近年若い世代を中心にTikTokの活用が目立ってきました。TikTokを活用しているインフルエンサーの中にはライブ配信を通してファンを増やすことや、ギフティングで収益を得ている人もいます。
また、企業もTikTokを活用しているインフルエンサーの起用を行うなど、TikTokの市場価値と効果は大きく広がっています。
今回はTikTokのライブを行う条件やライブ機能の解説を行います。TikTokライブを活用して効果的な施策を検討してはいかがでしょうか。
TikTokライブとは
TikTokライブとは、TikTokアプリの中でユーザーとリアルタイムでコミュニケーションをとることができる機能です。
配信時間の制限はなく、配信者と閲覧者がコメントやギフティングを通して交流を深めることができます。リアルタイムでユーザーとの距離感を近づける機能としておすすめです。
しかし、TikTokでライブ配信機能を使うためにはいくつかの条件があるため、条件の確認が必要です。
TikTokライブの特徴
TikTokライブの特徴としては以下の4点があります。
ライブを行うには制限がある
TikTokライブはユーザー全員が自由に配信をできるわけではありません。特定の条件をクリアした上で運営から権限が付与されたアカウントでのみTikTokライブの配信が可能です。
しかし、TikTokライブを行う条件は明確に提示されていないため、本記事で紹介する条件はあくまで参考として理解した上でご活用ください。
ギフティング機能で収益化が可能
TikTokライブのギフティングとは、視聴者が配信者に対してアプリ内のギフトをコインで購入して投げ銭として応援できる機能のことです。
配信者はギフティング機能をONにすると、視聴者からギフトを受け取ることができます。
視聴者から贈られたギフトはダイヤモンドという数値に変換されます。ダイヤモンドは日本円に換金され、クリエイターはTikTokライブを通して収益化が可能になります。
リアルタイムのコミュニケーションが可能
TikTok ライブはリアルタイムで行われるため、ユーザーと配信者が直接コミュニケーションをとれることによりユーザーと配信者間の距離が縮まります。
TikTokライブ以外での視聴者と交流するにはコメントやDMなど方法が限られていました。
TikTokライブではリアルタイムでコメントが表示されるため、ライブ配信内でのコミニュケーションが成立します。
視聴は誰でも可能
TikTokライブの閲覧は配信アカウントのフォローやコメントをしていなくても、アプリをダウンロードしておれば誰でも見ることができます。
TikTokはアカウント単位でアルゴリズムが評価されるため、フォローしていないユーザーの目に留まる可能性もあります。
画面左上部のライブマークをタップするとランダムで新しい配信者が表示されます。
TikTokライブの条件はフォロワー数?
TikTokライブはコミュニティガイドラインの要件を満たすユーザーのみが利用できます。16歳以上のユーザーはLIVEを配信することができ、20歳以上のユーザーはLIVE中にギフトを贈れます。
コミュニティガイドラインの要件の詳細は明言されていませんが、以下の理由が要件ではないかと重要視されています。
フォロワー数
従来ではTikTokライブを行う時に1000人程度のフォロワーは必要であると考えられていました。
しかし、最近ではフォロワー数が300人程度のユーザーにライブ配信の権限が付与されたという事例がネット上で複数確認されているため、フォロワー数よりコンテンツの質が重要視される傾向にあるという見方も出てきています。
ガイドラインに違反しないような動画をコンスタントに投稿し、地道にフォロワーを増やしていくのが、TikTokライブ配信への近道です。
質の高いコンテンツ
フォロワーの多さが重要視されていない事例が増えてきていることで、コンテンツの質の高さが重要になりました。
質の高いコンテンツはユーザーの興味を引く流行りの動画や学びになるハウツー動画など様々な種類のコンテンツがあります。
内容も重要ですが、質の高いコンテンツを意識する際に注意すべきはコミュニティガイドラインに明記されている禁止事項です。
例えば、違法行為や公序良俗に反するコンテンツ、危険行為があります。コミュニティガイドラインに反する行為は行わないようにするのが、質の高いコンテンツを作る第一歩です。
TikTokライブの権限を獲得する2つの方法
TikTokライブの配信はTikTokが定めた条件をクリアすると可能になります。
しかし、TikTokライブが可能な条件は、明確に発表されていません。そこで、今回は予測されている以下の2点の方法について詳しく説明します。TikTokライブ配信が可能になる一つの指標として参考にしてみてください。
方法1.フォロワーを増やす
TikTokが定める基準の中で、分かりやすい指標になるのがフォロワー数です。
フォロワー数であれば指標として分かりやすく、明確な目標にできます。
TikTokライブの権限獲得に必要なフォロワー数は1000人や5000人など、高めのハードルと考えられてきました。
しかし、最近では数百人のフォロワーでもTikTokのライブの権限が得られたという例も増えてきています。
方法2.質の高いコンテンツの投稿
TikTokにおいて質の高いコンテンツの投稿が重要であることを理解しているものの、どのような基準でおすすめ表示などがされるのかが分からない方も多いでしょう。以下ではTikTokで質の高いコンテンツの指標となる項目をご紹介します。
総再生回数
総再生回数が多いということは継続して一定の質が担保されたコンテンツが投稿されていたり視聴者から一定以上の需要があるコンテンツが投稿されているということです。
極端に再生回数が多い動画がなくとも、継続して一定の質が担保されたコンテンツを投稿し続けることで総再生回数が増えてアカウントの評価を得ることができます。
また、大量のコンテンツを投稿しても全く再生されないのであれば総再生回数は伸びず、評価には繋がりません。
重要なのは、視聴者から需要があるコンテンツを継続的に投稿し続けることです。再生回数を伸ばそうと極端に投稿数を増やすことで、コンテンツの質が低くなってしまうことには注意しましょう。
総再生時間
総再生時間が長いコンテンツは視聴者が動画をすぐにスキップせずに見てくれており、視聴維持率が高いコンテンツです。
TikTokならではの動きのあるコンテンツや動画の魅せ方、展開で最後まで見たいと思えるような動画が質の高いコンテンツです。
また、総再生時間が長いということは、常に投稿をチェックしてくれているファンがいるという指標にもなるため、質の高いアカウントと認識されやすいでしょう。
いいね数
質の高いコンテンツの指標として分かりやすいのがいいねの数です。いいねとは文字通り、動画をみた視聴者がいいねと思えたコンテンツに向けて送ります。
また、いいねは視聴者から配信者に向けて表現できる数少ないコミュニケーションの一つでもあるため、配信者にとっていいねの数は良かった点や改善すべきポイントを考える上で大切な指標となります。
そして、総再生回数や総再生時間については継続すると評価を蓄積することが出来ますがいいねの場合は異なります。
一定の質でコンテンツを投稿し続けていても、視聴者の感想がリアルに反映されるいいねの数には差が生まれます。
しかし、いいねの数を気にしすぎるとかえって自分のアイデアや個性などが薄れてしまう場合もあるので注意が必要です。
評価は後からついてくるとを考えて視聴者目線でのコンテンツ作りを前提に、自分のアイデアや個性を発揮していくのを意識しましょう。
TikTokライブ6つの機能の使い方
TikTokライブの配信にはユーザーに便利な6つの機能があります。それぞれの使い方を以下でご説明します。
1.コラボ機能
TikTokライブでは、配信者同士や配信者とリスナーでコラボ配信ができます。使い方は、配信画面の左下にあるコラボマークをタップします。
コラボしたい配信者を選択した後、相手に招待を送り相手が招待を受け取るとコラボ配信を行えます。
ただ、視聴者とコラボする場合、視聴者側もTikTok公式が定めているライブ配信の条件を満たしている必要があるといった点には注意が必要です。
2.ギフティング機能
TikTokライブでは、視聴者が配信者にギフトを送れるギフティング(投げ銭)機能があります。
TikTokライブの配信中に視聴者は、TikTok内のコインで購入したギフトを配信者に送ることで投げ銭を行うことができます。
20歳未満はギフトの購入も、受け取ることもできないため注意しましょう。
3.インサイト分析機能
インサイト分析機能でアカウントのデータ分析を行い、投稿ごとのデータの分析だけでなく、アカウントのプロフィール表示回数やフォロワー数の推移を確認することも可能です。
インサイト分析を行うことで、フォロワーがどの投稿に興味があるのかといったニーズを探ることができるため、インサイト分析機能は積極的に活用するのがおすすめです。
4.コメントフィルター機能
コメントフィルター機能を活用することで表示したくないコメントを非表示にできます。
フィルタリングしたいキーワードは最大50個まで設定可能です。特定キーワードや単語を含むコメントを一括で非表示にできます。
また、配信中にコメントをオフにする機能やスパム・不適切の可能性があるコメントを非表示にする機能もあります。
5.フィルター、エフェクト機能
フィルターやエフェクトなど通常の動画を作成する際に利用可能な機能もライブ配信中に使用できます。
配信中でも美肌効果やフィルター、スタンプなどのフィルターやエフェクト機能を使うことができるため、普段の投稿と同じような加工をしてライブ配信を行うことが可能です。
6.タイトル、サムネイルの作成機能
TikTokライブ配信の際には、配信のタイトルやサムネイルを変更できます。
画面に表示されるタイトルやサムネイルは自分で変更できるため、画面を見てすぐに配信のジャンルが分かるようなタイトルやサムネイルの設定が大切です。
TikTokライブ条件のまとめ
TikTokライブの配信条件や配信権限の獲得方法などをご説明してきました。TikTokライブではファンの獲得や広告効果が期待できるため、積極的に活用しましょう。
活用する際は本記事を読み返し、個人で収入を得たり企業で事業に取り組む参考にしてみてください。