはランディングページ、つまり広告などから訪れた人が最初に見る専用ページのことです。
デザインを崩さずに応募導線を組み込めるため、参加率を保ちながらキャンペーンを実施したい場面で役立ちます。
UGCの収集から使用許諾・分析までワンストップで完結
「UGCの収集や許諾、分析を別々のツールで管理するのが大変」という課題は少なくありません。OWNLYは、口コミの自動収集から使用許諾の取得、分析・活用までを一つの仕組みで完結できます。複数の作業を横断して管理する手間が省けるため、UGCを継続的に売上へ生かしたい場面で力を発揮します。
集めたUGCをECサイトや広告へスムーズに展開できる点も強みです。
Instagram・X・TikTok・LINEを横断して施策を展開できる
「媒体ごとにツールを使い分けるのが煩雑」と感じる担当者も多いはずです。OWNLYは、Instagram・X・TikTok・LINEなど主要なSNSをまたいでキャンペーンや運用を展開できます。媒体ごとの特性を生かしながら一元的に管理できるため、複数のSNSを並行して運用したい場面で役立ちます。
横断的な施策で、認知から購入までの導線を効率よく設計できます。
事務局運営や効果測定まで安心して任せられる
「当選連絡や賞品発送、個人情報の管理まで手が回らない」という悩みはよくあるものです。OWNLYは、当選連絡や賞品発送、個人情報管理といった事務局業務の代行に対応しています。プライバシーマークを取得しており、個人情報を扱う場面でも安心して任せられます。プライバシーマークとは、個人情報を適切に扱う事業者に与えられる認証のことです。
分析・レポート機能で効果検証もできるため、運用の負荷を抑えながら成果を高めたい場面で力を発揮します。OWNLYで解決できることを整理すると、下記のとおりです。
- 目的に合わせて豊富なキャンペーン手法から最適な企画を選べる
- 応募フォームを自社サイトやLPに自然に組み込める
- UGCの収集から許諾・分析・活用までをワンストップで進められる
- Instagram・X・TikTok・LINEを横断して施策を展開できる
- 事務局業務の代行と効果測定まで任せられる
[お役立ち資料・事例] OWNLYでできることをまとめて把握したい場合は、下記の資料が役立ちます。導入企業の取り組みもあわせて確認できます。
▶ 【無料ダウンロード】3分でわかるSNSマーケティングツール「OWNLY」

▶ 導入事例:ファンを創り出すSNS戦略とは|湖池屋流の広報PR術
ここまで、SNSマーケティングの進め方やキャンペーンの作り方、応募導線の設計、UGCの活用、効果測定の方法までを解説してきました。まずは自社に合った一歩から取り組み、OWNLYのようなツールも活用しながら、再現性のある成果づくりを進めていきましょう。