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Twitterとドラマのコラボレーション【2020夏ドラマとSNS】

2020年のドラマは、新型コロナウィルス感染拡大を受け、今までにない波乱の中で放送されました。

思うように撮影ができなくなり、多くの作品が延期・中断を余儀なくされています。放送スケジュールが読めない状況に、ドラマを楽しみにしていた人は仕方ないと理解しながらも、内心やきもきしていることでしょう。

いっぽうTwitter上では、かつてないほど多くの人々が、「ドラマを見ながら、リアルタイムでツイートする」="実況"を楽しんでいます。

社会現象になるほどの大人気となった「半沢直樹」も、Twitterがなければここまでの盛り上がりにはならなかったかもしれません。

最近のドラマは、Twitterでの盛り上がりが成否を左右するといっても過言ではありません。

半沢直樹の盛り上がりはTwitterで起こっていた

最終回の世帯平均視聴率が30%超えという驚異的な数字をたたき出した、TBSの大ヒットドラマ「半沢直樹」で、初めてTwitterをしながらドラマを見たという人も多いかと思います。
半沢のピンチに一緒に熱くなったり、大和田さんの「名言」炸裂に大盛り上がりしたり。

半沢直樹の放送日にTwitterを開くと、複数の関連キーワードがトレンド入り。しかもタイムラインでみんなが話題にしているので、つい「この祭りに参加したい!」と感じて観てしまいます。

実際、最終回の放送時間には #半沢直樹 に関する会話は43万ツイートあったそうです。


「1.5時間で43万ツイート」がどのくらいすごい数字なのか?
正直ピンときませんでしたが、先日アップされたTwitter公式ブログの記事を見ると、

「#ジブリで学ぶ○○」と題したハッシュタグの種類は4206件ありました。以下にその一部をご紹介します。推しのアイドル、職業、趣味、日常生活など本当に様々です。
4206件あるハッシュタグの総投稿数(RTは含まず)は、11万8402件もありました。1日あたりの最大投稿件数は、なんと2万6442件(9月25日)を記録しています。

「#ジブリで学ぶ○○」と題したハッシュタグの種類は4206件ありました。以下にその一部をご紹介します。推しのアイドル、職業、趣味、日常生活など本当に様々です。
4206件あるハッシュタグの総投稿数(RTは含まず)は、11万8402件もありました。1日あたりの最大投稿件数は、なんと2万6442件(9月25日)を記録しています。

「#ジブリで学ぶ○○」の広がりから見るTwitterの多様性(https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/company/2020/ghibli-diversity.html)より引用

これほど大流行したハッシュタグ「#ジブリで学ぶ〇〇」を全部合わせても、ツイート数は11万8402件、一日の最大では2万6442件だそうです。

「#ジブリで学ぶ〇〇」の投稿数もすごいのですが、半沢直樹に関するツイート数が1.5時間で42万件というのが、どれほど桁違いの数字なのかが分かりますね。。

ドラマとTwitter

これほど大盛り上がりしたのは、もちろん半沢直樹というドラマが面白かったからですが、そもそもドラマ×Twitterは、非常に相性が良いです。

ドラマはもちろん一人で見ることができます。しかし感想を言い合ったり、ツッコミを入れたりしながら見ると、一層満足感が高まり印象に残るようになるんですよね。これは実感として分かる、という人も多いかと思います。

Twitter公式ブログに掲載された下記の記事では、Twitterをしながらテレビドラマを見ると満足度が高まることをデータで検証しています。

首都圏のモニター家庭2グループに専用の計測装置を配布し、「半沢直樹」最終回において視聴者の脳波にどのような影響が出るかを把握するべく実験。
すると、テレビ番組のみを視聴したグループよりも、テレビ番組を観ながらTwitterを利用したグループのほうが、「満足度」や「ポジティブ度」が高いという結果が出たそうです。


後半:さらにニューロリサーチでテレビを観ながらTwitterを楽しむ人の実態を調査(https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/marketing/2020/hanzawa-2nd.html)より

ドラマ公式アカウントのフォロワー数と視聴率

ドラマ×Twitterの相性がとても良いことは、テレビ局側も分かっています。だから今は、ほとんどの全てのドラマに「Twitter公式アカウント」が存在します。

さらにドラマの実況ツイートや、関連する話題を探せるよう、ドラマの「ハッシュタグ」を公式でアナウンスしています。
(私の家政夫ナギサさん → #わたなぎ
 親バカ青春白書 → #オヤハル など)

そこで、2020年の夏に放送されたドラマに関して、視聴率と公式アカウントのフォロワー数を調査してみました。

▼その結果がこちら▼


青い棒グラフが公式アカウントのフォロワー数、オレンジの折れ線グラフが平均視聴率です。

視聴率の高い人気ドラマほどフォロワーが多いのでは、と思ったのですが、そうとも限らないのが意外でした。

「視聴率は高くてもフォロワー数はそこまででもない」ものもあれば、
「視聴率のわりにフォロワーが多いアカウント」も……!!!

Twitterでの話題の多さからして、てっきり半沢直樹公式アカウントのフォロワーは多いのかと思いきや、意外と思ったほどではありませんでした。

いっぽう、50代以上の視聴者が多そうな作品のフォロワー数が少ないのは予想通りです。50代以上の人々は、もともとの人口が多いです。また若者がテレビを見なくなるのに対して、テレビを熱心に視聴している層でもあります。

しかし、ターゲットの年齢層が似ていても、フォロワー数に差が出ているアカウントもあります。どうやら他にも理由がありそうです。なぜ公式アカウントのフォロワー数に差がでているのでしょうか。

なぜドラマ公式アカウントのフォロワー数に差が出るのか?

なぜ公式アカウントのフォロワー数に差が出るのか、いくつか理由を考えてみました。

① 人気俳優のオフショット目当てでフォロワーが増える?

未満警察、MIU404は、視聴率では半沢直樹に及びませんが、公式アカウントのフォロワー数は上回っています。

未満警察は、中島健人さん(Sexy Zone)と平野紫耀さん(King & Prince)のダブル主演による作品。
またMIU404は、綾野剛さんと星野源さんのダブル主演による作品です。

ドラマの公式アカウントでは、ドラマ撮影のオフショットがしばしば公開されています。

上記の作品はいずれも、今人気の俳優が主演を演じており、彼らのファンはドラマのオフショットを見たいと考えるのではないでしょうか。
フォロワー数4位のアンサング・シンデレラも、石原さとみさんが主演を務める作品なので、彼女の写真を見たいと考える人は多いことでしょう。

② 公式よりも強い情報発信源がある

たいていの場合、ストーリーの裏話やオフショットの発信源は公式アカウントであることが多いです。しかし時には、公式アカウントよりも積極的にに情報を発信してくれるアカウントがあり、そちらが話題の発信源になるケースもあります。

半沢直樹の公式アカウントフォロワー数が多くない理由はまさにこれで、大和田常務を演じた香川照之さんの存在が考えられるのではないでしょうか。

香川照之さんは半沢直樹の放送に併せて、度々ツイートしています。これがいずれも、かなり"バズった"のでした。

▼いつものカマキリアイコンから、1期の土下座シーンにアイコンを変更▼


▼第9話の裏話▼


こうした香川さんのツイートがあまりにも面白すぎるために、多くの人が公式アカウントをフォローするのを忘れていたのかもしれません。

そして、香川さんの一連のツイートが大きなバズを引き起こしたことで、半沢直樹のリアルタイム視聴&実況が、よりいっそう盛り上がったことは言うまでもありません。

③ オフショット以外にも、魅力を伝えるコンテンツがあるとフォローする

「私の家政夫ナギサさん」は、平均視聴率15%を記録し、筆者の周囲でもなかなか話題になった印象でした。主人公は、仕事ができて優秀、だけど家事は苦手という28歳の女性。ターゲットは20-30代の働く女性がメインと思われますので、Twitterの利用層でもあります。

しかしナギサさん公式アカウントのフォロワー数は、他のアカウントと比較すると、そこまで多くはありません。

いっぽう親バカ青春白書は、視聴率8.8%とナギサさんに及びませんが、公式アカウントのフォロワー数ではナギサさんを上回っています。

この違いは何なのでしょうか??


親バカ青春白書のTwitter投稿を見ていると、投稿内容が様々で、工夫しているのが感じられます。

▼動画を使った投稿▼



▼かなり話題になった、永野芽郁さんのコスプレ姿▼



▼ポスター撮影の裏話▼


コンテンツの充実度……というとふわっとしているのですが、オフショットの面白さ、動画を使った投稿など、親バカ青春白書のアカウントからはツイートとして「面白い」コンテンツがそろっていて、思わず反応したくなるものばかりです。

ただ番組告知とオフショットを掲載するだけよりも、キャストの魅力が伝わってくるため、是非フォローしたいと感じさせているのではないでしょうか。

まとめ

「テレビ番組」と「インターネット」って、よく"2項対立"で語られますよね。

「今どきの若者はインターネットがあるからテレビを見ない」とか、「インターネット時代でテレビの意義が揺らいでいる」とか、そんな議論が多く交わされています。

しかし、テレビを見ながらTwitterで感想や意見を交わしあえば、テレビもTwitterも一層楽しむことができるんですね。

プロが作ったコンテンツである「テレビ番組」と、一般ユーザーのコンテンツ(UGC)である「ツイート」。

今後どのように関わっていけるのか?テレビとTwitterのコラボレーションには、まだまだ多くの可能性が秘められているように思えます。

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