SNSを利用する目的は、商品のプロモーションやキャンペーンの実施、ブランディング、顧客とのコミュニケーション強化など、企業によってさまざまです。
そんな中で、「改まって年末年始の挨拶はするべき?」「年末年始にはどんな文面やクリエイティブで挨拶するべきか」と悩む方もいるのではないでしょうか。
この記事では、企業SNSにおける年末年始の挨拶に関するテンプレートや、実際の投稿事例などについて解説します。
企業SNSで年末年始の挨拶はすべき?
年末年始は、1年間の感謝や新年の挨拶を伝えられるベストタイミングです。
クリスマスや大晦日、年始にかけてキャンペーンやイベントを開催する企業も多く、「縁起の良さ」や「新しい」といった印象を打ち出せます。
また、1年の節目ごとにSNSで発信することによって、ユーザーとのコミュニケーションを強化できる点も大きなメリットです。
年末の感謝や新年の挨拶などと掛け合わせて発信することで、企業やブランドとして確立していきたいブランディングにもつながるでしょう。
魅力的なSNSマーケティングを展開するためにも、年末年始の文脈やキーワードは積極的に活用することをおすすめします。
企業SNSで年末年始の挨拶をする際のポイント
SNSで年末年始の挨拶やキャンペーン投稿を行う場合は、適切なタイミングで投稿することによって季節感を打ち出し、より効果的に運用できます。
SNSで年末年始の挨拶をするときは、以下のようなタイミングが一般的です。
- 12月28~29日:多くの企業が仕事納めの日
- 12月31日:大晦日、○年最後の日
- 1月1~3日:新年の挨拶
|
会社によって年内の最終営業日は異なりますが、年末年始は休業という企業も多いでしょう。休日に投稿する場合は、事前に投稿内容を準備して、予約投稿機能を活用するのがおすすめです。
また、縁起の悪いことを連想させるようなワードを使うことは避けなければなりません。SNSに投稿する絵文字や漢字などにも十分に注意しましょう。
企業SNSの年末年始の挨拶で使える例文【テンプレート】
企業のSNSで年末年始の挨拶を行う場合は、次のポイントを押さえましょう。
年末年始は多くの企業が休暇を挟むため、万が一炎上が起こった場合に対応が遅れてしまうため、攻めた内容の投稿は避けるのがベターです
また、どうしても年末年始の挨拶が思いつかないという方もいるでしょう。年末年始の挨拶文を作成するときは、以下のテンプレートを参考にしてみてください。
年末の挨拶例
今年はこんな商品を発売しました!みなさんのお気に入り商品はありましたか?ぜひコメントで教えてください!
|
今年もたくさんのいいねやコメント、本当にありがとうございました!来年ももっとたくさんの素敵なコンテンツをお届けしますので、楽しみにしていてくださいね。良いお年をお迎えください!
|
年始の挨拶例
あけましておめでとうございます!みなさんと過ごす新たな○○年が、笑顔とワクワクに溢れた素敵な365日になりますように。今年も一緒に楽しいことをたくさんシェアしましょう!
|
🎍Happy New Year!🐇今年もよろしくお願いいたします。 ○月○日の初売りもぜひチェックしてください! |
年末年始における企業SNSの運用事例5選【Twitter】
続いては、年末年始における具体的なTwitterの運用事例を紹介します。
1. サントリー天然水
サントリー天然水では、新年の運勢を占うおみくじ形式のインスタントウィンキャンペーンを実施しました。
参加すると、新年のおみくじの結果が自動で届くというもので、さらに参加者から100名に天然水2L1ケースが当たるという内容です。
おみくじでワクワク感を与えて興味関心を惹きつつ、プレゼントが当たるというメリットもあるため、多くのユーザーから参加してもらいやすい事例となっています。
また、おみくじの結果はランダムで送られるため、ゲーム性があるためユーザーが何度でも参加したくなることも特徴です。
2. ピノ
森永乳業が展開するpino(ピノ)の公式Twitterアカウントでは、1年間に実施したピノの商品展開をまとめて1年を振り返る投稿を行いました。
ファンにとっては1年を楽しく振り返るきっかけとなり、それ以外の人には商品展開を周知できる投稿となっています。
また、2021年の「#推しピノ」はどれですか?と問いかける文言を入れることで、ユーザーからのリプライを得られやすくなっています。
食べそびれた味がある、この味を食べてみたい!と再度商品を見つけてもらうPRにもつながるため、1年の振り返り投稿は非常におすすめです。
3. じゃがりこ
カルビー株式会社の「じゃがりこ」公式Twitterアカウントでは、新商品情報やアレンジレシピ、プレゼントキャンペーンなどさまざまな情報を発信しています。
12月31日には、じゃがりこを鐘に見立てたユニークな投稿をしています。
1月1日には年賀状風画像、そして1月2日には「新年じゃがりこ運試し」と称して、画像をタップすると占えるGIFアニメ形式のクリエイティブを投稿しました。
このように、お正月ムードを楽しむ投稿をしており、ユーザーとのコミュニケーションを図っています。
4. ティファール
調理器具・小型家電ブランド「ティファール」の公式Twitterアカウントでは、年末年始にかけて1年の感謝や挨拶を伝える投稿を行っています。
年末の投稿では、2022年に新発売された商品を並べたクリエイティブと、1年の締めくくりとなる感謝を伝える文面が投稿されました。
1月4日は年始の挨拶として、同社の人気商品を鏡餅に見立てたシンプルな挨拶文を投稿しました。
年賀状スタイルのクリエイティブは、自社商品をお正月関連の物に模した画像にするのがおすすめです。
5. 雪見だいふく
ロッテのアイスクリーム商品・雪見だいふくの公式Twitterアカウントでは、1月1日に動画クリエイティブによる投稿を行いました。
雪見だいふくとあずきバーを使ったぜんざいのアレンジレシピを分かりやすく紹介しており、商品の購買促進や認知拡大につながっています。
また、ハッシュタグ「#雪見あずきぜんざい」を付けて投稿することで、実際にレシピを試してシェアするユーザーの投稿も発生しています。
年末年始における企業SNSの運用事例5選【Instagram】
次に、年末年始における具体的なTwitterの運用事例を紹介します。
1. ニトリ
インテリアメーカー・ニトリの公式Instagramアカウントでは、2022年の人気投稿ベスト5と、SNSで話題になったアイテムを紹介する投稿を行いました。
また、1月1日には新年の挨拶を伝える文面と画像を投稿しており、今後1年の運用に関するコンセプトや方向性を伝えています。
また、各店舗の年末年始の営業時間についてはハイライトのお知らせに誘導しており、ユーザーは営業時間をすぐにチェックできるようになっています。
2. コメダ珈琲店
喫茶店チェーン・コメダ珈琲店の公式Instagramアカウントでは、人気スイーツメニューのシロノワールを鏡餅に見立てた新年の投稿を行いました。
また、Twitterでは年始の挨拶らしく、絵馬に願いを書いた画像が投稿されています。
複数のSNSを運用している場合は、各SNS媒体の特徴を踏まえたうえで、それぞれ内容の異なるクリエイティブにするのもおすすめです。
Instagramではビジュアル性やインパクトを重視し、Twitterではコミュニケーションや拡散力を重視するといいでしょう。
3. PILOT
文房具メーカーの株式会社パイロットの公式Instagramアカウントでは、筆記具の製品情報や使い方、書くことの楽しさを届けています。
12月6日には、年賀状づくりに役立つ情報と、投稿で使われた製品情報を紹介することで、PILOTの筆ペンのPRにつながっています。
2022年の締めくくりには今年の人気投稿を9つ紹介し、新年には文房具をおせちに見立てたクリエイティブを投稿しました。
4. ブルーボトルジャパン
ブルーボトルコーヒージャパンの公式Instagramは、白と青を基調としたおしゃれな画像をメインに、ブランディングを重視した運用を行っています。
年末の投稿では、ブルーボトルコーヒーの取り組みや新たなドリンクメニューの紹介など、1年の振り返りが行われました。
また、福袋「NEW YEAR BAG」の予約販売についても宣伝しており、年末年始に自宅でコーヒーを楽しみたい人に向けて効果的な訴求を実現しています。
新年には挨拶とともに装飾された店内の様子や、新年の営業日をお知らせする投稿など
、ブランディングを維持しながら高頻度で発信を続けていることも特徴です。
5. IKEA JAPAN
インテリアメーカー・IKEA JAPANの公式Instagramアカウントでは、日頃はIKEAの製品を使ったコーディネート写真が多く投稿されています。
年始の投稿では、普段の投稿とは打って変わって、IKEA商品の写真ではなくイラストを使った写真をあえて使用していることが特徴です。
キャプションでは、IKEAの営業時間や新年のキャンペーン情報についても分かりやすく記載しています。
企業SNSで年末年始の挨拶投稿をしよう
年末年始の挨拶は、既存顧客やファンに向けて日頃の感謝を伝えつつ、コミュニケーションを強化できる良いタイミングです。
年末は1年を振り返る投稿や、感謝を伝える投稿が多く見られます。新年は、おみくじ形式の企画やお正月ムードあふれる縁起の良い画像が好評です。
単なる挨拶だけでなく、キャンペーンの開催やコンテンツを工夫することで、注目を集められるでしょう。