Twitterモーメントは、2016年から日本で使用できるようになったTwitterの新機能です。
Twitterモーメントをマーケティングに活用すればいいでしょうか。Twitterモーメントのマーケティング活用方法や、モーメントの作成方法、その他疑問に感じやすい点をわかりやすくご紹介します。
なお、2022月12月にモーメント機能は廃止されました。代わりのツール、モーメントカレンダーの活用方法についても解説するのでぜひ参考にしてください。
Twitterモーメントとは
Twitterモーメントとは、Twitter上でニュースをまとめる機能のことです。
2015年10月より米国など数ヵ国で提供開始され、日本では2016年7月、一部のメディアパートナーに先行解禁されました。
2016年9月からは全ての一般ユーザーが機能を利用できるようになっています。2016年12月以前はPCのみの対応でしたが、2016年12月からはスマートフォンの公式アプリでの利用もスタートしました。
Twitterモーメントが廃止に!作成機能が終了
2022年8月、Twitterモーメントの作成機能が廃止になったことがTwitter SupportのTwitter垢アカウントで発表されました。
「多機能に力を入れたい:という理由で廃止されましたが、これまでに作成されたモーメントは引き続き閲覧できるようです。
Twitterモーメント機能は複数のツイートを1つのページにまとめて閲覧できる機能で、日本では2016年からサービスが提供されていました。
モーメント機能はスマホからでは閲覧できず、PCからのみの閲覧となっています。
Twitterモーメントの確認方法【自分・他人別】
Twitterモーメントの作成機能は廃止になったものの、閲覧することはできます。
ここでは、自分・他人からTwitterモーメントの確認する方法をそれぞれ紹介します。
自分のTwitterモーメントの確認方法
自分が作成したモーメントを確認する方法は、以下の手順の通りです。
まずは自分のアカウントアイコンをタップして、サイドメニューの「モーメント」を選択します。
そうすると自分が作成したモーメントの一覧画面に移動するため、それぞれのモーメントをタップすることでまとめられたツイートを確認できます。
他人のTwitterモーメントの確認手順
他人が作成したモーメントを確認する方法は、以下の手順の通りです。
Twitterアカウント上部の「…(メニュー)」から「モーメントを表示」をタップすることで、モーメント一覧を見ることができます。
一覧から気になるモーメントをタップすると、まとめられているツイートを確認できます。
他人のモーメントを選択したのにもかかわらず、一覧に表示されていない場合は、ユーザーがモーメントを作成していないということです。
Twitterモーメントの代わりになるツール
ここでは、Twitterモーメントの代わりになるツールを2つ紹介します。
Togetter(トゥギャッター)

Togetterは、Twitterで話題になっているツイートのまとめを読めるサイトです。
また、インターネット上でいま発生している出来事やトレンド、盛り上がっている話題をリアルタイムで確認することができます。
人々の間で話題になっていることを把握するのに役立つでしょう。
min.t(ミント)

Twitterモーメントの代わりになるツールとして、ツイートまとめサイト「min.t」というサービスがあります。
Togetterをよりプライベートに利用したいユーザーに向けて、機能や情報を絞ったシンプルなサービスになっています。
min.tの使い方については、公式ページをチェックしてみてください。
Twitterモーメントカレンダーとは
Twitterモーメントカレンダーとは、Twitter上で話題になりそうな話題やイベントをカレンダー形式でまとめたものです。
3ヶ月ごとにまとめられており、事前にツイート内容を準備することで、ビジネスの可能性を大きく広げることができます。
イベントのカテゴリは以下の4種類です。
モーメントカレンダーを確認して、過去に話題になっているキーワードやハッシュタグを積極的に使用しましょう。
需要や興味が高まるタイミングでツイートすることで、タイムリーな話題を取り入れやすくなります。
過去のモーメントカレンダーについては、こちらのページからダウンロードすることができます。
Twitterモーメントカレンダーを活用すべき理由
Twitterモーメントカレンダーを活用すべき理由は以下の通りです。
去年話題になったトレンドが分かる
Twitterのモーメントカレンダーを利用することで、去年話題になったキーワードを把握できるのが特徴です。
各月のカレンダーの下部には、その月に特別話題になったハッシュタグやカテゴリー、キーワードなどが記載されています。
たとえば、1月なら「初詣」「成人式」などの話題が上がっており、どのようなイベントがタイムラインで話題になったかを知ることができます。
今日が「何の日」かが分かる
モーメントカレンダーには、「今日は○○の日」と記載されており、毎日何かしらのイベントが書き込まれています。
そのため、カレンダーを見れば自社のプロモーションにつながるキーワードを簡単に見つけられるのがメリットです。
また、カレンダーに記載されているイベントは、「記念日・祝日」「季節」「スポーツ」「エンターテイメント」などのように色分けされているので、見つけたいカテゴリ別に探しやすいことも特徴です。
投稿のスケジュールを立てやすい
去年話題になったトピックや、月ごとの「○○の日」を知ることができるので、投稿のスケジュールを立てやすいのが特徴です。
SNSを効果的に運用するには、投稿スケジュールを計画することが大切です。モーメントカレンダーを使えば、SNS上のプロモーション計画を立てるのに役立てられるでしょう。
Twitterモーメントカレンダーの活用事例5選
ここからは、Twitterモーメントカレンダーの活用事例を紹介します。
1. 猫の日×ラブオールプレー
アニメ「ラブオールプレー」公式Twitterでは、アニメに出演するネコの名前をTwitter投票で決定する投票キャンペーンを実施しました。
カンバセーションボタンに表示されている4つの候補から1つを選び、決定した名前に投票してくれた方の中から抽選で5名に「番組オリジナルクオカード」が当たるという内容です。
投票結果はTwitterでトレンドにも上がる「猫の日」に発表され、よりユーザーの注目を集めるよう工夫されています。
番組内に登場するキャラクターの名前を投票することで、番組の認知・拡散、視聴への誘導を可能にした事例となっています。
なお、Twitterカンバーセショナルボタンは2022年4月に利用不可になったが、弊社が提供している「OWNLYカミュカ」を利用すると今まで通りにカンバーセショナルボタンキャンペーンを実施できます。
OWNLYコミュカの利用についてはこちらからお問い合わせください。
2. ごめんねの日×じゃがりこ
カルビー株式会社・じゃがりこ公式Twitterアカウントが実施した「#じゃがりこ1個分のごめんね」投稿型キャンペーン事例です。
公式アカウントをフォローの上、指定のハッシュタグを付けて謝りたい相手やエピソードを投稿すると参加完了。結果はすぐに自動で届くインスタントウィン方式です。
引用元:「♯じゃがりこ1個分のごめんね」を伝えるTwitterインスタントウィンキャンペーン|OWNLY導入事例
さらに、謝りたい人にメンションを付けて投稿した方から、抽選で100名に同社商品が当たるWチャンスも用意。これによってユーザー同士のコミュニケーションを促し、認知拡大やブランドの想起性を高めることにつながっています。
本キャンペーンは、12月10日「ごめんねの日」限定で開催されました。Twitterの特性であるリアルタイム性を活かし、トレンドの話題を取り入れた面白い事例です。
3. いい育児の日×バブ
入浴剤・バブの公式Twitterアカウントでは、11月19日(いい育児の日)をテーマに、「ママパパ応援バブセット」のプレゼントキャンペーンを実施しました。
フォロー&RTで12名にプレゼントが当たるといった、育児に取り組むお父さんやお母さんを応援する内容になっています。
さらに「育児中に思わず笑ってしまったこと」のリプライを促しており、ユーザーが参加したくなる工夫によってエンゲージメント向上につながっています。
4. スポーツの日×menu
デリバリー&テイクアウトアプリ「menu」の公式Twitterアカウントでは、10月11日の『スポーツの日』にmenu飯キャンペーンを実施しました。
フォロー&RTで応募すると、抽選で10名にAmazonギフト券1,000円分が当たるというものです。
対象ツイートには、「中の人絶賛ダイエット中」と親近感のわく文言を盛り込んでいるのも特徴的です。
食欲の秋やスポーツの秋をテーマとして、menuのPRを絡めた面白いキャンペーン事例です。
5. ピザまんの日×新宿中村屋
新宿中村屋・お菓子部門の公式Twitterアカウントでは、10月13日の『ピザまんの日』を記念して、抽選で3名にピザまんが当たるキャンペーンを実施しました。
公式アカウントをフォローの上、投稿をリツイートすると参加できるというもの。
ターゲットと親和性の高い商品を選びつつ、話題に上がりやすいキャンペーンを展開することで、フォロワー獲得や商品の認知拡大につながっています。
Twitterのモーメントカレンダーを活用するポイント
ここからは、Twitterのモーメントカレンダーを活用するときのポイントを紹介します。
- 毎年話題になっているキーワードを取り入れる
- 過去に盛り上がったハッシュタグを付ける
- 画像や動画つきのツイートを心がける
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
毎年話題になっているキーワードを取り入れる
Twitterのモーメントカレンダーを確認して、過去に話題になっているキーワードを取り入れましょう。
モーメントカレンダーでは、「前年度のツイート分析」から、毎年話題になっているようなキーワードや、よく使われたワードを確認することができます。
使用された頻度や盛り上がったワードを含めてツイートすれば、より検索されやすく多くのユーザーからのリーチを狙うことができるでしょう。
過去に盛り上がったハッシュタグを付ける
過去に盛り上がったハッシュタグを取り入れるのもポイントです。
たとえば、「猫の日」という話題では、「#猫の日」だけではなく「#2月22日は猫の日」「#にゃんにゃんの日」というハッシュタグが合わせて使用されています。
このように、1つのトピックに対して複数のハッシュタグが使用されている場合が多いため、ハッシュタグを複数用意しておくといいでしょう。
画像や動画つきのツイートを心がける
Twitterは、テキストだけの投稿より、画像や動画付きのツイートのほうがユーザーの目に留まりやすく、エンゲージメントが高い傾向にあります。商品やサービスの魅力もメディア付きの方が伝わりやすいでしょう。
モーメントカレンダーを活用するときは、ユーザーの興味関心が集まるタイミングなので、より目立ちやすいツイートを心がけることが大切です。
そうすれば、多くのユーザーからの興味を引き付け、認知度向上や拡散などが見込めるでしょう。
Twitterモーメントでよくある疑問
ここでは、Twitterモーメントでよくある疑問について回答します。
Q.人のモーメントから自分のツイートを削除できますか?
A.引用された自分のツイートを削除する方法は2つあります。
1つは、モーメントの作成者をあなたがブロックする方法です。ブロックを解除しない限り、モーメントの作成者と第三者はモーメントの中にあるツイートを見られなくなります。
2つ目は、自分のツイートをタイムラインから削除する方法です。削除したツイートは下には戻せません。
Q.特定のユーザーだけモーメントを公開する方法はありますか?
A.特定のユーザーにだけモーメントを公開したい場合は、限定公開用URLを作成しましょう。
このURLを知っている人のみ閲覧可能になります。
URL自体が共有される可能性もあり、この場合はほかのユーザーも閲覧できます。
Q.途中で非公開設定に変更できますか?
A.モーメントの編集画面からいつでも非公開に変更することができます。
Q.モーメントをフォローできますか?
A.モーメントに[フォローする]ボタンが表示されている場合のみフォローが可能です。
このボタンをクリックすると、そのモーメントに関連するツイートがタイムライン上にリアルタイムで表示されます。
Q.モーメントの違反を報告できますか?
A.モーメントの内容に規約違反があった場合、運営側に報告することができます。
まとめ
Twitterモーメントは、いつくかのツイートをまとめて表示できるTwitterの便利機能です。企業のプロモーションにもさまざまな形で活用することができます。
Twitterモーメントをうまく活用すれば、ユーザーのエンゲージメントを高めることができます。話題作りやイメージアップに効果的なTwitterモーメント、ぜひ利用してみましょう。