1. アカウント分析
アカウント分析とは、自社で運用しているInstagramアカウントの状態を知るための分析方法です。
アカウント分析を行う場合はInstagramのインサイト機能を使用して、フォロー率や投稿の保存率などを確認して改善に向けた施策に繋げられます。
一つの数値を比べるだけでは行う施策が正しく導けないため、複数の数値を確認した上でアカウントに対した施策を実施しましょう。
インサイトを活用してアカウント分析を行うことで、継続的な改善策であるPDCAサイクルを具体的な数字に基づいて回すことが可能になります。
2. 投稿分析
投稿分析は、自社アカウントの投稿に対してどれくらいの反応があるか、どんな投稿が反応されやすいかを分析する手法です。
いいねや保存数、プロフィールクリック数、再生数、エンゲージメント率、投稿時間など、さまざまな指標を分析します。
反応の良い投稿の傾向を分析すれば、投稿の質を効果的に高めやすくなるでしょう。
さまざまな投稿の分析結果を分析しながら、エンゲージメントを最大化することでInstagram運用の成果につながります。
3. 競合分析
競合分析とは、自社が運用するInstagramアカウントとジャンルや属性、フォロワー数などが近いアカウントを分析する方法です。
競合分析を行う場合、インサイトを確認することは不可能なため、ブラウザ版のInstagramから投稿のいいね数を確認するほか、プロフィール文や投稿内容など自社の運用に活かせる要素を確認する必要があります。
フォロワー数が大きく異なるアカウントとの比較は正確な分析が行えないため、状況が近いアカウントを比較対象として選びましょう。
4. ハッシュタグ分析
ハッシュタグ分析とは、投稿の際にどのようなハッシュタグを選択すべきかを調べる分析方法です。
運用アカウントの過去の投稿でどのようなハッシュタグが流入を生み出しているか、競合のアカウントの投稿にはどのようなハッシュタグがつけられているかを調べることで、より効果的なハッシュタグを選択できます。
Instagramはハッシュタグ検索がユーザーの大きな流入経路となります。そのため、ハッシュタグを分析して、最適なハッシュタグを使うことが大切です。
ハッシュタグの種類は同じようなジャンルのみを調べても偏って分析結果になるため、様々な角度からのハッシュタグ分析を意識しましょう。
Instagramのハッシュタグの重要性や、ハッシュタグを使ったブランド影響力アップを図りたいという方は、下記のページをぜひチェックしてみてください。
Instagram分析で見るべきインサイトの指標7つ
Instagram分析でチェックするべきインサイトは以下の通りです。
- リーチ数
- インプレッション数
- エンゲージメント率
- フォロワー数
- 投稿保存数
- クリック数
- CV率
それぞれの数値を把握して自社のInstagram運用には何が足りないのか、どこを改善すべきなのかを理解しておきましょう。
1. リーチ数
リーチ数とはアカウントの投稿を見たユーザーの数です。
投稿がどのくらいユーザーの目に止まったかを表す指標であり、フォロワーの増加やいいね数の増加に関わる重要な指標です。
インプレッション数と混同されることが多いですが、リーチ数は投稿を見たアカウントの数に対して、インプレッション数は投稿が閲覧された回数を指します。
2. インプレッション数
インプレッションはユーザーが投稿を閲覧した合計数を指します。Instagramのインサイトの中で確認できる項目のひとつです。
インプレッションを確認する際は、リーチ数(投稿を見たユーザー数)と比較して確認するのがおすすめです。
例えば、リーチ数が100でインプレッションが150だった場合、投稿を見たユーザーの数は100ですが投稿が見られた回数は150回になります。
リーチ数以上のインプレッションが確認されているのは、繰り返し投稿を見たユーザーがいるので興味を持ってもらえている可能性が高いです。
3. エンゲージメント率
エンゲージメント率とは、一つの投稿に対しどれくらいの反応があったかを示す指標のことです。エンゲージメント率が高いほど投稿内容がユーザーの感情を動かしたと考えられます。
エンゲージメント率はInstagram内では確認できないため手動で計算するか、エンゲージメント率を算出できる分析ツールを用いる必要があります。
エンゲージメント率は、行われたアクションをインプレッション数(投稿が表示された回数)かリーチ数(投稿を見たユーザー数)で割ることで算出できます。
エンゲージメント率を確認して自社の投稿パターンや内容を分析すると、どんなデザイン性が好まれるのかや、文章構成の良し悪しが把握でき、投稿の改善に繋がります。
4. フォロワー数
フォロワー数は、何人のユーザーが自社アカウントをフォローしているかを示す指標です。プロフィール画面に表示されており、自社アカウントや他アカウント問わず確認することができます。
フォロワー数を指標にInstagramアカウントを分析する際は、ユーザーのプロフィール到達率の確認を行い、フォロワー数の増減を観点に分析しましょう。
例えば、プロフィールに自社のホームページやECサイトのURLなどが記載されていなかったため、アカウントの信頼度が低くなり、フォローに繋がらない原因や改善点が見えてきます。
5. フォロワー詳細
フォロワー詳細とは、フォロワーの男女比率、年齢層などの詳細を確認できる機能です。
ターゲットを定めて分析を行う際に活用できる指標になります。
フォロワー詳細の確認では、ターゲット層や地域性などの確認を行えるため、自社のフォロワーとターゲット層に乖離がないかを確認できます。
6. フォロワーアクティビティ
フォロワーアクティビティとは、自分のフォロワーが起こした行動の記録を指します。
投稿へのいいねやコメントをしているか確認することで、ユーザーの関心を知ることが可能になります。
自社の発信している情報とフォロワーの求めている情報がマッチしているのかを常に心がけておきましょう。
7. 投稿時間
投稿時間を確認することで、ユーザーの反応率が高い時間帯を把握できます。Instagramを投稿する時間によって、ユーザーの反応は大きく変わります。
自社のフォロワーやターゲット層が学生の場合と、主婦の場合とでは、投稿を見てもらいやすい時間は異なるためです。
どんな投稿時間ならユーザーの反応が大きいのか、反対にユーザーに見てもらいにくい投稿時間はいつかをチェックしましょう。
日々写真を投稿する中で、最も効果的な時間帯を見つけるために、投稿時間についても日々確認することが重要です。
8. ハッシュタグ
ハッシュタグを分析することで、自社のハッシュタグがどれだけ多くの人に拡散されたかを測ることができます。
たとえば、自社が仕掛けたオリジナルハッシュタグの数を計測することで、UGCの効果を計測できるでしょう。
自社製品やサービスに関するキャンペーンで、どれだけ多くのユーザーにリーチできたかという指標として重要視されます。
また、どんなハッシュタグが人気なのか、一緒に使われるハッシュタグはどういったものかなどを合わせて見ることも大切です。
9. 投稿保存数
投稿保存数は、投稿がどれだけ保存されたかを示す指標です。
保存数が多いということは、ユーザーの興味関心が高く、良質なコンテンツであることが分かります。多くのユーザーに「後で見たい」と思ってもらえているということです。
ユーザーにとって有益な情報を提供できているか、CVにつながりやすい投稿であるかを判断できる重要な指標と言えるでしょう。
10. クリック数
クリック率は、Instagramアカウントのプロフィール項目にあるURLへのクリック数のことです。
たとえば、プロフィールに自社ECサイトのURLを設置している場合、どれくらいのユーザーがサイトに遷移したかを把握することができます。
Instagramにはショッピング機能があるため、投稿に商品へのリンクを設置することができます。そのためECサイトの場合は、売上に直結するコンテンツを作成できているかが把握できるでしょう。
11. CV率
CV率は「CV数÷エンゲージメント数」という計算式で数値を出すことが可能です。コンバージョン率を高めるためにはどういったコンテンツが良いのかを考える参考にできます。
CV獲得のための導線は投稿の閲覧、プロフィールへの移動、自社サイトで商品の購入や会員登録の流れです。
プロフィール到達率とCV率を分析すると、投稿の閲覧数が少ない場合やCVまでの導線が定まっていないなどの改善すべきポイントが明確になるため、効果的な対策を行うことが可能になります。
もし、自社の施策に「Instagramって本当に使えるの?」「他のSNSとの相性は?」とお悩みの方は、以下の資料をご参照ください。
資料では以下の内容をメインに解説します。
- X(旧Twitter)/Instagram/LINEなどの様々なSNSの強みや特徴
- 各SNSの利用層の詳細
- 各SNSに最適なキャンペーン施策の詳細
自社のマーケティング施策をどのプラットフォーム上で行うべきかお悩みの方は、是非ご参考ください。
Instagram分析ならまずはインサイト機能を活用しよう
Instagramには、無料の分析ツールであるインサイト機能が用意されています。Instagramのアプリ上で手軽に分析できるので、まずは費用をかけずに分析してみたいという方にもおすすめです。
アカウント全体のインサイトや投稿別のインサイトを確認できるので、どれくらいインプレッションを得ているのかアクセス解析もできます。
個人用アカウントの場合はインサイトを利用できないので、必ずプロアカウントへ切り替えましょう。
プロアカウントへの切り替え方法は以下のとおりです。
- 設定画面を開く
- 「アカウント」をタップする
- 「プロアカウントに切り替える」をタップする
これから分析を始める方は、まずはプロアカウントに切り替えるところから始めましょう。
効果的にInstagramを分析するならツールの導入がおすすめ
より細かく精度の高いInstagram分析を行うなら、Instagram分析ツールの導入がおすすめです。ツールの導入がおすすめな理由は以下のとおりです。
- Instagramをより細かく分析できる
- 新たな施策を打ちやすくなる
- Instagram分析の結果を出力できる
ここでは、それぞれの理由について解説します。
Instagramをより細かく分析できる
Instagram分析ツールを導入することで、インサイト機能より細かく、わかりやすく分析することができます。
多くの分析ツールではダッシュボードのように重要な指標がまとめられているケースが多いため、アカウントの状態を一目で確認できるのがメリットです。
各投稿がどれくらい反応を得ているか、エンゲージメント率が高い投稿はどれか、フォロワーの推移なども明確に知れるので、アカウントの振り返りに役立つでしょう。
新たな施策を打ちやすくなる
Instagramの分析ツールを用いることで、Instagram運用における新たな施策を打ちやすくなるのもメリットです。どの数値を改善すべきか、どんな問題があるかを把握しやすくなります。
たとえば、エンゲージメント率が低い場合は、ユーザーのニーズに沿った投稿ができていない可能性があるので、投稿内容の見直しが必要です。
プロフィールのクリック数は高いもののフォロー率が低い場合は、プロフィールを見直す必要があります。
このように、Instagram分析ツールでより詳細に分析を繰り返すことで、新たな施策を打ちやすくなるでしょう。
Instagram分析の結果を出力できる
Instagram分析ツールを導入することで、アカウントの分析結果や推移をレポートとしてダウンロードできます。
上記は、Instagram分析ツール「Insight Suite」のレポート画面です。Insight Suiteでは、CSVによるレポート出力で集計作業の工数を削減できます。
レポート作業を効率化・自動化することで、Instagram運用の企画立案や投稿制作、分析などにより時間をかけられるようになるでしょう。
Instagram分析ツールを導入するポイント
Instagram分析ツールを選ぶ際に、どのようなツールにすべきか悩む方もいるのではないでしょうか。ツールを選ぶときは、次のポイントを意識しましょう。
Instagramは、数値分析だけでなく運用改善を行うことも大切です。そのため、ノウハウを持ったプロによるアドバイスを受ける必要があります。
自社の課題や実施すべき内容を解決できるツールかどうかを検討しましょう。また、Instagramに限らず、複数のSNSを横断したマーケティング施策を行えるかどうかも重要です。
スマートシェアでは、Instagramのハッシュタグ活用やUGCマーケティング、インフルエンサー活用、キャンペーンなどさまざまな施策を展開できます。ハッシュタグを活用した施策について、ぜひ以下のサイトでご確認ください。
Instagram分析なら「Insight Suite」がおすすめ
参照:Insight Suite
Insight Suite(インサイトスイート)は、Instagram運用の成果を可視化し、分析・改善をおこなえるツールです。
自社アカウントの運用状況はもちろん、ハッシュタグの利用データや競合アカウント、リール投稿も分析できます。
ベンチマークしたい類似アカウントの投稿初速や投稿時間を把握したり、人気投稿のトレンド分析によって、自社のアカウント運用を改善できるでしょう。
1つのログインIDで複数のInstagramアカウントを切り替えて分析したり、CSVによるレポート出力などにも対応。
Lite以上のプランは初回7日間無料で利用いただけるので、まずは無料プランからお試しください。
■料金プラン
Free:0円/月(税別)
Lite:6,400円/月(税別)
Standard:16,000円/月(税別)
Professional:40,000円/月(税別)
Instagramを分析する際の注意点
Instagramを分析する際は、下記の点に注意しましょう。
- 目的が不明確なまま導入しない
- いいねやフォローの自動化ツールは使わない
ここでは、それぞれの注意点について解説します。
目的が不明確なまま導入しない
Instagram分析ツールは便利ですが、目的が不明確なまま導入すると失敗につながる恐れがあります。導入したものの目的がないことで上手く活用できず、使わなくなってしまうケースも少なくありません。
そのため、まずは分析ツールをなぜ導入するかを明確にしましょう。たとえば、以下のような目的が挙げられます。
- 反応の良い投稿の傾向を把握して、投稿の質を高めたい
- レポート作成業務の手間を省きたい
- 複数の競合他社アカウントをモニタリングしたい
また、自社の目的を分析ツールで解決できるかも把握しましょう。どのような分析ツールを導入すべきかの判断材料にもなります。
いいねやフォローの自動化ツールは使わない
Instagram運用をサポートするツールの中には、いいねやフォローなどの機能を自動化するツールも存在します。
しかし、こうしたツールはInstagramのコミュニティガイドラインの違反となり、アカウントが停止する恐れがあるため注意が必要です。
「いいね!」、フォロー、シェアを人為的に集めたり、同じコメントやコンテンツを繰り返し投稿したり、利用者の同意を得ずに商業目的で繰り返し連絡したりしないでください。スパムのない環境を維持しましょう。「いいね!」やフォロー、コメントを含むやり取りの見返りに、現金や現金同等物の提供を申し出たりしないでください。 |
参照:コミュニティガイドライン|Instagramヘルプセンター
規約違反のツールを利用することで、アカウントだけでなく企業そのものの信頼が失われるリスクがあります。
こうしたツールは便利そうに見えますが、利用するのは避けましょう。
Instagram分析方法まとめ
Instagram分析を行う時は自社の改善点を把握するために、どの指標で分析するのが適しているかを考え、方法やツールを選択しましょう。
本記事で紹介した指標別に分析を行うと簡潔で分かりやすい改善点を見つけられるため、参考に自社アカウントの改善を試みてください。
Instagramを活用したマーケティング施策をご検討中の方は「OWNLY」の活用がおすすめです。OWNLYでは、Instagramを活用したキャンペーンを含めた15種類以上のSNSキャンペーンを定額・無制限で利用可能です。
キャンペーン施策の企画や提案などのサポートも行っているので、InstagramをはじめとするSNSキャンペーンを実施したい方は、ぜひお気軽に問い合わせください。