「弊社の主なターゲット層は40代・50代くらいなので、SNSで発信するのが有効なのかどうか、悩んでいるんです」
マーケティングにSNS施策を取り入れるか否かで悩んでいる理由として、しばしばこんな疑問を耳にします。
SNSを使ったマーケティングが効果的なのは、若者向け商品限定なのでしょうか?
5大SNSの利用率・ユーザー層まとめ
ここでは、以下の5大SNSの利用率やユーザー層について紹介します。
- X(旧Twitter)の利用率
- Instagramの利用率
- Facebookの利用率
- LINEの利用率
- TikTokの利用率
- YouTubeの利用率
X(旧Twitter)の利用率・ユーザー層

X(旧Twitter)は、日本国内でも長年にわたって根強い人気を持つSNSです。
Twitter Japanの発表によれば、2017年10月時点で国内ユーザー数は4,500万人に達しています。
また、総務省が2023年に実施した調査では、10代から60代までの男女でおおむね4〜5割が利用しており、特に20代の利用率は78.8%と際立って高い数値を示しました。
出典:令和4年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
このようにXは、若年層を中心に幅広い年代に浸透しており、他のSNSと比較してもリアルタイム性や拡散力に優れている点が特徴です。
時事性の高い情報やトレンドの発信源としての役割も大きく、情報収集の手段としても活用されています。
Instagramの利用率・ユーザー層

Instagramは、画像や動画を中心とした投稿スタイルが特徴のSNSで、近年は国内でも利用者が大きく増加しています。
2019年に3,300万人だったユーザー数は、2023年11月開催のMeta Marketing Summit Japanにて倍以上に増加し、現在は6,600万人を超えていると報告されました。
また、総務省の2023年調査によると、10代〜60代の男性利用率は41.4%、女性は58.9%と女性ユーザーの比率が高い傾向にあります。
出典:令和4年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
特に10代・20代での利用率が70%を超えており、若年層を中心に支持されていますが、現在では全年代に幅広く利用されています。
広告媒体としても高い注目を集めており、Metaが提供する高度なターゲティング機能を活かすことで、BtoCだけでなくBtoBにも適したプロモーションが可能です。
Facebookの利用率・ユーザー層

Facebookは、ビジネスや情報発信の場としても活用されているSNSです。
国内ユーザー数は2019年7月時点で2,600万人と報告されており、現在も一定の利用者を維持しています。
出典:CNET Japan|フェイスブック ジャパン長谷川代表が語る「退任の決意」
総務省の2023年の調査によると、男性の利用率は31.6%、女性は28.2%で、30代では46.5%と最も高い数値を記録しています。
出典:令和4年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
10代の利用率は低めですが、20代~50代の社会人層に強い支持を受けている点が特徴です。
Facebookは他のSNSと比較してビジネス目的での利用が多く、BtoB領域との相性が良い媒体といえます。
広告面では、ユーザーの職業、業界、興味関心などをもとにした高精度なターゲティングが可能で、特定の役職や企業属性を対象とした配信にも対応しています。
LINEの利用率・ユーザー層

LINEは、国内で最も広く利用されているコミュニケーションアプリの一つです。
2023年12月時点でのユーザー数は9,600万人に達し、日本の人口の大多数が使用していることになります。
出典:LINEヤフー for Business
総務省の調査によれば、10代~60代の男性利用率は91.3%、女性は96.8%と非常に高く、中でも10代~50代は90%以上、60代でも80%以上が利用しているという結果が出ています。
出典:令和4年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
このように、LINEは年齢や性別を問わず、多くの人に日常的に使われていることが分かります。
特に注目すべきは、他のSNSを利用していない層にもアプローチできる点です。
地域や属性を絞って広告配信しても、十分なリーチが確保できるため、効率的に新規ユーザーと接点を持ちたい企業にとって非常に有効な手段といえるでしょう。
TikTokの利用率・ユーザー層

TikTokはショート動画を中心としたSNSとして急速に成長し、日本国内でも注目度が高まっています。
総務省の2023年の調査によると、男性の利用率は25.7%、女性は31.2%で、10代では66.4%、20代では47.9%と若年層に強い支持を得ていることが特徴です。
出典:令和4年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
TikTokの最大の特長は、機械学習によるレコメンドの精度にあります。
ユーザーの好みに応じて最適な動画を表示する仕組みにより、視聴者の興味を強く引きつけ、「TikTok売れ」と呼ばれる商品ヒットの事例も多数生まれています。
現状では若年層中心のプラットフォームであるため、BtoC向けの商材やトレンド感を重視するプロモーションとの相性が良いといえるでしょう。
以下の資料では、SNSを活用して自社のマーケティングに役立てる「ペルソナに届くSNSの活用方法」を紹介しています。
自社のマーケティングにどのSNSを運用すればターゲットに届くのか知りたい、方は是非ご参考ください。


まとめ
▼2016年のSNS利用率▼
|
Twitter
|
Instagram
|
Facebook
|
LINE
|
TikTok
|
10代
|
63.3%
|
24.5%
|
23.0%
|
77.0%
|
-
|
20代
|
54.8%
|
31.5%
|
61.6%
|
92.2%
|
-
|
30代
|
28.0%
|
18.5%
|
50.9%
|
77.8%
|
-
|
40代
|
21.9%
|
13.5%
|
33.5%
|
74.5%
|
-
|
50代
|
11.7%
|
5.1%
|
18.7%
|
42.8%
|
-
|
60代
|
4.7%
|
2.0%
|
9.3%
|
15.0%
|
-
|
▼2020年のSNS利用率▼
|
Twitter
|
Instagram
|
Facebook
|
LINE
|
TikTok
|
10代
|
69.0%
|
63.4%
|
28.9%
|
94.4%
|
47.9%
|
20代
|
69.7%
|
64.0%
|
39.3%
|
95.7%
|
20.4%
|
30代
|
47.8%
|
48.6%
|
48.2%
|
94.9%
|
12.6%
|
40代
|
33.4%
|
32.5%
|
35.9%
|
89.3%
|
5.5%
|
50代
|
28.1%
|
30.9%
|
33.5%
|
86.3%
|
6.5%
|
60代
|
9.3%
|
9.3%
|
12.1%
|
67.9%
|
2.8%
|
ここ数年で、SNSを利用している40代以上の割合は驚くほど増えています。
若年層と中高年層を比べると、若年層のほうが高い割合でSNSを利用しているのは確かです。しかし数年前と比較したときの増加幅をみると、中高年はSNSを使わないわけではありません。
若者のほうがSNSを利用する、というよりも、新しいサービスをいち早く利用するのは若い世代が多い、というほうが正確かもしれませんね。
Twitter, Instagram, Facebookに関して言えば、40-50代も約3割が利用しています。40-50代がターゲットの商品・サービスでも、SNSを上手に活用することで、顧客との距離を縮めることができるでしょう。
