SNS運用に力を入れていても、成果が数字に表れず、何から手をつければよいのか迷ってはいないでしょうか。フォロワー数だけを追ってしまい、KPIの設定方法に確信を持てない担当者は少なくありません。基本のKPIの設定方法を押さえれば、投稿やキャンペーンの効果を客観的に振り返り、改善につなげられます。
そこで今回は、企業のSNS運用担当者に向けて、KPIの指標例や進め方、注意点までをまとめて解説します。ぜひ参考にしてください。
【著者プロフィール】
本記事は、SNSマーケティング支援ツール「OWNLY」を提供するSmart Share Lab編集部が執筆・監修しています。これまでにインスタントウィンやハッシュタグキャンペーン、レシート応募など数多くのSNSキャンペーンの企画・運用を支援し、UGC(ユーザー生成コンテンツ)活用や効果測定のノウハウを蓄積してきました。
現場で得た実務知見をもとに、企業のSNS運用担当者が迷わず成果につなげられる情報をお届けします。
SNS運用におけるKPIとは|KGIとの違いから理解する
KPIという言葉は耳にするものの、KGIとの違いまで整理できているとは限りません。まずはKPIが何を指す指標なのか、なぜSNS運用に欠かせないのかを基礎から確認しておきます。土台を押さえることで、後半で解説する具体的な指標選びや数値目標の決め方が理解しやすくなります。
そもそもKPIとは何を指す指標なのか
「KPIという言葉はよく聞くものの、結局のところ何を表しているのかがあいまい」と感じる担当者は多いのではないでしょうか。KPI(Key Performance Indicator)とは、重要業績評価指標のことで、最終目標までの進み具合を測るための中間的な数値目標を意味します。例えば、半年後に商品の問い合わせを増やしたい場合、その過程となる「月間のリーチ数」や「投稿の保存数」などがKPIにあたります。
まずは最終目標に近づいているかを日々確認できる数字を選ぶことを心がけましょう。
KGI・KSFとKPIはどう違うのか
「KGIやKSFという言葉も出てくるけれど、KPIと何が違うのか分からない」という疑問もよく聞かれます。KGI(Key Goal Indicator)とは重要目標達成指標のことで、最終的に達成したいゴールを数値で表したものです。KSF(Key Success Factor)とは重要成功要因のことで、ゴールを達成するために欠かせない取り組みを指します。
例えば「年間の自社EC経由売上を1.2倍にする」がKGI、「指名検索を増やす」がKSF、「月間リーチ数を10万に伸ばす」がKPI、というように役割が分かれます。3つの関係を整理してから運用を始めることをおすすめします。3つの指標の違いは、次のように整理できます。
- KGI:最終的に達成したいゴール(例:年間EC売上を1.2倍にする)
- KSF:ゴール達成のカギとなる取り組み(例:指名検索の強化)
- KPI:KSFの進み具合を測る中間指標(例:月間リーチ数10万)
なぜSNS運用にKPI設定が欠かせないのか
「フォロワーが少しずつ増えているから、それで十分なのでは」と考えてしまうこともあるかもしれません。KPIを設定する目的は、施策が成果に近づいているかを客観的に判断し、改善の打ち手を明確にすることにあります。例えばエンゲージメント率(投稿に対する反応の割合)が下がっていれば、投稿内容を見直すという判断ができます。
感覚ではなく数字で運用の良し悪しを語れるように、KPIを定めましょう。
KPIを決めずに運用を続けるとどうなるのか
「とりあえず投稿を続けているけれど、これで合っているのか不安」という状態に陥ってはいないでしょうか。KPIがないままの運用とは、ゴールに向かう地図を持たずに歩き続けるような状態を指します。例えば、投稿数だけが増えても、それが認知や売上にどうつながったのかを説明できず、社内で予算の必要性を示しにくくなります。
運用を始める前に、最低でも1つは判断基準となるKPIを決めておきましょう。
KPI未設定で陥りがちな失敗例リスト
- 成果を説明できず、施策を続けるべきかを判断できない
- フォロワー数など分かりやすい数字だけを追ってしまう
- 投稿の良し悪しが担当者の主観に偏ってしまう
- 上司や他部署に成果を共有しづらくなる
SNSのKPI設定で押さえたい代表的な指標一覧
SNSには計測できる数字が数多くあり、どれをKPIにすべきか迷いやすいものです。認知・関心・関係構築・成果という4つの段階に分けて、代表的な指標を整理しました。自社の目的に近い指標を見つける手がかりにしてみてください。
認知・拡散にかかわる指標(リーチ・インプレッション)
「リーチとインプレッションは似ているようで、どちらをKPIにすればよいのか迷う」という声はよく聞かれます。リーチとは投稿が届いたユーザーの人数のことで、インプレッションとは投稿が表示された延べ回数のことです。例えば1人のユーザーが同じ投稿を3回見た場合、リーチは1、インプレッションは3と数えます。
新規層へどれだけ広がったかを見るならリーチ、表示のされやすさを見るならインプレッションを選ぶとよいでしょう。
関心・反応にかかわる指標(エンゲージメント率・保存数)
「いいねは付くのに成果につながらない」と感じる場合、見るべき指標を変える必要があるかもしれません。エンゲージメントとは、いいね・コメント・シェア・保存といったユーザーの反応のことで、エンゲージメント率はその反応の割合を指します。保存数とは、後で見返すために投稿を保存した回数のことです。例えば保存数が多い投稿は、ノウハウ系など「役に立つ」と判断された内容である場合が多く、見込み顧客の関心の深さを表します。
単純な反応数だけでなく、関心の質を表す保存数やエンゲージメント率にも注目しましょう。
エンゲージメント率の計算方法と目安
エンゲージメント率は、次の式で算出します。
エンゲージメント率(%)= エンゲージメント数 ÷ 母数(リーチ・フォロワー・インプレッションのいずれか)× 100
例えばリーチ1,000に対して、いいねやコメントなどの反応が30あれば、エンゲージメント率は3%になります。一般的にInstagramでは2〜3%程度がひとつの目安とされますが、業種やフォロワー規模によって変わるため、自社の過去平均を基準にすることをおすすめします。
ファン化・関係構築にかかわる指標(フォロワー増加数・DM数)
「フォロワーは増えたのに、熱量のあるファンが育っていない気がする」という悩みもよく聞かれます。フォロワー増加数とは一定期間に増えたフォロワーの数のこと、DM(ダイレクトメッセージ)数とは個別に届く問い合わせや反応の数のことです。例えば、キャンペーン後にDMでの問い合わせが増えていれば、単なる数字以上に深い関係づくりが進んでいるサインといえます。
ファン化を狙う場合は、量だけでなく関係の深さを表す指標も組み合わせましょう。
行動・成果にかかわる指標(クリック率・CVR・CPE)
「SNSの数字が売上にどう結びつくのかが見えない」という課題は、多くの担当者が抱えています。クリック率とはリンクが押された割合、CVR(コンバージョン率)とは購入や申し込みなど目的の行動に至った割合、CPE(エンゲージメント単価)とは1件の反応を得るためにかかった費用のことです。例えば広告費5万円でエンゲージメントが2,500件得られた場合、CPEは20円と計算できます。
売上や問い合わせを目的にする場合は、これら成果に近い指標を必ずKPIに含めましょう。
主要KPI指標まとめ早見表
- 認知・拡散:リーチ/インプレッション(届いた人数/表示された延べ回数)
- 関心・反応:エンゲージメント率/保存数(反応の割合/保存された回数)
- 関係構築:フォロワー増加数/DM数(増えたフォロワー数/個別の反応数)
- 行動・成果:クリック率/CVR/CPE(クリック割合/成果到達率/反応1件あたりの費用)
なお、こうした指標を一過性のバズに頼らず、再現性のあるデータ運用へ落とし込む考え方は、お役立ち資料『バズ依存から再現性のあるデータ運用へ|SNSの効率的な伸ばし方』でも体系的に整理しています。指標の全体像をつかみたい場合の参考にしてみてください。

SNSのKPI設定の進め方|5つのステップ
指標の種類が分かっても、いざ自社のKPIを決めるとなると順番に迷うものです。目的の整理から振り返りの設計まで、5つのステップに沿って進め方を解説します。順を追って取り組むことで、無理のない目標を設定できます。
Step1 SNS運用の目的とKGIを明確にする
「KPIを決める前に、そもそも何のためにSNSを運用しているのかが曖昧」というケースは珍しくありません。出発点となるのは、SNS運用で最終的に何を実現したいかを表すKGIです。例えば「半年で自社サイトへの流入を1.5倍にする」「年間の資料ダウンロードを500件得る」など、数値と期限を伴うゴールを定めます。
まずは売上・認知・採用など、運用の目的を1つに絞り込むことから始めましょう。
Step2 KPIツリーでKGIを指標に分解する
「ゴールは決まったものの、そこへ向かう中間目標の作り方が分からない」と感じることもあるはずです。KPIツリーとは、KGIを頂点に置き、その達成に必要な要素を枝分かれさせて整理した図のことです。例えば「EC売上」を頂点に、「サイト流入数 × 購入率 × 客単価」と分解し、さらに流入数を「リーチ × クリック率」へと細かくしていきます。
ゴールを構成する要素を掛け算で分解し、自社が動かせる指標を見つけましょう。
Step3 SMARTの法則で数値目標に落とし込む
「目標を立てても、なんとなく曖昧なまま終わってしまう」という経験はないでしょうか。SMARTの法則とは、Specific(具体的)・Measurable(測定可能)・Achievable(達成可能)・Relevant(関連性)・Time-bound(期限)の5つの観点で目標を整える考え方です。例えば「フォロワーを増やす」ではなく「3か月でフォロワーを2,000人増やす」とすれば、5つの観点を満たした目標になります。
立てた目標が5つの観点を満たしているか、1つずつ照らし合わせてみましょう。
Step4 基準値をもとに現実的な目標値を決める
「目標の数字をどのくらいに設定すれば妥当なのかが分からない」という悩みは、特に多く聞かれます。基準値とは、目標を決める土台になる現状の実績データのことです。例えば過去3か月の月間平均リーチが8,000であれば、いきなり10倍を狙うのではなく、まずは15〜20%増の9,200〜9,600あたりを目標に置く、という決め方ができます。
過去データと競合の水準を確認したうえで、挑戦的でありながら達成可能な数字を設定しましょう。
数値目標の決め方チェックリスト
- 過去3〜6か月分の実績(基準値)を確認したか
- 競合アカウントの平均的な水準を調べたか
- 季節要因やキャンペーンの有無を考慮したか
- 達成可能でありながら成長を促す水準になっているか
- 期限を明確に設定したか
Step5 計測・振り返りのサイクルを設計する
「KPIを決めたきり、振り返りができていない」という状態に心当たりはないでしょうか。KPIは設定して終わりではなく、定期的に計測し見直す前提で運用するものです。例えば週次でリーチやエンゲージメントを記録し、月次で目標との差を確認する、といったリズムを決めておきます。
計測のタイミングと担当者をあらかじめ決め、振り返りを習慣にしましょう。
SNS別・目的別のKPI設定方法と指標例
同じKPIでも、SNSの特性や運用の目的によって重視すべき指標は変わります。Instagram・X・TikTok・YouTube・LINEといった主要SNSと、目的別の設定例を整理しました。自社が使うプラットフォームに合わせて読み進めてみてください。
Instagramのおすすめ指標と設定例
「Instagramで何を指標にすればよいのか、いいね以外が思いつかない」という方は多いのではないでしょうか。Instagramは写真や動画でじっくり関心を高めるSNSで、保存数やリーチ、プロフィールへのアクセス数が重視されます。例えば認知拡大が目的なら「投稿あたりのリーチ5,000」、関心の深さを測るなら「保存率1%以上」といった設定が考えられます。
Instagramでは拡散だけでなく、保存やプロフィール遷移など、検討につながる指標を選びましょう。
X(旧Twitter)のおすすめ指標と設定例
「Xは拡散が魅力と聞くものの、どの数字を追えばよいか迷う」という声もよくあります。X(旧Twitter)は情報の拡散性が高いSNSで、リポスト(旧リツイート、投稿を再共有する行動)数やインプレッション、リンククリック数が指標になりやすいプラットフォームです。例えば話題化を狙うなら「リポスト数500」、流入を狙うなら「リンククリック率1.5%」などを設定します。
Xでは拡散の起点となるリポストや、行動に直結するクリックを重視しましょう。
TikTok・YouTubeのおすすめ指標と設定例
「動画系SNSは再生回数以外に何を見ればよいのか分からない」と感じることはないでしょうか。TikTokやYouTubeは動画の視聴体験が中心で、再生回数だけでなく、視聴維持率(動画を最後まで見た割合)や平均視聴時間が重要になります。例えばTikTokでは「平均視聴維持率50%」、YouTubeでは「平均視聴時間の前月比10%増」などをKPIに置けます。
動画系では再生数に加え、最後まで見られているかを示す指標を必ず確認しましょう。
LINEのおすすめ指標と設定例
「LINEは友だちを集めた後、何を目標にすればよいか分からない」という悩みもよく聞かれます。LINE公式アカウントは1対1に近い接点を持てるSNSで、友だち追加数だけでなく、メッセージの開封率やクリック率、ブロック率が指標になります。例えば育成を狙うなら「配信の開封率55%以上」「ブロック率3%以下」などを設定します。
LINEでは友だちの数だけでなく、配信が読まれ離脱されていないかを重視しましょう。
目的別(認知・ファン化・購買・採用)のKPI設定例
「SNSの目的によってKPIを変えるべきと聞くが、具体的にどう分けるのか分からない」という疑問は自然なものです。KPIは運用の目的に直結する指標を選ぶことが基本です。例えば認知拡大ならリーチやインプレッション、ファン化なら保存数やDM数、購買促進ならクリック率やCVR、採用なら採用ページへの流入数、といった具合に変わります。
まず目的を1つに定め、それに最も近い指標を主要KPIに据えましょう。
目的別KPI設定の具体例
- 認知拡大:リーチ・インプレッション/設定例は月間リーチ10万
- ファン化:保存数・DM数/設定例は保存率1%以上
- 購買促進:クリック率・CVR/設定例はCVR2%以上
- 採用:プロフィール遷移・流入数/設定例は採用ページ流入 月300件
SNSごとの役割を整理し、拡散から育成・購買までを一連の流れで設計したい場合は、『Xで拡散し、LINEで育成。利益を最大化するSNSマーケティング構造設計』の資料が参考になります。媒体をまたいだKPIの組み立て方を考える際に活用してみてください。

SNSキャンペーンで成果を出すためのKPI設定方法
通常のアカウント運用とキャンペーンとでは、見るべきKPIが大きく変わります。短期間で成果を出すキャンペーンでは、応募数やUGCの創出量など独自の指標が重要になります。キャンペーンならではのKPIの考え方を、具体例とともに整理しました。
アカウント運用とキャンペーンでKPIはどう変わるのか
「日々の運用と同じ感覚でキャンペーンのKPIを決めてよいのか不安」という担当者は少なくありません。キャンペーンとは、期間や景品を設けて参加を促す施策のことで、短期間に集中して成果を出す点が日常運用と異なります。例えば通常運用では月間リーチを追う一方、キャンペーンでは「2週間で応募1,000件」のように期間を区切った目標を置きます。
キャンペーンでは実施期間に応じた、短期で測れるKPIを設定しましょう。
キャンペーン手法別のKPIの考え方(インスタントウィン・ハッシュタグ・レシート)
「キャンペーンの手法ごとにKPIを変えるべきなのか分からない」という疑問もよく聞かれます。インスタントウィンとは応募後すぐに当落が分かる手法、ハッシュタグキャンペーンとは指定のハッシュタグを付けて投稿してもらう手法、レシート投稿とは購入レシートを応募条件にする手法のことです。例えばインスタントウィンなら参加者数とフォロワー増加、ハッシュタグなら指定タグの投稿件数、レシート投稿なら購入につながった応募数を主要KPIに置きます。
手法の目的に合わせて、追うべき主要KPIを1つに絞りましょう。
UGC創出を狙うときに見るべき指標
「UGCを増やしたいが、どう数値で測ればよいか分からない」という声は、近年とくに増えています。UGC(ユーザー生成コンテンツ)とは、企業ではなく一般のユーザーが作成した写真・動画・口コミなどの投稿のことです。例えば指定ハッシュタグの総投稿数や、投稿者のフォロワー数を合計した潜在総リーチ数、二次利用の許諾を得られた件数などが指標になります。
UGC施策では投稿の量だけでなく、活用できる質の高い投稿の数にも目を向けましょう。
UGCキャンペーンのKPI設定例
- 指定ハッシュタグの投稿数:期間中に300件
- 潜在総リーチ数:50万
- 投稿のエンゲージメント率:2%以上
- 二次利用許諾の取得件数:50件
応募導線・告知文がKPIに与える影響
「キャンペーンの内容は良いのに、なぜか応募が伸びない」という事態に直面することがあります。応募導線とは、投稿を見たユーザーが応募を完了するまでの流れのことです。例えば応募手順が多すぎたり、告知文が分かりにくかったりすると、興味を持たれても途中で離脱されてしまいます。
応募導線はできるだけ短くし、告知文では参加方法と特典を一目で伝わるよう心がけましょう。
そのまま使えるキャンペーン告知文の例文
【フォロー&リポストで当たる】 新商品◯◯を抽選で20名様にプレゼントいたします。 参加方法は2ステップです。 1. 公式アカウント @____ をフォロー 2. この投稿をリポスト 締め切りは6月30日23時59分までです。 当選者にはDMでご連絡いたします。 #◯◯プレゼントキャンペーン
応募後すぐに結果が分かるインスタントウィンの設計や指標づくりについては、『OWNLY インスタントウィン』のパンフレットで実施イメージをつかめます。手法選びに迷う場合の検討材料にしてみてください。

SNSのKPIを効果測定・改善する方法
KPIは決めた後の計測と改善があってこそ意味を持ちます。分析ツールの選び方からレポートの作り方、PDCAの回し方までを整理しました。日々の振り返りを成果につなげる仕組みづくりの参考にしてください。
効果測定に使える分析ツールの選び方
「効果測定のツールが多すぎて、どれを使えばよいか分からない」という悩みはよくあります。効果測定ツールとは、SNSの数値を自動で集計・可視化してくれるサービスのことです。例えば各SNSの公式インサイト(Instagramインサイトなどの無料の分析機能)やMeta Business Suite、投稿画像の作成に使えるCanvaといったように、無料で始められるものも多くあります。
まずは公式の無料分析機能から始め、運用規模に応じて専用ツールを検討しましょう。
KPIレポート・ダッシュボードの作り方
「数字は集めているが、社内でうまく共有できていない」という課題を抱えてはいないでしょうか。ダッシュボードとは、複数のKPIを一画面でまとめて確認できるようにした管理表のことです。例えば表計算ソフトに週次のリーチ・エンゲージメント率・CVRを並べ、目標との差をグラフで示すだけでも、状況がひと目で伝わります。
見る人が判断しやすいよう、KPIと目標値、達成率をセットで載せましょう。
KPIレポートに盛り込みたい項目リスト
- 対象期間と運用の目的
- 主要KPIの実績と目標値、達成率
- 前月比・前年同月比の推移
- 反応の良かった投稿とその要因の考察
- 次の期間に向けた改善アクション
PDCAサイクルでKPIを改善する手順
「振り返りはしているが、次にどう活かせばよいか分からない」という声もよく聞かれます。PDCAサイクルとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返して施策を磨く考え方です。例えば保存数が目標に届かなければ、投稿テーマを役立つ情報に寄せて再度試す、という改善を回していきます。
1か月単位で評価と改善を繰り返し、小さな仮説検証を積み重ねましょう。
改善が進まないときに見直すポイント
「施策を変えても数字が動かない」と行き詰まることもあるはずです。改善が停滞する背景には、そもそもKPIの選び方や目標値が実態に合っていない場合があります。例えばファン化が目的なのにリーチばかりを追っていると、努力の方向がずれてしまいます。
数字が動かないときは施策よりも先に、KPIそのものが目的に合っているかを見直しましょう。
SNSのKPI設定で失敗しないための注意点
KPI設定は、選び方や運用の仕方を誤ると成果から遠ざかってしまいます。多くの担当者がつまずきやすい4つの注意点を整理しました。事前に押さえておくことで、遠回りを避けられます。
虚栄の指標(バニティメトリクス)だけを追わない
「フォロワーやいいねは増えているのに、成果につながっている実感がない」と感じることはないでしょうか。バニティメトリクスとは、見栄えは良いものの、成果との結びつきが弱い指標のことです。例えばフォロワー数が増えても、そのフォロワーが商品に関心のない層であれば売上にはつながりません。
見栄えの良い数字だけでなく、目的に直結する指標を中心に据えましょう。
KGIと連動しないKPIを設定しない
「KPIは追えているのに、最終目標に近づいている気がしない」というずれを感じることがあります。KPIは本来、KGIの達成に貢献する指標であるべきものです。例えば売上がKGIなのに、KPIが投稿数だけでは、いくら投稿を増やしても売上との関係を説明できません。
設定したKPIが本当にKGIにつながるかを、KPIツリーで一度確認しましょう。
短期で判断せず見直し頻度を決めておく
「始めたばかりなのに成果が出ないと焦ってしまう」という経験は、多くの担当者にあるはずです。SNSの成果は積み重ねで表れることが多く、短期間での判断は誤った結論を招きやすいものです。例えば1週間で結果を判断して施策を次々に変えると、何が効いたのかが分からなくなります。
評価の周期をあらかじめ決め、一定期間は腰を据えて検証しましょう。
法令・各SNSの規約を踏まえてKPIを設計する
「キャンペーンで応募を増やしたいが、景品の出し方にルールはあるのか不安」という声は多く聞かれます。景品表示法とは、過大な景品やうその表示から消費者を守るための法律で、消費者庁のガイドラインで景品の金額に上限が定められています。薬機法とは、医薬品や化粧品などの効能の表示を規制する法律のことです。例えば景品の上限を超える企画を組むと、応募数を伸ばせても法令違反になりかねません。
応募数などのKPIを高く設定する前に、景品の条件や各SNSの規約を必ず確認しましょう。
キャンペーン実施前の法令チェックリスト(景品表示法など)
- 景品類の最高額が景品表示法の上限を超えていないか
- 当選確率や応募条件を誤解なく表示しているか
- 各SNSのキャンペーン規約に沿った参加方法になっているか
- 個人情報の取得目的と管理方法を明示しているか
- 医薬品・化粧品などで薬機法に触れる表現がないか
SNSのKPI設定・キャンペーン運用を効率化するなら「OWNLY」
ここまで解説してきたKPIの設定や効果測定、キャンペーン運用は、適切なツールを使うことで大きく効率化できます。SNSマーケティングツール「OWNLY」は、キャンペーンの企画から効果測定までを一気通貫で支援するサービスです。最後に、これまで挙げてきた課題ごとに、OWNLYで解決できることを整理します。記事全体で触れてきた課題と、OWNLYで対応できる範囲は次のように整理できます。
- 手法選びの迷い:目的やKPIに合うキャンペーン手法を選べる
- 応募の離脱:応募フォームと応募導線をスムーズに構築できる
- UGCの活用不足:収集から使用許諾、二次活用までを一元管理できる
- 媒体ごとの分断:主要SNSを横断して実施・運用できる
- 事務作業の負担:事務局運営と効果測定までワンストップで任せられる
豊富なキャンペーン手法から最適な施策を選べる
「どのキャンペーン手法を選べばよいか決めきれない」という悩みを抱える担当者は少なくありません。OWNLYは、インスタントウィン・ハッシュタグ投稿・レシート応募・来店クーポンなど多彩な手法に対応しています。目的やKPIに合わせて最適な手法を選べるため、企画段階の迷いを減らし、成果につながりやすい設計が可能になります。
応募フォーム・応募導線をスムーズに構築できる
「応募の途中で離脱されてしまう」という場面で力を発揮します。OWNLYはCSSのカスタマイズやHTMLタグの埋め込みにも対応し、自社サイトやLP(ランディングページ、商品やキャンペーンを紹介する専用ページ)に応募フォームを自然に組み込めます。応募導線を短く分かりやすく整えられるため、応募数というKPIの底上げが期待できます。
UGCの収集・使用許諾・二次活用を一元管理できる
「集まった口コミをうまく活用できていない」という課題に応えます。OWNLYは口コミの自動収集から使用許諾(投稿を広告などに使う許可、二次利用)の取得、分析・活用までをワンストップで完結できます。UGC関連のKPIを管理しながら、集めた投稿を資産として活用しやすくなります。
主要SNSを横断してキャンペーンを実施・運用できる
「SNSごとに管理がばらばらで手間がかかる」という運用上の負担を軽減します。OWNLYはInstagram・X・TikTok・LINEなど主要SNSをまたいで施策を実施・運用できます。媒体を横断したKPIを一元的に把握できるため、全体最適の視点で運用を進められます。
事務局運営・効果測定までワンストップで任せられる
「当選連絡や賞品発送などの事務作業に追われている」という担当者にこそ向いています。OWNLYは当選連絡・賞品発送・個人情報管理といった事務局業務の代行に対応し、プライバシーマーク(Pマーク、個人情報を適切に扱う事業者の認証)を取得済みで、安心して任せられます。分析・レポート機能で効果測定まで行えるため、KPIの検証と改善に集中できます。
OWNLYでできることをまず把握したい場合は、『3分で分かるSNSマーケティングツールOWNLY』の資料が便利です。あわせて、SNS上の口コミを売上につなげる仕組みを知りたい場合は、『UGCマーケティングソリューションUGC Collect』もご覧ください。


今回は、KPIの指標例から設定の進め方、SNS別の選び方、キャンペーンのKPI設計、効果測定や注意点までをまとめて解説しました。まずは目的に合った1つの指標から設定し、OWNLYも活用しながら、成果につながるSNS運用へ踏み出してみてください。