
Twitter APIでできることは?有料化や登録方法をわかりやすく解説
「Twitter APIを活用すると何ができる?」「どんな情報やデータを取得できる?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
2023年2月には、Twitter APIの有料化が発表され、各方面に大きく影響を与えています。有料化に伴って、今後の展開が気になる方も多いことでしょう。
この記事では、Twitter API連携でできることや有料化による影響、登録手順などについて解説します。Twitter APIを活用したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
以下の資料では、Twitterの企業アカウントで企業担当者の方が知っておくべきポイントを解説しています。
企業公式アカウントの運用における始め方と注意点から、Twitterの運用効果の具体的な測定方法を解説しています。
目次[非表示]
Twitter APIとは?
Twitter APIとは、Twitterにおけるさまざまな機能を外部のアプリケーションでも利用できるようにする機能のことです。
たとえば、Twitterではツイートをしたり、タイムラインを見ていいねやリツイートをしたりするときは、TwitterのWebサイトから行うのが一般的です。
ここでAPIを用いることで、Webサイトを経由しなくてもツイートやさまざまな情報を取得できるようになります。
実際に、スマートフォンから利用する場合にはWebサイトではなく、Twitterアプリを利用するという人もいるのではないでしょうか。
実はそのアプリこそがTwitter APIの活用例のひとつです。つまりTwitterでできるほとんどのことは、APIを用いて実行できるということになります。
Twitter API連携でできること
Twitter APIは、基本的には開発者向けの機能とされていますが、ビジネスに活用したりbotを導入したりするのに利用できます。
たとえば、これまでTwitterの公式機能を活用して、自社サイトにタイムラインを埋め込みをしていたとします。
APIを活用すると、自社サイトに合わせた独自のデザインで表示したり、特定のハッシュタグを付けた投稿を収集して表示させたりすることが可能です。
他にも、Twitterの公式機能にはない簡単なオリジナル機能を作ることもできます。
Twitter APIで取得できる情報やデータ
Twitter APIでは、Twitter上にあるさまざまなデータを取得できます。この取得したデータをもとに、さまざまな機能の実装やビジネスの活用に役立てることが可能です。
Twitter APIは大きく5つに分かれており、それぞれ取得できるデータの範囲は異なります。
サーチAPI:キーワードを検索できる アカウントAPI:アカウントプロフィール関連を扱える リアルタイムAPI:今現在のツイートを扱える ダイレクトメッセージAPI:DM機能 広告API:広告機能と連携できる |
たとえば、トレンドワードの収集、タイムラインのURLやツイート数といった情報もあわせて取得することが可能です。
Twitter APIが有料化?何が変わる?
米Twitterは2月上旬に、これまで無料提供してきた「Twitter API」のサポートを終了して、有償化すると発表しました。
Twitter APIには、無料で利用できるプランと、より高度な機能を扱える有料プランが2つあります。
しかし無料APIは、botによる詐欺行為や情報操作などに悪用されやすいことが懸念点でした。無料APIを廃止することで、効果的にbotを排除するという狙いがあるようです。
Twitter APIの有料化を受けて、どんな影響があるのでしょうか。
Twitter APIの有料化による影響1.botの運用
Twitter APIが有料化することによって、悪用ではない通常のbotにも影響があります。
たとえば、地震速報(@earthquake_jp)では、Twitter APIの有料化を受け「現方針のままではアカウント継続が難しい」とツイートしました。
有償化による影響は、もちろん日本だけでなく海外の人気botにも大きな打撃を与えています。
これを受けて、イーロン・マスク氏は「良いコンテンツを提供するbotには、軽量な書き込み専用APIを提供する」と発信。
その後、Twitter Devでは、Twitterでのログインを含む、月1500回までは無料でAPIを利用できると発表しました。
これが「軽量な書き込み専用API」なのか詳細は明かされていませんが、この発表を受けて地震速報は継続する方針を示しています。
Twitter APIの有料化による影響1.アカウント連携のOAuth認証
Twitter APIの有料化で懸念されているのが、アカウント連携で用いられるOAuth認証です。
ゲームやアプリの引継ぎのためにアカウント連携させたり、WebサービスなどでTwitterアカウントと連携してログインしたことがある方もいるのではないでしょうか。
このときに使われているのがOAuth認証で、有料化による影響があるのではないかと懸念されていました。
スマホゲームアプリ「ブルーアーカイブ」がTwitter社に問い合わせをしたところ、Twitter APIの仕様変更による影響はないと回答を得ているようです。
しかしながら、急な仕様変更やアップデートなども予想されるため、詳細が明確になるまでは備えておくと安心かもしれません。
実際にTwitter APIの有料化は、2023年2月時点ですでに2回延期されています。現段階では正式に有料化されていないため、今後の展開を見守りましょう。
Twitter APIの料金表
Twitter APIは、「無料プラン」と「有料プラン」の2つに大きく分かれています(2023年3月時点)。有料化に伴い、これまでの料金とは異なるプランが発表されました。
有料版は月額100ドル(約1万3000円)の基本プランと、新たな無料プランが提供されると発表されていますが、いつから適用されるかは分かりません。
有料化に伴い、料金プランが正式に発表されることを待ちましょう。
Twitter API v2の利用・申請手順
実際にTwitter APIを利用するにはどのような手順を踏めばよいのでしょうか。
Twitter APIには「v1.1」と「v2」がありますが、今後サポートが打ち切られることや申請方法の手軽さを顧みて、Twitter API v2を使用するのがおすすめです。
まずはTwitterアカウントを開設して、DeveloperサイトでTwitter API専用のAppを作成し、APIキーを取得します。
Twitter Developerサイトに遷移すると、下記のような画面に移行します。
Twitter Account:Twiitterアカウントのユーザー名 Email:使用しているメールアドレス What country are you based in?:住んでいる国 What’s your use case?:APIの使用目的 Will you make Twitter content or derived information available to a government entity or a government affiliated entity?:政治利用するかどうか Get involved and updated:最新のお知らせを受信するか |
これらの項目を入力したら次のページに進み、利用規約に同意して「Submit」をクリックすると登録完了です。
登録が完了するとAPPの名前を入力する画面に移行します。好きな名前を入力して「Get Key」を押すと、下記の3つの情報を取得できます。
- Bearer Token
- APIキー
- APIシークレットキー
これらの情報はAPIの利用に必要になるので保存しておきましょう。
次に、Twitter APIを利用するためのアプリ設定を行います。
Appの詳細ページに移動して下部までスクロールすると、「User authentication setting」という項目があるので、クリックして移動します。
User authentication settingに移動したら、必要項目に入力しましょう。
App permissions:Appに付与する権限の範囲(基本的にはRead and write) Type of App:アプリの種類(基本的にはWeb App,Automated App or Bot) App info:Callback URL/Redirect URLは認証処理後にOAuthがリダイレクトを許可するURL Website URL:WebサイトのURL |
「Organization name」以降の項目は自由入力なので未記載で問題ありません。これらの入力が完了したら、「Save」アイコンをクリックします。
「Client ID」と「Client Secret」の2つが表示されるので、こちらもメモしておきましょう。後からポータル画面で確認することもできます。
これで、Twitter APIを利用するために必要な5つの情報を取得でき、利用を開始できます。
※なお、有料化に伴って登録手順は変更される可能性があります(2023年3月時点)。
Twitter APIまとめ
Twitte APIを活用することで、Twitterを利用したビジネスの幅が大きく広がります。キャンペーンに利用したり、UGC収集・活用に利用したりと、さまざまな活用が行えるでしょう。
なお、Twitter APIの有料化に伴い、さまざまな仕様変更やアップデートなどが発表される可能性もあるので、今後の展開を観察する必要がありそうです。
Twitter API連携によってさまざまな機能が活用できるとはいえ、操作性はやや難しくハードルが高いと感じている方もいるでしょう。
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